クルーズコレクション

癒やしを求めて古今東西-2

インタビュー

サウナに出会って、仕事を中心に人生が一変した瞳さん。縁と縁がつながり、とうとうはじめての船旅へと参加することになりました。日本各地の温浴施設を旅してきた瞳さんに、果たして海の上のサウナ経験はどのようなものだったのでしょうか?

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瞳/Hitomiさん
サウナと温泉をめぐり全国を旅しながら、その魅力を動画で配信するインフルエンサー。ホテルやリゾート施設のSNS運用や動画コンテンツ制作、ライター、フードスタイリスト、シンガーソングライターと幅広く活躍中。
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Social Good Photography, Inc.

海外初サウナは、大海原をゆく船上

今回、縁あってこうして船旅に参加させていただきましたが、そもそも船旅も初めてだし、海外でサウナに入るのも初めての経験でした。これまで海外製のキャンピングカーで旅をさせてもらう機会もあったんですけど、ラグジュアリーなホテルごと移動できる感じが、まるで移動式ホテルだな!と感動したことがあったんです。でもピースボートクルーズはホテルに加え、海の上を船で街ごと移動している感じで、それが新鮮でしたね。船内にはキャビン以外にも本当にいろんなエリアがあって、各スポットでそれぞれの楽しみ方ができる。船という移動手段でありながら、こんなにも動き回れる旅というのが、すごいなと思いましたね。

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お気に入りは、“七つの海の水風呂”

お気に入りは、やっぱりサウナやその周辺のくつろぎスポットです。正直、そこまで期待はしてなかったんですが、ちゃんとロウリュウもできたり、サウナ後の外気浴も最高でした!
水風呂やプールに使用する海水も、毎日海から汲み取っていると聞きました。それって世界中を旅しながら、「世界中の海」という水風呂に入れる唯一無二の体験ですよね。これは船でないとできないことだなって。例えば東シナ海はややぬるめで初心者にも優しい温度でしたし、日本の海域に近づくと少し冷たく感じるようになったり。朝日や夕日を見ながらの外気浴も最高でしたし、大好きな海をずっと見られて幸せでしたね。

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旅は人と人とを近づける

今回1800人もの方が乗船されてる中で、サウナのイベントを企画させていただく機会があって。“自分初”のサウナイベントを、世界一周の船で開催できたことがすごくうれしかったですね。ご年配の方から若い方までいろんな方がたくさん来てくださったんですが、皆さんそれぞれから船旅を思い切り楽しもうという姿勢が見えて、逆にこちらが刺激をもらいました。それに100日間一緒に旅する中で、お互いの本質が見えて絆も生まれるからか、旅の終わりには涙してる人もいらっしゃいました。旅って本当に、人と人との距離、心の距離を近づけるんですね。次はぜひ100日間乗ってみたいと思いましたね。

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これからは大切な人と旅をしたい

これまでサウナを通じて旅をする中で、当初夢見ていたような「全都道府県をめぐる」だったり、仕事で海外旅行に行くなど、ありがたいことにいろんなことが叶ってきました。その反面、実家へは年に一度くらいしか帰れてなかったこともあって、家族と過ごす時間をもっと増やしたいなと思うようにもなったんです。コロナ禍に父が病気になって入院して、なかなか会えない期間があったことも大きかったですね。思い返せば、私は家を出るまでの20年くらいしか家族と過ごせなかったんだなぁと。だから今度は、家族と一緒に旅行をしたいなぁと考えるようになりました。

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旅の記憶は宝ものだから

子どもの頃、夏休みなると父がたくさん旅行に連れて行ってくれたんです。そういう思い出って、大人になってもずっと残っていますよね。入院中の父に会いに行ったときに、何もない病室にいる私たちの間にあったのは、やっぱり昔の思い出話で。「あのとき旅行でこんなことしたよね」「また行きたいね」なんて話をすると、「大人になってからなんでもっと一緒に旅行しなかったんだろう」って、そんな気持ちが芽生えてきました。もう一度父と旅行することは叶いませんでしたが、これからは母や弟妹と一緒に、もっともっと家族で思い出をいっぱいつくりたいなって。今はそう強く思っています。

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先日、仕事でサウナ付きホテルに招待していただく機会があり、母子4人で旅をすることができました。大人になると家族が揃うこと自体難しいけど、ゆっくりごはんを食べて、ただただ喋って笑って、記念写真を撮って――ベタなことだけど、こうして思い出に残せることがすごくうれしかった。不思議なもので、旅の記憶ってふとした瞬間に思い出すんですよね。子どもの頃行った場所の匂いや音が、急に甦るというか。だから旅ってすごいなって。そこまで濃い思い出って、旅以外でなかなかつくれるものじゃないですし。これからも個人でも家族とでも、もっともっと旅を続けていきたいですね。

瞳さんは、メッセンジャープロジェクトのメンバーとして、2023年、2024年にピースボートクルーズに乗船しました。

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