シアヌークビル
カンボジアの海の玄関口。同国随一のビーチリゾートである一方、アンコール・ワットを訪れたり地雷問題について学んだりと、さまざまなカンボジアに出会える寄港地です。
密林に埋もれた寺院群
9世紀から15世紀にかけて栄華を誇ったクメール王国のアンコール王朝。密林の中にたたずむ巨大な遺跡群は、かつての繁栄を今に伝えています。特に、クメール建築の最高傑作とも称されるアンコール・ワットは、歴史的な価値はもちろんのこと均整のとれた美しい景観で知られ、世界中の旅行者を惹きつけます。他にも、その北方に位置するアンコール・トムの中心に築かれたバイヨン寺院や、ガジュマルの巨木が遺跡の至るところに絡みつくタ・プローム寺院など、見どころは尽きません。
国内随一のリゾート地
首都プノンペンから230キロメートル南西に位置する、白砂のビーチとエメラルドグリーンの海が広がる、カンボジア随一のリゾート地シアヌークビル。海沿いを中心に開発が進められ、欧米・アジアからの観光客も増加しています。アジアンリゾートの雰囲気たっぷりな白砂のビーチや、近郊に位置する「リアム国立公園」など、豊かな自然を満喫することができます。都市開発によって街並みの景観が大きく変化しつつある一方、少し歩けば庶民の素朴な暮らしも垣間見え、カンボジアの「いま」にふれられるでしょう。
地雷問題を検証する
「貧者の兵器」と呼ばれ、20世紀に世界各地の紛争で使用された地雷。カンボジアでは1993年の内戦終結以降も、地雷が深刻な被害を出し続けています。しかも被害者の多くは兵士ではなく、一般市民や子どもたち。一度埋められた地雷は、「誰かが踏むか、除去されるまで」半永久的にそこにあり続けます。ピースボートでは長年にわたって、カンボジア寄港時に地雷問題を検証するスタディーツアーを実施しています。地雷除去作業現場の視察や、懸命に生きる被害者たちとの交流を通じ、カンボジアの地雷問題の「今」を学びます。
[特集記事]旅先で出会った地雷問題