アジアエリア(台湾、韓国、スリランカなど)
アジアエリアの魅力
身近だからこそまだ行ったことがない場所、何度訪れても新しい発見がある場所、世界一周クルーズの船出を彩るのは、そんな思いがけないアジア地域での出会いです。
アジアの食を満喫する
なんといっても、リーズナブルに本場の美食を堪能できるのがアジアンフードの魅力。南インドのコーチンで味わう、多様なスパイスとココナッツを多用するカレーはどれも絶品。「食得係福」(食べることは福につながり幸せである)と考える人びとが集う美食の街・香港では、伝統的な飲茶も最新B級グルメも欲張りに! 小籠包からスープ、油飯まで、できたてを楽しめる台湾での夜市の屋台飯も外せません。中華料理から、韓国料理、ベトナム料理にタイ料理、人気のエスニック料理が世界一周クルーズに彩りを添えます。
かけがえのない交流
風光明媚な世界遺産や観光地を楽しむ以外にも、そこで暮らす人びととの出会いこそピースボートクルーズの醍醐味です。ベトナムでは、食材の買い出しから調理まで地元の方の手ほどきを受けながら料理体験。台湾では、無農薬で環境にやさしい農業を営む地元の農園を訪ね、スローライフを体験。スリランカでは、地元の学生から伝統のダンスや食文化を教わったり、日本の折り紙や習字の文化を教える――身振り手振りの交流を通して「友人」になる体験は、忘れられない特別な時間となるでしょう。
「海のシルクロード」をたどる
日本ともゆかりの深い東アジアの街々は、洋の東西をつなぐ「海のシルクロード」の重要な拠点として、古くから東西貿易においてさまざまな役割を果たしてきました。また近年では、クルーズ旅行における人気の航路としても大きな注目を集めています。過去に訪れたことのある場所でも、その地に伝わる故事や偉人たちの足跡を学んでから再訪すれば、新しい驚きと発見に恵まれるもの。海のシルクロードをたどる旅路は、古代から中世、近代と時を飛び越え、東アジアの海がつなぐ歴史絵巻に思いを馳せるひとときでもあります。
[特集記事]アジアの海をゆく、麗しの船旅-航海作家が選ぶ歴史航海-
アジアエリアの寄港地
クルーズによって寄港・運航しない場所が含まれます。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
英国統治時代は「セイロン」の名で呼ばれたスリランカ。現在の国名はシンハラ語で「光り輝く島」を意味しています。かつて首都だったコロンボは、今でも経済の中心地です。
歴史豊かな交易都市
インドの南東に浮かぶ島国、スリランカ。同国最大都市のコロンボは、古くから海の交易拠点として栄えてきました。大航海時代を経て、ポルトガル人やオランダ人が貿易の足掛かりにした16世紀以降、スパイスや紅茶貿易の拠点となったコロンボはインド洋有数の港へと発展します。インド洋らしい南国の雰囲気と植民地時代の名残りが入り混じる街を散策すれば、この国の歩んだ歴史が感じられるはず。たくましく生きる人びととの出会いも楽しみです。
東洋伝統の知恵を学ぶ
「生命の泉」、「生きる知恵」という意味をもつ、体系的な古代健康科学”アーユルヴェーダ”。紀元前3世紀頃に仏教とともにスリランカに伝わって島の伝統医療と混じり合い、豊かな文化に育まれながら独自の発展を遂げました。現在に息づくスリランカのアーユルヴェーダは、単に伝統的な医療としてだけでなく、相手に寄り添うホスピタリティを大切にしています。西洋医学とは異なる伝統医療を体験すれば、心も身体もリラックス&リフレッシュできるでしょう。食事療法の考えに基づいた健康的な伝統ランチも楽しみです。
現地の人びとと交流
スリランカの大きな魅力のひとつは、現地に暮らす人びととの出会いです。オプショナルツアー「『光り輝く島』の子どもたち」では、女の子を対象とした施設を訪ね、さまざまな事情からそこで暮らす子どもたちと交流します。社会問題を知るとともに互いの文化を紹介する、思い出深い1日となるでしょう。また「英語でスリランカ文化体験」では、地元の学生から伝統ダンスや食文化を教わったり、日本の文化を伝えたり、洋上で学んだ英語を使って交流します。身振り手振りも交えた英語でのコミュニケーションの楽しさを実感し、地元の人びとの笑顔に癒されるひとときです。
光り輝く島をめぐる旅
16世紀に香辛料を求めてポルトガル人が渡来して以降、オランダ、イギリスと植民地時代が続いたスリランカ。その遥か以前から海洋交易の拠点として栄えてきた、インド洋に面するスリランカ最大の都市コロンボは、南国らしい熱気と喧騒に包まれたエキゾチックな港町です。賑やかな街並みは、急速な都市開発が進む一方で、植民地時代の名残を感じさせる建物も多く点在しています。旅行先としての知名度は日本では高くはないものの、だからこそ思いがけない発見や感動と出会うチャンスに満ちています。
[特集記事]街のざわめきと、輝く笑顔に誘われて
インターナショナルな雰囲気が味わえるスマランの街。大航海時代からの歴史があるチャイナタウンでは、インドネシア料理と中華料理が融合した食文化も楽しみです。
ボロブドゥール遺跡へ
世界三大仏教遺跡のひとつに数えられる、世界遺産の仏教遺跡ボロブドゥール遺跡。8~9世紀にかけて建造されますが、その後メラピ山の大噴火によって火山灰に埋もれ、密林に姿を消しました。それからおよそ千年の時を経た1814年、イギリス人の植民地行政官トーマス・ラッフルズにより偶然発見され、12年の歳月をかけて遺跡全体が掘り起こされました。壁面を飾る美しいレリーフや多くの仏像が鎮座する遺跡の内部は、まさに”聖域”と呼ぶにふさわしい静謐で神秘的な空気に満ちています。
他民族シティを歩く
オランダ統治時代に東インド鉄道会社によって建設された「ラワン・セウ」は、スマランのシンボル。日本軍やオランダ軍にも徴用されるなど歴史に翻弄され続け、現在は鉄道物館となっています。また、15世紀初めにスマランに到着した中国の武将・鄭和が建てた「サン・ポー・コン寺院」もぜひ訪れたいスポットです。広大な敷地内に寺院や門、航海の様子が描かれた壁画などが残されており、街に息づく中国文化の系譜をたどることができます。お腹が空いたら、多民族文化が生み出した名物、ジャワ風中華春巻き「ルンピア」を。
古くから海上貿易で栄えた港湾都市。12~13世紀には対外通商港として大きく発展を遂げました。にぎやかな街はもちろん、近隣に広がる風光明媚な景勝地もお楽しみください。
温かみのある商業の街
古くから海上貿易で栄え、1980年代には大連や上海に並ぶ「経済技術開発区」に数えられながらも、どこか長閑で素朴な雰囲気が残る温州の街。手工芸を得意とした温州人による陶磁器や彫刻をはじめ、商業港として栄えた街の歩みをたどることができる温州博物館では、5000年以上にわたる温州の歴史を紐解くことができるでしょう。また、19世紀後半~20世紀初頭に築かれた石造りの洋館が残る「五馬街」は、10世紀から続く温州随一の繁華街。レトロな建物にたくさんのお店が軒を連ねる風情あるスポットです。
中国十大名山を訪ねる
中国でも有数の景勝地として知られ、多くの画家や詩人もその雄大な姿を称えた雁蕩山へ。約1億年前の活発な火山活動によって誕生した山塊が長い年月をかけて侵食され、独特の景観をつくりだしている雁蕩山は、地質学的な価値から世界ジオパークにも認定されています。1,000メートルを超える巨大な岩峰がそびえ、その狭間に唐や宋の時代に開かれた名刹が残る、山水画のような景観はまさに圧巻。奇岩や鋭い峰々、滝、洞窟などが織りなす雄大な風景の数々は、訪れる人びとを魅了します。
目覚ましく発展する国際都市、上海。近未来的なデザインの高層ビルが建ち並ぶビジネス街がある一方ノスタルジックな街並みも楽しむことができる、魅力あふれる都市です。
活気あふれる街を歩く
19世紀後半から20世紀前半にイギリスやアメリカの租界地として発展した外灘(バンド)は、黄浦江に沿って西洋式近代建築が建ち並ぶ異国情緒あふれるエリアです。現在はレストランやショッピングモールとして利用されており、多くの観光客でにぎわいます。高層ビルが林立する対岸の近未来的な光景を望む夜景スポットとしても人気。また、フランス租界の街並みを再現した「新天地」や昔ながらの住宅地をリノベーションした「田子坊」などのおしゃれスポットを歩けば、常に進化を続ける上海の活気を感じられるでしょう。
美しき世界遺産の庭園
上海近郊に位置する風光明媚な古都・蘇州。ここは、中国五大湖のひとつ太湖と、中国の東西を結ぶ京杭大運河に隣接した水の都です。運河や湖を巧みに利用した庭園や水路が張り巡らされた街並みの景観は、「東洋のヴェニス」と称されており、その美しさは冒険家マルコ・ポーロも絶賛したと伝えられています。中でも、豊かな水郷の景観が広がる「平江歴史文化街区」や「山塘歴史文化街区」、中国四大名園の「拙政園」は、ぜひ訪れたいスポット。大都会の上海とは異なる風情ある佇まいは、大いに旅情をそそります。
マレー半島と橋でつながった小島。マラッカ海峡の貿易拠点として栄えた歴史があり、マレー系、中華系、インド系などの多民族の文化が融合した雑多な賑わいが魅力です。
融合する文化にふれる
古くは7世紀頃からインド・アラブと中国の通商の中継地だったペナン島。大航海時代以降はポルトガルやオランダなどとの貿易の窓口として各国の人びとが行き交い、18世紀後半にはイギリスの植民地下に置かれました。当時の面影を色濃く残す中心部のジョージタウンは、マラッカとともに世界遺産に登録されています。植民地時代のコロニアル建築をはじめ、中国寺院やプラナカン建築、イスラムのモスク、ヒンドゥー寺院、リトル・インディアなど、さまざまな文化が同居する街は、貿易拠点として栄えた当時を物語っています。
街を彩る新しい文化
東洋と西洋の歴史・文化が混在する独特の歴史的景観と、美しいビーチで人気のペナン島ですが、実は近年ストリートアートの街としても注目を集めています。街に点在する大小さまざまな壁画アートは、リトアニア出身のアーティストが描き始めたのが始まり。彼に刺激を受けたアーティストたちが街のあちこちに作品を描くようになりました。自転車に乗る子どもの壁画をはじめ、今では数十点のユニークなアート作品が街を彩っており、フォトジェニックなスポットとして世界的な人気を集めています。
[特集記事]東西の文化が融合した、マレーシアへ
シルクロードの交差点
マレー半島とスマトラ島に挟まれた全長およそ1,000キロメートルのマラッカ海峡は、古くから交易のために多くの船が行き交う海の要衝でした。現在でも年間10万隻以上の船舶が通航する、最も世界で混雑する海域のひとつです。船が停泊するのは、マラッカ海峡に面するペナン島の中心地・ジョージタウン。街には中国やインド、イスラム様式の建物とコロニアル調の建物が混在しており、海のシルクロードを支えた一大貿易港としての歴史を物語っています。港を一歩出ればそこはもう街、さっそく散策に出発します。
[特集記事]海のシルクロードを支えた多文化の島
カンボジアの海の玄関口。同国随一のビーチリゾートである一方、アンコール・ワットを訪れたり地雷問題について学んだりと、さまざまなカンボジアに出会える寄港地です。
密林に埋もれた寺院群
9世紀から15世紀にかけて栄華を誇ったクメール王国のアンコール王朝。密林の中にたたずむ巨大な遺跡群は、かつての繁栄を今に伝えています。特に、クメール建築の最高傑作とも称されるアンコール・ワットは、歴史的な価値はもちろんのこと均整のとれた美しい景観で知られ、世界中の旅行者を惹きつけます。他にも、その北方に位置するアンコール・トムの中心に築かれたバイヨン寺院や、ガジュマルの巨木が遺跡の至るところに絡みつくタ・プローム寺院など、見どころは尽きません。
国内随一のリゾート地
首都プノンペンから230キロメートル南西に位置する、白砂のビーチとエメラルドグリーンの海が広がる、カンボジア随一のリゾート地シアヌークビル。海沿いを中心に開発が進められ、欧米・アジアからの観光客も増加しています。アジアンリゾートの雰囲気たっぷりな白砂のビーチや、近郊に位置する「リアム国立公園」など、豊かな自然を満喫することができます。都市開発によって街並みの景観が大きく変化しつつある一方、少し歩けば庶民の素朴な暮らしも垣間見え、カンボジアの「いま」にふれられるでしょう。
地雷問題を検証する
「貧者の兵器」と呼ばれ、20世紀に世界各地の紛争で使用された地雷。カンボジアでは1993年の内戦終結以降も、地雷が深刻な被害を出し続けています。しかも被害者の多くは兵士ではなく、一般市民や子どもたち。一度埋められた地雷は、「誰かが踏むか、除去されるまで」半永久的にそこにあり続けます。ピースボートでは長年にわたって、カンボジア寄港時に地雷問題を検証するスタディーツアーを実施しています。地雷除去作業現場の視察や、懸命に生きる被害者たちとの交流を通じ、カンボジアの地雷問題の「今」を学びます。
[特集記事]旅先で出会った地雷問題
香港から近いことから世界への窓口として古くから発展してきた広州。一年を通じて温暖で降水量も多いため、花が咲き乱れることから「花城」とも呼ばれています。
悠久の歴史を伝える街
広州の歴史を語る上で外せないのが、537年に建立された広州最古の建築物、「六榕寺(りくようじ)」。北宋時代ここを訪れた書道家の蘇東坡が、ここにあった美しいガジュマルを記念して「六榕」の2文字を書いたことからこの名がつきました。高さ57メートルの花塔は必見です。ほかにも、広州は見どころ盛りだくさん。シンボル的建築物である鎮海楼は、その造りと壮大さから「広州8大景勝地」のひとつとされています。ランドマークとして知られる高さ600メートルの広州塔も見逃せません。悠久の歴史とモダンな都市が交差する、趣ある寄港地です。
本場広東料理を体験
「食は広州にあり」と言われるほど、中国の四大料理として有名な広東料理。山の幸、海の幸の新鮮な食材を活かした、あっさりとした味が特徴です。飲茶の本場も、広東省です。その漢字の通り、中国茶を飲みながら「点心」を楽しむ習慣です。席に案内されたら、まずはお茶を注文。お茶を用意してもらう間に、点心を選ぶのですが、塩味のものから甘味まで、お店によっては800種類以上もあるところも!どれをいただくかよーく吟味して、さまざまな美食を楽しみたいところ。できたての点心の味は格別です。
人口の約7割を占めるビルマ族の他に、130を超える少数民族が生活するミャンマー。最大都市ヤンゴンには、数々の仏教寺院や活気あふれる市場など多くの見どころがあります。
平野に林立する寺院群
ミャンマー中部、エーヤワディー川中流域の広大な原野に無数の寺院やパゴダ(仏塔)が建ち並ぶバガン遺跡。カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールとともに世界三大仏教遺跡に数えられ、多くの仏教徒や観光客が参拝に訪れる聖地です。 寺院には、ヒンドゥー教からの影響を示す装飾や当時の生活を伝える壁画などが残されており、考古学的にも貴重な遺跡群です。長いバガン王朝の歴史の中で建立された寺院やパゴダの数は5,000基以上ともいわれており、ここにしかない息を呑む光景が待っています。
ヤンゴンの街を歩く
「アジア最後の秘境」と称される活気あふれるミャンマー最大の都市ヤンゴン。多くの人びとにとって仏教はごく身近な存在であり、日常的に寺院やパゴダへお参りをして祈りを捧げます。黄金に輝くシュエダゴン・パゴダや巨大な涅槃像の祀られたチャウタッジー・パゴダを訪れれば、祈りをささげる人びととの出会いと異国情緒の薫るディープなミャンマーを知ることができます。ダウンタウンでは、市場でお土産を探したり、本場ミャンマー料理に舌鼓を打ったりと、その楽しみ方は無限大です。
ポルトガルやインドネシアなどの支配を経て、2002年に独立を果たした東ティモール。のどかな島に暮らす穏やかな人びととの出会いは、忘れられない経験となるでしょう。
未来を担う若者たちと出会う
ティモール島の半分を領地とし、その多くを山に囲まれた小国・東ティモール。16世紀頃からはポルトガルの植民地となり、その後はインドネシアに併合された歴史を持ちます。2002年に独立を果たしてからは、首都ディリを中心に目覚ましい発展を遂げています。長きに渡った独立への戦いを伝える博物館や、その時代を経験した地元の人からの話に耳を傾ければ、平和の大切さが改めて感じられるはず。また、国の発展に貢献したいという意欲にあふれた未来を担う若者たちとの出会いも、特別の思い出となることでしょう。
アジア一新しい国を歩く
インドネシアとオーストラリアの間、小スンダ列島の東端にあるティモール島の東半分を主な領地とする東ティモール。16世紀頃よりポルトガルの植民地下に置かれ、第二次世界大戦中の日本軍占領を経て隣国インドネシアに併合されました。2002年に念願の独立を果たした現在は、新しい国としての歩みを一歩ずつ進めています。こうした一般的な観光旅行では訪れることの少ない場所に行けるのも、多くの寄港地をめぐるピースボートクルーズならではの特色。21世紀最初の独立国・東ティモールの見どころをご紹介します。
[特集記事]アジアで一番新しい国へ
韓国南西部、全羅南道(チョルラナムド)の港町。複雑に入り組んだリアス式海岸の美しい景観はもちろんのこと、新鮮な海の幸を使った韓国料理の数々も見逃せません。
海に囲まれた街を楽しむ
麗水を含む全羅南道は昔から食が豊かな土地。たくさんの商店で賑わう鎮南路商街で特に有名なのが、カンジャンケジャン(カニのしょうゆ漬け)やテンジャンケジャン(カニのみそ漬け)。リアス式海岸の複雑な地形が生み出す海の幸は絶品です。近代的な水族館「麗水アクアプラネット」も人気の観光スポットです。その規模やユニークな展示のみならず、太陽光発電を採り入れた”環境にやさしい水族館”としても高く評価をされています。
梧桐島と順天湾湿地
麗水市の東に浮かぶ梧桐島(オドンド)は、韓国で初めて海上国立公園に指定された風光明媚な島。本土とは防波堤でつながっていて徒歩で渡ることができる手軽な観光地ながら、194種もの樹木と奇岩絶壁に覆われた豊かな自然が魅力です。また、南海岸地域に発達した広い葦畑と干潟からなる順天湾湿地は、約200種の渡り鳥が飛来する湿地生態系の宝庫です。2006年にラムサール条約湿地にも登録されました。湿地の中に設けられた木道を歩いて龍山(ヨンサン)展望台まで上れば、見事な景観が一望できるでしょう。
フィリピンの中部に位置する、南北225キロメートルにわたって細長く伸びる島。青い海と澄んだ空、真っ白な砂浜が続く、世界有数のリゾート地として知られています。
セブリゾートの中心へ
セブ島からわずか数キロの沖合に浮かぶ離島、マクタン島。リゾート地として知名度の高いセブ島ですが、世界的に有名なセブリゾートの中心はこのマクタン島です。セブ島とは2本の橋でつながっており、簡単に行き来できるようになっています。島にはエメラルドグリーンの海、青々と茂るヤシの木、白い砂浜など、絵に描いたような南国の景色が広がっています。またこの島はビーチリゾートだけでなくダイバー憧れのダイビングスポットとしても有名で、色とりどりの魚が泳ぐ豊かな海を求め、世界中から旅行者が訪れます。
歴史にふれる街歩き
セブ島の見どころは、セブ・シティに点在するスペイン統治時代の遺構群です。大航海時代に活躍した航海士マゼランが上陸したセブ島には、重厚な石造りの要塞「サンペドロ要塞」や16世紀に建造されたフィリピン最古のカトリック教会「サントニーニョ教会」、マゼランゆかりの十字架「マゼランクロス」を安置した八角堂など、数々の歴史建築が残されています。中国やスペインの影響を受けたローカルフードや新鮮な魚介類など、多彩なフィリピングルメも楽しみです。甘くてジューシーなトロピカルフルーツをぜひ!
熱帯特有のマングローブ林など、地質学的に貴重な地形をもつことから、島全体がユネスコの世界ジオパークに認定され、太古から続く自然が保護されています。
大自然が魅力のランカウイ島
ランカウイ島は世界ジオパークに認定されており、自然保護のために開発できる地域が島全体の35%に限られています。北西部エリアは、東南アジア最古のジャングルで覆われ、標高709mのマチンチャン山はケーブルカーで上ることができます。森を抜けた先のビューポイントからは、煌めく青い海を見ることができます。東部エリアには3つの川が流れ、流域にはマングローブ林が生い茂り、多種の動物が生息しています。切り立った岩山や鍾乳洞には約5億年前の石灰岩地層が残っています。
ランカウイ島ならではの楽しみを
島の中心地にあり、地元の人の日常に触れることができるクア・タウン。ここにはホテルやショッピングモール、レストラン、地元の工芸品を扱う雑貨店などがあります。フェリー乗り場にそびえるのは、ランカウイ島を象徴する巨大な鷲のモニュメントがあり、人気の記念撮影スポットです。そのほか、白砂のビーチや大自然を満喫できるアクティビティなど、ランカウイ島ならではの楽しみ方がいっぱいです。
[特集記事]東西の文化が融合した、マレーシアへ
かつてイギリスの植民地だった、中国南東部の特別行政区。超高層ビルが林立する世界的な金融都市で、ネオンきらめく夜の景色は「100万ドルの夜景」と称されています。
情緒あふれる喧騒の街
激動の近代を駆け抜けた街を散策すれば、英国式のクラシカルな建物から現代的な高層ビル群、中国式の寺院、にぎわう市場など、情緒豊かで多彩な表情に出会うことができます。映画「慕情」の舞台となったレパルスベイや、香港映画スターの手形や像が迎えるアベニュー・オブ・スターズ、香港ならではのお土産が手に入るスタンレーマーケットは、ぜひとも訪れたいスポットです。また香港は夜景でも有名。標高約550メートルの山「ビクトリア・ピーク」から港を望む景観は、世界三大夜景のひとつにも数えられる美しさです。
東西文化の融合する街
1999年に中国に返還されるまで、19世紀末からポルトガルによって統治されてきたマカオ。中国大陸における欧州諸国の植民地としてはもっとも古く、植民地時代の遺構が数多く残されています。旧市街は歴史地区として世界遺産に登録されており、東洋と西洋の文化が入り混じる独特の街並みが広がっています。またマカオは、ポルトガル人との間に生まれた子孫たちが編み出した「マカエンセ料理」で有名な、美食の街でもあります。大航海時代がもたらした、東西の食文化が融合した深みある絶品グルメをお楽しみください。
美しい海やリゾートホテルはもちろん、豊かな伝統文化、芸術、そして美しい自然が世界中の人びとを魅了します。2012年には、5つのエリアが世界遺産として登録されました。
世界遺産をめぐる
バリを代表する6大寺院の中でも特に美しいといわれる、インドネシア語で「美しい庭園」を意味するタマン・アユン寺院。また、これと並び、世界遺産「バトゥカル山保護区のスバック景観」の象徴ともいえるバリ島の美しい景観といえば、圧巻の規模で知られるジャティルイのライステラス(棚田)も外せません。一面に広がる緑の棚田とヤシの木がそよぐ風景は、得も言われぬ美しさ。標高700メートル付近の山間に位置していることもあり、お米のほかにコーヒー豆やバナナの生産も行われています。
癒しと祈りの島
ヒンドゥー教と独自の古代文化が融合した、バリ・ヒンドゥー教。バリの文化を代表する風習のひとつが、神々への感謝の気持ちと祈りを込めた「チャナン」です。これは、ヤシの葉やバナナの葉で編まれた小皿の中に色とりどりの花々が盛られたお供え物。街のいたるところで目にすることができます。神話を基にした舞踏劇「ケチャダンス」や、ガムラン演奏に合わせたバリ舞踊などの伝統芸術も見逃せません。また現地のグルメもぜひ押さえておきたいところ。インドネシア料理独特の味付けとスパイスがクセになるおいしさです。
世界が注目!学校訪問
ウブド郊外のジャングルの中にある、曲線の美しい巨大な竹の建物。エコロジー(人間生活と自然との調和・共存)をテーマとして2008年に創設された「グリーンスクール」です。ここでは「持続可能な環境」の具体的な未来を見据え、ゴミを出さない循環型の環境をつくりだし、世界中から集まった小学生から高校生までの生徒たちがのびのびと生活しています。2014年には国連事務総長の潘基文氏もグリーンスクールを訪問し、その取り組みを高く評価したこともあり、世界中から注目を集めています。
伝統と芸術が息づく地へ
美しいビーチはもちろんのこと、自然と調和した歴史ある寺院、青々とした稲が一面に茂る風光明媚な棚田、色とりどりの衣装に身を包んだ伝統舞踊など、独自の文化や風習が数多く残る島は「プラウ・デワタ(神々の住む島)」と称されるバリ島。 アジアを代表するリゾート地として知られ、一度訪ねるとその魅力の虜になる人は数知れません。ヒンドゥー教と独自の土着信仰が融合したバリ・ヒンドゥー教の風習や、ガムラン音楽、バリ舞踏、ケチャダンスなどバリ島に花開いた伝統芸術との出会いも楽しみです。
[特集記事]“神々の住む島”の伝統と最先端の取り組み
深圳は、急速に技術革新を遂げ、成長してきました。モダンで近代的な建物や高層ビルが建ち並ぶエリアや、海と山など自然が創り出す美しい風景も楽しめます。
アジアのシリコンバレー
中国本土と香港を結ぶ近代的な都市、深圳。1980年に経済特区に指定されて以降、目覚ましいスピードで経済発展を遂げました。特にIT関連の発展は著しく、「アジアのシリコンバレー」とも呼ばれ、多くのIT企業の拠点ともなっています。ショッピングを楽しめるスポットや、自然を楽しめる公園、ハイテクノロジーの技術を導入した博物館など、深圳ならではの見どころあふれるスポットがあります。
貴重な歴史的観光地
「南頭古城(南头古城)」
西安県のかつての行政の中心地だったこの場所には、1700年近くの歴史を持つ古代都市遺跡「南頭古城(南头古城)」があります。この貴重な景観を残すために2020年に再開発が行われ、今では歴史的遺産を残しつつ、おしゃれな雑貨屋やカフェ、バー、レストランなどが新しい人気のスポットが店を構える、文化的、歴史的エリアへと変貌を遂げました。訪れる観光客が歴史文化にふれ、ショッピングも楽しめる地域となっています。また蛇口港のそばにある「海上世界」では、船の形をしたホテルを中心に露天が立ち並び、国際色豊かな各国料理のレストランでの食事やお買い物が楽しめます。
深圳の魅力を満喫
20万平方mの敷地を有する「中国民俗文化村」には、中国に56ある少数民族のうち21の民族の家屋が忠実に再現されていて、彼らの芸術や文化、生活様式などが紹介されています。舞踏や歌などのショーも開催され、人気のスポットです。世界各国の名所のミニチュアが100以上展示されたテーマパーク「深圳世界之窓」、世界で4番目の高さを誇り、深圳の街を一望することができる「平安国際金融中心」など、ぜひ訪れたい場所が満載です。
グルメを楽しむ
深圳があるのは広東省ですが、中国各地から人びとが集まっており、広東料理はもちろん四川料理や北京料理など、各地の中華料理が堪能できます。また、広東省の伝統菓子である杏仁餅や鶏蛋巻、さまざまな種類がある中国茶など、おみやげ探しも楽しみです。
[特集記事]中国をリードする、未来都市
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
国民の9割以上が仏教徒であるタイの首都、バンコク。東南アジアを代表する都市として、また伝統美あふれる仏教大国としての顔を併せ持つ街並みが旅行者を魅了します。
個性豊かな寺院の数々
多くの寺院があるバンコク。王室専用寺院「ワット・プラ・ケオ」は、通称”エメラルド寺院”と呼ばれ、本堂にある翡翠でできたエメラルド色に輝く仏陀が象徴です。巨大な寝釈迦仏がある「ワット・ポー」、80メートルを超える大仏塔が象徴の「ワット・アルン」とともにバンコク三大寺院として人気を集めています。世界で最も大きい黄金の仏像が見られる「ワット・トライミット」は、金色と白色のコントラストが美しい寺院です。寺院めぐりを通じて、仏教に根差した人びとの生活を垣間見ることができます。
特別な存在、象と出会う
庶民から王様まで、象を特別な存在として敬意を払ってきたタイの人びと。象は、生活にも信仰にも欠かせない大切な存在です。しかし産業の衰退とともに、エサを与えられずに捨てられる象が増え、問題となっています。森林などの生息地も失われているため、野生に戻ることも難しいのが現状です。 そんな象の保護を目的した「エレファント・ビレッジ」を訪れると、タイの伝統文化と密接に結びついている象と人間との関係や伝統的な生活様式などもっとディープなタイを知ることができます。
古くから貿易都市として栄えてきた、南インド・ケーララ州中部の港町。海岸から内陸部へと続く水郷地帯の北端に位置しており、運河が数多く築かれた水の都でもあります。
美しきバックウォーターの街
古代ローマ時代から交易で栄え、数々の人やモノ、文化が行き交ってきたコーチン。縦横に張り巡らされた水路と穏やかな田園風景がどこまでも広がる水郷地帯「バックウォーター」は、南インドの豊かさの象徴です。南インドは、さまざまな料理に多彩な香辛料を用いるスパイス文化の地。このスパイスを求め、大航海時代にはヨーロッパから多くの人々がこの地を目指しました。多様なスパイスの味や使い方を覚えてみるのも楽しみです。南インドの多彩な表情をお楽しみください。
ヨガ発祥の地へ
今ではさまざまな形態で世界中に広まっているヨガ。本来のヨガは、心と身体、自然や社会との調和を目指すものです。ヨガの基本となる呼吸法には、身体の活力を回復させる効果があると言われています。ひと味違う、「本場ヨガ体験」も楽しみのひとつです。また、インド全体の識字率が60%という状況のなか、ここケーララ州は100%という驚異的な識字率を誇ります。経済的に決して豊かとはいえないこの地域の取り組みを学ぶツアーは、途上国支援に関心のある方にもおすすめです。
南インドに広がる水の都
喧騒のイメージがあるインドにおいて、美しい自然と穏やかな雰囲気が魅力の南インド地方。その南端に位置するケーララ州の主要都市・コーチンの海岸沿いには、無数の川や湖、入江などが網の目のように連なり、広大なデルタ地帯を形成しています。コーチンは海洋貿易の要所として、遥か古代ローマの時代から栄えてきました。豊かな水源に育まれた美しい自然や、ヨーロッパ文化とインドの文化が融合した独特の雰囲気が残る旧市街、南インドならではのグルメなど、魅力あふれるコーチンの街を旅します。
[特集記事]ヤシの木がそよぐ南インドの桃源郷へ−
ソウルに次ぐ韓国第二の都市・釜山は、年間を通じて数多くの観光客が訪れる人気の街。にぎやかな市場やショピング、港町ならではの新鮮な魚介を使ったグルメも楽しみです。
古都慶州で遺跡めぐり
慶州は紀元前1世紀頃から約1000年にわたり続いた新羅王朝の首都として、朝鮮半島の政治、文化の中心地として繁栄を築きました。新羅時代、最盛期の8世紀には60余棟の木造建物がそびえ立つ壮大なスケールを誇っていた仏国寺(プルグクサ)や、新羅美術の最高峰と称される仏像彫刻が置かれている石窟庵(ソックラム)は、世界遺産にも登録されています。韓国の中でも仏教寺院が多い慶州を散策すると、日本の仏教寺院とのつながりが感じられるでしょう。
釜山の魅力にふれる
日本からも多くの観光客が訪れる釜山の街。中でも釜山タワーや国際市場など、観光やグルメ、ショッピングを楽しめる南浦洞(ナンポンドン)は、人気を誇るエリアです。映画やドラマのロケ地としても有名な国際市場(クッチェシジャン)は、買い物だけでなくトッポギやチヂミなど韓国料理の食べ歩きも楽しめる、にぎやかな場所。また、近年フォトジェニックなスポットとして人気を集める甘川洞文化村も、ぜひ訪れたいスポットです。路上アートやおしゃれなカフェがあちこちにあり、多くの観光客でにぎわいます。
台湾島北部の、三方を山に囲まれた天然の良港。20世紀初頭から貿易港・観光港として整備が進められ、現在はクルーズ客船も多く停泊する海の玄関口となっています。
ノスタルジー溢れる街
台湾北部の山間に佇む金鉱の街、幻想的な街並みの九份。金脈の発見から一攫千金を夢見る人びとであふれ、最盛期には4,000世帯が暮らしたというアジアの金の都です。映画「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれ、夕暮れともなると、階段の続く細い路地に掛かる真っ赤な提灯が燈り、なんとも幻想的な表情で訪れる人を魅了します。豎崎路の階段の最上部まで登ったら、九份でも特に人気のあるスイーツ店「阿柑姨芋圓」でひと休み。台湾のタロイモから作られたモチモチのお団子は癖になるおいしさです。
名物夜市で楽しむ
「呷飯皇帝大(食べることの地位は皇帝のように高い)」ということわざまである台湾。「食」に重きを置く、台湾文化の特徴です。「基隆廟口夜市」では、わずか300~400メートルの間に、200軒近くの屋台がところ狭しと並び、新鮮な海産物はもちろん、バラエティ豊かな台湾の味覚を、リーズナブルにお腹いっぱい堪能できます。外食文化が発達している台湾では、地元ならではのB級グルメ店から老舗店までが軒を連ねており、軽いスナックからメイン料理、デザートまで楽しむことができます。
文化にふれる台湾街歩き
日本の最西端・沖縄県の与那国島からおよそ110キロ、東シナ海に浮かぶ台湾は、温暖な気候と雄大な自然に彩られた恵み豊かな島。美しい自然の造形はもちろんのこと、ノスタルジックな街並みや食べ歩きが楽しい屋台グルメなど、バラエティ豊かな見どころにあふれています。船の寄港するのは、台湾の海の玄関口・基隆。港から首都の台北までは、バスで30分ほどと好アクセスです。ピースボートクルーズでも、世界一周の旅の最初の寄港地として訪れることが多い、台湾の文化と歴史にふれる街歩きへと出掛けます。
[特集記事]彩り豊かな”麗しの島”
清代末期に欧米への開港地となった海口。海上貿易の主要地で、開発を進めながらも、重要な歴史遺産が数多く残されている美しい都市です。海南料理も楽しみな寄港地です。
街の歴史と海南料理
開発が進み、先進的な街並みで知られる海南島。しかし唐・宋の時代には、罪人が島流しにされる流刑の地でした。重要文化財「五公祠」に代表される道教の影響を受けた建築群や、海南島の歴史や民俗文化を伝える海南省博物館を訪れた後は、昔の中国にタイムスリップしたような旧市街の「騎楼老街」を散策するのもオススメです。お腹が空いたら、山の幸にも海の幸にも恵まれた海南料理を。ココナッツやマンゴーなど、南国ならではの食材をふんだんに使ったスイーツも楽しみです。
自然豊かな熱帯の島
ハワイと同じ緯度に位置する常夏の島、海南島。中国屈指のリゾート地でもあるこの島は、豊かな自然に囲まれています。複雑な地形と独特の植生を保ち、多くの生物を育んできました。火山口公園には大小の火山口が点在するほか溶岩流の痕跡もあり、さまざまな植物や地形を見ながらの散策が楽しめます。また約4,000ヘクタールという広さを誇る中国最大のマングローブ自然保護区では、緑深いマングローブを眺めながら、ゆったりとボート遊覧を楽しむこともできます。
タイ南部、アンダマン海に面する世界有数のリゾート地。エメラルド色の海と白い砂浜が織りなすコントラストは、時に「アンダマン海の真珠」と称されるほどの美しさです。
異国情緒あふれる南の島
タイ最大の島であり、アジアを代表するリゾート地として世界中から多くの旅行者が訪れるプーケット。島の南側に位置するプーケットタウンは、オランダやポルトガルの商人たちが持ち込んだ欧州の建築様式と、中国から移住してきた華僑の建てた華やかな寺院が混在する、異国情緒あふれるエリアです。パステルカラーの建物が軒を連ね、歩いているだけで楽しくなります。ターコイズブルーの海が輝くビーチはもちろん、映画「007/黄金銃を持つ男」の撮影地としても有名なパンガー湾国立公園も、ぜひ訪れたいスポットです。
本場タイ料理に舌鼓
タイを訪れたならば、ぜひ味わいたいのが本場のタイ料理です。フカヒレスープ、ブイヤベースと並び世界三大スープに数えられるトムヤムクンをはじめ、具材やスパイスの種類も豊富なタイカレー、タイ風焼きそばのパッタイなど、バラエティ豊かな南国風のメニューの数々が食欲をそそります。辛いと思われがちなタイ料理ですが、さわやかな酸味とまろやかな甘みなどが加わることにより、深みのある味わいをつくり出しています。タイ料理の神髄は、新鮮な食材をおいしく食べること。どうぞ本場の味をご堪能ください。
人口950万人を超えるインドネシアの首都ジャカルタ。ジャワ、マレー、中国、アラブ、インド、そしてヨーロッパの文化が歴史的に融合した、急成長を続ける街です。
歴史地区をめぐる
オランダ領土だった時代の風景を色濃く残すコタ地区。このエリアはコタ・トゥア(古い都市)と呼ばれ、ジャカルタで最初に発展した地区で、周辺にはオランダ領土だった時代の名残りであるバタヴィア建築の街並みが広がります。ファタヒラ広場の周囲にはコロニアル様式の建物が軒を連ねており、ヨーロッパの雰囲気が漂います。また、オランダ統治時代に香辛料やコーヒー、紅茶、胡椒などを貯蔵する東インド会社の倉庫として利用された建物は、現在はインドネシアの船舶や海事資料を展示する海洋博物館になっています。
ローカル料理に舌鼓
古くから香辛料の国として有名だったこともあり、インドネシア料理には多くのスパイスが使われています。ご飯や麺をベースにした料理も多く日本人に馴染みやすいことも特徴のひとつ。目玉焼きを載せたインドネシア風炒飯のナシゴレンや麺料理のミーゴレン、味付け肉を串に刺して焼いたサテなど、暑い気候特有の唐辛子やニンニクがきいたピリッとした甘辛い料理は、大いに食欲をそそります。デザートには、揚げバナナにチョコレートシロップや粉砂糖をかけたピサンゴレンをどうぞ。
国土の大半を砂漠や荒野に覆われたヨルダンの最南端に位置する、紅海に面した港町アカバ。約5,000年前からアジア、アフリカ、ヨーロッパをつなぐ要所として栄えてきました。
厳しくも雄大な景観
映画「インディ・ジョーンズ最後の聖戦」のクライマックスの舞台として知られ、未だ発掘が終わらないほどに壮大なスケールをもつ、ペトラ遺跡。「スーク」と呼ばれる断崖絶壁の狭間を歩いてたどり着いた目の前にそびえ立ち、見る者に圧倒的な存在感を放つ「宝物庫」を意味するエル・ハズネが最大のハイライトです。自然の岩をくり抜いてできたこの遺跡は、光の加減によって岩の色が何色にも変化し、よりこの場所を神秘的に演出してくれます。紀元前からの古い歴史をもつ聖書ゆかりの地も多く、文化的な見どころが点在しています。
古代から続く神秘な場所
海抜はマイナス430mと地表で最も低い場所にあり、世界一高い塩分濃度によって得られる強力な浮力を体験できる「死海」。ミネラルを豊富に含んでいることから健康に良いとされ、古代ヘロデ大王やエジプトの女王クレオパトラをも魅了してきました。そして、月の谷とも呼ばれ、砂岩と花崗岩でできた谷「ワディラム」。どこまでも続く赤い砂漠と長い年月をかけて形作られた奇岩の数々に自然の驚異を感じずにはいられません。中でも高さが15mにもなる石橋は驚嘆の一言。映画「アラビアのロレンス」の舞台としても有名です。
世界をもっと身近に
1948年イスラエル建国に伴い、当時70万人以上のパレスチナ人が周辺諸国に逃れました。ヨルダンにも多くのパレスチナ人が逃れ70年以上が経つ今でも故郷へ帰ることができていません。ヨルダンの人口の約7割以上がパレスチナ系住民と言われるほど、ここには多くのパレスチナの人びとがいます。交流コースでは難民キャンプを訪問し、当時逃れて来た方の証言や若い世代の想いを伺います。彼らとの交流を通して、パレスチナ難民の問題が遠くの世界の出来事ではないことを感じることでしょう。メディアで報道されるだけではない現実や歴史を学ぶプログラムです。
砂と岩に彩られた王国
中東に位置するヨルダン王国は、ピースボートクルーズでも人気の高い寄港地のひとつ。船が寄港するのは、紅海きってのリゾート地としても知られるヨルダンの海の玄関口・アカバです。ここから向かうのは、土地の大半を砂漠や荒野に覆われた内陸部。映画の舞台にもなった大迫力の世界遺産ペトラ遺跡や、別名「月の谷」とも呼ばれる絶景の砂漠地帯ワディラム、不思議な浮遊体験ができる死海など、私たちの冒険心をおおいに刺激する雄大な景観の数々が私たちを待ち受けます。大自然と人類の叡智にふれる旅へと出かけます。
[特集記事]砂漠に隠された魅惑の地へ
韓国本土から南へ90キロメートル、本土とは異なる独自の文化や温暖な気候に恵まれた豊かな自然の広がる、人気の観光地です。
自然豊かな火山島
約10万年前の海底噴火によって生まれた巨大岩山で、済州島を代表する景勝地のひとつが、2007年に世界遺産登録された「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」。海際にそびえる急峻な岩山は、遠くから眺めると王冠のようなユニークな形をしています。頂上からの眺めも格別です。城山日出峰とあわせて世界遺産に登録さている世界最長の溶岩洞窟「万丈窟(マンジャングル)」には、溶岩流線や溶岩鍾乳、溶岩石柱が連なる壮大な景観が広がります。火山島が創り出したダイナミックな地底の世界を楽しめます。
文化が根付く島
韓国本土とは、また違う独自の文化が育まれた済州島の歴史を伝える「済州民俗村博物館」は、島の昔の生活を再現した野外文化施設です。柱や石垣など実際に島民が暮らしていた家の資材を使い、19世紀の伝統家屋が100棟以上復元されています。生活用品や農具などもあり、当時の人びとの暮らしぶりが伝わってきます。また伝統的な音楽劇、「サムルノリ」や「タルチュムノリ」と呼ばれる仮面劇など、島に伝わる風習も鑑賞できます。「西帰浦毎日オルレ市場」では、活気ある市場を散策してこの島ならではのグルメを味わいましょう。
飲茶や麺料理、フルーツのスイーツを堪能したり、歩き疲れたら足つぼマッサージを楽しんだりと、台湾の楽しみはつきません。近年注目のアートスポット「駁二芸術特区」も必見です。
魅力あふれる高雄
近年注目を集める高雄は、台北に続く第二の都市と呼ばれています。そんな高雄随一の観光スポット「蓮池潭」は、。1979年に建てられた龍虎塔です。龍と虎の姿を持つ七重の塔は、龍の口から入り、虎の口から出ることで災いを吉と成すパワースポットとして多くの人が訪れています。「世界で最も美しい駅」第2位に選ばれた美麗島駅もぜひ訪れたい場所。光のドーム(光之穹頂)は、世界最大のステンドグラスアートで、1日3回行われる光のショーではステンドグラスの色が幻想的に変わり、訪れた人びとを魅了します。
芸術の世界へ
地上85階建ての「東帝士85ビル」は、高雄のランドマークです。74階の展望台からは、高雄の景色を360度お楽しみいただけます。 アートが好きな方におすすめなのが、台湾にある国立美術館のひとつ、高雄市立美術館。館内はもちろん、外に設けられた公園にも作品が点在しており、自然とアートのコラボレーションを楽しむことができます。倉庫をリノベーションしたおしゃれなカルチャースポット駁二芸術特区も外せないスポットです。ショッピングをしたり写真を撮ったり、グルメエリアも充実しているので1日中いても飽きることはありません。
マレーシアのサバ州の州都であり、ボルネオ島のマレーシア領最大の都市。東南アジアの最高峰で標高4,095メートルのキナバル火山を有するキナバル自然公園への玄関口です。
生物多様性の島
自然が豊かなボルネオ島は、その独自の自然環境と生態系が世界自然遺産として認定されています。東南アジア最高峰のキナバル山の麓にあるキナバル公園は遊歩道が整備され、熱帯から高山帯までの環境で暮らす固有の動植物が住む原生林を楽しめます。手軽にコタキナバルの大自然を味わうなら「ロッカウイ・ワイルドライフパーク」へ。ここは100種類以上の動物たちが暮らす「動物園」とボルネオ島ならではの植物を観察できる「熱帯植物園」で、オラウータンやピグミー・アジア象、テングザルに出会うこともできます。
ボルネオの伝統文化体験
ボルネオ島は、昔から地域ごとに先住民族が暮らしてきたため、コタキナバルのあるサバ州だけでも、30以上の民族が暮らしているといわれます。サバ州立博物館では、サバ州の歴史や発掘された品々、民族衣装、そして実際に使われていた伝統家屋を移築したヘリテージ・ビレッジを見学できます。古くから伝わる竹を使った料理方法や伝統舞踊、そして固有の文化とさまざまな文化が融合したマレー文化を体験することは、”国”が移り変わってもこの島に息づく、人びとの生活にふれる貴重な時間となるでしょう。
ハン川の河口に開けたベトナム中部最大の都市ダナン。喧騒あふれる街並みがある一方、郊外にはのんびりとした田舎の風景が広がっています。
世界遺産の街並みを堪能
近年ビーチリゾートとしても注目され、ベトナムの中でも発展著しいダナン。コロニアル様式の建物や彫刻が施された中国寺院などさまざまな建築様式を目にすることができる「ホイアン」へも好アクセス。朱印船貿易の最盛期には日本人街もあった場所は、現在は世界遺産の街並みとして残り、人気のベトナム陶器やシルク雑貨の商店が彩りを加えます。観光はもちろん、ヘルシーなベトナム料理、民族衣装アオザイのオーダーメイドなど、楽しみは尽きません。時間があれば、ぜひシクロ(三輪人力車)にも乗車してみては。
ベトナムの若者たちと大交流
1994年から始まり、いまやピースボートクルーズを代表する交流プログラムとなった「ベトナムと若者たちと大交流」。交流相手は、ダナン青年連盟のとびきり元気な若者たち。片言の英語や日本語、身振り手振りで体当たりの交流は、限られた時間でも「友だち」になれるとっておきの体験です。訪れるたびに街の景色が変わるほど急速な経済発展をとげるベトナムでも、彼らの笑顔やおもてなしの心は変わりません。お互いの文化を紹介したり、流行や興味あることを話し合ったり、一緒に街を歩いたり―― 一生の思い出となる1日が待っています。
出会いと発見に満ちた街
「自由と独立ほど尊いものはない」――これは、その生涯をベトナム独立に捧げた革命家ホーチミンの言葉。多くの犠牲を払い独立を勝ち取ったベトナムは、戦後、著しい発展を遂げました。船が寄港するのは、中部最大の街ダナン。かつては政治・文化の中心である首都ハノイと東南アジア有数の大都市ホーチミンが人気を二分していましたが、現在ではこの街の魅力が広く知れ渡り、日本からの直行便も運航されるようにもなりました。ピースボートクルーズだからこそ体験できるプログラムなどを通して、その魅力に迫ります。
[特集記事]ドラマチックな出会いが待つ、中部最大の街
マレーシアの首都。近代化を象徴する高層ビルが建ち並ぶ一方、イギリス統治時代の建築物やイスラム教、ヒンズー教などの寺院も同居する、見どころの多い街です。
多文化が共存する首都
高層ビルが建ち並ぶ大都市クアラルンプールのシンボル「ペトロナス・ツインタワー」や国旗のはためくムルデカ・スクエア(独立公園)、セントラルマーケットなど、街の中心部には見どころがたくさん。また、近郊の街シャー・アラムにはマレーシア最大で世界第四の大きさを誇るブルー・モスクがあります。白い床や空へと伸びる天井、ステンドグラスで飾られたドームの内部は、外からの光が差し込み幻想的な空間です。
伝統文化の息づく村へ
インド系、中華系の民族が移住してくるはるか以前から、この地で暮らしを営んできた数多くの先住民族。1万5千年の歴史を持つマーメリ族の生活を今に伝える文化村では、村内を散策したり伝統木彫りを見学したり、伝統的な結婚式も体験することができます。また、マレー文化が色濃く残る「カンポン(マレー語で田舎や村の意味)」を訪れ、コーヒー工房や伝統的な家屋を見学したり、田舎生活の様子を地元の方々に紹介していただくツアーも行っています。大都市とは異なる、素朴な魅力に満ちた特別なひとときです。
インド洋に浮かぶ1,200の島々からなるモルディブ。美しい海と白い砂浜、色とりどりの珊瑚礁の隙間を、熱帯魚が泳ぎ回る神秘的な光景が待っています。
透き通った海と珊瑚礁
「インド洋の真珠」と称され、リゾート地として知られるモルディブ。毎年人口の3倍近くもの観光客を魅了し続ける、美しい島々。北マーレ環礁に位置するカジュアルなリゾート島、パラダイス・アイランドでは、椰子の木と白砂のビーチに囲まれ、リゾート地ならではのゆったりとした時間が流れます。また潜水艦に乗り込み、美しいモルディブの海中を探検するのもおすすめです。高い透明度で透き通る海でのシュノーケリングやサーフィンなどマリンスポーツもお楽しみいただけます。
美しい地球の姿を守るために
1,200もの美しい島々が点在するモルディブですが、近年地球温暖化により海水温が上昇し、モルディブ全域の珊瑚礁に深刻なダメージが及んでいます。そのため、国をあげてさまざまな環境保護プロジェクトが行われています。 ピースボートクルーズでは住民の環境に対する意識を向上しようと活動する団体メンバーとビーチにでかけ、ゴミ拾いの活動に参加します。海岸に流れ着いているゴミは、海洋生物や鳥など、さまざまな生態系に影響を与えており、モルディブだけでなく、世界が抱える環境問題の深刻さをあらためて実感させられる1日となります。
[特集記事]“南国リゾート”の向こう側。素顔のモルディブへ
マレー語で「三角江」を意味する、ボルネオ島の小国ブルネイ・ダルサラームの港町。石油や天然ガスなどの天然資源が豊富なこの国には、独自の文化と豊かな自然が広がります。
オールドモスクに魅せられて
ブルネイの首都バンダル・スリ・ブガワンには、第29代のブルネイ国王ハサナル・ボルキア国王の即位25周年に合わせて建てられた金色に輝くドームが特徴的な「スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク」が南国の空に向かってそびえ立ちます。一方、川の対岸には、学校や商店、モスクなど、陸地と変わらぬ機能が揃う世界最大の水上集落が広がります。実際に集落を訪ねて地元の人びとの話に耳を傾け、一緒にお昼ご飯を食べる――そんな交流体験もピースボートならではの楽しみ方です。
原始の熱帯雨林へ
森林伐採が厳しく制限されているブルネイには、手つかずの豊かな熱帯雨林が残ります。首都からボートに乗り込み、およそ5万ヘクタールという広大な面積を誇る「ウル・トゥンブロン国立公園」へ。一般公開されているのはそのうちわずか0.2%ですが、マングローブが生い茂る川筋を遡ったり、国立公園内の遊歩道を散策したり、森林の上につくられた高さ約65メートルの歩道「キャノピー・ウォーク」を体験したり、ブルネイの豊かな自然を存分に体感できます。運が良ければ、テングザルやムササビなどの動物にも出会うことも!
古くから茶葉の輸出港として諸外国と深い交易関係を築き、今も経済特区として発展を続ける厦門。租界時代の洋館が続くコロンス島をはじめ、情緒あふれる街並みが魅力です。
歴史が交わる租界の島
万国共同租界が設置された世界遺産の島、コロンス島へ。南京条約によって開港され、1902年に共同租界地に定められたコロンス島は、ヨーロッパやアジアをはじめ各国が領事館や病院、教会などを建設しました。そして、多くの華僑も移り住み豪華な住宅や別荘を建てました。租界時代に造られた洋館や教会は、西洋と東洋の建築様式が混ざり合った独特な景観を今に伝えています。狭く曲がりくねった路地や、建物から突き出したベランダも雰囲気たっぷり。歴史を感じる街歩きをお楽しみください。
歴史あふれる街を歩く
厦門は福建華僑のふるさととしても有名です。唐の時代に建てられた五老峰の麓にある南普陀寺は、街のランドマークとして知られるほか、多くの在外華僑の信仰を集める寺院です。30,000㎡という広大な敷地には、天王殿、大雄宝殿、大悲殿など豪華な殿堂が並んでいます。また、メインストリートの中山路歩行街は歩行者天国となっており、飲食店やお土産店でにぎわいます。海の幸にピリ辛スープが絡まる「沙茶麺」や牡蠣のお好み焼き「海蛎煎」など、新鮮なシーフードを使った地元グルメに舌鼓を打つのも一興です。
マヘ島北部に位置するセイシェル共和国の首都。インド、アフリカ、ヨーロッパなどの各地から移り住んだ人たちが築いた移民の国で、独自の「クレオール文化」を有します。
インド洋に浮かぶ常夏の島
ターコイズブルーの海と真っ白なビーチが美しいセント・アン海洋国立公園は、「インド洋の真珠」と称されるセイシェル諸島の魅力を存分に堪能できるスポットです。ボートに乗って魚の餌付けを体験したり、実際にシュノーケリングで海中を覗いてみれば、カラフルな熱帯の魚たちに出会えることでしょう。また、船底がガラス張りのグラスボトムボートに乗れば、舟の上からサンゴ礁や熱帯魚の姿を見ることができます。クルージングをしながら、さまざまに変化して行く海の色を眺めるのもオススメです。
クレオール文化の中へ
さまざまな国の言葉が混ざり生まれたクレオール語、そして英語とフランス語が公用語となっているセイシェル共和国。街の中心部には、イギリスのビッグ・ベンを模して建てられた時計台など18世紀の植民地時代の建物やカラフルなヒンズー教の寺院など、数々の歴史を紡ぎ「クレオール文化」となった今の姿を目にすることができます。 1901年に創設された植物園では、植物界最大、最重量を誇る種子として有名な、ココ・デ・メール(双子椰子)もみられます。