中米・カリブ海エリア(メキシコ、キューバ、ジャマイカなど)
中米・カリブ海エリアの魅力
中米・カリブ海エリアに広がる美しい海。ジャマイカやキューバのビーチリゾートは、世界中の旅行者を魅了します。また、古代遺跡や歴史的な旧市街の散策も楽しみです。
美しきビーチリゾート
メキシコ湾の南に広がるカリブ海は、大小700以上もの島々が浮かぶ多島海。この地域が世界中の人びとを魅了する最大の理由は、なんといっても海の美しさです。ジャマイカやバハマ、キューバなどには、世界的なビーチリゾートが数多く存在します。どこまでも続く透明度の高いコバルトブルーの海、風にそよぐヤシの木、心地よいさざ波の音――美しい自然に包まれた常夏の楽園は、カリブ海ならではのトロピカルムードにあふれています。レゲエやラテンミュージックをBGMに、極上のリラックスタイムをお楽しみください。
歴史と文化にふれる
ビーチリゾートのほかにも、世界遺産に登録された旧市街の歴史地区や文明の栄華を物語る古代遺跡など、中米・カリブ海には見どころが盛りだくさん。かつてグアテマラの首都として栄えた古都アンティグアや「カリブ海の真珠」キューバの首都・ハバナの旧市街など、異国情緒あふれる色とりどりの街並みは大いに旅情を誘います。マヤ文明発祥の地として知られるグアテマラでは、マヤ文明最大級のティカル遺跡訪問も楽しみです。広大な密林の中に静かにたたずむ巨大な神殿や都市遺跡は、悠久の歴史を今に伝えています。
クルーズの本場・カリブ海へ
グラデーションを描くラグーンとヤシの木が生い茂る白砂のビーチ、さんさんと降り注ぐ太陽――トロピカルムード満点のカリブ海は、クルーズ業界でも大人気のエリア。米国のマイアミからは、いくつもの大型客船が数千人を乗せ、毎日のようにあちこちの港に寄港しているほどです。もちろんピースボートクルーズでも、これまで数多くの船旅でこの地域を訪れてきました。ジャマイカ、ベリーズ、バハマ、キュラソーとクルーズで寄港する4つの国々を通して、世界中の人びとに愛されるカリブ海の魅力をご紹介します。
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中米・カリブ海エリアの寄港地
クルーズによって寄港・運航しない場所が含まれます。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
四国と同等の国土面積に20以上の火山を擁するエルサルバドル。マヤ文明の遺跡や、火山に育まれた雄大な自然が魅力です。明るく温かい地元の人たちとの交流もおすすめです。
謎に満ちた古代都市へ
噴火した火山の降灰で埋もれたマヤ文明の遺構、サン・アンドレス遺跡は、地中に埋もれていたことにより風化をまぬがれた貴重な遺跡のひとつです。この遺跡が発見された丘からはピラミッド型神殿の基礎が発掘されており、この一帯は中規模の都市だったことが明らかになっています。中央広場の神殿跡や住居跡を見学することができますが、現在も発掘作業は続いており、遺跡の全貌はいまだ明らかになっていません。失われたマヤ文明の都市が足元に眠る、ロマンあふれるミステリアスな風景をお楽しみください。
かけがえのない出会い
1992年に12年間続いた内戦が終結したエルサルバドル。この国を訪れると、平和を取り戻してから四半世紀が経過した現在も、内戦がいまだに過去の出来事ではないことに気付かされます。”内戦”という言葉からは暗いイメージが思い起こされますが、出迎えてくれるのは明るく朗らかな人びと。「素朴」と表現されることの多いエルサルバドルの人たちの芯に秘めた強さと温かさは、つらい経験を乗り越えてきたからこそのものなのかもしれません。光と影を併せ持つエルサルバドルに生きる人たちに、ぜひ出会ってみてください。
美しい海岸風景から「太平洋のエメラルド」と呼ばれるマンサニージョ。多くのクルーズ客船が訪れる、メキシコ屈指のリゾート地でもあります。
豊かな海が迎える町
太平洋に面したマンサニージョは、メキシコにとって商業や水産業、そして貿易における重要な港町のひとつです。名物はカジキマグロで、船が入港するマンサニージョ港では漁師たちの誇りを感じるような、大きなカジキマグロのモニュメントが迎えてくれます。毎年開催されるカジキマグロ釣りの国際大会には、世界中から釣り人が集まります。
メキシコ料理に舌鼓
広大な太平洋に面する漁港とあって、海の幸の食材が豊富なマンサニージョ。新鮮な魚介類をマリネにしたセビッチェに、タコスやワカモーレなど、トマトや豆類をたっぷり使い唐辛子の効いたソースが食欲をそそる本場のメキシコ料理をご堪能ください。お酒が好きな方には、メキシコを代表するお酒テキーラもおすすめ。“テキーラ”はメキシコの一部地域で造られたものだけがそう名乗ることができる、特別なもの。一般的にテキーラは「酸味」や「辛味」と相性が良く、スパイシーなメキシコ料理とは抜群のマリアージュが楽しめます。
サッカー大国メキシコでサッカー交流
メキシコは中南米を代表するサッカー強豪国です。ピースボートクルーズでは、地元の若者たちとサッカーを通して交流を深めるオプショナルツアーを実施。言語も異なる、今日初めて出会った人たちとプレーをするという不思議な体験――はじめはお互いちょっと緊張のスタートですが、試合後のフィールドには笑顔があふれ“同じボールを追いかけた仲間”との一体感も芽生えます。遠く離れた国に友達ができるのも、ピースボートならではの体験です。
風にそよぐヤシの木、流れる水音――。光輝く太陽にトロピカルな雰囲気があふれる美しい白浜のビーチ、緑豊かな自然など、カリブ海らしいリゾートを堪能できます。
海の風を感じて
「水の豊かな場所」に由来し名付けられたオーチョリオスは、きらめく太陽と美しいビーチ、深い緑に包まれた豊かな自然など、南国情緒あふれるビーチリゾートです。海の風を感じながら街歩きをしたり、クラフトマーケットでジャマイカならではのお土産を探したり、ゆったりとした時間をお楽しみください。スパイスの効いたジャマイカ料理とともに、ジャマイカの定番ビール、レッドストライプもぜひお試しを。すっきりとした味でアルコール度数も高くないので、とても飲みやすいビールです。
大自然を体感
オーチョリオスでぜひ体験したいのが、「ダンズリバーの滝登り」です。緑に囲まれた美しい景色の中、マイナスイオンを全身に浴びながら、階段状になった滝を下流から登っていくスリル満点の大人気アクティビティです。山から流れ出す冷たい水は心地よく、滝登りはもちろん、日光浴など充実した時間をお過ごしいただけます。映画のロケ地にもなっているこの場所は、多くの観光客が訪れます。青い海が広がるビーチをはじめ、緑豊かなダンズリバーでもジャマイカの大自然を体感できます。
ノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスが讃えた「世界で一番美しい街」、カルタヘナ。白い砂浜やヤシの木、サンゴ礁が広がるカリブ海屈指のビーチリゾート地です。
要塞に守られた美しい街
旧市街を取り囲む城壁は、かつてこの地を支配したスペイン人たちが海賊から街を守るために築きました。特に植民地時代に造られ、南米の中でもとりわけ強固な城壁とされているのが、サン・フェリペ要塞です。要塞の上に登れば、旧市街と海、さらに新市街までが一望できる絶景スポットでもあります。カラフルな建物が訪れる人たちを魅了する旧市街は、世界遺産にも登録されています。またボートでカリブ海に浮かぶサンゴ礁の島、ロサリオ諸島で海水浴をしてのんびり過ごすのもオススメです。
無形文化遺産・パレンケ村
インカ帝国を滅ぼしたスペインは、財宝を集める拠点としてカルタヘナを使い、この地は繁栄を極めました。その陰で、アフリカから多くの人びとが奴隷として連れて来られました。アフリカにルーツをもつ人びとが守り続けた独特の文化が息づく「パレンケ村」は、奴隷解放の戦いの歴史や言葉、食文化を今に継承しています。また、内戦による傷跡も残るコロンビアでは、難民をサポートする活動も行われています。社会的に弱い立場にいる若者たちの支援をしている団体や文化・歴史をつなぐ人びととの交流は、平和な社会を考える貴重な機会となることでしょう。
カリブ海のイスパニョーラ島南東部に位置する、ドミニカ共和国の首都。大航海時代にコロンブスが「新世界」へと到達して以降、最初の植民都市としても知られます。
コロンブスが眠る島
15世紀末に築かれたラテンアメリカ最古の植民都市、サントドミンゴ。コロンブスが「新世界」で最初に到達した地で街づくりを中心的に行ったのは、彼の弟バルトロメでした。教会や行政機関が建つ中央広場から碁盤目状に道が配置された街並みは、その後の植民都市のモデルとなりました。また、1992年にコロンブスの新大陸上陸500周年を記念して建設された灯台には、コロンブスの遺骨が安置されています。大航海時代が拓いた新たなる世界と、列強国による長い植民地時代――それぞれの歴史に思いを馳せる訪問となるでしょう。
かけがえのない交流
世界有数の野球大国、ドミニカ共和国。国内にプロリーグを持ち、米国メジャーリーグや日本のプロ野球で活躍する選手も多く輩出しています。そんなドミニカで、地元市民と野球交流を行います。一緒に白球を追う時間は、忘れられない思い出になることでしょう。またドミニカは、戦後に日本政府が進めた移民政策の目的地のひとつで、約1,300人の人びとが移住した地でもあります。数々の受難を乗り越えてきた日系コミュニティを訪ね、人びとと出会うツアーも実施します。日系移民の歴史と今、未来の展望に耳を傾けてみましょう。
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、「太平洋側の玄関口」バルボア。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのバルボアでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
太平洋とカリブ海の間に位置する中央アメリカの国ニカラグア。10年間続いた内戦が終結し、新たな国づくりを始めた活気あふれる人びととの出会いが魅力です。
中米最大の大聖堂へ
植民地時代は首都として栄えた、ニカラグア第二の都市レオン。スペイン統治時代に建てられた歴史的建造物が多く残るこの街のシンボルとなっているのが、世界文化遺産に登録されているレオン大聖堂です。白を基調とした聖堂は、中米最大の規模を誇ります。また郊外へ少し足を伸ばせば、ラテンアメリカ最古のスペイン植民都市のひとつで火山の噴火によって埋没した、レオン・ビエホ遺跡を訪れることもできます。現在も遺跡の半分以上は埋没したままですが、1960年より発掘が行われ2000年には世界遺産に登録されました。
ラテン文化を体験する
1936年から1979年まで続いたソモサ一家による独裁政治や、ニカラグア革命後の内戦など、長く続いた苦難と混乱の時期を乗り越え、新しい国づくりに取り組むニカラグア。この国の魅力はなんといっても、ラテンの明るさでもてなしてくれる温かな人びととの出会いです。地元の福祉施設の訪問や、元気いっぱいの子どもたちと出会う交流ツアーは、ピースボートクルーズならではの寄港地プログラムです。力強く逆境を乗り越える人びととふれ合う、忘れられない貴重な出会いが待っています。
北大西洋に浮かぶ島々からなる、バミューダ諸島の首都ハミルトン。エメラルドグリーンに輝く海がどこまでも広がり、カリブ海ならではのゆったりとした時間が流れます。
色鮮やかな街を歩く
17世紀の古い建物とパステルカラーの組み合わせが印象的な、バミューダの街並み。特に白い建物を基調として、水色、ピンク、黄色のパステルカラーの建物が立ち並ぶカラフルな光景は非常に美しく、観る人の目を楽しませてくれます。家の玄関口には、靴やカエルの形をした石造りの置物が添えられていたり、軒先にハイビスカスをはじめとした色とりどりの木や花が植えられています。青い空と組み合わさって絶妙なコントラストを描く美しい色合いは、世界でもバミューダでしか見ることのできない風景です。
バミューダの海へ
映画「ザ・ディープ」の舞台としても知られるバミューダ諸島。海の美しさは格別で、その透明度の高さは世界中の旅行者を魅了します。海水浴はもちろんのこと、スキューバダイビングの聖地としても非常に有名で、島の周りにはたくさんのダイビングスポットがあります。カリブ海といえば「白砂のビーチ」をイメージしますが、ここバミューダのビーチは世界でも珍しくピンク色の砂浜が広がっています。これは、赤いサンゴの破片が砂浜と混じり合い、長い年月をかけて形成された美しさです。
海上交易の要所であるパナマ運河。 2016年には拡張工事も完了し、超大型コンテナ船等も通航可能となったことからパナマ運河の重要性は更に増しています。
世界の海運を握る地へ
中米パナマの名を世界的に知らしめているのが、海運の要所・パナマ運河です。1914年、南北アメリカを結ぶパナマ地峡が最も狭くなる部分に築かれました。開通後の運河とその両岸地域は長い間アメリカの支配下におかれましたが、1999年にパナマへと返還されました。また、より大型な船舶の航行を可能にするための拡張工事も実施され、その重要性はさらに増しています。パナマ運河は「閘門式運河」としても知られています。内陸部にある人工湖に向かって高低差を乗り越えるため開閉式の閘門(水門)が3か所設けられ、システマティックな航行シーンも見どころのひとつです。
船が上下する、ダイナミックな航行シーン
海側と内陸部の人工湖までの標高差を超えるため、重要な役割を果たす閘門(こうもん)。現地での観光ツアーの際には、これらの閘門に設けられたビジター・センターを訪れ、間近で船が閘門を通る様子を眺めることができます。またセンター内には閘門の開閉システムをはじめ、運河建設の歴史やパナマ運河周辺の希少な動植物の紹介など、興味深い内容が展示されています。巨大な船舶が閘門内に入り水位を上下させて高低差を乗り越えていく航行シーンでは、船で体験するのとはまたちがったダイナミックさを目の当たりにできるでしょう。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る
透き通る水と白い砂浜を持つ数多くのビーチや、教会、カラフルでメキシコらしい建物がある旧市街地など、1年を通して世界中の観光客で賑わっています。
魅力あふれる街をゆく
陽光あふれるメキシコの人気リゾート地、プエルトバジャルタは魅力的な観光スポットが数多く存在しています。街のランドマークになっているのは、グアダルーペ教会。8角形の塔のてっぺんに立つ天使が、王冠を持ち上げている美しい鐘楼が目を引きます。ビーチ沿いに彫刻が並ぶマレコン遊歩道も、ゆっくりと散歩したいスポット。プエルトバジャルタのアイコン、タツノオトシゴのモニュメントをはじめ、さまざまな彫刻が並んでいます。広大な敷地に多くの野生動物や固有種が生息するバジャルタ植物園もぜひ訪れたい場所のひとつです。
その土地の文化を楽しむ
素朴で温かみのある雰囲気が人気のメキシカン・タイル。工房をのぞいてみると、職人がひとつひとつ丁寧に色づけして、完成する工程を見ることができます。色も柄もさまざま。お気に入りのタイルを日本に持ち帰れば、いつでもメキシコの風景を思い出すことができます。もうひとつ、この土地ならではなのがテキーラ。世界四大スピリッツのひとつに数えられるテキーラは、メキシコのハリスコ州とその周辺地域のみで作られる高級酒です。メキシコ料理と一緒に、ぜひお楽しみください。
「カリブ海の真珠」といわれるキューバの首都ハバナ。歴史ある町並みに輝くビーチ。モヒートを片手にサルサのリズムに身をゆだねる――思い出深い一日となるでしょう。
南国の楽園
かの文豪ヘミングウェイが愛したハバナ。「老人と海」の舞台となったコヒマル村や「誰がために鐘は鳴る」を執筆したホテルなど、ヘミングウェイゆかりのポイントも数多く残ります。チェ・ゲバラの肖像画がひときわ目を引く革命広場やクラシックカー、ラム酒など観光名所以外にも見どころはたくさんありますが、何よりの魅力は人びとの笑顔です。街を歩けばあちこちから陽気なリズムが聴こえ「サルサ」を楽しむ姿が目に飛び込んできます。キューバの陽気さと美しさ溢れる時間が流れます。
魅惑のオールドハバナ
米国との国交回復により大きく変化しはじめたキューバは今、注目の観光地となっています。カリブ最強の砦と言われた要塞に守られたオールド・ハバナはコロニアル建築が立ち並び「ハバナ旧市街とその要塞群」として世界遺産にも登録されました。異国情緒あふれるカラフルな建物が並ぶ「マルティ通り」、キューバ・バロック建築の傑作と称される「カテドラル」、米国のホワイトハウスを模して造られた「旧国会議事堂」など趣深い建物が並びます。ゆったりとした時が流れる世界遺産の街を歩けばタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
カリブ海に浮かぶ革命の島
船が入港するのは、要塞群と共にユネスコ世界遺産に登録されている、オールド・ハバナと呼ばれる旧市街。街へと一歩踏み出せば、肌に触れるカリブ海特有の湿った空気がキューバに来たことを実感させてくれます。街を歩けばサルサ音楽が耳にふれ、目には革命家チェ・ゲバラの肖像が幾度となく飛び込んできます。通りを行き交うクラシックカーも、旅の気分を盛り上げてくれます。そして、観光だけでなくこの国が歩んできた歴史や人びとの暮らしにふれられることも、ピースボートクルーズならではの魅力です。
[特集記事]革命家たちが目指した国のリアル
古代マヤ文明の中心地のひとつとして栄えたグアテマラ。ティカル遺跡をはじめ、古都アンティグアなど、美しい景色と素晴らしい世界遺産が待ち受けています。
マヤの遺跡を目指して
マヤ文明発祥の地として知られ、数多くのマヤ遺跡が点在するグアテマラでは、マヤ文明最大級のティカル遺跡へ。広大なジャングルの中に建ち並ぶ巨大な神殿には、言葉を失います。中でも、上まで登ることができる4号神殿からの景色は圧巻!雄大な自然と歴史の深さを体感できます。かつてグアテマラの首都として栄えた古都アンティグアも、ぜひ訪れたいところ。世界遺産登録された街の北側には小高い丘があり、てっぺんには大きな十字架が、まるで街を見守るかのように立っています。ここからはアグア山を望むことができ、古都アンティグアの象徴的な景色をお楽しみいただけます。
先住民族から学ぶ
コミュニティ・ツーリズムを実践している村を訪れるプログラムも人気です。ボートに乗り、地元の方々の案内でマングローブの森をめぐり、その生態を間近で観察します。途中にある小さな島に上陸し、その土地ならではの塩の作り方を教えてもらうことも。彼らが運営するウミガメの保護施設を訪れ、生まれたてのウミガメを放流する時間もあります。また、かつて激しい弾圧を受けたマヤ先住民族のコミュニティを訪問し、伝統文化を学んだり、元気いっぱいの子どもたちと交流するプログラムなど、グアテマラの今と自然の大切さを学ぶことができます。
マヤ文明の中心地へ
メキシコ南部から中米地域に花開いたマヤ文明の中心地のひとつとして知られる、中米北部の国グアテマラ。熱帯雨林地帯の深い森の中に築かれたマヤ文明最大の神殿都市ティカルや、植民地時代の様式を保つ美しい都市アンティグアは、世界中の旅人を惹きつけます。しかし他の中南米諸国と同様、この国も大航海時代以降は欧米の植民地下に置かれ、また独立後は長く激しい内戦に苦しみました。 悠久の古代文明と豊かな自然、そして数々の歴史を乗り越えて今を生きる人びと――美しきグアテマラを知る旅へと出掛けます。
[特集記事]虹を織る人びとに出会う旅へ−
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、カリブ海側の入り口に位置するクリストバル。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのクリストバルでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
カリブ海に浮かぶ島々の中で、3番目に大きな島、ジャマイカ。輝く海や生い茂る緑をはじめとする豊かな自然と、そこに暮らす人びとの陽気な笑顔が魅力です。
カリブ海のビーチでのんびり
ジャマイカ第2の都市モンテゴベイは、川や滝などのほか、カリブ海をのぞむ美しいビーチがいくつもあります。中でもおすすめは「ドクターズ・ケーブ・ビーチ」。真っ白でさらさらの砂浜にどこまでも続く透明度の高いコバルトブルーの海、バックミュージックにはレゲエが流れ、ゆったりとした時間が流れます。お食事には、ハーブやスパイスをきかせた鶏の炭火焼き、ジャマイカ名物の「ジャークチキン」が外せません。光り輝く海を眺めながら、ゆったりと流れるカリブの時間をお楽しみください。
『ラスタ』の文化に触れる
レゲエ・ミュージックの元になっている「ラスタファリズム」。環境に配慮し自然と共存しながら暮らすラスタ・ビレッジを訪問し、ラスタマンと出会い、持続可能な暮らしと生き方について考えるプログラムを行います。食事もコミュニティの方が準備してくれたベジタリアンフードをいただきます。夜は地元のミュージシャンを招いて、本場レゲエを体験。誰もが知る往年の名曲から現代のレゲエまで幅広い演奏が楽しめます。考え方、生活スタイル、音楽のメッセージ性、あらゆるところで「ラスタファリズム」に触れ体感する一日です。
「コスタ・リカ(豊かな海岸)」という名の通り、自然豊かな国。少し足をのばすだけで、美しい自然にふれられる寄港地です。
環境保護と観光業の両立を目指して
コスタリカの国土の4分の1が国立公園に指定されたエコツーリズムの先進国として知られています。世界に先駆けて、環境の保全に考慮した「持続可能な観光」を国をあげて推進してきました。自然を観光資源にする場合の環境への配慮や、観光客への啓蒙など私たちにとっても学ぶ部分が多くあります。ピースボートでは、400種類以上の鳥類が生息するモンテベルデ自然保護区で樹上の鳥たちを観察したり、コスタリカ国内でワニが一番多く見られるというタルコレス川で、マングローブの森の中を進むリバークルーズなどを行う予定です。美しい自然を楽しみながら、その環境を守るために何ができるか考えてみましょう。
中米屈指のクオリティを誇るコスタリカコーヒー
18世紀にキューバからコーヒー豆が持ち込まれ、中米で最も早くコーヒー栽培が始まったコスタリカ。肥沃な土壌と山岳地帯を擁する地形から良質なコーヒーの産地として知られます。また自然環境に配慮した生産方法がとられているのも環境先進国ならではの特徴です。コーヒー農園や木の工芸品で知られる郊外の村「サルチー村」を訪ね、コーヒー栽培や出荷までの工程を伺うほか、コスタリカ伝統の牛車「カレータ」など色鮮やかな工芸品を見ることもできます。街中でも美味しいコーヒーが飲めるカフェも。お土産にもぜひコスタリカ・コーヒー豆をどうぞ。