アフリカ(北部)エリア(モロッコ、エジプトなど)
アフリカ(北部)エリアの魅力
"ピラミッド"や"スフィンクス"の待つエジプトや、"青い街シャウエン"の美しさ際立つモロッコなど、その土地ごとに表情の異なるアラビア文化を体感できる寄港地を訪れます。
古の文明と出会う
ギザ高原の肥沃な大地をおよそ3000年にわたり支配したエジプト王朝。未だ謎多きその文明の軌跡を今に伝えるのは、世界三大ピラミッド――クフ王、カフラー王、メンカウラー王によって造られた巨大ピラミッド、そしてピラミッド群を背に、遥かなる時を見つめ続ける巨大な彫像スフィンクスです。紀元前5000年頃の人びとは、どのようにして、この時代を生きていたのか。遺跡は自らは語りませんが、あまりにも壮大で、ミステリアスなその姿は神々しくもあり、遥かなるロマンを想像せずにはいられません。
魅力的なアラビア文化
アラビア語で「日が没すること」という意味を持つ、マグリブはアフリカの北部に広がるアラブの情緒が漂う魅力的な地域です。クスクスやタジン鍋などの伝統的な食文化は、クミン、ターメリックなどスパイスをふんだんに使われていて、香り高く、とってもマイルド。また、偶像崇拝がタブーで、人物や動物を描くことができないイスラムでは、幾何学模様を極めたかのような複雑に入り組んだ”イスラム模様”が日常に浸透しています。さまざまな場面で出会う美しいデザインは、ついつい時間を忘れて見入ってしまいます。
個性豊かな街々を歩く
アラブ文化圏の風情を体感するには、「メディナ」と呼ばれる旧市街を訪れるのが一番。なかでも古くからアフリカ、ヨーロッパ、アラブをつなぐ交易の十字路として発展してきたモロッコからは、個性豊かで美しいメディナの数々を訪れることができます。美しいタイルで彩られたイスラム建築、迷路のように入り組んだ路地、喧騒が心地よいスーク(市場)、地中海の恵みたっぷりのグルメ……魅力的な表情の数々に誘われ、タンジェ、テトゥアン、カサブランカなど、歴史と文化が交差するエキゾチックな街々を訪ね歩きます。
[特集記事]魅惑のモロッコ街歩き
アフリカ(北部)エリアの寄港地
クルーズによって寄港・運航しない場所が含まれます。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
半日かけ通航していくスエズ運河は、世界一周クルーズのハイライトのひとつ。 壮大な歴史の数々に思いを馳せながら、シナイ半島とアフリカ大陸の間の砂漠地帯を進みます。
ヨーロッパとアジアをつなぐ大運河
スエズ運河は紅海と地中海をつなぐ、世界的にも重要な運河です。「地峡」と呼ばれる最狭部を掘削して拡張した全長193km、幅205m、深さ24mもある大運河は、北大西洋とインド洋を結び、ヨーロッパとアジアを繋ぐ役割を果たしています。スエズ運河で結ばれた地中海と紅海は海面の高低差がほとんどないため閘門は設置されておらず、運河内5か所あるすれ違いスポットを利用して上下線の航行がおこなわれています。アラビア半島とシナイ半島の二つの半島の間を航行する際は、両岸に広がる壮大な景色がクルーズをさらに豊かに彩ることでしょう。
大運河をめぐる数奇な歴史
1869年に開通したスエズ運河ですが、その構想は遥か古代エジプトの時代から存在したと言われています。時を経て、皇帝ナポレオンがインドを支配していたイギリスに打撃を与えるため、紅海と地中海を結ぶ運河を構想し、19世紀後半にフランス人のレセップスが念願の工事に着手。建設のためにフランスとエジプトは「国際スエズ運河会社」を設立し、およそ10年かけて運河は完成しました。エジプトの地中海側には新しい港が着工され、当時のエジプト総督として工事を許可したサイードの名から「ポートサイド」と名付けられています。