南太平洋エリア(ハワイ、タヒチ、イースター島など)
南太平洋エリアの魅力
美しい海に彩られた南太平洋の島々。南洋の楽園タヒチや「絶海の孤島」イースター島、雄大な自然を擁するハワイ諸島など、個性豊かな島々に広がる大自然を満喫します。
きらめく海を満喫する
ターコイズブルーのラグーンと白い砂浜のコントラストが美しい、南太平洋の海。突き抜けるような青空の下、美しい海に潜れば一面にサンゴ礁が広がり、色とりどりの魚たちが海中の世界を彩ります。ラグーンクルージングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティはもちろんのこと、海を見ながらゆったりと過ごすひとときも格別です。ひとたび南太平洋の美しく豊かな島々を訪れれば、サマセット・モームやスティーブンソン、ポール・ゴーギャンなど、数々の作家・画家を虜にしたことにも納得です。
島特有の文化にふれる
ビーチリゾートとしてだけでなく、古くからの伝統を受け継ぐ先住民族の歴史や文化にも、大きな注目が集まりつつある南太平洋。ハワイ、イースター島、ニュージーランドを結んだエリアは、”ポリネシアン・トライアングル”と呼ばれ、広い太平洋にまたがる島々は互いにかなりの距離があるにもかかわらず、さまざまな文化を共有しており、広大な文化圏を形成しています。雄大な自然とともに豊かな文化にふれる体験は、島で過ごす時間をより有意義なものにしてくれるでしょう。
海を越えてつながる文化
見渡す限りの海がどこまでも続く、広大な太平洋。その赤道以南には、画家のポール・ゴーギャンや作家のサマセット・モームを魅了したタヒチや、モアイ像に護られた”絶海の孤島”イースター島をはじめ、個性豊かで魅力的な島々が点在します。それぞれの島は互いに離れていながらも多くの文化を共有し、また近代以降は世界ともさまざまな関係を築いてきました。ビーチリゾートや観光地としての南太平洋だけではなく、海を越えた世界とのつながりを知れば、広大な海に点在する島々をめぐる旅の印象はさらに深まります。
[特集記事]人と人をつなぐ南太平洋−航海作家が選ぶ歴史航海−
南太平洋エリアの寄港地
クルーズによって寄港・運航しない場所が含まれます。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
山と半島そしてジャングルが織りなす風景は、雄大で美しく太古を感じさせます。パプアニューギニア全島で、800以上にも及ぶ多彩な文化をもった部族が暮らしています。
海水温泉を体験
ラバウルはニューギニア島の北、ニューブリテン島の北端に位置する街です。隣接する火山群は1994年に大噴火を起こし、現在も活発に活動しています。そんな地球の驚異的な営みを体感できるのが、火山から湧き出る温泉が海へと流れ込む、天然の海水温泉スポット「ラババ温泉」です。近隣に位置するラバウルカルデラ展望台からは、シンプソン湾を見渡す大パノラマを望むこともでき、パプアニューギニアの大自然を実感できる、またとない機会となるでしょう。
バイニング族の村へ
パプアニューギニアは、現在使用されている言語だけでも800を超えるといわれる、多様な部族が暮らす国。その中でも「ブッシュ・ピープル(山奥の人びと)」と呼ばれるバイニング族は、ガゼル半島の山奥に多く居住し、今も伝統的な暮らしを続けています。数ある部族の中でも珍しく、バイニング族には巨大な仮面を装着した男たちが真っ赤に燃え盛る炎に飛び込むファイアーダンスが伝わります。バイニング族の村を訪れる交流ツアーでは彼らの暮らしや文化を体験し、お昼には焼き石を使った伝統の蒸し料理をいただきます。
330もの火山島とサンゴ礁からなる島嶼国フィジー。世界で最も幸福度が高い国の一つで、リゾートとして成熟しています。陽気でおおらかなフィジーの人びとが迎えてくれます。
歴史ある国際都市
透明度の高い青い海と美しい砂浜でマリンアクティビティを楽しむのはもちろんですが、首都のスバは、南太平洋ではホノルルに次ぐ規模の港町です。イギリス植民地時代に貿易港として栄えたこともあり、街にはコロニアル様式の建物が多いほか、公園や庭園などイギリスの面影を感じさせる景観が随所に残っています。フィジーの歴史・文化にふれられるフィジー博物館を訪れたり、地元市民でにぎわうマーケットを見物したりと、街歩きも楽しめます。
フィジアンの村を訪ねる
先住民族にルーツを持つ人びとが人口の半数以上を占めるフィジーでは、コミュニティビレッジを訪問して伝統文化にふれる「ビレッジツアー」も人気です。昔ながらの茅葺き屋根の家屋を訪れ、村を訪れたゲストを受け入れるために行う「カバの儀式」を体験したり、「メケ」と呼ばれる伝統的な踊りを披露してもらったりと、さまざまなアクティビティを通して交流します。昼食には、大きな穴を掘って食材を蒸し焼きにする伝統料理「ロボ」をいただきます。フィジーの文化ふれる、特別な1日となるでしょう。
白い砂浜や熱帯雨林などダイナミックな自然を満喫できるナウィリウィリで、ゆったりとした時間をお過ごしください。
自然が造り出した美しい渓谷
雄大な自然が織りなす景観から「ガーデン・アイランド」と呼ばれるカウアイ島。この島の魅力は、手つかずの大自然と飾らないローカルな雰囲気にあります。なかでも、悠久の時が創り出した美しい稜線を描く山々や、深い渓谷に彩られたワイメア渓谷はぜひ訪れたいスポットです。展望台からの雄大な景観を目にすれば、作家のマーク・トウェインがここを「太平洋のグランドキャニオン」と称したことにも納得です。
島の魅力を満喫
ナウィリウィリ近郊のワイルア川州立公園は、ハワイ諸島で最初に人びとが定住したといわれるエリア。川の途中には、かつて王族が結婚式を行った聖地「シダの洞窟」があります。また、ゆったりと流れる時間や、現地の人びとの笑顔もカウアイ島の魅力。リゾートとしてのハワイではない、飾らない日常のハワイと出会う体験は、この地をめぐる旅の醍醐味です。
タヒチで初めて世界遺産に登録された、ポリネシア古代宗教の祭祀殿「タプタプアテア」の歴史と美しく険しい山々と海の両方の魅力を堪能できる島です。
古代ポリネシアの故郷へ
「遙かなる楽園」、「柔らかな光の空」を意味するライアテア島は、この地域で最も神聖な島とされています。ポリネシアで最初に人が住み着いたとされるこの島には、「タプタプアテア」と呼ばれる、壮大なマラエ(神殿)があり、儀式や会議など、重要なことが行われていた場所と考えられています。
歴史と文化に触れる
美しく険しい山々と、煌めく海の両方の魅力を満喫できるライアテア島。運が良ければ、この地にしか咲かない花「ティアレ・アペタヒ」という特別な花に出会うことも。美しい自然が広がるこの島で、タヒチの歴史と豊かな文化にをお楽しみください。
ハワイ島の玄関口にあたる、カイルア・コナは、ヒロに次いで2番目に大きな街です。名所旧跡も数多く見られ、カメハメハ大王が晩年を過ごした場所でもあります。
「2つの海」の意味を持つ街
海岸沿いにはリゾートホテルが立ち並び、ハワイ島西部の商業や観光の中心であるカイルア・コナは、ハワイ島で2番目に大きな都市です。コナは、ハワイ語で風下の意味があり、カイルアはカイ(Kai=海)と、エルア(Elua=2つ)が合わさり、「2つの海」という意味を持っています。オアフ島の東海岸に位置する風上のカイルアに対して、ハワイ島の風下にあるこの町が、カイルア・コナと呼ばれています。
ハワイアンの聖地
カメハメハ大王が晩年を過ごした美しい港町としても知られるカイルア・コナの見どころのひとつでもあるアフエナ・ヘイアウは、1812年にカメハメハ大王が再建した神殿です。現在では、国定歴史建造物にも指定されており、カメハメハ大王の最後の地でもあるこの場所は、今でもハワイアンの聖地となっています。街のメイン・ロードのアリイ・ドライブには、ショップやレストランをはじめ、ハワイ島の重要な史跡が歩いて回れる範囲に集まっています。
先住民族の言葉で「護られた入り江」の意味をもつ土地、ホノルル。太平洋の海運の要所として栄え、現在は世界屈指のリゾート地として知られています。
オアフ島の雄大な自然
オアフ島の大自然を体感できるホノルルには、訪れたいスポットが盛りだくさん!ワイキキの海を一望できる火山の噴火口「ダイヤモンドヘッド」は、オアフ島のランドマークともいうべき場所です。頂上から海や街並みを見渡せば、この島の自然の豊かさとパワーを存分に感じられるでしょう。また、世界的なリゾート地として有名なワイキキビーチをはじめ、ラニカイビーチやハナウマ湾などでは、ハワイの美しい海が心ゆくまで楽しめます。テレビCMでも有名なモンキーポッドの木があるモアナルアガーデンにも注目です。
ハワイの文化を楽しむ
フラやハワイアンミュージックなど、ハワイの地で育まれた文化もぜひ体験したいところ。新鮮な魚介を載せた「ポキ丼」やボリューム満点の「ロコモコ」など、ハワイアンフードにチャレンジするのも楽しみです。また、南太平洋の文化と歴史にふれることができるビショップ博物館もぜひ訪れたいスポット。太平洋ポリネシア全域の美術・工芸品など2,400万点以上の収蔵品を誇り、なかでもハワイ諸島にポリネシア人が移住してきた時代からハワイ王朝時代にかけての貴重なコレクションは必見です。
魅力に満ちた虹の島へ
南太平洋に広がる”ポリネシアン・トライアングル”。ハワイ諸島は、その広大な文化圏の北端に位置しています。世界有数のリゾート地として知られるホノルルは、先住民族の言葉で「護られた入り江」を意味し、その名の通り、荒波の影響を受けにくい地形から太平洋の海運の要衝として栄えてきました。南の楽園で育まれたポリネシア文化や先住民族の伝統を受け継ぐ人びととの出会い、そして美しい海に彩られた雄大な自然――リゾートアイランドの側面だけではない、ハワイのさまざまな魅力にふれる旅へと出掛けます。
[特集記事]虹の島ハワイに導かれて
ラグーンの神秘的な青いグラデーションと、そこに映えるオテマヌ山の景色から「太平洋の真珠」ともいわれるボラボラ島では、南太平洋の美しい自然をお楽しみいただけます。
青い海でとっておきの時間を
画家ゴーギャンがこよなく愛し、晩年を過ごした島としても知られるボラボラ島。深い青や澄んだ青、濃い緑、浅い緑と、さまざまな色のグラデーションからなる海はどこまでも透き通り、その美しい風景から「太平洋の真珠」とも呼ばれています。そんな美しい海を眺めるだけではなく、ヘルメット・ダイビングで海中散歩するプログラムでは珊瑚が広がる海を散策し、色とりどりの魚たちと触れ合います。ほかにも、船底がガラス張りになったボートで海中世界を楽しむプログラムも人気です。
島の大自然に触れる
豊かな森林、美しい渓谷、そびえるオテマヌ山──ボラボラ島の大自然を四輪駆動車に乗って体感できるジープサファリでは、険しい山道を駆け抜けて絶景スポットへ。小高い丘からのぞむ海は言葉にならない美しさです。白砂の美しい砂浜でゆったりと過ごすなら”マティラビーチ”へ。トラックを改造して作られたバス「ル・トラック」で島をめぐるのもおすすめです。モトゥ(小島)の浅瀬のテーブルで水上ランチを楽しめる贅沢体験も!島の大自然に触れることができるプログラムは人びとを魅了してやみません。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
タヒチの素顔にふれる
南国らしい、心地よく穏やかな空気が流れるタヒチ。船の寄港するタヒチ本島はもちろんのこと、かのポール・ゴーギャンも愛したモーレア島や”太平洋の真珠”と称されるボラボラ島など、訪れる先々で色鮮やかな景観と出会うことができます。先住民族の伝統農法を未来へとつなぐ有機農園を訪れ、ポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとと出会う文化体験ツアーも、ピースボートクルーズならではの交流プログラムです。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -2- ~島の伝統がつなぐ地球の未来~
ハネムーンにも人気のタヒチは、美しいビーチ以外にも深い緑の渓谷や雄大な滝など豊かな自然が広がります。自然はもちろん、ポリネシア文化や伝統も体験できる寄港地です。
自然豊かな南洋の楽園
タヒチ島はフランス領ポリネシア最大の島。透き通る青い海や水量豊かな清流、咲き誇る熱帯の花々など、美しい自然に恵まれるタヒチは「南洋の楽園」というイメージそのままの世界的なリゾートアイランドです。画家のポール・ゴーギャンが「古城のようだ」と称した、雄大な景観の広がるモーレア島の訪問も楽しみです。透き通ったエメラルドグリーンの海に水上コテージが浮かぶ、絵葉書のような美しい景色をお楽しみください。また四輪駆動車で山間部に分け入ると、緑あふれる熱帯の美しい渓谷を楽しむことができます。
豊かな島の伝統文化
タヒチはポリネシア文化の発祥の地ともいわれており、雄大な自然とともに豊かな文化にふれることができます。美しい楽園のイメージが強いタヒチですが、その背後には、宗主国フランスによる植民地支配の歴史があり、現在も住民の暮らしに大きな影響をもたらしています。先住民族マオヒの価値観を学ぶ文化体験ツアーでは、有機農園の運営を通してポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとにフォーカスします。ポリネシア伝統の音楽や料理など日本ではなかなかできない貴重なマオヒの文化体験をお楽しみください。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
タヒチの素顔にふれる
南国らしい、心地よく穏やかな空気が流れるタヒチ。船の寄港するタヒチ本島はもちろんのこと、かのポール・ゴーギャンも愛したモーレア島や”太平洋の真珠”と称されるボラボラ島など、訪れる先々で色鮮やかな景観と出会うことができます。先住民族の伝統農法を未来へとつなぐ有機農園を訪れ、ポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとと出会う文化体験ツアーも、ピースボートクルーズならではの交流プログラムです。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -2- ~島の伝統がつなぐ地球の未来~
周囲2,000キロメートルを海に囲まれた絶海の孤島イースター島。謎の巨石モアイ像が見守るこの島は、はるか遠いポリネシアから海を渡ってきた人びとによって紡がれました。
島の守り神モアイ
現地の言葉で「ラパ・ヌイ(大きな大地)」と呼ばれる、イースター島。絶海の孤島にはおよそ1000体のモアイが立ち並びます。幅100メートルの祭壇に15体のモアイ像が立ち並ぶアフトンガリキや、イースター島に点在するすべてのモアイが作られた製造工場のラノ・ララク、正座をする個体など、島に点在するモアイ像は私たちを魅了します。最大級のもので90トンもあるというこの巨像はどのような理由で、どうやって作られたのか――未だに多くの謎が残ることも、この島が人びとを惹きつける一因かもしれません。
美しい紺碧の海
イースター島はモアイだけでは語り尽くせません。独特の青色をした海と、火山島には珍しく白い砂浜が楽しめるアナケアビーチ、風光明媚な火山湖ラノ・カウ。1000年以上前に彫られた鳥人の線刻や壁画のペトログリフから島の歴史を垣間見ることもできます。この島の拠点となるハンガロア村から徒歩圏内に位置する「タハイ儀式村」からは世界屈指の美しさを誇る紺碧の海を望むことができます。海に沈む夕日や夜空に輝く南十字星をはじめとした南半球の星々など、この島は心震わせる光景に満ちています。
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世界一隔絶された島へ
南太平洋に浮かぶイースター島は、ピースボートクルーズでも屈指の人気を誇る寄港地のひとつ。島を中心に半径2,000キロメートルの範囲にはほとんど島影がない、まさに”絶海の孤島”です。観光のハイライトとなるのは、島のあちこちにたたずむ巨大なモアイ像。このミステリアスな石像は、世界中の人びとを惹きつけてやみません。周囲約2,000キロメートルを海に閉ざされたイースター島は、世界のどの地域からも遠く、行き方も非常に限られていますが、だからこそたどり着いたときの感動はひとしおです。
[特集記事]謎とロマンに彩られた絶海の孤島
かの大戦の激戦地としての爪痕が今も残り、その記憶を静かに語り継ぐ島ガダルカナル島。豊かな自然や、ピースボートが来るのを心待ちにしている人びととの出会いも楽しみです。
激戦地ガダルカナルの戦跡をたずねて
ソロモン諸島最大の島、ガダルカナル島。首都ホニアラのあるこの島は、第二次世界大戦中、日本軍と米軍の激戦地となり、ここで多くの人びとが命を落としました。当時の記憶を今に繋ぐアウステン山の平和記念碑や、「血染めの丘」、ヘンダーソン(ルンガ)飛行場などが今も残り、点在する戦跡は、現在もその記憶を静かに語り継いでいます。空と海の青、ほぼ全土を覆う熱帯雨林、気温や湿度、年月が過ぎても変わらない景色を五感すべてを使って感じながら、かつての大戦に思いを馳せます。
ソロモン諸島で暮らす人々と出会う
美しい海を臨む首都ホニアラは活気あふれる中央市場や国会議事堂などの見どころもありますが、何より印象深いのは、そこで暮らす人びととの出会いです。ソロモン諸島の伝統的な暮らしを紹介するコミュニティでは、焼き石とバナナの葉を使って作る伝統の蒸し料理や、葉っぱを使った編み物、伝統ダンスなどが見られます。また、実際に島の子どもたちが通う学校に訪問しての交流では、海外の人との出会いに慣れていない子どもたちとの体当たりの交流が、忘れられない思い出となるでしょう。ピースボートが来ることを心待ちにしてくれている人びととの出会いもぜひお楽しみください。
南太平洋の島嶼国家サモア。首都アピアの位置するウポル島には、どこまでも続くラグーンと豊かな熱帯雨林が広がっています。あたたかな人びととの出会いも見どころです。
雄大な自然に囲まれた島
ゆったり、のんびりとした雰囲気が流れるウポル島は、海底火山によって生まれました。沿岸にはターコイズブルーのラグーンと白砂のビーチがどこまでも続き、内陸部には木々が生い茂る大自然が広がります。 ときに”サモアでもっとも美しい場所”と呼ばれる、溶岩流によってつくられた天然プール「トスア・トレンチ」や異なる趣のある美しいいくつもの滝、ポリネシアならではの植物など”緑のサモア”に身を置いてみるのも貴重な体験です。
伝統を受け継ぐ人びと
「ポリネシアン・トライアングル」にあるサモアは、紀元前に航海をしながらこの地に渡って来た人びとによって、豊かな独自の文化が形成されました。その後、さまざまな国の植民地支配を乗り越え、独立を果たしたサモアには、苦難の中でも、人びとが守り続けてきた、伝統文化がいまも息づいています。 現在も、受け継がれた文化を守り、有機農業やマイクロファイナンス、フェアトレードを通じ、持続可能な生活を営んでいます。伝統的な焼き石を使ったウム料理を一緒に食べながら島の人たちとの交流は、忘れられない思い出となることでしょう。
海がつなぐ歴史と文化
ハワイ、イースター島、ニュージーランドを結ぶ太平洋一帯は、”ポリネシアン・トライアングル”と呼ばれます。この広大な海域の内側に位置する島々は、互いにかなりの距離があるにもかかわらず、さまざまな文化を共有するひとつの広大な文化圏を形成しています。ビーチリゾートとしての南太平洋だけではなく、それぞれの島で育まれた多様な文化を体験し、その”つながり”にふれられるのもピースボートクルーズならでは。島々に伝わる歴史と伝統を見つめ、ポリネシアの”いま”を知る旅へと出掛けます。
[特集記事]ポリネシアン・トライアングルを旅する
ゆったりとした時間が流れるカフルイは、よりローカルで豊かな自然と神秘的なハワイを楽しめるのが魅力です。
自然豊かな島
ハワイ諸島で2番目に大きなマウイ島。その北部にあるカフルイは、空港や大型船舶が停泊する港がある、マウイ島の玄関口です。手つかずのビーチや広大なサトウキビ畑など、豊かな自然が広がるマウイ島には、世界最大級の休火山ハレアカラがあり、その一帯に広がるハレアカラ国立公園は見逃せないスポットです。ハレアカラは標高3,055メートルあり、島のどこからでもその姿を見ることができます。ビジターセンターは日の出を望むベストスポットとしても知られ、地元の方も早起きをしてこの場所を訪れるそう。美しい大自然を体感できます。
スローな時間を味わう
ハワイに来たら必ず訪れたいのはやっぱりビーチ。カナハ・ビーチ・パークはマリンスポーツはもちろん、ビーチの横は公園になっているので、海を見ながらゆったり過ごすのもおすすめです。ここでは南国らしい穏やかな時間が流れます。ハワイの砂糖産業の文化や歴史を学ぶことができるアレクサンダー&ボールドウィン砂糖博物館には展示室とプランテーション設備の屋外展示室もあり、観光スポットです。旅の楽しみのひとつ、ショッピングに行くならクィーン・カアフマヌ・センターへ。ほかにはないハワイアングッズなどもあり、お土産探しの充実した時間をお過ごしいただけます。
ハワイ諸島の中で一番大きなハワイ島。“ビッグアイランド”と呼ばれ、荒々しい活火山を有するハワイ火山国立公園や、カメハメハ大王ゆかりの地がある人気の観光地です。
雄大な自然を満喫する
15ある世界の気候帯のうち11が分布するハワイ島。ホノルルに次ぐハワイ諸島第二の港湾都市ヒロは世界有数のリゾート地として知られ、その類稀なる自然を求めて多くの旅行者が訪れます。そのひとつキラウエア火山は、火の女神ペレの住む神聖な場所とされ、古くからハワイアンによって大切に守られてきました。壮大な活火山や美しいビーチはもちろん、豊かな自然と親しみやすい街並みがあふれる島に流れる、のんびりとした時間も大きな魅力。先住民族や地元の人びととの交流も、この場所ならではの思い出になるでしょう。
天体に思いを馳せる
ハワイの言葉で「新しい知識の探求」を意味するイミロア天文学センター。日本の「すばる望遠鏡」をはじめ世界の天文台が連なるマウナケア山の麓に位置する、最新の天文技術を体感できるミュージアムです。「4D2Uシアター」では、ハワイ諸島、地球、太陽系、銀河系を旅しながら迫力の映像を楽しむことができます。またここでは、天体や雲、動物の動きを頼りに大海原を渡ったホクレア号の模型なども展示されており、古代ポリネシアの世界観を通じて天文学にふれることもできます。体験型のプログラムや充実した展示を通し、めくるめく天体のロマンとハワイ伝統の価値観に思いを馳せてみましょう。
南太平洋に浮かぶ小さな島マーシャル諸島共和国の首都マジュロ。大小29の環礁からなり「真珠の首飾り」と呼ばれるほど美しい海に囲まれた島々です。
南国の島でのんびり
大きな椰子の木、白い砂の道、見上げれば青空、その先には珊瑚礁が美しいグラデーションを描く海——思わず深呼吸したくなるような景色が広がる南国マジュロ。少し街を歩けば、大きく咲き誇る白のプルメリア、真っ赤な花が咲き誇る木々、地元の温かい人たちの笑顔と、そこかしこに南国のムードがただよいます。
島が歩んだ歴史を知る
この美しい景色の裏には、第一次世界大戦以降は日本、そして1947年以降はアメリカの統治領となった過去がありました。冷戦中の核開発の煽りを受け、領土内のビキニ環礁やエニウェトク環礁では水爆実験がおこなわれ、深刻な放射能汚染を招きました。この南国の美しい島が歩むこととなった悲しい歴史は、決して消えることのない大きな傷跡を残しています。
素顔の町に出会う
地元の人たちが「ダウンタウン」と呼ぶ政治経済の中心地には、政府機関、銀行、スーパー、ホテルやレストラン、民家や学校などが立ち並びます。おみやげものを売る手工芸品店は“アミモノ・ショップ”と呼ばれており、日本統治時代の名残を感じるネーミング。ヤシやタコノキから作られたバックや壁掛け、サンゴや貝で出来た貝細工、海図など、この島ならではの素朴な民芸品に出会えます。
太平洋ミクロネシアの500以上の島々からなる国パラオの旧首都、コロール。美しい海に囲まれながらも、太平洋戦争中の激戦地でもあり、今でもその傷跡が残ります。
ロックアイランド
透明度の高い海に無数の島々が浮かぶロックアイランドは、その景観と多様な生態系から世界遺産に登録されています。気軽に海中を覗けるグラスボトムボートは、人気のアクティビティ。もちろんボートから海に入って直にサンゴ礁や魚たちと泳ぐことも可能です。ロックアイランド周辺の海底にある「ミルキーウェイ」も、ぜひ訪れたいスポットです。石灰岩が時間をかけて海に溶け出し白い泥になったミルキーウェイは、美容効果があるといわれています。全身に泥パックをした後に海で落とすという体験も、この地ならでは。
島の戦跡を訪ねて
コロールからボートで90分。穏やかで小さな島の印象とは裏腹に、第二次世界大戦時には激戦地となったペリリュー島。破壊されたままになっている旧日本軍の司令部跡や、ジャングルに墜落したまま放置されたゼロ戦、放置され朽ちかかっている戦車など、激戦の傷跡が島の随所に残っています。真っ白な砂浜と紺碧の海が広がる「オレンジビーチ」は、米国と日本による激しい戦闘が繰り広げられた場所。過去の戦禍を間近に見つめることで、穏やかな島に広がる美しい海と空がさらに大切に感じる場所です。
美しい自然と未来への約束
太平洋に浮かぶパラオ共和国は、1,000種を超える生き物たちを育む海、そして手つかずの大自然が残る島国。コバルトブルーのラグーンや緑深い山々を訪れれば、さまざまなアクティビティを通じてパラオの自然の美しさにふれることができます。またパラオでは、持続可能な観光を実現するため、観光客が入国前に「パラオの自然を守る」という誓約に署名する先進的な取り組みも行われています。パラオをめぐる旅は、かけがえのない貴重な自然を未来へとつなぐためにできることを考える時間でもあります。
[特集記事]海と空の青がとけあう、世界遺産の島々へ