03.29
世界一周航空券ってなに?種類やメリット・デメリットを解説!
世界一周旅行に興味があれば、一度は聞いたことのある世界一周航空券。それでも、どのようなチケットなのか詳しく知っている人は少ないかもしれません。本記事では、世界一周航空券の種類をはじめ、利用するメリットやデメリットについて詳しく解説します。
世界一周航空券を使わないクルーズ船での旅も紹介しますので、参考にしてください。
目次
世界一周航空券とは?
世界一周航空券とは、出発から帰国までの航空券が1セットになったものをいいます。それぞれの区間の航空券は同じ航空会社ではない場合がほとんどです。現在では、eチケットの導入に伴い、航空券の束ではなく、日程表のようなA4用紙に航路が記載されたものになっています。
代表的な世界一周航空券
世界一周航空券は、航空会社が所属するグループによってさまざまな種類があります。滞在都市や旅行日数などを比較しながら最適な航空券を選びましょう。ここでは、主要3グループと複数都市周遊旅行券について紹介します。
ワンワールド
日本航空やアメリカン航空、キャセイパシフィック航空などが利用できるワンワールドは、訪問する大陸の数によって決まる大陸制の世界一周航空券を販売しています。飛行機は最大で16回まで利用でき、たくさんの都市・大陸を周遊したい人におすすめです。
ただし大陸ごとにフライト制限があるので、注意してください。価格は3大陸を周遊するエコノミークラスで335,000円〜です。(別途、TAX要)
スターアライアンス
全日空やエア・カナダ、シンガポール航空などが利用できるスターアライアンスは、距離によって運賃が3段階に分かれているマイル制の世界一周航空券を販売しています。全旅程で16区間まで利用でき、比較的利用条件が少ないため、人気の観光都市を巡りたい人におすすめです。
価格は、29,000マイル以内のエコノミークラスで358,900円〜です。(別途、TAX必要)
グローバルエクスプローラー
ワンワールド系列の航空会社といくつかの航空会社が利用できるグローバルエクスプローラーは、マイル制の世界一周航空券です。ワンワールドと異なる点は各大陸4回まで途中降機が可能で、ペルーのリマやイースター島など、他の世界一周航空券では行きづらい南米エリアを周遊したい人におすすめです。
価格は、29,000マイル以内のエコノミークラスで354,600円〜です。(別途、TAX必要)
特定のエリアを周遊する航空券
その他にも、ワンワールドやスターアライアンスでは、サークルパシフィックと呼ばれる特定のエリアで利用できる航空券があります。それぞれの特徴を比べてみて、最適な航空券を見つけてください。
世界一周航空券のメリット
次に、世界一周航空券を利用するメリットを4つ紹介します。
大手の航空会社に安価で乗れる
世界一周航空券は、サービスが充実している各国のフルコストキャリアに安価で乗ることができます。また、ビジネスクラスやファーストクラスも通常に比べて安価に乗れるため、ワンランク上の世界一周旅行が可能です。
オールシーズン費用の変動がない
世界一周航空券は、オールシーズン同料金で変動がないのが特徴のひとつです。日本では通常、ゴールデンウィークやお盆、年末年始など一般的な長期休暇の場合、航空券は高くなります。しかし、世界一周航空券の場合、この影響を受けません。
1年間の有効期間がある
有効期間が1年間あることもメリットに挙げられます。期間内であれば、就航している都市に長期間滞在したり、短期留学したりと、旅行者の予定次第で自由に滞在日数を調整することが可能です。
欠航等の場合もサポートがしっかりしている
世界一周航空券は、購入するタイミングにすべてのルートと日程を決めておく必要がありますが、到着日・出発日の変更は何度でも無料でおこなえます。そのため、利用予定の航空機に欠航やトラブルがあった場合の変更が可能で、安心です。
世界一周航空券のデメリット
次に、世界一周航空券を利用するデメリットを4つ紹介します。
計画の途中変更が難しい
世界一周航空券は、あらかじめすべてのルートを決めておかなければいけません。到着日・出発日の変更は可能ですが、周遊中に経路を変更する場合は手数料がかかり、変更手続きをする必要があります。
滞在都市数に制限がある
各アライアンス(航空会社の提携グループ)によって条件が異なりますが、滞在できる都市の数に制限があります。たとえばワンワールドの場合、アジアやヨーロッパ、アフリカなどエリアごとに区間制限が設定されているため、特定のエリアで何度も周遊することはできません。
一度訪問した都市に戻れない
一度訪問した都市に戻れないのも世界一周航空券の特徴です。さらにワンワールドやグローバルエクスプローラーの場合、一部例外はあるものの、一度出た大陸に再び上陸することはできません。
アライアンスの就航便がある都市にしか行けない
アライアンスの就航便がある都市にしか行けないため、自由にどこでも行けるわけではありません。ルートや訪問都市を決める際は、購入したい世界一周航空券の航空会社が就航しているかどうか調べましょう。
世界一周航空券に向いているのはどんな人?
では、いったいどのような人が世界一周航空券を購入するといいのかを3つのタイプに分けて紹介します。
1年以内で世界一周旅行を考えている人
世界一周航空券は有効期間があるため、1年以内の世界一周旅行を検討している人には向いています。もちろん、最低旅行日数を超えていればいつでも終えることができます。もし100日程度の世界一周旅行を考えているのであれば、クルーズ船を利用して世界一周旅行をするのもおすすめです。
旅の途中で計画の変更をしない人
デメリットでも紹介したように、世界一周航空券は旅の途中で計画を変更するのが難しいのが特徴です。そのため、あらかじめ計画した旅程で世界一周をする人も、世界一周航空券は向いています。
LCCではなく大手航空会社の飛行機で移動したい人
世界一周航空券は、各国のフルコストキャリアが利用できるため、LCCを利用せずに大手航空会社の飛行機で世界一周旅行をしたい人に向いています。絶対に利用したい航空会社があれば、その航空会社が就航している都市を中心にルートを決めるのも、ひとつの方法です。
世界一周航空券を使わずに世界一周旅行をする方法
世界一周航空券は、通常の航空券に比べて安価で購入できるほか、シーズンごとの費用の変動がないのが魅力です。しかし、各アライアンスによって条件が細かく設定されているため、ルート作成に時間がかかってしまいます。
そこで世界一周航空券を使わずに世界一周旅行をしたいのであれば、クルーズ船の利用がおすすめです。クルーズ船であれば、決められた航路で世界一周旅行ができますし、移動中もアクティビティが充実しています。
【2025年】おすすめ世界一周クルーズプラン紹介
最後に、2025年に世界一周の運航を予定している『パシフィック・オーシャン号』で行くおすすめの世界一周クルーズプランを3つ紹介します。
2025年4月出航 地球一周の船旅Voyage120(北欧&アラスカコース)
短くも美しい初夏の北欧の景色と、壮大なスケールの世界遺産に出会う世界一周クルーズプランです。
日本を出て航路を西に進め、中国やシンガポール、インドを経由してスエズ運河を渡り、ヨーロッパ各地へ。ヨーロッパではイタリアやスペインなどの都市に寄港しながら、ルートのポイントのひとつである初夏の北欧を訪ねます。長い冬が終わり、雪解けした美しい街並みが望めるでしょう。
北欧を抜けると、北極圏を経て、中米~北米へと航海を進めます。アメリカでは、息をのむほどの大パノラマが広がるアラスカフィヨルド遊覧へ。船旅ならではの絶景が楽しめるコースです。
2025年8月出航 地球一周の船旅Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)
自然が織りなす光のカーテン・オーロラや、世界各国の雄大な自然、世界遺産の街並みを巡る世界一周クルーズプランです。
洋上からオーロラを見られるチャンスは、イギリス・リバプールからアイスランド・レイキャビクへ航行する間の5回(5日間)。運がよければ、夜空に広がる地球の神秘が見られることでしょう。マルタやサントリーニ島、イースター島、タヒチ、ハワイなど、世界屈指のリゾートアイランドにも寄港するコースです。
2025年12月出航 地球一周の船旅Voyage122(南太平洋・南米・アフリカコース)
地球の歴史が創り出した大自然の絶景や、豊かな大地で独自の文化を築く先住民族との出会いが楽しめる世界一周クルーズプランです。
壮大で見るものを圧倒する景色が広がる南半球の国や島を中心に巡ります。南太平洋の島々や、モアイ像で有名なイースター島、マチュピチュ遺跡のあるペルー、青い氷が美しいパタゴニアフィヨルド遊覧など、一生に一度は訪れたいスポットが満載のコースです。