2024
04.06
絶景オーロラ鑑賞!見るにはいつ、どこへ行けばいい?

絶景オーロラ鑑賞!見るにはいつ、どこへ行けばいい?

クルーズガイド


自然が生み出す神秘的な光のカーテン・オーロラ。多くの人が一生に一度はオーロラが見える場所に行ってみたいと考えているかもしれません。

本記事では、オーロラの基礎知識をはじめ、オーロラ鑑賞ができるおすすめスポットや高確率で見られる方法、撮影のコツなどを紹介しています。オーロラ鑑賞の計画を立てている人はもちろん、オーロラ鑑賞のポイントを知りたい人は、ぜひ最後までお読みください。

そもそもオーロラとは、どのようなものなのでしょうか。写真や映像では見たことがあっても、詳しく知っている人は少ないかもしれません。ここでは、オーロラの基礎知識を紹介します。

オーロラは大気の発光現象

オーロラは、太陽から放出されたプラズマが地球上の空気に含まれる原子と衝突して引き起こされる発光現象を指します。電離圏と呼ばれる地上から80〜500㎞の高さで光っているため、オーロラの発生自体に天気は関係ありません。しかし、雲の下にいる私たちにとっては天候が悪いと見られるチャンスが少なく、稀有な現象といえます。

オーロラが見える条件は?

オーロラが見える条件は3つあります。1つは「太陽活動が活発化していること」です。オーロラは大気の発光現象のため、太陽から放出されるプラズマが活発であればあるほど、発生率が高くなります。

2つ目に「晴天であること」です。天気が良く空が澄んでいると、オーロラが雲に隠れずに、はっきりと見られます。

最後に「オーロラベルト(オーロラ・オーバル)にいること」です。オーロラベルトとは、プラズマを引き寄せる力の強いオーロラ発生地をいいます。地球上では、北緯65〜75度周辺の地域(北欧やアイスランド、カナダ、アラスカなど)がオーロラ鑑賞に適しているといわれています。

オーロラのベストシーズンは?

オーロラ鑑賞のベストシーズンは、夜が長くなる秋〜冬にかけての季節です。地域によっては夏シーズンでもオーロラを見ることができますが、日が沈んでいる時間が長い季節の方が見られるチャンスは多いといえるでしょう。

オーロラが見える時間帯は?

オーロラが見える時間帯は、地域によって少し異なります。カナダ・アラスカは、午後10時〜午前2時頃、北欧・アイスランドは、午後8時~午前0時頃が最も見られる時間帯です。いずれにしても、深夜帯になるため、防寒対策をしっかりとして、体調万全でオーロラ鑑賞を楽しむようにしましょう。

オーロラが見える場所は?おすすめスポット紹介

では、実際にオーロラが見えるおすすめスポットを3つ紹介します。各スポットの特徴をはじめ、ベストシーズンやシーズン中の1月の平均気温も記載しているので、それぞれ比べてみてください。

レイキャビク(アイスランド)

国土の大半を火山や氷河が占めるなど、まさに地球の鼓動が感じられる北欧の島国アイスランド。アイスランドは、国土のほとんどがオーロラベルトのなかに入っているため、わざわざ郊外に行かなくてもオーロラ鑑賞ができます。なかでも首都レイキャビクは、歩いてまわれるコンパクトな都市で、オーロラ鑑賞はもちろん、日中の市内散策が楽しめるスポットとしておすすめです。

レイキャビクのオーロラ鑑賞のベストシーズンは、10月〜3月頃。シーズン中の1月の平均気温は、最高3.6℃、最低-4.1℃です。オーロラが見られる他の地域に比べると気温が高く、身体への負担が少ないのが魅力といえるでしょう。

ホワイトホース(カナダ)

ブリティッシュ・コロンビア州の北にあるユーコン準州の州都ホワイトホースは、カナダの三大オーロラ鑑賞スポットとして有名です。オーロラ鑑賞だけではなく、自然を活かしたアクティビティも充実しているため、アクティブな人におすすめのスポットです。

ホワイトホースのオーロラ鑑賞のベストシーズンは、9月〜4月上旬頃。シーズン中の1月の平均気温は、最高-13.0℃、最低-22.0℃です。1日を通してかなり冷えるので、防寒対策をしっかりとしてください。

アラスカ(アメリカ)

アメリカのアラスカ州は、内陸性気候で他の地域に比べると晴天率が高く、年間を通して明るいオーロラが見られるのが特徴です。また未開発の場所が多く、人工の明かりが少ないこともオーロラ鑑賞に適しています。

アラスカのオーロラ鑑賞のベストシーズンは、9月〜3月頃。シーズン中の1月の平均気温は、最高-17.8℃、最低-27.7℃です。ホワイトホース同様、1日を通してかなり冷えるため、服装に注意してください。

オーロラ鑑賞はクルーズがおすすめ!

オーロラ鑑賞ができるのは地上だけではありません。オーロラベルト内を航行するクルーズであれば、洋上からオーロラ鑑賞が楽しめます。ここでは、クルーズ船からオーロラを鑑賞するおすすめ理由を3つ紹介します。

オーロラ鑑賞できる可能性が高い

地上では1ヶ所でオーロラが出現するのを待つのが一般的ですが、クルーズ船では、晴れ間を目指して移動します。気まぐれなオーロラを追いかけて進んでいくため、オーロラ鑑賞ができる可能性が高いのが特徴です。

もしオーロラ鑑賞の時間帯に曇っていたとしても、クルーズ船は常に移動しているので、あきらめずにオーロラの出現を待ってみるといいでしょう。

オーロラが出現するまで暖かい船内で待機できる

クルーズ船でのオーロラ鑑賞は、オーロラが出現するまで暖かい客室や船内施設でゆっくりと寛げるのも魅力です。

オーロラ鑑賞ができる時間帯は気温が低くなり、長時間外で待機するのは、体力的にきついかもしれません。クルーズ船では、寒さに耐えながら外で待機する必要がないため、気温を気にすることなくオーロラ鑑賞が楽しめます。

海上は360度見渡せる

海上では周囲は真っ暗で、街の明かりの影響を受けないため、360度見渡すことができます。もちろん、オーロラをさえぎる木々や建物などもなく、どの方角にオーロラが出現しても見逃す心配はありません。地上に比べて視界が広いぶん、オーロラを鑑賞できるチャンスが高いといえるでしょう。

【2025年】オーロラ鑑賞ができるプラン紹介

では、2025年にオーロラ鑑賞ができるおすすめのクルーズプランを紹介します。それは『パシフィック・オーシャン号』で行く【2025年8月出航 地球一周の船旅Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)】です。

洋上からオーロラを見られるチャンスは、イギリス・リバプールからアイスランド・レイキャビクへ航行する間の5回(5日間)。航行中は、晴れ間を目指して移動するため、オーロラ鑑賞ができる確率が高いクルーズです。もし見ることができれば、きっと生涯忘れられない素敵な思い出になるでしょう。

オーロラ鑑賞以外にも、マルタやサントリーニ島、イースター島、タヒチ、ハワイなど、世界屈指のリゾートアイランドに寄港します。自然が織りなす光のカーテン・オーロラ鑑賞はもちろん、世界各国の雄大な自然や、世界遺産の街並みが満喫できるおすすめのクルーズプランです。

オーロラ撮影のコツ

オーロラをきれいに撮影するコツは、次の3つの機能が備わった一眼レフカメラもしくはデジタルカメラを用意することです。

1つ目は、「シャッタースピードのコントロール」です。一般的なオーロラの場合、10〜15秒のシャッタースピードを目安に撮影してください。また、シャッタースピードが遅くなるとブレやすくなるため、手ブレ防止に三脚を使うといいでしょう。

次に、「レンズの明るさ(F値)と画角」です。オーロラ撮影では、暗闇で弱い光を最大限に利用することが大切です。一眼レフカメラの場合は、画角が広く明るい(F値の小さい)レンズを使いましょう。デジタルカメラの場合は、夜景モードを選択します。

最後に、「ISO感度のコントロール」です。ISO感度とは、カメラが光を捉える能力の値のようなものです。オーロラを撮影するときは、ISO400以上の設定ができるカメラを使いましょう。

オーロラ鑑賞時の服装

オーロラ鑑賞時は気温が低いため、しっかりと防寒対策をした服装で参加してください。防寒の基本は、薄手の衣類を重ね着することです。重ね着により空気の層が作られ、断熱効果を高めることができます。

寒さが苦手な人は、アラスカやカナダではなるべく皮膚を露出しないことも大切です。帽子やマフラー、手袋などを身に付けつつ、どうしても出てしまう顔部分などは保護クリームを塗っておくのもいいでしょう。