2024
05.16

大自然の神秘!【2026年】南極クルーズ旅行

クルーズガイド


旅行好きな人でも、なかなか訪れる機会のない南極大陸。だからこそ、自然が創り出した氷山や流氷などの絶景が目の前に広がる南極クルーズは、誰もが一度は憧れたことがあるでしょう。

この記事では、大自然の神秘が楽しめる南極クルーズのベストシーズンをはじめ、おすすめポイントや定番の寄港地、南極の基本情報を記載しています。また、2026年の南極クルーズ旅行ができるプランも紹介します。ぜひ、最後までお読みいただき、南極クルーズ旅行の計画を立ててみてください。

南極クルーズでは、日に照らされて燦然とそびえ立つ山々を中心に、轟音とともに崩れていく氷壁、ひとつのアートのように洋上を流れる流氷など、大自然の神秘が満喫できます。

また運が良ければ、南極ならではの野生動物たちに出会えます。寒くて厳しい条件下にもかかわらず、集団で生活をするペンギンや、日光浴を楽しんでいるかのように氷上でくつろぐオットセイ、ダイナミックな泳ぎで人々を魅了するクジラなど、まさに驚きと感動に満ちた体験ができることでしょう。

南極クルーズのおすすめポイント5つ

ここでは、南極クルーズのおすすめポイントを5つ紹介します。

南極のベストシーズンに観光

南極のベストシーズンは、南半球が夏を迎える11月~3月です。夏といっても、月間平均気温は-1.8℃~-9.4℃(2023年11月~2024年3月)と日本の冬よりも寒いため、防寒対策は必要です。

ベストシーズンの前半ごろは、ペンギンの求愛シーズンです。ペンギンたちのコロニーでは、巣作りをする姿が見られるでしょう。後半ごろになると、洋上の氷の数が減り、ホエールウォッチングに最適のシーズンとなります。

2月下旬の徐々に日照時間が短くなるころには、天気が良ければ真っ白な南極大陸が夕焼けに染まっていく絶景が見られるでしょう。

食事や宿に困ることがない

クルーズの旅行代金には、輸送運賃のほかに食事代や客室使用料、船内イベントなどの代金が含まれています(一部有料)。自身でレストランやホテルを探す必要はなく、船内で食事が楽しめ、客室ではしっかりと休むことができます。一度乗船してしまえば、南極に到着するまで食事や宿に困ることがなく、安心して南極旅行が楽しめます。

移動時に大きな荷物を持たなくていい

クルーズでは、船内の客室が船内生活や陸上行動の拠点です。大きな荷物は客室に置き、必要最低限の荷物だけを持って動き回れるため、移動の煩わしさがありません。また、貴重品も客室内のロッカーなどに保管しておけば、セキュリティ面でも安心です。

なにかあってもお医者さんが乗船している

クルーズ船ではお医者さんが乗船しているため、万が一怪我をしたり、体調を崩したりしても速やかに診察してもらえます。特に、南極の寒さによって体調を崩さないか心配している人にとっては、心強いポイントといえるでしょう。

世界一周クルーズなら南極以外にもさまざまな国に訪れる

世界一周クルーズでは、南極以外にもさまざまな国を訪れます。南半球を航行するルートであれば、暖かな気候で過ごしやすいリゾート都市をはじめ、世界遺産の街並みや固有種などの野生動物と出会える都市など、南極に勝るとも劣らない体験が待っています。

南極クルーズの見どころ紹介

次に、南極クルーズで訪れる機会の多い都市と見どころを紹介します。南極クルーズにはウシュアイアから出航するものなども含めいくつかの種類がありますが、以下の見どころや都市が含まれていることが多いです。

南極旅行のスタート地点 ウシュアイア

南極旅行のスタート地点となるのが、南米大陸の南端に位置する都市ウシュアイア(アルゼンチン)です。南極大陸までは約1,000kmの距離にあり、美しい山々や澄み切った川など、雄大な自然が見られるティエラ・デル・フエゴ国立公園が観光のハイライトです。

街の郵便局や博物館、スーパーマーケットなど、すべてが世界最南端のウシュアイア。なかでも、特に有名なのが世界最南端の鉄道「南フエゴ鉄道」です。「世界の果て」駅から「国立公園」駅までの約8kmをゆっくりと進み、車窓からは四季折々の美しい滝や湖が望めます。

ウシュアイアは、夏でも最高気温は15℃ほどです。まさに世界の果てを感じさせる凛とした空気感で、訪れた人々を非日常へといざないます。

南極の玄関口 南シェトランド諸島

ブランスフィールド海峡によって南極半島と隔てられた南シェトランド諸島は、南極の玄関口として知られている島々です。ドレーク海峡の南端に位置し、北東から北西にかけて約540㎞にわたる範囲に、11の大きな島と多くの岩石で形成されています。

島のひとつ「タレット・ポイント」では、ヒゲペンギンやアデリーペンギンが巣を作り、海岸にはナンキョクオットセイやゾウアザラシが群がるなど、南極ならではの野生動物が生息しています。

近くの「ペンギン島」では、南極大陸で自生するナンキョクコメススキとナンキョクミドリナデシコの2種類の花が見られます。寒さが厳しい条件下でも、たくましく生きる動植物たちの様子を知ることができるでしょう。

絶景の広がる 南極半島

南シェトランド諸島を南下した先に見えてくるのが南極半島です。ほぼ全域が氷河に覆われており、標高は約2,200mにもなります。そんな南極半島で見られる絶景のひとつ「パラダイスベイ」は、雪に覆われた山々や氷の絶壁などに囲まれた湾です。地球上で最も美しい湾ともいわれ、静寂に包まれた青と白の大パノラマが訪れた人を魅了します。

また南極半島では、運が良ければミンククジラやザトウクジラを至近距離で見ることができます。

南極の基本情報

続いて、南極の基本情報です。南極の気候とともに、南極で出会える動植物たちを紹介します。

南極の気候

南極は、地球で一番寒い場所です。南極の昭和基地の夏の平均気温が-1℃、冬の平均気温が-20℃といずれも氷点下を記録しています。冷凍庫が-18℃なので、どれだけ寒いかが想像できるでしょう。

また、1983年に観測史上最も低い気温の-89.2℃を記録したボストーク基地も南極にあります。-30℃になると、呼吸時の息が凍ってしまうといわれているため、とても人間が耐えられる気候ではありません。よって、南半球が夏を迎える11月~3月が南極観光のベストシーズンといえます。

南極で出会う動植物

南極の動物といえば、ペンギンです。ペンギンは、エサの少なさや天敵の存在が理由で赤道を越えられず、多くは南半球にのみ生息しています。南極では、コウテイペンギンをはじめ、キングペンギンやアデリーペンギン、ゼンツーペンギンなど、さまざまな種類のペンギンがコロニーを形成し、集団生活をする様子が見られるでしょう。

また南極は、植物プランクトンを食べるオキアミが食物連鎖の重要な役割を担い、数多くの魚や鳥類、アザラシ、クジラなどが生息しています。

一方植物は、藻類やコケ類、地衣類が中心です。花を咲かせる植物は、ナンキョクコメススキとナンキョクミドリナデシコの2種類のみ確認されています。南極では気象条件が厳しいため、自生する植物が少ないのが特徴です。

【2026年】南極クルーズができるプラン紹介

最後は、2026年に南極クルーズができるおすすめクルーズプラン『パシフィック・ワールド号』で行く地球一周の船旅 2026年12月 Voyage125(南極航路 アフリカ&南米コース)を紹介します。

このプランは、南半球を中心に航行する世界一周クルーズです。南極遊覧では、氷山や氷河といった見渡す限りの青と白の世界に圧倒されることでしょう。想像をはるかに超える大自然の絶景が味わえます。

南極旅行のスタート地点ウシュアイアへの寄港はもちろん、南半球ならではの大自然に触れられる魅力的な国や都市に寄港。多くの固有種が生息するマダガスカルや、ビッグ・ファイブと呼ばれるアフリカゾウ、バッファロー、ライオン、サイ、ヒョウの動物たちが生息するポートエリザベス(南アフリカ)など、普段は見られない野生動物たちが暮らす地域にも訪れます。

さらに、パペーテ(タヒチ)やポートルイス(モーリシャス)などのリゾート地や、リオデジャネイロ(ブラジル)やイースター島(チリ)などの世界遺産が楽しめる都市など、南極以外にも旅行を満喫できるおすすめのコースです。