2024
07.30

ファーストクラスで行く世界一周の旅。魅力や世界一周航空券のメリット・デメリットとは?

クルーズガイド


海外を周遊するにあたって、一度は憧れるファーストクラスでの旅。「特定の層しか利用できないもの」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、世界一周航空券を使うと、お得にファーストクラスで世界を巡れる可能性があります。

本記事では、ファーストクラスで世界一周する魅力や、世界一周航空券の特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説。飛行機以外の選択肢として、クルーズで世界一周旅行をすることについても紹介しますので、夢の世界一周旅行を計画する際の参考にしてください。

豪華絢爛なファーストクラスでは、エコノミークラスやビジネスクラス利用時とは大きく異なる体験ができます。ここでは、ファーストクラスで世界一周旅行をする魅力を4つご紹介します。

最上級のおもてなし

専任のコンシェルジュから、丁寧かつ細やかなサービスを提供してもらえる点がファーストクラスの大きな魅力。8〜9名ほどの乗客に対して3名のクルーがつく体制が一般的で、一人ひとりのニーズに合わせた最上級のおもてなしを受けられます。世界一周という特別な旅において、地上での日々を忘れさせてくれるようなラグジュアリーな体験ができることでしょう。

充実したサービス

高級感あふれる専用ラウンジや優先搭乗など、ファーストクラスの利用者にはさまざまな特典が用意されています。航空会社によっては、自宅から出発空港、到着空港から目的地までの無料送迎サービスがつくことも。ほかにも専任ポーターのアテンドや空港内での手続きを一任できるサービスなどもあり、ストレスフリーで快適な旅を実現できます。

居心地の良いプライベート空間

ファーストクラスの座席の多くは、フルフラットの広々とした空間となっています。機能性が高く、用途に応じてシートの形態を変えたり、隣り合った座席とのパーテーションを下げさらにゆったりとした空間をつくったりすることが可能。プライバシーが確保できる設計にもなっていて、長時間のフライトでもホテルにいるかのような気分でくつろげます。

贅沢な機内食

ファーストクラスでは、厳選された食材や洗練されたメニューなど、まるで高級レストランにいるかのような食事体験をすることが可能です。各国の一流シェフがプロデュースした料理やソムリエが選ぶワインなどが、世界一周の旅をより豪華に演出するでしょう。

世界一周航空券とは?

ファーストクラスで世界一周したい場合は、「世界一周航空券」を購入するのがおすすめ。世界一周航空券は航空アライアンス(航空連合)が販売しているもので、複数の航空会社を利用して各地を周遊できる特別なチケットです。

1年間の有効期限内で、指定された方向(東回りまたは西回り)に沿って移動します。航空アライアンスごとにさまざまな規定がありますが、一般的な航空券を組み合わせるよりリーズナブルで、効率的に世界旅行を実現できる点が魅力です。

世界一周航空券を販売する代表的な航空アライアンス

世界一周航空券は、主に3つの航空アライアンスが提供しています。ここでは、各アライアンスの概要や特徴について紹介していきます。

ワンワールド

1991年に設立されたワンワールドには、日本航空(JAL)やブリティッシュ・エアウェイズなど13社が加盟しています。世界中の主要都市をカバーしており、アジアやヨーロッパのフラッグキャリアが名を連ねます。

世界一周運賃は、運航する大陸の数によって運賃が計算される「ワンワールド・エクスプローラー」と、全利用区間の飛行距離の合計にもとづいて算出される「グローバル・エクスプローラー」の2種類。加盟航空会社は900以上の都市に就航しているため、柔軟な旅程を組めることでしょう。

スターアライアンス

全日本空輸(ANA)やルフトハンザドイツ航空など、26社が加盟する最大のアライアンスがスターアライアンスです。50以上の世界のハブ空港に就航しており、アジアのほか、北米やヨーロッパへの旅行にも適しています。

世界一周運賃に関してはマイル制を採用しており、全旅程の距離に応じて必要マイル数を計算。算出されたマイルによって、航空券の運賃が決まります。

スカイチーム

スカイチームは、デルタ航空や大韓航空、エールフランス航空などが加盟している航空アライアンスです。アジアやヨーロッパなどへ就航している航空会社が多く、大規模なアライアンスのひとつですが、現在は世界一周航空券の販売を中止しています。

世界一周航空券を使うメリット

世界各地を効率的に巡れる世界一周航空券には、さまざまなメリットがあります。ここでは、世界一周航空券を使う主なメリットをご紹介します。

大手航空会社にリーズナブルに乗れる

世界一周航空券を利用すると、通常よりも安価に大手航空会社を利用できる傾向にあります。複数都市を訪れる場合、個別に航空券を購入するよりも総額で安くなることが多く、リーズナブルに周遊を楽しめるでしょう。ファーストクラスは特に割安になるため、予算を抑えつつもラグジュアリーな旅を実現できます。

年間を通して費用変動がない

世界一周航空券は、シーズンや曜日による価格変動がありません。通常の航空券とは異なり、ゴールデンウィークや年末年始といったハイシーズンでも追加料金なしで利用できます。長期の旅行でも予算管理がしやすく、旅行計画を立てやすい点が魅力です。

有効期間が1年間ある

有効期間が1年間あることも、世界一周航空券の使用におけるメリットです。期間内であれば自分のペースで旅行を進められるため、世界一周をしながら留学などの長期滞在を行ったり、予定に応じて滞在日数を調整したりすることが叶うでしょう。滞在日数を自由に決めたい人や、長期滞在の可能性がある人に適した航空券です。

サポート体制がしっかりしている

トラブル時のサポート体制が充実している点も、世界一周航空券の魅力。日付の変更は基本的に無料で行えるため、予期せぬ欠航やトラブルが起こっても旅程の調整が可能です。大手航空会社加盟のアライアンスが提供している航空券のため、安心感がある点もうれしいポイントです。

世界一周航空券を使うデメリット

費用面やサポート体制などにおいてメリットがある世界一周航空券ですが、デメリットがないわけではありません。ここでは、世界一周航空券を使うデメリットをご紹介します。

途中の経路変更は難しい

世界一周航空券では、一度決めた旅程を無料で変更することはできません。日付の変更はできるものの、ルート変更をする場合には手数料がかかるため、旅の途中で旅行地を柔軟に決めたいと考える場合は注意が必要です。

滞在する都市数には制限がある

訪問できる都市数に上限がある点も、世界一周航空券のデメリットとして挙げられます。それぞれの航空券において、最高滞在回数や区間の制限などが細かく設定されています。多くの都市に立ち寄りたい人には不向きな可能性があることを、考慮しておきましょう。

再度同じ都市には戻れない

航空券によっては再度同じ都市に戻れないことも、注意したいポイントです。たとえば、スターアライアンスの世界一周航空券の場合、同一都市の滞在は1回のみ。また東回り・西回りどちらかの方向に進む必要があるため、行き来自由な旅行スタイルを望む人には適さない可能性があります。

就航便がある都市にしか行けない

世界一周航空券で利用できるのは、アライアンス加盟航空会社の就航地に限られます。たとえば、就航便数が少ないマイナーな観光地や地方都市などに行きたい場合は、別途追加の交通手段を確保しなければならないケースもあるでしょう。必ず訪問したい場所や希望の旅程がある場合は、購入前に就航便を調べておくことが推奨されます。

世界一周旅行をするならクルーズもおすすめ!

世界一周旅行をするとなると飛行機での移動を連想しがちですが、クルーズでの世界一周旅行もおすすめ。世界各地を巡るクルーズツアーに参加すると、一度の乗船で多くの国や都市を訪れることが可能です。移動中は快適な船内で過ごせ、毎日のホテル探しや重い荷物を抱えての移動も必要ありません。

また、船内ではさまざまなアクティビティやほかの乗船者との交流イベント、エンターテインメントなどが用意されており、渡航時間を有意義に過ごせる点も大きな魅力。世界一周の旅を検討する場合は、飛行機での旅だけでなくクルーズも選択肢に入れてみると良いでしょう。

【2025〜2026年】おすすめの世界一周クルーズプラン紹介

ここでは、2025年から2026年までに催行が予定されている、おすすめの世界一周クルーズプランをご紹介します。

地球一周の船旅 2025年12月 Voyage122

107日間にわたる壮大な世界一周クルーズでは、南太平洋の島々やパタゴニアフィヨルド、ナミブ砂漠、南アフリカでのサファリなど、大自然の絶景を楽しめます。マチュピチュやイースター島といった世界遺産の訪問や、リオのカーニバルの体験も可能です。個人では訪れにくい秘境や治安が気になる地域も安全に効率良く巡れるため、幅広い層におすすめのコースとなっています。

地球一周の船旅 2026年4月 Voyage123

Voyage123では、107日間でヨーロッパや北極圏、中米など多彩な地域を訪れます。ギザの三大ピラミッドやサグラダ・ファミリアなどの世界遺産、サントリーニ島やハワイのリゾート、北極圏のフィヨルドなど、さまざまな文化体験と自然景観を満喫できます。パナマ運河の通航や白夜などの特別な体験も可能で、魅力が凝縮されたプランです。

地球一周の船旅 2026年8月 Voyage124

108日間かけて、地中海・中南米・南太平洋などを訪れるコースです。エジプトやペルーの世界遺産、クロアチアのドブロブニクやニューヨークなど、魅力的な観光地を巡ります。10月にはオーロラ観測のチャンスも用意されているため、海外ならではの幻想的な自然景観を見たいという人にもおすすめです。