08.08
70代からの充実した過ごし方!心身の健康を保ち、豊かな老後を送るためのポイントを解説
70代は、これまでの生活スタイルや価値観が大きく変化する時期です。まだまだ元気でアクティブな年代ではあるものの、健康面での不安や社会との関わり方の変化など、さまざまな課題に直面することもあるでしょう。
本記事では70代からの過ごし方や、心身の健康を保ち充実した老後を送るためのポイントなどについて、詳しく解説します。あわせて70代からでも楽しめる世界一周クルーズの情報も紹介しますので、豊かな老後を過ごしたいと考える人はぜひ参考にしてみてください。
70代の過ごし方が健康寿命に影響する
70歳からの過ごし方は、「健康寿命」に大きな影響を与えます。健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく過ごせる期間のこと。日本人の平均寿命は延びていますが、健康寿命との差は依然として大きい状態です。
厚生労働省の発表では、2019年における日本人の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳。平均寿命である男性81.41歳、女性87.45歳と比べると、それぞれ約9年と約12年の差があります。男女ともに、70代以降、約10年ほど健康面での課題を抱えつつ日々の生活を送っているという実態が浮かび上がります。
健康寿命を延ばし80代・90代を健やかに過ごすためには、70歳からの過ごし方が重要なポイントになると考えられるでしょう。

70代からの過ごし方で意識したいポイント
「人生100年時代」といわれる現代において豊かな老後を過ごすためには、70歳からの生活に気を配る必要があります。ここでは、70代からの過ごし方で意識したいポイントを解説しますので、日々の暮らしのなかで取り入れてみましょう。
70代からはより食生活に気をつける
年齢を重ねると体の代謝が落ち、消化機能も低下するもの。そのため、食生活により一層気を配ることが求められます。タンパク質やビタミン、ミネラルなどを摂取するため、肉・魚・野菜などをバランス良く食べることが大切です。塩分や糖分の過剰摂取は避け、食物繊維を多く含む食品を積極的に取り入れると良いでしょう。
また一日三食規則正しく食事をとり、よく噛んで食べることも重要なポイント。水分補給も忘れずに行い、アルコールに関しては適量を守る必要があります。このような食生活の管理は、生活習慣病の予防や健康維持に大きく貢献するでしょう。
70代からできる運動習慣を身につける
70代からの健康維持に欠かせないものとして、運動が挙げられます。ただし、若いころと同じような激しい運動は避け、自分の体力に合わせた適度な運動を継続的に行うことが大切です。ウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなどを習慣的に行い、筋力や骨密度の維持・バランス感覚の向上に役立てましょう。
さらに、転倒予防のための運動を続けることも重要です。椅子に座りながらできる足の運動や、立ち上がりを安定させる運動などを日常的に行うことで、転倒のリスクを減らせます。1日30分程度など短時間でも良いので、体を動かす習慣を身につけ体力を維持するようにしましょう。
70代からでも社会とのつながりを持つ
主体的に社会とのつながりを持ち続けることは、70代からの過ごし方においてぜひ意識したいポイントです。周囲の人との交流は心の健康を保ち、認知機能の低下を防ぐ効果があります。家族や友人との関係を大切にするのはもちろん、地域のコミュニティ活動やボランティア活動に参加するのも良いでしょう。
同年代の人とだけではなく、若い世代との交流も大切です。世代を超えた対話は、新しい視点や刺激を得られる貴重な機会となります。積極的に外出し、新しい出会いや経験をすることで、充実した70代を過ごせることでしょう。
70代から意識したいお金の使い方
70代になると、年金生活者となる人が多くなります。現役時代に比べると収入が限られてしまうため、計画的にお金を使う姿勢が求められるでしょう。
まずは、生活に必要な固定費と変動費を把握し、無駄な支出を見直していきます。また、医療費や介護費用などの将来的な出費に備えて、適切な貯蓄を心がけることも大切です。
一方で、趣味や旅行など、自分の楽しみにお金を使うことも意識したいポイント。人生を楽しむための支出は、精神的な豊かさにつながります。バランスのとれたお金の使い方を意識することで、経済的にも精神的にも安定した状態で70代を過ごせるようになります。
70代から始められる趣味を持つ
趣味を持つことは、70代からの生活を豊かにするための重要な要素です。趣味は生きがいとなり、日々の生活に楽しみと充実感をもたらします。新しい趣味に挑戦することが、新たな才能を発揮したり、新しい仲間と出会ったりすることにつながっていくでしょう。
70代から始められる主な趣味として、園芸、読書、絵画、写真、料理、手芸、音楽鑑賞などが挙げられます。体を動かしたい場合は、ウォーキングやゴルフ、ヨガなどのスポーツ・運動がおすすめです。また、自由に使える時間が増えた老後のタイミングで、海外旅行や史跡めぐりなどをするのも良いでしょう。
趣味を持つことは脳を活性化させ、認知症予防にも効果的だとされています。自分に合った趣味を見つけ、生き生きとした70代を過ごしましょう。
【2026年】70代におすすめ!世界一周クルーズプランと体験談紹介
※本記事にはピースボートクルーズで訪問しない場所も含まれています。詳しくは各クルーズのご案内をご覧ください。
70代の人におすすめのアクティビティとして、世界一周クルーズへの参加が挙げられます。世界一周旅行は、人生の新たな扉を開く素晴らしい体験となり得るもの。しかし、体力や治安の面などにおいて不安を抱く人もいるでしょう。
クルーズ旅行の場合、現地でオプショナルツアーに参加すれば治安を心配する必要はありません。また、船に乗りながら各地を移動できるので、体力に自信がない人でも安心です。さまざまな年代の人との出会いが期待できるほか、水彩画教室・社交ダンスといった船内で開催されるイベントも豊富なため、海外旅行以外の趣味も深められます。
ここでは、2026年にかけて予定されている世界一周クルーズのおすすめプランと、70代で実際に参加された方々の体験談をご紹介します。
2026年4月出航 地球一周の船旅Voyage123(北極航路 ヨーロッパ&中米コース)
105日間で、北極圏やヨーロッパ、中米などを訪れるコースです。エジプトの「ギザの三大ピラミッド」やスペインの「サグラダ・ファミリア」、フランスの「モン・サン・ミシェル」など、数多くの世界遺産をめぐります。
遺跡観光はもちろん、リゾート地として名高いサントリーニ島やハワイなどで、優雅に過ごせる点もうれしいポイント。また旅の中盤では北極圏を訪れ、フィヨルド観光や夜になっても太陽が沈まない「白夜」の世界も楽しめます。
2026年8月出航 地球一周の船旅Voyage124(地中海・中南米・南太平洋コース)
地中海や中南米、南太平洋などを108日間かけてめぐります。美しいクロアチアの古都「ドブロブニク」やヨーロッパ最古の都市のひとつとして知られるポルトガルの首都「リスボン」、全米一の大都市「ニューヨーク」など多様な街を訪れるコースです。
このコースの大きな魅力は、オーロラを観測するチャンスがあること。10月に5夜連続でオーロラ観測の機会が用意されており、幻想的な自然景観に船上で出会える可能性があります。
クルーズ中での観測のため、寒い屋外でオーロラを待つ必要はありません。船内という暖かく安心感のある場所で気まぐれなオーロラを待てるのは、クルーズ旅行ならではのメリットといえるでしょう。
2026年12月出航 地球一周の船旅Voyage125(南極航路 アフリカ&南米コース)
2026年12月出発予定の「Voyage125」は、アフリカや南米、南太平洋といった南半球を訪問するコースです。
南極遊覧をはじめ、タヒチやイースター島、リオデジャネイロ、ナミビア、南アフリカなど、魅力的な寄港地を訪れます。
マチュピチュ遺跡や世界三大瀑布イグアスの滝、広大なナミブ砂漠へのオプショナルツアーもご用意。船内でじっとしているだけではもったいないと感じるような時間が待っています。
乗船者の体験談
70代からの人生において、刺激的な体験や新しい交流のきっかけとなり得るクルーズ旅行。実際に70代で世界一周クルーズに参加した方々は、その魅力について下記のように語られています。
北上眞理子さん(72歳)は、夫を亡くしたあと、説明会をきっかけに世界一周クルーズへの参加を決意。乗船前のボランティア参加時から年代問わず多くの仲間をつくり、船内や現地で充実した時間を過ごされました。特に、エジプトのピラミッドや神殿が印象的だったと話す北上さん。地球一周を終えてもなお、「これからまだ乗りたいクルーズがある」と語られている姿が印象的です。
大谷賢二さん(72歳)は、ピースボートがきっかけで生まれた娘の宇宙(はるか)さんとツアーに参加しました。船内ではズンバや文化体験などを親子で楽しんだほか、賢二さんのライフワークである、カンボジアの地雷撤去や被害者救済のための活動に関する企画も開催。賢二さんが宇宙さんに自分の経験を共有できたのはもちろんのこと、お二人ともクルーズを通してさまざまな体験や交流をしたことにも喜びを感じられたそうです。
新たな出会いや学びを得られたり、夢や目標を叶えるきっかけとなったりすることがある70代での世界一周クルーズ。「充実した老後を過ごしたい」と思う方は、ぜひ地球一周の旅に参加してみてはいかがでしょうか。







