2024
11.08

カリブ海クルーズの見どころを徹底解説!

クルーズガイド


700以上の島々が広がるカリブ海は、魅力的な寄港地や豊かな自然、歴史ある街並みを有する世界有数のクルーズエリアです。

この記事では、カリブ海の概要やクルーズの見どころ、おすすめプランを詳しくご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

カリブ海は、穏やかな海と点在する島々を効率よく巡れる点から、多くのクルーズ船が来航する世界でも人気のあるエリアです。

メキシコのカンクンやキューバのバラデロなど有名なリゾート地のほか、欧米で人気の穴場ビーチなどを有しており、尽きない魅力で訪れる人々を飽きさせません。

カリブ海の基本情報

カリブ海はメキシコ湾の南に広がる、中央アメリカと南アメリカ、西インド諸島に囲まれた海域です。カリブ海最大の島キューバを中心に、多くの島々で構成されています。

2024年10月時点で、日本からカリブ海方面への直行便はありません。基本的にはアメリカやヨーロッパを経由したり、クルーズ船で寄港したりして向かいます。また小さな島へはさらにフェリーで向かうことが多いです。

カリブ海諸国との時差は日本より13〜14時間遅れており、一部の地域ではサマータイムを採用しています。

夏季に旅行する場合は、行き先でサマータイムが採用されているかどうか調べておくと安心です。

加えてカリブ海には先住民族のほか、歴史的な背景も相まって移民が多いため、文化が多様である点にも注目です。

メキシコのマヤ遺跡や植民地時代にヨーロッパの影響を受けた街並みなど見どころが豊富であるほか、島ごとに料理も異なり、さまざまな味を楽しめます。

カリブ海の歴史

カリブ海の歴史は、15世紀末にコロンブスがカリブ海域に到達したことから始まります。コロンブスはバハマ諸島に上陸した際、インドに着いたと勘違いしたことから「インディアス」としましたが、インドと混同しないよう現在では「西インド諸島」と呼ばれています。

コロンブスのカリブ海到達以降、カリブ海の島々には渡来したスペイン人を中心とした多くの入植者が入り込み、ヨーロッパ諸国の植民地として発展しました。特にサトウキビのプランテーションが盛んに行われていたことは、よく知られています。

先住民の奴隷労働から始まり、アフリカからの奴隷、インドや中国からの契約労働者がカリブ海の島々に移住しました。

その結果、カリブ海域の島々では多様な文化が融合し、現在の独特なカリブ文化が形成されたのです。

1520年代に入ると、カリブ海を支配していたスペインの力が弱まると海賊の活動が活発になり、植民都市を分割して支配しました。

歴史上、第三者による支配を長らく受けていたカリブ海の国々ですが、現在では多くの国が独立しています。

美しい海が広がる!カリブ海クルーズ寄港地の見どころ

カリブ海エリアはクルーズでも大人気で、寄港地だけでなく周辺の都市も見どころがたくさんあります。

おすすめのカリブ海クルーズ寄港地および周辺都市の見どころをご紹介します。

パナマ運河

地図では細い線として描かれるパナマ運河は、大西洋と太平洋を結ぶ世界的にも重要な水路です。

パナマ運河で採用されているのは、こう門(水門)式運河。船が水門を使って高低差を乗り越える様子は、まるで階段を上るかのようです。

ピースボートでは、実際にパナマ運河を通過する様子をクルーズ船のデッキから見学できるほか、現地観光ツアーでビジターセンターから運河の運行の見学もできます。

パナマ運河については以下の記事でより詳しく解説していますので、ぜひ併せてご覧ください。

パナマ運河とは?仕組みとパナマ運河クルーズの魅力 | Cruise Guide

クリストバル

クルーズの人気寄港地であるクリストバルは、パナマ運河のカリブ海側の入り口に位置する港町です。

クリストバルでは、スペイン植民地時代の雰囲気が残る世界遺産の旧市街カスコ・アンティグオを散策できます。100年以上かけて完成した壮大なカテドラル(大聖堂)は、一見の価値があります。

またピースボート主催のクルーズではオプショナルツアーとして、先住民族エンベラ族の村を訪れたり、クナ族の伝統工芸「モラ」を体験するワークショップにも参加したりできます。

カルタヘナ

コロンビアのカリブ海沿岸に位置するカルタヘナは、白い砂浜やヤシの木が広がるカリブ海屈指のビーチリゾートです。

旧市街を囲む城壁は、かつてスペイン人が海賊から街を守るために築かれました。特にサン・フェリペ要塞は、南米の中でも特に強固な要塞とされています。

サン・フェリペ要塞から見える色とりどりの建築物がシンボルの旧市街は、世界遺産にも登録されています。

またカルタヘナは、ノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスが「世界で一番美しい」と称えたといわれる街です。

ラテンアメリカ文学を代表するガルシア・マルケスが実際に見た美しい港町を、この機会にぜひ訪問してみてはいかがでしょうか。

オーチョリオス

「水が豊かな場所」という意味の名を持つオーチョリオスは、南国情緒あふれるビーチリゾートです。

特に人気なのは「ダンズリバーの滝登り」で、緑に囲まれた階段状の滝を下から登るという、非日常で爽快なアクティビティが楽しめます。

またクラフトマーケットではジャマイカならではのお土産も見つけられ、カリブ海らしいリゾート気分を満喫できます。

ナッソー

バハマの首都ナッソーは、カリブ海でも有数のリゾート地です。クルーズ船の旅でもピックアップされるほか、新婚旅行の行き先としても人気があります。

ナッソーのシンボルといえば、伝説の文明都市「アトランティス」をテーマにした巨大リゾートホテル「アトランティス」です。広大な敷地を誇るホテルは、数日では遊びきれないほど施設が充実しています。

また、かつて海賊の拠点だったナッソーには海賊博物館があり、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』のような世界を体験できます。

ハバナ

ハバナは「カリブ海の真珠」と呼ばれるキューバの首都です。旧市街のオールド・ハバナは、カリブ海で最も強固な要塞に守られた世界遺産で、コロニアル風の建物が立ち並びます。

キューバは作家アーネスト・ヘミングウェイが愛した場所としても知られています。『老人と海』の舞台となった村やヘミングウェイが滞在したホテルなど、ゆかりの場所も点在しているため、文学ファンには外せない場所です。

またハバナは観光だけでなく、キューバの歴史や人々の暮らしに触れられるのも魅力のひとつです。街を歩くと聞こえてくるサルサ音楽やクラシックカーが行き交う道路、革命家エルネスト・チェ・ゲバラの肖像が目に飛び込んでくるなど、他にはない経験ができるでしょう。

カリブ海クルーズのベストシーズン

年間を通じて温暖な気候のカリブ海。カリブ海クルーズに最適なシーズンは、11月から4月の乾季です。カリブ海諸国の乾季は湿度が低く、過ごしやすい気候が続きます。

【2025~2026年】おすすめのカリブ海クルーズプランを紹介

2025〜2026年におすすめのカリブ海クルーズプランを詳しくご紹介します。ピースボートクルーズでは、多くの旅人を魅了してきたカリブ海に立ち寄るクルーズツアーをご用意しています。世界中の人々を魅了してやまないカリブ海の魅力を、体験してみましょう。

地球一周の船旅 Voyage123(2026年4月)

数々の冒険家が挑戦してきた北極航路を中心に、ロマンあふれる氷の海を航行。また、世界三大運河に数えられるスエズ運河とパナマ運河も通航するため、通常の旅行では見ることのできない絶景が楽しめる世界一周クルーズです。

地球一周の船旅 Voyage124(2026年8月)

5夜連続で洋上からオーロラが見られるチャンスがあり、108日間の航行中にアジアやヨーロッパ、北中南米などのさまざまな都市を訪れる世界一周クルーズです。

このコースでは、記事内で紹介したギザのピラミッド観光に適したポートサイド(エジプト)をはじめ、アイスランドのレイキャビク、マチュピチュ観光に適したペルーの海の玄関口カヤオに寄港します。また、アドリア海の真珠と呼ばれているドブロブニク(クロアチア)やガウディ建築で有名なバルセロナ(スペイン)など、世界有数の絶景が楽しめる大満足間違いなしのコースです。