11.14
オーロラ鑑賞ツアー・旅行費用の目安は?おすすめの地域やベストシーズンを解説
自然が生み出す神秘的な光のカーテン・オーロラ。その現象を一生に一度は見てみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかしオーロラを鑑賞するにはツアー費用やベストな時期、どの地域に行くべきかなど、さまざまな疑問がつきものです。
そこで本記事では、オーロラ鑑賞ツアーの費用の目安や、オーロラが見られる地域の特徴、ベストシーズンを詳しく解説。費用を抑えるコツも紹介します。ぜひ最後まで読んで、夢のオーロラ旅行への計画をたてましょう。
目次
クルーズで行く!オーロラ鑑賞ツアーの費用相場
「クルーズでオーロラ」と聞くと意外と思う方もいらっしゃるでしょう。ですが、オーロラを見られるのは、オーロラベルト内にある陸地だけではありません。クルーズでオーロラベルト内を航行中なら、海の上からオーロラ鑑賞ができるのです。
クルーズでオーロラツアーに行く場合の費用や特徴などを一覧にしましたのでご覧ください。
地域 | ツアー費用 | オーロラチャンス | 旅行期間 | ベストシーズン |
---|---|---|---|---|
アイスランド (レイキャビク)と周辺海域航行中 | ¥2,280,000 (2人部屋・大人一名様代金) ※費用一例 その他船室タイプあり | 5日間 | 108日間 | 10〜3月頃 |
※上記の表は2026年8月出航 Voyage124の場合
108日かけてクルーズで世界一周します。その航行中にオーロラを見られるチャンスが5日間もあるのです。行くのはもちろんベストシーズンの10月です。
他の寄港地にも魅力はたくさん。費用は200万円を超えますが旅行期間は108日です。1日あたりに換算すると約21,000円。朝・昼・夜の食事も含まれているのがクルーズツアーの魅力です。
上記した金額より安い船室タイプもあります。割引を使えばさらに安くなり、かなりお得なプランも。詳しくは下記のリンクよりどうぞ。
【2026年8月発】地中海・中南米・南太平洋コースの世界一周クルーズ旅行
各クルーズで旅行代金が割引になる早得割引を実施しています。こちらのリンクからチェックしてみてください。
ピースボートクルーズでゆく地球一周の船旅|PacificWorld
またクルーズでオーロラ旅行するメリットはたくさんあり、その中でも今回は2つお伝えします。
1.移動が楽
船内に客室、レストラン等があるので、船で移動中に生活をしていれば訪問地に到着します。
地上で見る場合は宿泊施設から中継地へ自身で向かい、そこからバス等で鑑賞場所へ。オーロラが出るまでテント等で待機する場合もあります。
一方、クルーズであれば航行してオーロラに向かうので、そのまま乗船していれば良いだけです。また客室やデッキから見ることが可能なので移動がとても楽です。
2.身軽で動きやすい
地上でオーロラを見る場合は、寒さ対策で防寒着、スノーシューなども必要で身軽には動けません。一方、クルーズであればオーロラが出現したら、自分の部屋から上着をもって見に行けば良いだけです。
地域別オーロラツアー費用比較
飛行機で行く場合のオーロラツアーを含んだ費用(旅行代理店のツアー旅行)やベストシーズンを見ていきましょう。
地域 | ツアー費用 | オーロラチャンス | 旅行期間 | ベストシーズン | 1月平均最低気温 |
---|---|---|---|---|---|
アイスランド(レイキャビク) | 299,000円〜 | ・1日(郊外/2時間程)・街なかで見れることも | 7日間 | 10〜3月頃 | -4.1℃ |
カナダ(イエローナイフ) | 267,000円〜 | 3日(各3時間程) | 5日間 | 9〜4月頃 | -31.0℃ |
カナダ(ホワイトホース) | 449,000円〜 | 4日(各3時間程) | 6日間 | 9〜4月頃 | -22.0℃ |
アメリカ(アラスカ) | 499,800円〜 | 2日(チェナ温泉滞在中) | 5日間 | 9〜3月頃 | -27.7℃ |
※全て2人部屋・大人一名様費用
その他にもオーロラが見られる地域はありますので詳細は以下の記事をご覧ください。
関連記事:オーロラが見える国は?おすすめの鑑賞場所や基礎知識、鑑賞時のポイントを解説
次の章からは地域別の特徴や個人で手配するオーロラ旅行の費用を見ていきます。
アイスランド(レイキャビク)
国のほとんどがオーロラベルト内にあり、大自然に囲まれたアイスランド。首都のレイキャビクはカラフルな街並みで、観光スポットもたくさんあります。
地域の特徴と見られる時期
レイキャビクの特徴はオーロラが見られる他の地域に比べると気温が高く、1月の平均気温は、最高3.6℃、最低-4.1℃です。身体への負担も少ないでしょう。
またオーロラベルト内の為、特定の場所に移動して待機せずに街なかでもオーロラを見られることもあります。オーロラ鑑賞のベストシーズンは、10月〜3月頃です。
アイスランド旅行の費用目安
アイスランドへのオーロラ旅行(1週間・個人手配)の費用目安は37.5万円〜です。以下が内訳になります。
費用内訳 | 金額 |
---|---|
航空券(往復) | 15万円〜 |
宿泊代(5泊) | 10万円〜 |
オーロラツアー(1日) | 2万円〜 |
食事代(1週間分) | 10.5万円〜 |
合計 | 37.5万円〜 |
※お土産代や滞在中の交通費は計上していません
飛行機は直行便がなくヘルシンキ(フィンランド)での乗り継ぎ便が多いです。
日本からレイキャビクに到着するまでに平均で19時間ほどかかります。
宿泊代は1泊2万円を目安に、食事代は1日1.5万円を目安に計算しています。
カナダ(イエローナイフ・ホワイトホース)
オーロラといえばカナダを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。カナダの中でも2大スポットで有名な「イエローナイフ」「ホワイトホース」をそれぞれ見ていきましょう。
地域の特徴と見られる時期
イエローナイフ:
オーロラベルトの真ん中に位置していて、晴天率が高い為、鑑賞できる可能性が高いです。真上に広がるオーロラが見られるのもポイント。1月の平均気温は、最高-23℃、最低-31℃です。
ホワイトホース:
ユーコン山×オーロラの景色が望める珍しいスポット。オーロラだけではなく、自然を活かしたアクティビティも充実してます。1月の平均気温は、最高-13.0℃、最低-22.0℃です。
カナダ内にあるそれぞれの地域のベストシーズンは9〜4月頃ですが、夏でも鑑賞ができます。
カナダ旅行の費用目安
カナダへのオーロラ旅行(1週間)の費用目安はイエローナイフで44万円〜、ホワイトホースで43.5万円〜です。以下が内訳になります。
地域 | イエローナイフ | ホワイトホース |
---|---|---|
費用内訳 | 金額 | |
航空券(往復) | 19万円〜 | 21万円〜 |
宿泊代(5泊) | 12.5万円〜 | 10万円〜 |
オーロラツアー(1日) | 2万円〜 | 2万円〜 |
食事代(1週間分) | 10.5万円〜 | 10.5万円〜 |
合計 | 44万円〜 | 43.5万円〜 |
※お土産代や滞在中の交通費は計上していません
どちらの地域にも飛行機は直行便がなくバンクーバー(カナダ)での乗り継ぎ便が多いです。
またどちらも日本から到着までに平均で18時間ほどかかります。
アメリカ(アラスカ)
アメリカのアラスカでもオーロラが鑑賞できます。未開発の場所も多く、人工の明かりが少ないため、ゆったり鑑賞するのに最適です。
地域の特徴と見られる時期
アラスカは内陸性気候で晴天率が高いので、年間を通して明るいオーロラが見られるのが特徴です。ベストシーズンは9月〜3月頃。1月の平均気温は、最高-17.8℃、最低-27.7℃です。
アラスカ旅行の費用目安
アラスカへのオーロラ旅行(1週間)の費用目安は51.5万円〜です。以下が内訳になります。
費用内訳 | 金額 |
---|---|
航空券(往復) | 20万円〜 |
宿泊代(5泊) | 15万円〜 |
オーロラツアー(1日) | 2.5万円〜 |
食事代(1週間分) | 14万円〜 |
合計 | 51.5万円〜 |
※お土産代や滞在中の交通費は計上していません
こちらも飛行機は直行便がなくシアトル(アメリカ)での乗り継ぎ便が多いです。
日本からアラスカに到着するまでに平均で22時間ほどかかります。
オーロラツアーの費用を抑えるコツ
ここまでクルーズ、飛行機(旅行代理店、個人手配)とオーロラツアーの費用を見てきましたが、けっして安い金額ではないですよね。費用を抑えるコツを3つ紹介しますので、ぜひ活用してみてください。
オフシーズンを狙う
ツアーの費用を抑えたい場合、まず大事なのは日程です。旅行には、ハイシーズンとローシーズンがあります。
ハイシーズンは旅行者数が一気に増えるので、交通機関やツアー旅行の値段も上がります。
一方、ローシーズンは旅行者数が少ないため、値段も下がりツアー旅行も安値で参加が可能です。
一般的にハイシーズンとされる時期は以下の5つのタイミングです。
内訳としては、大まかに以下の「貴重品や生活必需品の購入」などの準備費用と、旅行中にかかる実際の費用に分けられます。
- 春休み
- ゴールデンウィーク
- 夏休み
- シルバーウイーク
- 年末年始
費用を節約するなら、ローシーズンとオーロラツアーのベストシーズンを組み合わせて選びましょう。
食事や宿泊費を抑える
滞在に関わる費用を抑えるのもコツのひとつです。
食事は毎回、レストランでとるのではなく、自炊すれば費用を節約できます。海外のホテルはミニキッチンがついていることも多いです。また日本からおやつなどの軽食を持っていくこともおすすめします。
宿泊費は早割などのキャンペーンを利用しましょう。数ヶ月前から予約サイトをチェックしていれば各種キャンペーンを行っていますので、見落とさないことが大切です。
複数のツアー会社を比較する
ツアーで行く場合は必ず複数のツアー会社を比べましょう。会社によりさまざまなプランがあるので、自分好みのものを探して費用を比較するのが良いです。
オーロラツアーにもキャンペーンや割引がある場合があります。直前ではなくゆとりをもって調べておくとお得に予約できるでしょう。
オーロラ旅行に関するよくある質問
せっかく行ってもオーロラが見れないなんてこともあります。ここではオーロラ旅行に関するよくある質問を解説します。
オーロラの基礎知識を知りたい方は以下の記事もぜひご覧ください。
関連記事:オーロラとは?基礎知識を詳しく解説!おすすめの鑑賞スポットや方法も紹介
オーロラが見れる条件は?
オーロラが見える条件は3つあります。
1.活発な太陽活動
オーロラは大気の発光現象です。太陽から放出されるプラズマが活発であるほど、発生しやすくなります。
2.晴天
オーロラが雲に隠れていると見えません。天気が良く空気が澄んでいると、よりはっきりと見られます。
3.オーロラベルト(オーロラ・オーバル)内
北緯65〜75度周辺の地域(北欧やアイスランド、カナダ、アラスカなど)がオーロラベルト内です。見られるのは上記の地域内だけです。
オーロラを見るために必要な準備は?
オーロラを見るには世界中で特に寒い地域に、1年の中でも寒い時期に行かなければなりません。防寒対策は徹底しましょう。分厚い上着はもちろん、ブーツや帽子、ゴーグルやカイロもあると良いです。
そして注意しなければならないのはスマートフォン(携帯電話)。写真を撮ろうと思ったら「寒すぎて動かない」なんてことも。オーロラを写真に収めたい方は寒さに強いカメラを準備しましょう。
オーロラを鑑賞するならクルーズツアーがおすすめ!
オーロラが見られるのは地上だけではありません。オーロラベルト内を航行するクルーズであれば、海の上からオーロラ鑑賞が楽しめます。ここでは、クルーズでオーロラツアーに行くメリットを3つ紹介します。
オーロラを鑑賞できる可能性が高い
地上では1ヶ所でオーロラの出現を待つのが一般的ですが、クルーズ船では、晴れ間を目指してオーロラが発生しやすい場所まで移動できます。
オーロラ鑑賞の時間帯に曇っていた場合、陸地ではあきらめるしかありません。クルーズ船ならすぐに移動できるため、オーロラを鑑賞できる可能性が高いです。
オーロラ出現まで暖かい船内で待機できる
クルーズでオーロラ鑑賞をおすすめする大きな理由のひとつが、オーロラが出現するまで暖かい船内で待機できる点です。
クルーズ船であれば客室をはじめ、レストランやバーなどの船内施設でも待機できます。
極寒の中、移動して待機する地上とは違い、寒さに耐えながら待機する必要はありません。
オーロラが出現するまで自由で快適な時間を過ごせます。そのため食事をしたりお酒を飲んだりしながら待つことも可能です。
360度海上を見渡せる
海上なら周囲は真っ暗で、街の明かりの影響を受けません。オーロラをさえぎる建物や山などもなく、360度見渡すことができます。
どの方角に出現しても見逃す心配がなく、オーロラ鑑賞にとって理想的な環境です。地上に比べて視界が広いぶん、オーロラを鑑賞できる可能性が高いといえるでしょう。
【2025~2026年】オーロラ鑑賞ができるツアー紹介
最後に、オーロラ鑑賞ができるおすすめのクルーズプランを2つ紹介します。
地球一周の船旅 2025年8月 Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)
海上からオーロラを見られるチャンスは、リバプール(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)へ航行中の5日間。もちろん晴れ間を目指して移動するため、オーロラ見られる確率が高いツアーです。見ることができれば、生涯忘れられない景色になるでしょう。
オーロラ鑑賞以外には、穏やかな田園風景が広がるコーチン(インド)、ブドウ栽培が盛んなマルセイユ(フランス)、熱帯雨林などの自然が満喫できるナウィリウィリ(アメリカ・ハワイ)、石灰岩で築かれた都市バレッタ(マルタ)、ガウディ建築が多く残る街バルセロナ(スペイン)、巨石モアイ像が見守るイースター島(チリ)など大自然に触れられる都市や世界遺産都市にも寄港します。
オーロラと共に世界各地の自然や街並みが堪能できる世界一周クルーズプランです。
地球一周の船旅 2026年8月 Voyage124(地中海・中南米・南太平洋コース)
こちらもオーロラチャンスは5日間。ラ・ロシェル(フランス)からレイキャビク(アイスランド)へ航行中です。上記と同様にオーロラが見られるチャンスは非常に高いでしょう。
オーロラ鑑賞以外には、空中都市マチュピチュ(ペルー)、世界遺産の宝庫ポートサイド(エジプト)、世界遺産の街並みをもつダナン(ベトナム)、アドリア海の真珠と称されるドブロブニク(クロアチア)、大航海時代の象徴リスボン(ポルトガル)、世界有数の大都市ニューヨーク(アメリカ)などにも寄港します。
オーロラと共に世界各地の街並みと古代都市が堪能できる世界一周クルーズプランです。