11.23
マダガスカル島の基本情報・観光情報を徹底解説!見どころや行き方は?
マダガスカル島とは、世界で4番目に大きな島です。島内に生息する動植物の約9割が固有種という、特殊な生態系を持っています。
本記事では、マダガスカルの基本情報を解説。行き方や見どころ観光のベストシーズンも紹介します。マダガスカルに滞在するクルーズプランも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
マダガスカル島とは
マダガスカル島とは、アフリカ大陸の東部から約400km離れた沖合に位置する巨大な島です。その大きさは世界で4番目を誇り、日本のおよそ1.6倍とされています。周囲にある島と合わせてマダガスカル共和国を成しています。
大陸から切り離された状態が長く続いたため、独自の進化を遂げた動植物が数多く生息しており、その約9割が固有種です。
また、島が大きいため地域により気候が異なります。沿岸部は蒸し暑く熱帯性、内陸部の高地は温暖、南部は半砂漠で乾燥しているのが特徴です。
11月から4月は雨季ですが、日本の梅雨のように一日中雨が続くことは少ないです。
5月から10月が乾季。マダガスカルの冬にあたる時期になります。雨はほとんど降りませんが、最低気温が10℃を下回る寒い日も多いです。
マダガスカルの食文化はアジア、欧州、アフリカが混ざった独特のものです。日本と同じように主食はお米で、ごはんとおかずの食事スタイルになりアジアに近いともいえるでしょう。ごはんとおかず類を一つの皿にまとめて盛るワンプレートが主流です。
マダガスカル共和国の基本情報
マダガスカル共和国(Republic of Madagascar)の国名の由来とされている説は2つあり、現地語の「マラガシュ」で、「山の民」の意味からの説が1つ。
もうひとつは、13世紀にマルコ・ポーロが、アフリカ東部にモガディシュという港があるのを、「マダガスカル」と聞き誤ってそのまま東方見聞録に記述した説です。
マダガスカルへの人の定住は約2000年前から始まり、インドネシアやアフリカの人々が移住しました。1500年にディエゴ・ディアスが初めて発見。以降、ヨーロッパによる侵略に耐えてはいましたが、1896年にフランスの植民地となりました。
その後、1960年に独立。1975年から独裁政権が続きましたが、2001年から民主化が進んでいます。
マダガスカルの経済面をみてみると、労働人口の約74%が農業に従事し、バニラ、クローブ、コーヒー、ココアなどが主要な輸出物になっています。とくに、バニラは日本の輸入量の約90%を占めるほどです。
他にもマダガスカル政府は観光や農産加工産業の発展を推進しています。さらにはニッケル、コバルト、グラファイト、クロム、イルメナイトなど豊富な鉱物資源が眠っているとみられています。
国旗 | |
地図 | https://maps.app.goo.gl/TriiMgdH9FU4Chd17 |
面積 | 587,295平方キロメートル(日本の約1.6倍) |
人口 | 3,033万人(日本の約1/4) |
首都 | アンタナナリボ(Antananarivo) |
言語 | マダガスカル語、フランス語(共に公用語) |
経済(GDP) | 160億米ドル* |
1人当たりGDP | 528.65米ドル*(世界207位、日本は44位) |
通貨 | マダガスカル・アリアリ:Malagasy Ariary(MGA) |
為替レート | 10000MGA:2.15米ドル(2024.11月) |
物価 | 日本の1/2〜1/3程度:水500ml(約50円) |
時差 | UTC+3、JST-6(日本-6時間) |
(*出典:2023年世界銀行)
マダガスカル島への行き方
マダガスカル島へ行くには、クルーズもしくは飛行機になります。飛行機の場合、日本からの直行便はありませんので乗り継ぎ便になります。
航空会社により乗り継ぐ回数と場所(国)が違いますので、以下をご覧ください。
- エールフランス航空:乗り継ぎ1回(フランス:パリ・シャルル・ド・ゴール空港)
- エチオピア航空:乗り継ぎ2回(韓国:ソウルインチョン空港、エチオピア:アディスアベバ空港)
- エミレーツ航空:乗り継ぎ2回(アラブ首長国連邦:ドバイ国際空港、セーシェル:セーシェル国際空港)
また、マダガスカル島へクルーズで行く場合には、
地球一周の船旅クルーズを利用すると、寄港地のひとつにマダガスカル島が含まれているので、このクルーズに乗船すれば行くことが可能です。
マダガスカル島の見どころ
豊かな自然と文化、独自の進化をした動物が楽しめるマダガスカル。「アンタナナリボ」「バオバブ街道」「ベレンティ自然保護区」の見どころ3つを紹介します。
首都|アンタナナリボ
マダガスカルの文化、歴史、経済の中心であり、標高1,200メートルの丘陵地に位置する美しい都市アンタナナリボ。ヨーロッパ建築や石畳の路地が残り、マダガスカルの独特な雰囲気を味わうことができます。
街の中心部から南東に位置する丘の一番高いところにメリナ女王が建設した宮殿「女王宮」があり、そこからは市内を一望できる絶景が広がります。郊外、北東部には「アンブヒマンガの丘の王領地」があり、ここはマダガスカル唯一の世界文化遺産です。
アナラケリーマーケットも魅力的で現地の空気を感じることができます。地元の農産物や日用品はもちろん、マダガスカルならではの雑貨などが並んでいます。お土産を購入する際には寄ってみてください。
バオバブ街道
マダガスカル島の西部にあるバオバブ街道は、マダガスカルの自然の豊かさと独自の進化を感じることができ、マダガスカルに行ったならぜひ訪れたいスポットの一つです。
高さ30メートルに達するバオバブの巨木が並ぶ街道は圧巻。夕日が木々のシルエットを映し出す時間帯には幻想的な風景が広がります。この地域には多くの種類のバオバブがあり、8種のうち6種がマダガスカル固有種です。
地元の人々にとってもバオバブは特別な存在で、長い歴史と伝説が根付いています。
ベレンティ自然保護区
南部のベレンティ自然保護区は、マダガスカル固有の野生生物が多く生息するエリアです。「ワオキツネザル」や横跳びで有名な「ベローシファカ」など、希少な動物を間近で観察できます。
乾燥した南部特有の植生が見られるスパイニーフォレストも必見です。ウチワサボテンのような乾燥に適応した、ユニークな姿形をしている植物が多く育ち、独特な景観を作り出しています。
多数の鳥類やカメレオンなども生息しており、マダガスカルだけでなく世界の中でも貴重な動植物の楽園です。
マダガスカル島のベストシーズンは?
マダガスカル島へ観光で行くベストシーズンは乾季である4月から11月です。この時期はマダガスカルの冬にあたります。雨が少ないためバオバブ街道やベレンティ自然保護区などの屋外のスポットも観光しやすいでしょう
標高が高い首都アンタナナリボでは、朝晩は少し冷え込むことがあるものの、日中は快適な気温で過ごしやすいため、安心して楽しむことができます。
10月や11月は、マダガスカルにしかいないキツネザルの赤ちゃんを見る絶好のタイミングでもあります。
一方、雨季にはバオバブの木に葉がつき、1年の中でも珍しい景色が楽しめる時期です。この時期に訪問すれば、より特別な体験ができるでしょう。
【2025〜2026年】マダガスカル島に滞在するクルーズプランを紹介
最後に、マダガスカル島に滞在するクルーズプランを2つご紹介。どちらもマダガスカル最大の港であるトアマシナに2日間停泊します。
地球一周の船旅 2025年12月 Voyage122(南太平洋・南米・アフリカコース)
このクルーズは南太平洋からスタート。大自然の絶景や、緑と調和した美しい街並み、人類の足跡が刻まれた各地をめぐる壮大なクルーズプランです。
マダガスカル・トアマシナ以外には、世界屈指のリゾート・ホノルル(アメリカ・ハワイ)、自然豊かな南洋の楽園・パペーテ(タヒチ)、カラフルな街並みが広がる天国の谷・バルパライソ(チリ)、歴史的建築物が美しい・モンテビデオ(ウルグアイ)、広大な砂漠の魅力・ウォルビスベイ(ナミビア)、世界有数の近未来都市・シンガポールなど伝統的な街並みを多く残す都市やリゾート地にも寄港します。
マダガスカルと共に世界各地の街並みやリゾートが堪能できる世界一周クルーズプランです。
地球一周の船旅 2026年12月 Voyage125(南極航路 アフリカ&南米コース)
南半球をめぐるこのクルーズはアフリカの広大な大地、南米の美しい山々、南太平洋の輝く海、南極を経由します。
マダガスカル・トアマシナ以外にも、世界三大美港のひとつ・リオデジャネイロ(ブラジル)、アンティークな街並み・ブエノスアイレス(アルゼンチン)、雄大な山が出迎える・ケープタウン(南アフリカ)、マゼラン海峡に面する・プンタアレナス(チリ)、数々の世界遺産を擁するペルーの海の玄関口・カヤオ(ペルー)、巨石モアイ像が見守るイースター島(チリ)などにも寄港します。
マダガスカルと共に世界各地の大自然と古代都市が堪能でき、南極遊覧を体験できる世界一周クルーズプランです。