12.24

「レイキャビク」の観光ガイド。おすすめの楽しみ方や観光地、注意点について
カラフルな街並み、アートな文化、そして大自然が融合した魅力的な街、レイキャビク。歴史的な建物や美術館、世界的な温泉地、そしてオーロラも共存し、自然と都市の調和が感じられる場所です。
本記事では、レイキャビクでのおすすめの楽しみ方や観光スポット、そして訪れる前に知っておきたいことを詳しく紹介します。
目次
アイスランドの首都「レイキャビク」の楽しみ方

アイスランドの最大の都市であり、首都である、レイキャビク。北極圏に近い最も北に位置する首都として知られています。カラフルな街並みでその温かな雰囲気と活気ある文化が特徴です。
自然と都市が調和していて、近くには温泉、氷河、火山といったアイスランドならではの絶景スポットも広がります。またオーロラ観賞の拠点にもなっており、冬には多くの人が訪れます。

市内観光の基本情報
レイキャビクの面積は約274.5㎢で日本の千葉市(約272.1 km²)と同じ程度です。とても広く感じますが、街の主要スポットは一部のエリアに集まっているので、都市自体はコンパクトで観光しやすいです。車や観光バスに乗る必要はなく徒歩でも楽しめます。
芸術や音楽が盛んで、多くのギャラリーやライブハウスが点在するほか、ユニークな建築も見どころでしょう。小さな都市でありながら、文化、自然、観光のすべてを楽しめるレイキャビクは、アイスランド観光の玄関口としても重要な役割を果たしています。
またお得な「レイキャビク・シティカード」というカードがあります。このカードがあれば美術館や博物館、プールの入場料やバス乗車賃が無料です。ショップやレストランでも割引サービスがありますので観光の際は手に入れることをおすすめします。
レイキャビクの美しい自然
レイキャビクは都市でありながらアイスランドの美しい自然を間近に感じられる場所です。街の周辺には、温泉、火山、氷河、そして広大な海が広がります。
また街中でオーロラが見られる数少ない都市でもあります。国のほとんどがオーロラベルト内にあるアイスランド。もちろんレイキャビクも入っています。時期や条件が重なれば、散策しながらオーロラを見ることができることもあります。
*オーロラ鑑賞について詳しく書いた記事はこちら
>>オーロラが見える国は?おすすめの鑑賞場所や基礎知識、鑑賞時のポイントを解説
北欧の美しい市街を散策
カラフルな街並みが有名な、レイキャビク。建物がおしゃれなのも魅力です。各地の首都にみられるようなビルが立つ通りではなく、昔ながらの家やお店が並び、カラフルな看板などが点在します。
また街中にはストリートアートもあり、壁や建物が芸術で埋め尽くされています。散策しながらショッピングなんていかがでしょうか。
レイキャビクで人気のグルメ
アイスランドは寒い気候のため、麦などの農作物の栽培が困難です。そのため、長年にわたり漁業や酪農が暮らしを支えてきました。また、スキールや発酵させたサメなど、独自の保存食文化が発展してきたのも特徴です。こうした伝統的な食材をアレンジした料理がレストランでも提供されています。
中でもラム肉は特に有名です。夏の間、アイスランドの羊たちは広大な牧草地や山間を自由に歩き回り、様々な草やハーブを食べるため、クセが少なく美味しいと評判です。海沿いの地域では羊が海藻を食べることもあり、その風味が味に反映されます。
他には地元食材を使用したハンバーガー、ピザやホットドックなど一般的なグルメも人々から人気があります。
レイキャビクの厳選観光スポット5選
レイキャビクは見どころがたくさんある街です。その中から厳選した観光スポットを5つご紹介します。
ハットルグリムス教会|レイキャビクのシンボル
レイキャビクのランドマーク的な存在であり、アイスランド最大の教会です。その名前は17世紀の詩人であり、牧師でもあったハットルグリムル・ピェトゥルソンに由来しています。高さ約75メートルの尖塔は、レイキャビクのどこからでも目にすることができ、街のシンボル的存在です。
公式サイト:ハットルグリムス教会
ペルトラン|名物の氷河ミュージアム
オスキュフリズの丘にあるドーム状の建物で、レイキャビク市内を一望できる展望デッキがあり、美しい景色を楽しむことができます。
その名前は「真珠」を意味し、6つの巨大な温水貯蔵タンクを基盤とした独特なデザインが特徴です。タンクの上にはガラス製のドームがあり、内部にはさまざまな展示や体験型アトラクションが楽しめます。
氷河ミュージアムでは、アイスランドの氷河について深く学べるだけでなく、実際に氷河の洞窟を再現した冷却トンネルを歩く体験ができます。
館内には、レストランやカフェが併設されており、食事を楽しみながらアイスランドの風景を満喫できるのも魅力です。
公式サイト:ペルトラン
ハルパ|光の巨匠 へニング・ラーセン設計
ハルパはコンサートホール兼会議場で、現代建築の象徴的存在です。光の巨匠として知られるデンマークの建築家ヘニング・ラーセンが設計を手掛け、アイスランドの自然を映し出したかのような独創的なデザインが特徴。2011年にオープンし、その後、多くの国際的な建築賞を受賞しています。
建物の外観は、アイスランドの火山地帯や氷河を連想させる六角形のガラスパネルで覆われています。昼間は光を反射し、夜にはLEDライトで照らされ幻想的な雰囲気です。
公式サイト:ハルパ
ブルーラグーン|世界的に有名な温泉リゾート
世界的な温泉リゾートで、観光地として知られています。面積は約5,000平方メートル(競泳用50メートルプール4個分)で、露天温泉としては世界最大。レイキャビクから約40分、ケプラヴィーク国際空港から約20分の場所に位置し、アクセスも便利です。
その独特の乳白色の温泉水と、溶岩の大地が広がる風景が特徴です。温泉水は地下2,000メートルから湧き出し、ミネラルやシリカ、藻類などが含まれています。これらの成分は肌に良いとされ、皮膚病治癒の効果があるとされています。青白い色合いは、シリカ成分によるもので、他の温泉では見られない神秘的で美しい色です。
公式サイト:ブルーラグーン
レイキャビク・アート・ミュージアム|アイスランドの現代美術
アイスランドで一番大きな美術館であり、国内外の芸術作品を幅広く展示しています。3つの異なる建物で構成され、それぞれが個性的なテーマやコレクションを持つのが特徴です。
・アスムンダルサフン(Ásmundarsafn)
彫刻家アスムンドゥル・スヴェインソン(Ásmundur Sveinsson)のアトリエを改装した美術館。彼のユニークな彫刻作品を中心にアイスランドの文化と密接に結びついた作品群が展示されています。
・ハフナルルース(Hafnarhús)
現代美術を中心の展示です。アイスランドの著名なポップアーティスト、エロ(Erró)の作品が常設展示されています。
・キャルヴァルスタディル(Kjarvalsstaðir)
アイスランドを代表する画家ヨハネス・S・キャルヴァル(Jóhannes S. Kjarval)の作品の展示が中心のギャラリー。自然と調和した建物のデザインも魅力で、風景画や抽象画が訪れる人々に感動を与えます。1960年代のモダニズム建築の傑作とされています。
それぞれの建物は離れており、経由して3つを歩くと約1時間ほどです。
公式サイト:レイキャビク・アート・ミュージアム
レイキャビクを訪れる前に知っておきたいこと
訪れる前には、準備が必要です。ここではレイキャビクの気候と治安を解説します。
レイキャビクの気候
アイスランドの他の地域と同様に変わりやすく、年間を通じて涼しい海洋性気候が特徴です。北大西洋海流の影響で、同緯度の他の地域に比べると比較的温暖といえるでしょう。
・春(3月~5月)平均気温:5~10℃程度
肌寒い日が多いですが、天候は安定してくる時期です。この季節もオーロラが見られる可能性があります。
・夏(6月~8月)平均気温:10~15℃程度
日中は長時間明るく、「白夜」を体験できる時期です。夜になっても薄明るいことが多く、観光に適したシーズンです。
・秋(9月~11月)平均気温:5~10℃程度
日照時間が短くなり、徐々に寒さが増していきます。オーロラが観測できる可能性が高まり、オーロラ鑑賞シーズンです。
・冬(12月~2月)平均気温:0℃程度
日照時間は非常に短く、暗い時間が長いですが、オーロラ鑑賞シーズンです。
服装は変わりやすい天候に対応するため、脱ぎ着しやすいものを選ぶと良いでしょう。防水ジャケット、ウィンドブレーカー、防寒着などがあると便利です。
レイキャビクの治安
レイキャビクの治安は非常に良いとされています。アイスランド全体が平和な国として知られており、犯罪率は世界でも低い部類に入ります。そのため、観光の際でも安心して過ごせる場所です。
ただし観光地なので注意点もあります。世界中の観光地と同様、観光客が集まる場所ではスリや置き引きの可能性があります。財布や貴重品はしっかり管理しましょう。
人気の観光エリアやバス停やマーケットなどでの混雑時には特に注意が必要です。
また夜遅くに街を歩いても比較的安全ですが、地元の人々がバーやクラブで賑わうため、酔った人たちが増えることがあります。トラブルに巻き込まれないよう適度な距離を保ちましょう。
【2025〜2027年】レイキャビクに滞在するクルーズプラン紹介
最後に、レイキャビクに滞在するクルーズプランをご紹介します。
地球一周の船旅 2025年8月 Voyage121
地中海・中南米・南太平洋を巡る、世界各地の自然や街並みが堪能できるクルーズプランです。リバプール(イギリス)からレイキャビクへ航行中の5日間で海上からオーロラを見られるチャンスもあります。
地球一周の船旅 2026年4月 Voyage123
北極航路・ヨーロッパ・中米北極エリアの各地の世界遺産をめぐるクルーズプランです。レイキャビク以外にもトロムソ(ノルウェー)など美しき北極圏の街にも多く寄港します。
地球一周の船旅 2026年8月 Voyage124
こちらでもオーロラチャンスが5日間あります。ラ・ロシェル(フランス)からレイキャビク(アイスランド)へ航行中。
他にも空中都市マチュピチュ(ペルー)、世界遺産の宝庫ポートサイド(エジプト)、世界遺産の街並みをもつダナン(ベトナム)など、地中海・中南米・南太平洋を巡る、世界各地の街並みと古代都市が堪能できるクルーズプランです。
地球一周の船旅 2027年4月 Voyage126
ヨーロッパ・アラスカを巡るクルーズプラン。ポートサイドからレイキャビクまで、地中海・ヨーロッパ地域だけで13の寄港地を訪れます。他にもニューヨーク(アメリカ)やバンクーバー(カナダ)、ロンドン[ティルベリー](イギリス)など数多くの各地の主要都市にも寄港します。
