02.07

ビジネスクラスで行く世界一周の旅。魅力や世界一周航空券のメリット・デメリットとは?
ビジネスクラスでの世界一周航空券。その言葉だけでも贅沢さを感じますね。それは快適さと豪華さを兼ね備えた特別な体験が待っているでしょう。
広々としたシートでリラックスし、一流シェフ監修の機内食や専用ラウンジの利用で、旅以外での楽しみも広がります。さらに、世界一周航空券なら組み合わせて手配するよりも費用が抑えられることも魅力の一つです。
最後にはよりリーズナブルで快適に世界一周する方法も紹介していますのでぜひ最後までご覧ください。
目次
世界一周航空券とは?
太平洋と大西洋を1度ずつ渡り、複数の都市に立ち寄って最終的には出発地点に戻ってくる地球を一周できる航空券です。東回りまたは西回りの一方向のみで、逆方向に進んだり、途中の区間を放棄したりできません。
国をまたいでいくつもの航空会社の提携により成り立っています。最近ではeチケットが主流になっており、分厚い冊子のような航空券は必要ありません。
ビジネスクラスで世界一周する魅力
そんな世界一周航空券もビジネスクラスのチケットがあります。快適さがあり、移動時間すらも特別な旅は、憧れそのものでしょう。
優先搭乗や手厚いサービスもあり、ストレスのないスムーズな旅が実現します。世界各地を巡りながら、現地文化に触れるだけでなく、空の上でもラグジュアリーなひとときを楽しめます。
ゆったりと過ごせるシート
ビジネスクラスのシートはエコノミークラスと比較して広々としており、とても快適です。リクライニング機能やフラットベッドにより、長時間のフライトでもリラックスして過ごせます。
また隣の席との仕切りもあるので、他の人からの視線などが気になりにくいのも魅力です。

ラウンジの利用が可能
搭乗前に専用ラウンジを利用できるのもビジネスクラスの特典です。無料で軽食やドリンクを楽しみつつ、フライト前の時間を有効活用できるでしょう。次の滞在地の旅行計画などしてみるのも良いかもしれません。
贅沢な機内食
ビジネスクラスの機内食は、一流シェフがプロデュースした料理が特徴。季節ごとのメニューや地元の食材を取り入れた贅沢な食事を、上空で優雅に味わえます。
飲み物の種類も数多く用意されており、通常メニューに加えて、高級ワイン、シャンパン、カクテル、ノンアルコールドリンクなどがあります。食事と合ったドリンクをオーダーするのもおすすめです。
ビジネスクラス世界一周航空券を販売する航空アライアンス
それではビジネスクラスで世界一周航空券を販売する航空アライアンス*をみていきましょう。有効期間はどのアライアンスも1年間で設定されています。
*航空アライアンスとは:複数の航空会社が提携し、ネットワークの共有を行い、利用者にとって便利で効率的なサービスを提供するための航空会社の国際的な連携組織です。
ワンワールド
ワンワールドの世界一周航空券の特徴は以下です。
- 大陸制
- フライトは最大16回
- 途中降機は2〜15回
- 大陸ごとにフライト数の制限あり(北米大陸6回、その他大陸4回など)
- アジア大陸は、途中降機が2回まで
- 一度出た大陸に再度入ることはできない(例外:北米 – 南米、ヨーロッパ・中東 – アフリカ)
- 出発地の大陸もカウントする(日本の場合:アジア1回など)
利用可能航空会社
JL: 日本航空 (Japan Airlines) | AA: アメリカン航空 (American Airlines) | AS: アラスカ航空 (Alaska Airlines) |
AT: ロイヤル・エア・モロッコ (Royal Air Maroc) | AY: フィンエアー (Finnair) | BA: ブリティッシュ・エアウェイズ (British Airways) |
CX: キャセイパシフィック航空 (Cathay Pacific Airways) | IB: イベリア航空 (Iberia) | MH: マレーシア航空 (Malaysia Airlines) |
NU: 日本トランスオーシャン航空 (Japan Transocean Air) | QF: カンタス航空 (Qantas Airways) | QR: カタール航空 (Qatar Airways) |
RJ: ロイヤルヨルダン航空 (Royal Jordanian) | UL: スリランカ航空 (SriLankan Airlines) |
スターアライアンス
スターアライアンスの世界一周航空券の特徴です。
- マイル制 *
- フライトは最大16回
- 途中降機は2〜15回
- 各都市での途中降機は1回、経由や乗り換えは3回まで
*距離によって運賃が変わる制度
利用可能航空会社
NH: 全日本空輸 (ANA, All Nippon Airways) | AC: エア・カナダ (Air Canada) | AI: エア インディア (Air India) |
AV: アビアンカ航空 (Avianca) | A3: エーゲ航空 (Aegean Airlines) | BR: エバー航空 (EVA Air) |
CA: 中国国際航空 (Air China) | CM: コパ航空 (Copa Airlines) | ET: エチオピア航空 (Ethiopian Airlines) |
LH: ルフトハンザ (Lufthansa) | LO: LOT ポーランド航空 (LOT Polish Airlines) | LX: スイス インターナショナル エアラインズ (SWISS International Air Lines) |
MS: エジプト航空 (EgyptAir) | NZ: ニュージーランド航空 (Air New Zealand) | OS: オーストリア航空 (Austrian Airlines) |
OU: クロアチア航空 (Croatia Airlines) | OZ: アシアナ航空 (Asiana Airlines) | SA: 南アフリカ航空 (South African Airways) |
SN: ブリュッセル航空 (Brussels Airlines) | SQ: シンガポール航空 (Singapore Airlines) | TA/LR: タカ航空/ラクサ航空 (TACA/LACSA) |
TG: タイ国際航空 (Thai Airways) | TK: ターキッシュ エアラインズ (Turkish Airlines) | TP: TAP ポルトガル (TAP Air Portugal) |
UA: ユナイテッド航空 (United Airlines) | ZH: 深圳航空 (Shenzhen Airlines) |
スカイチーム
次にスカイチームの世界一周航空券の特徴をみていきましょう。
- マイル制
- フライトは最大16回
- 途中降機は3〜15回
- 各都市の途中降機は1回、乗り継ぎは1都市2回まで
- 米国内は5回まで途中降機可能
利用可能航空会社
AF: エールフランス (Air France) | AZ: アリタリア航空 (Alitalia) | DL: デルタ航空 (Delta Air Lines) |
KE: 大韓航空 (Korean Air) | KLM: KLMオランダ航空 (KLM Royal Dutch Airlines) | AM: アエロメヒコ航空 (Aeroméxico) |
OK: チェコ航空 (Czech Airlines) | SU: アエロフロート・ロシア航空 (Aeroflot) | UX: イベリア・エクスプレス (Iberia Express) |
CM: コパ航空 (Copa Airlines) | KQ: ケニア航空 (Kenya Airways) | CZ: 中国南方航空 (China Southern Airlines) |
RO: ルーマニア航空 (TAROM Romanian Air Transport) | VN: ベトナム航空 (Vietnam Airlines) | MU: 中国東方航空 (China Eastern Airlines) |
CI: チャイナエアライン (China Airlines) | SV: サウジアラビア航空 (Saudia) | ME: ミドルイースト航空 (Middle East Airlines) |
この他にもGA: ガルーダ・インドネシア航空 (Garuda Indonesia)、MF: アモイ航空 (XiamenAir)が加盟予定となっています。※2025年1月時点
グローバル・エクスプローラー
グローバル・エクスプローラーはワンワールドのマイル制の世界一周航空券です。
- マイル制
- フライトは最大16回
- 途中降機は2〜15回
- 各大陸4回まで途中降機が可能
- 一度出た大陸に再度入ることはできない(例外:北米 – 南米、ヨーロッパ・中東 – アフリカ)
- 出発地の大陸もカウントする(日本の場合:アジア1回など)
- 利用可能な航空会社がワンワールド・エクスプローラーより増える
利用可能航空会社
JL: 日本航空 (Japan Airlines) | AA: アメリカン航空 (American Airlines) | AS: アラスカ航空 (Alaska Airlines) |
AT: ロイヤル・エア・モロッコ (Royal Air Maroc) | AY: フィンエアー (Finnair) | BA: ブリティッシュ・エアウェイズ (British Airways) |
CX: キャセイパシフィック航空 (Cathay Pacific Airways) | EI: エアリンガス (Aer Lingus) | FJ: フィジーエアウェイズ (Fiji Airways) |
GK: ジェットスター・ジャパン (Jetstar Japan) | IB: イベリア航空 (Iberia) | JQ: ジェットスター航空 (Jetstar Airways) |
MH: マレーシア航空 (Malaysia Airlines) | NU: 日本トランスオーシャン航空 (Japan Transocean Air) | PG: バンコク航空 (Bangkok Airways) |
QF: カンタス航空 (Qantas Airways) | QR: カタール航空 (Qatar Airways) | RJ: ロイヤルヨルダン航空 (Royal Jordanian) |
UL: スリランカ航空 (SriLankan Airlines) | WS: ウエストジェット (WestJet) | 3K: ジェットスター・アジア航空 (Jetstar Asia Airways) |
TN: エア タヒチ ヌイ (Air Tahiti Nui)※カンタス航空との共同運行便 |
ビジネスクラス世界一周航空券の費用
ここでは一番気になる費用を紹介します。わかりやすいように表にしましたのでご参考ください。
ワンワールド | 3大陸 787,600円〜 | 4大陸 936,500円〜 | 5大陸 1,074,300円〜 | 6大陸 1,173,900円〜 |
スターアライアンス | 29,000マイル以内 705,500円〜 | 34,000マイル以内 822,000円〜 | 39,000マイル以内 958,900円〜 | |
スカイチーム | 26,000マイル以内 638,400円〜 | 29,000マイル以内 712,100円〜 | 33,000マイル以内 810,300円〜 | 38,000マイル以内 933,100円〜 |
グローバル エクスプローラー | 34,000マイル以内 936,500円〜 |
※2025年1月時点
※このほかに手数料、諸税、燃油サーチャージ代金などが別途掛かります。
ビジネスクラス世界一周航空券を使うメリット
ビジネスクラスの世界一周航空券を使うメリットはいくつもありますが、今回は以下の4つに絞って紹介します。
- 大手航空会社にリーズナブルに乗れる
- 年間を通して費用変動がない
- 有効期間が1年間ある
- サポート体制がしっかりしている
大手航空会社にリーズナブルに乗れる
世界一周航空券では、充実したサービスを提供する各国の大手航空会社のフライトを手頃な価格で利用できます。ビジネスクラスをリーズナブルに利用できることはあまりないのでおすすめです。
国や航空会社ごとに伝統や慣習も違うので、それぞれのギャップを体感できるのも楽しみのひとつでしょう。
年間を通して費用変動がない
世界一周航空券はオールシーズンで料金が一定です。ビジネスクラスはもちろんファーストクラスでも適用されます。
日本ではゴールデンウィークやお盆、年末年始など旅行シーズンに航空券が高額になりますが、世界一周航空券はその影響を受けません。
有効期間が1年間ある
1年間有効なため、訪問先での滞在期間を柔軟に調整できます。長期滞在や短期留学にも適しており、自分のペースで旅の計画が可能です。
1年のうちに長期休暇を2回取れる人は、旅の途中で日本に1度帰国してから、次の休みに旅を再開する方法もあります。(この場合は旅を中断した国から日本への往復航空券の購入が必要となります)
サポート体制がしっかりしている
購入時にルートや日程を設定しますが、世界一周航空券では到着日や出発日を何度でも無料で変更可能です。トラブル時も柔軟に対応できるので、欠航やスケジュール変更が発生した場合でも安心です。
ビジネスクラス世界一周航空券を使うデメリット
世界一周航空券にはメリットもたくさんありましたが、デメリットもあります。以下の4つを紹介します。
- 途中の計画変更は難しい
- 滞在する都市数には制限がある
- 再度同じ都市には戻れない
- 就航便がある都市にしか行けない
途中の計画変更は難しい
世界一周航空券では、事前にすべてのルートを決めておく必要があります。到着日や出発日の変更は可能ですが、周遊中に経路を変更する場合は手数料が発生し、変更手続きが必要です。
滞在する都市数には制限がある
それぞれのアライアンスによって条件が異なりますが、滞在できる都市数には制限があります。たとえば、ワンワールドではアジアやヨーロッパ、アフリカなど大陸ごとに降機の最大回数が決まっていて、周遊するのも制限があります。
再度同じ都市には戻れない
原則として各都市に訪問できるのは一度です。乗り継ぎなどで可能な場合もあるので確認してみてください。
また、ワンワールドやグローバルエクスプローラーでは、一部例外を除き、出た大陸に再び戻ることはできません。同大陸内での逆行は可能なので、行きたい都市に訪れてから大陸を出ましょう。
就航便がある都市にしか行けない
各アライアンスの就航便がある都市にしか行けません。ルートや訪問都市を計画する際は、選んだ世界一周航空券のアライアンスが訪れたい都市に就航しているかを確認する必要があります。
反対に行きたい都市から、アライアンスを決めるのも良いでしょう。
世界一周旅行をするならクルーズもおすすめ!
世界一周旅行は飛行機だけでなく、クルーズを利用する方法もあります。クルーズ旅行は、移動中もホテルのように快適な空間で過ごせるのが魅力です。
寄港地で観光を楽しめるだけでなく、レストランはもちろんプールやスパ、ショーなどの船内アクティビティが充実しており、生活を楽しみながら移動できます。船内レストランは無料で利用可能です。
荷物に関しても飛行機のような重量制限もなく、客室に置いておけるため、長期滞在に向いています。寄港地についたら必要なものを持って出かければ良いので、観光中も身軽に動けます。
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