09.17
オーロラとは?基礎知識を詳しく解説!おすすめの鑑賞スポットや方法も紹介
オーロラとは、多くの人が一生に一度は見てみたいと憧れる自然現象です。オーロラと聞くと夜空に輝く神秘的な光のカーテンを思い浮かべる人は多いですが、実際にオーロラが発生するしくみを詳しく知っている人は少ないかもしれません。
本記事では、オーロラが発生するしくみや基礎知識を詳しく解説します。オーロラが見えるおすすめの場所やオーロラ鑑賞ができるクルーズプランも紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
目次
オーロラとは?
オーロラとは、太陽から放出されたプラズマが地球上の原子と衝突して引き起こされる発光現象です。つまり、太陽から吹く風によって地球上で起こる自然現象を指し、超音速の「太陽風」と地球を覆う「地磁気」の2つの要因からオーロラが発生します。
太陽フレアと呼ばれる太陽面の爆発が起きると、地球に吹き付ける太陽風のスピードが上がります。その太陽風によって生じる磁場が強ければ強いほど、明るいオーロラが見られるでしょう。
オーロラが発生するしくみ・基礎知識
オーロラが発生するしくみは、前述の通り、太陽と地球の間に一定の条件を満たす必要があります。では、なぜオーロラは光って、いろんな色が見られるのでしょうか。ここでは、オーロラに関する基礎知識とオーロラが見える条件について解説します。
なぜ光るの?
オーロラの現象で光っているのは、酸素や窒素などの空気です。なぜ空気が光るのかといえば、太陽から放出されたプラズマが地球の空気とぶつかるからです。
もう少し詳しく解説すると、プラズマがぶつかったタイミングで空気の原子や分子は励起(れいき)されます。励起とは、原子や分子が通常よりも大きなエネルギーをもつ状態をいい、この励起された原子や分子が、さらに他の原子や分子とぶつかってエネルギーを発散させようとします。
しかし、オーロラが出現するほどの上空では空気の密度が極めて低いため、ぶつかるだけではエネルギーを発散することはできません。そこで、エネルギーをためたままの励起状態の原子や分子は、電磁波を放出することで通常状態に戻ろうとします。この電磁波こそがオーロラの光です。
なぜいろんな色をしているの?
原子や分子の励起状態と通常状態に戻った2つのエネルギー差で光を出しますが、このエネルギー差は光の強さではなく色に対応します。
つまり、オーロラがいろいろな色をしている理由は、エネルギー差が大きいと青色、平均的だと緑色、エネルギー差が小さいと赤色といったように、エネルギー差が色を決めているからです。また、オーロラは虹のような7色に光ることはなく、輝線と呼ばれる単色光を組み合わせて光ります。
オーロラが見える条件は?
オーロラが見える条件として3つ挙げられます。ひとつは「太陽の活動が活発化していること」です。オーロラは酸素や窒素などの発光現象のため、太陽から放出されるプラズマが活発化すればするほど発生率が高くなり、見える可能性も高まります。
もうひとつが「雲のない晴天であること」です。天気が良くて空気が澄んでいると、遠くのオーロラまで見渡すことができるため、見える確率も高まります。
最後に「オーロラベルト(オーロラ・オーバル)にいること」です。オーロラベルトとは、太陽から放出されるプラズマを引き寄せるのが強い地域を指します。このオーロラベルトに該当する地域は、北緯65~75度周辺です。よって、北欧諸国やアイスランド、カナダ、アラスカなどがオーロラ鑑賞に適している地域といえます。
オーロラが見えるおすすめの場所とは。日本でも見られる?
オーロラが見えるおすすめの場所は、前述の通り、オーロラベルトに属している北欧諸国やアイスランド、カナダ、アラスカなどです。グリーンランドや南極大陸でもオーロラが観測されていますが、一般の方々が容易に行けるような地域ではありません。
では、日本ではどうでしょうか。実は北海道付近では、10年に1度くらいの確率でオーロラが見られています。大規模な太陽フレアの影響で、太陽風の爆風が地球を包み込んだときに「磁気嵐」が発生すると、日本のように緯度の低い地域でもオーロラを見ることが可能です。このようなオーロラを「低緯度オーロラ」と呼びます。
日本で見られるオーロラのほとんどは赤色に発光し、古くは「赤気」と呼ばれていたそうです。日本書紀の推古天皇の時代から江戸時代にいたるまでは、京都や江戸などでも北の空が赤く光る現象があったと記されています。最近では、2024年5月に北海道で赤いオーロラが撮影されました。
関連記事:「オーロラが見える国は?おすすめの鑑賞場所や基礎知識、鑑賞時のポイントを解説」
オーロラ鑑賞をするならクルーズがおすすめ!
オーロラが見られるのは、オーロラベルトに属する限られた地域の陸地だけではありません。オーロラベルト内を航行するクルーズであれば、洋上からオーロラ鑑賞が楽しめます。ここでは、オーロラ鑑賞をするのであれば、クルーズがおすすめな理由を3つ紹介します。
オーロラを鑑賞できる可能性が高い
陸地であれば1ヶ所にとどまってオーロラが出現するのを待つのが一般的です。しかしクルーズでは、晴れ間を探してオーロラが発生する確率の高い場所まで移動することができます。まさにオーロラを追いかけて航行していくため、オーロラを鑑賞できる可能性が高いのがクルーズの特徴です。
もしオーロラ鑑賞の時間帯に曇っていたとしたら、陸地ではあきらめるしかないですが、クルーズ船はすぐに移動できるため、チャンスはあります。最後まであきらめずにオーロラの出現を待ちましょう。
オーロラ出現まで暖かい船内で待機できる
オーロラ鑑賞でクルーズをおすすめする大きな理由のひとつが、オーロラが出現するまで暖かい船内で待機できる点です。クルーズ船であれば個別の客室をはじめ、レストランやバーなどの船内施設も待機場所として利用できます。
オーロラが出現する時間帯は気温が低くなり、屋外で長時間も待機するのは、体力的にも精神的にもきついはずです。クルーズ船は、寒さに耐えながら待機する必要がないため、ストレスフリーでオーロラが出現するまでの時間を過ごせます。
360度海上を見渡せる
クルーズ船から見る夜の海は、360度すべてが真っ暗で、街の明かりなどの影響も受けないため、全方向に海上を見渡せます。もちろん、オーロラをさえぎる建物も山などの自然物もありません。どの方角にオーロラが出現したとしても、見逃してしまうことはほとんどありません。
陸地に比べて視野が広いので、オーロラ鑑賞ができる可能性が高いといえます。
【2025年】オーロラ鑑賞ができるクルーズプラン紹介
最後に、2025年にオーロラ鑑賞ができるおすすめのクルーズプランを紹介します。それは『パシフィック・オーシャン号』で行く「地球一周の船旅 2025年8月 Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)」です。
このコースでは、リバプール(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)までの航行中に、オーロラベルトを通過します。そのため、洋上でオーロラが見られるチャンスは5日間(5回)。気まぐれなオーロラを追いかけて進むため、オーロラが見られる確率の高いクルーズプランといえるでしょう。もしオーロラを見ることができたら、きっと一生の思い出に残る素敵な体験になるはずです。
オーロラ鑑賞以外にも、穏やかな田園風景が広がる水郷地帯のコーチン(インド)や、ワインに用いられるブドウ栽培が盛んなプロヴァンス地方のマルセイユ(フランス)、熱帯雨林などのダイナミックな自然が満喫できるナウィリウィリ(アメリカ・カウアイ島)など、大自然に触れられる都市に多く寄港。もちろん、バレッタ(マルタ)やバルセロナ(スペイン)、イースター島(チリ)などの世界遺産の都市にも訪れます。
多くの人が憧れるオーロラ鑑賞とともに、世界各地の雄大な自然や歴史ある街並みが堪能できる、おすすめの世界一周クルーズプランです。
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