2024
11.25
オーロラ鑑賞に適した季節は?時間帯やスポット別のベストシーズンを解説

オーロラ鑑賞に適した季節は?時間帯やスポット別のベストシーズンを解説

クルーズガイド


幻想的な光のカーテン・オーロラ。多くの人が一生に一度はオーロラが見てみたいと考えているかもしれません。

オーロラは鑑賞に適した季節や時間帯を知ることで、より高確率で鑑賞できるでしょう。

本記事では、アイスランドやカナダ、アラスカといった人気スポットのベストな季節に加え、オーロラが現れやすい時間帯についても詳しく解説します。

最後にオーロラ鑑賞ができるおすすめのクルーズプランも紹介しているので、ぜひ最後までお読みいただき、オーロラ鑑賞の旅行計画の参考にしてください。

オーロラ観賞にベストな季節は夜が長くなる秋〜冬が最適です。国や地域によっては夏でもオーロラが出現しますが、より多く観察されるのは、日が沈んでいる時間が長い、秋と冬です。

とくに、乾燥した季節である秋と冬の空は雲が少なく、空気が澄んでいるため、綺麗なオーロラを観察できる確率も上がります。

またオーロラの発生条件でもある、磁気圏の活動が3月頃と9月下旬頃に活発になることが知られており、この時期には大きなオーロラが見れることもあります。

オーロラが出現する時間帯は?

オーロラを鑑賞するには暗いこともひとつの条件です。そのため基本的には夜間とされています。ただし、日が沈んだ直後や明け方の3時や4時に出現することもあるため、一概に「夜だけ」とはいえません。暗い時間帯ならチャンスがあります。

暗い方が鑑賞しやすいため、ピークとされている時間帯はあります。地域にもよりますが、午後7時から午前3時の間であることが多いです。
オーロラが出現しやすい時間帯を主要な地域別で表にしました。

地域(国)時間帯
レイキャビク(アイスランド)20時〜深夜0時
イエローナイフ(カナダ)22時〜3時
アメリカ(アラスカ)22時〜2時
ロヴァニエミ(フィンランド)21時〜1時
キルナ(スウェーデン)19時〜23時
トロムソ(ノルウェー)20時〜深夜0時

オーロラ鑑賞スポット別のベストシーズン

オーロラ鑑賞に最適な季節を主要な地域ごとに見ていきます。
「レイキャビク(アイスランド)」「イエローナイフ(カナダ)」「アラスカ(アメリカ)」の3箇所です。

レイキャビク(アイスランド)

アイスランドのレイキャビクでは、10月〜3月がオーロラ鑑賞のベストシーズンです。この期間、秋や冬の澄んだ空が条件の良い日が多く、オーロラが見られる可能性が上がります。

また、アイスランドは国土のほとんどがオーロラベルトのなかにあるため、季節中であれば街なかにもオーロラが出現します。

シーズン中で一番寒い1月の平均気温は、最高3.6℃、最低-4.1℃です。これは東北地方の冬の平均気温くらいになります。服装も普段の冬服で対応できるでしょう。
オーロラが見られる他の地域に比べると気温が高く、身体への負担が少ないのが魅力といえます。

レイキャビクは他の観光スポットも豊富で、歩いてまわれるコンパクトな都市です。オーロラ鑑賞はもちろん、日中の市内散策が楽しめるスポットとしておすすめです。

イエローナイフ(カナダ)

イエローナイフのオーロラ鑑賞のベストシーズンは、9月〜4月頃。
オーロラといえばイエローナイフを頭に浮かべる方が多いのではないでしょうか。オーロラベルトの真ん中に位置し、晴天率が高い為、オーロラを鑑賞できる可能性が高いです。

1月の平均気温は、最高-23℃、最低-31℃で非常に寒いです。
極寒の地に対応した服装や装備が必要となります。

アラスカ(アメリカ)

アラスカのオーロラ鑑賞のベストシーズンは、9月〜3月頃。
内陸性気候で他の地域に比べると晴天率が高いです。とくに郊外は人工の光が少ないオーロラ鑑賞に最適な場所で、年間を通して明るいオーロラが見られるのが特徴です。

シーズン中の1月の平均気温は、最高-17.8℃、最低-27.7℃。イエローナイフ同様、非常に寒い日が多いので、防寒対策をしっかりしましょう。

オーロラ鑑賞に影響を与える要因

オーロラはいつでも出現する可能性があります。(オーロラの詳細はこちらの記事
出現していたとしても綺麗なオーロラが鑑賞できないと楽しめません。
オーロラ鑑賞に影響を与える要因を確認しておきましょう

天候

オーロラの鑑賞の際、天候の良し悪しは最も重要でしょう。雲が多いとオーロラは見えづらくなるため、晴天の夜が望ましいです。

上記にあげた3箇所は他のオーロラが見られる場所と比べて晴天率が高く、オーロラが鑑賞できる可能性は高いでしょう。

しかし自然はよめません。訪れた際には天気予報をチェックし、晴天の日を選ぶのがおすすめです。

日照時間

日照時間も、オーロラを見るには重要です。「日照時間が少ない」=「夜が長い」ということです。暗い時間帯が増えればオーロラを観測するチャンスが増えます。

レイキャビクは北極圏に近いため、極夜という現象に似た夜が訪れます。(※極夜とは、太陽が昇らない日や夜を指します。)レイキャビクの冬の日照時間は4~5時間で、残りの日照時間は夜です。

極夜に近い秋から春にかけては、日照時間が短くなり、オーロラが見られる可能性がある時間帯も長くなります。そのため、秋から冬にかけて訪れると日照時間が短く、暗い時間帯が増えオーロラ鑑賞の確率が高まるでしょう。

月明かり

オーロラ鑑賞には月明かりも影響します。満月に近い時期は月のあかりが強く、オーロラの光が見えづらくなります。

新月の日をピンポイントで狙う必要はありませんが、月明かりが少ない日の方がオーロラがより鮮明に見えるでしょう。また月明かりが少ないことで、同時に星空も楽しめます。

そのため、新月前後や月が低い位置にある時間帯での観賞が理想的です。

オーロラ鑑賞にはクルーズがおすすめ!

オーロラが見られるのは地上だけではなく、オーロラベルト内を航行するクルーズであれば、海の上からオーロラ鑑賞が楽しめます。ここでは、クルーズでオーロラツアーに行くメリットを3つ紹介します。

オーロラ鑑賞できるチャンスに恵まれている

クルーズでのオーロラ鑑賞は、陸上での観賞と比べてオーロラに出会えるチャンスが大きくなる点が魅力です。
陸上では1ヶ所で待つことが一般的ですが、クルーズなら晴れた空とオーロラが出やすい位置を目指して移動が可能です。そのため天候に左右されやすいオーロラの出現を逃さず、最適なタイミングと場所で観賞できる確率が高まります。

オーロラ出現まで暖かい船内で待機できる

クルーズでのオーロラ鑑賞には、寒さを気にせず快適に待機できる点でもおすすめです。

地上でオーロラを待つ場合、極寒の地で長時間外にいるのは体力的に厳しいでしょう。

一方、クルーズでは暖かい客室やバーなどの船内施設で待機できるため、気温が低い時間帯でも無理なく船内で過ごせます。

寒さが苦手な方や体力に不安がある方にとっても快適で、ゆったりとオーロラを待つことが可能です。

360度海上を見渡せる理想的な環境である

クルーズでのオーロラ鑑賞は、360度海上を見渡せる広大な視界が大きなメリットです。

海上では周囲に街の明かりがなく、視界を遮る建物や山もないため、どの方向にオーロラが出現しても見逃す心配がありません。

地上に比べて広範囲を一度に観察できるため、オーロラ鑑賞をしやすい理想的な環境と言えます。

【2025〜2026年】オーロラ鑑賞ができるクルーズプランを紹介

最後に、オーロラ鑑賞ができるおすすめのクルーズプランを2つ紹介します。

地球一周の船旅 2025年8月 Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)

海上からオーロラを見られるチャンスは、リバプール(イギリス)からレイキャビク(アイスランド)へ航行中の5日間。オーロラ鑑賞にベストな季節の10月です。もちろん晴れ間を目指して移動するため、オーロラを見られる確率が高いツアーです。もし観られれば、その景色は一生の思い出になるでしょう。

オーロラ鑑賞以外には、穏やかな田園風景が広がるコーチン(インド)、ブドウ栽培が盛んなマルセイユ(フランス)、熱帯雨林などの自然が満喫できるナウィリウィリ(アメリカ・ハワイ)、​​石灰岩で築かれた都市バレッタ(マルタ)、ガウディ建築が多く残る街バルセロナ(スペイン)、巨石モアイ像が見守るイースター島(チリ)など大自然に触れられる都市や世界遺産都市にも寄港します。
オーロラと共に世界各地の自然や街並みが堪能できる世界一周クルーズプランです。

地球一周の船旅 2026年8月 Voyage124(地中海・中南米・南太平洋コース)

こちらもオーロラチャンスはベストな季節の10月中の5日間。ラ・ロシェル(フランス)からレイキャビク(アイスランド)へ航行中。上記と同様にオーロラが鑑賞できる確率は非常に高いでしょう。

オーロラ鑑賞以外には、空中都市マチュピチュ(ペルー)、世界遺産の宝庫ポートサイド(エジプト)、世界遺産の街並みをもつダナン(ベトナム)、アドリア海の真珠と称されるドブロブニク(クロアチア)、大航海時代の象徴リスボン(ポルトガル)、世界有数の大都市ニューヨーク(アメリカ)などにも寄港します。
オーロラと共に世界各地の街並みと古代都市が堪能できる世界一周クルーズプランです。