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第101回地球一周の船旅(五大陸をゆく世界一周グランドクルーズ)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
かつてイギリスの植民地だった、中国南東部の特別行政区。超高層ビルが林立する世界的な金融都市で、ネオンきらめく夜の景色は「100万ドルの夜景」と称されています。
情緒あふれる喧騒の街
激動の近代を駆け抜けた街を散策すれば、英国式のクラシカルな建物から現代的な高層ビル群、中国式の寺院、にぎわう市場など、情緒豊かで多彩な表情に出会うことができます。映画「慕情」の舞台となったレパルスベイや、香港映画スターの手形や像が迎えるアベニュー・オブ・スターズ、香港ならではのお土産が手に入るスタンレーマーケットは、ぜひとも訪れたいスポットです。また香港は夜景でも有名。標高約550メートルの山「ビクトリア・ピーク」から港を望む景観は、世界三大夜景のひとつにも数えられる美しさです。
東西文化の融合する街
1999年に中国に返還されるまで、19世紀末からポルトガルによって統治されてきたマカオ。中国大陸における欧州諸国の植民地としてはもっとも古く、植民地時代の遺構が数多く残されています。旧市街は歴史地区として世界遺産に登録されており、東洋と西洋の文化が入り混じる独特の街並みが広がっています。またマカオは、ポルトガル人との間に生まれた子孫たちが編み出した「マカエンセ料理」で有名な、美食の街でもあります。大航海時代がもたらした、東西の食文化が融合した深みある絶品グルメをお楽しみください。
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
スエズ運河の地中海側の拠点として、古くから栄えた港町。一番の見どころ、ギザの三大ピラミッドとスフィンクスは必見。異国情緒あふれるアラブの伝統文化にふれることができるのも魅力です。
悠久の歴史に思いを馳せる
5000年の歴史を紡いできたエジプト文明の遺跡は、想像をはるかに超えるスケールで私たちに迫ります。中でも世界七不思議のひとつのギザの三大ピラミッドとその傍らにたたずむスフィンクスの迫力は、まさに圧巻。ツタンカーメン王の黄金のマスクをはじめ、世界最大のエジプト歴史コレクションを誇る考古学博物館も、ぜひ訪れたいスポットです。また、ファルーカと呼ばれる帆掛け船でのナイル川クルージングは、エジプト文明を育んだ大河の恩恵を感じる、忘れられない体験となるでしょう。
「千の塔の都」の伝統
多くのイスラム教徒が暮らすエジプトには、市中にたくさんの礼拝堂・モスクがあります。その中でも一際目立つのが、カイロにあるムハンマド・アリ・モスク。巨大なドームとミナレットが荘厳な雰囲気を漂わせており、内部に一歩踏み入れば、シャンデリアの灯りと幾何学模様に彩られた美しい空間が広がります。活気に満ちたバザールやにぎやかな街並みと、静謐な祈りの空間が共存するエジプト。長い歴史の中で発展したエジプトの食文化も、ぜひ味わいたいところ。エジプトに広がるアラブ文化を五感でお楽しみください。
スエズ運河を抜けてエジプトへ
もっとも有名な世界文化遺産のひとつ、巨大ピラミッドを擁するエジプトへの旅は、多くの人びとの憧れ。遥かなる歴史ロマンに彩られたエジプトをめぐる旅は、紅海と地中海、そしてアラブ世界とヨーロッパをつなぐ「スエズ運河」の航行からはじまります。スエズ運河の航行は、船旅ならではの体験。およそ半日をかけてゆっくりと運河を進むひとときは、世界一周クルーズのハイライトのひとつでもあります。シナイ半島とアフリカ大陸、運河の両岸に広がる壮大な景色に思いを馳せながら、船は一路エジプトを目指します。
[特集記事]古代の謎を秘めたピラミッドが待つ大地の砂を踏みしめて
ギリシャ本土より南東へ約200キロメートル、火山活動によって形成された不思議な三日月の島、サントリーニ島。古代都市遺跡やワイナリーなども楽しみな世界有数のリゾート地です。
青と白のコントラスト
真っ青なエーゲ海と、断崖絶壁の上に連なる真っ白な家々のコントラストが美しいサントリーニ島。絶景を求めてたくさんのクルーズ船が訪れる、世界有数のリゾートアイランドです。街の中にはレストランやお店、ドーム型の教会が建ち並び、散策を楽しむことができます。まるで絵はがきの世界の中に迷い込んだかのような風景があちこちに広がり、思わず夢中でシャッターを切ってしまいます。そして、何よりこの街を有名にしているのが夕暮れの美しさ。街を徐々に橙色に染め、エーゲ海に沈んでいく夕日は神秘的です。
謎の大陸の面影を探す
エーゲ海周辺の先史時代の遺跡の中でも、最も保存状態がよいといわれるアクロティリ遺跡。美しいフレスコ画や陶器が数多く出土し、神秘的な雰囲気が漂う古代遺跡からは、古代ギリシャに花開いた文明の栄華とロマンが感じられます。かの哲学者プラトンがこの古代遺跡を前に、一夜にして海に沈んだ大陸アトランティスについて書き記したことにも納得です。また、地中海性気候に恵まれたサントリーニ島は、ワインの産地としても人気です。絶景を望むワイナリー訪問にも期待が高まります。
エーゲ海の恵みを堪能
サントリーニ島は、クルーズ旅行で人気の高いエーゲ海においても屈指の人気を誇る寄港地です。島には大型客船が停泊できる港がないため、沖合に船を停泊し、専用のテンダーボートに乗り替えて上陸します。青と白のコントラストが織りなす美しい街並みはもちろんのこと、エーゲ海の恵みが詰まった本場のギリシャ料理も大きな魅力。旬の素材を生かしたシンプルな味付けは、食欲を大いに刺激します。ふと窓の外を見渡せば、そこには青と白のコントラストが美しい、絵はがきのような絶景が広がります。
[特集記事]青と白のコントラストが美しい、エーゲ海屈指のリゾート地へ
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
ハネムーンにも人気のタヒチは、美しいビーチ以外にも深い緑の渓谷や雄大な滝など豊かな自然が広がります。自然はもちろん、ポリネシア文化や伝統も体験できる寄港地です。
自然豊かな南洋の楽園
タヒチ島はフランス領ポリネシア最大の島。透き通る青い海や水量豊かな清流、咲き誇る熱帯の花々など、美しい自然に恵まれるタヒチは「南洋の楽園」というイメージそのままの世界的なリゾートアイランドです。画家のポール・ゴーギャンが「古城のようだ」と称した、雄大な景観の広がるモーレア島の訪問も楽しみです。透き通ったエメラルドグリーンの海に水上コテージが浮かぶ、絵葉書のような美しい景色をお楽しみください。また四輪駆動車で山間部に分け入ると、緑あふれる熱帯の美しい渓谷を楽しむことができます。
豊かな島の伝統文化
タヒチはポリネシア文化の発祥の地ともいわれており、雄大な自然とともに豊かな文化にふれることができます。美しい楽園のイメージが強いタヒチですが、その背後には、宗主国フランスによる植民地支配の歴史があり、現在も住民の暮らしに大きな影響をもたらしています。先住民族マオヒの価値観を学ぶ文化体験ツアーでは、有機農園の運営を通してポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとにフォーカスします。ポリネシア伝統の音楽や料理など日本ではなかなかできない貴重なマオヒの文化体験をお楽しみください。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
タヒチの素顔にふれる
南国らしい、心地よく穏やかな空気が流れるタヒチ。船の寄港するタヒチ本島はもちろんのこと、かのポール・ゴーギャンも愛したモーレア島や”太平洋の真珠”と称されるボラボラ島など、訪れる先々で色鮮やかな景観と出会うことができます。先住民族の伝統農法を未来へとつなぐ有機農園を訪れ、ポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとと出会う文化体験ツアーも、ピースボートクルーズならではの交流プログラムです。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -2- ~島の伝統がつなぐ地球の未来~
周囲2,000キロメートルを海に囲まれた絶海の孤島イースター島。謎の巨石モアイ像が見守るこの島は、はるか遠いポリネシアから海を渡ってきた人びとによって紡がれました。
島の守り神モアイ
現地の言葉で「ラパ・ヌイ(大きな大地)」と呼ばれる、イースター島。絶海の孤島にはおよそ1000体のモアイが立ち並びます。幅100メートルの祭壇に15体のモアイ像が立ち並ぶアフトンガリキや、イースター島に点在するすべてのモアイが作られた製造工場のラノ・ララク、正座をする個体など、島に点在するモアイ像は私たちを魅了します。最大級のもので90トンもあるというこの巨像はどのような理由で、どうやって作られたのか――未だに多くの謎が残ることも、この島が人びとを惹きつける一因かもしれません。
美しい紺碧の海
イースター島はモアイだけでは語り尽くせません。独特の青色をした海と、火山島には珍しく白い砂浜が楽しめるアナケアビーチ、風光明媚な火山湖ラノ・カウ。1000年以上前に彫られた鳥人の線刻や壁画のペトログリフから島の歴史を垣間見ることもできます。この島の拠点となるハンガロア村から徒歩圏内に位置する「タハイ儀式村」からは世界屈指の美しさを誇る紺碧の海を望むことができます。海に沈む夕日や夜空に輝く南十字星をはじめとした南半球の星々など、この島は心震わせる光景に満ちています。
[特集記事]世界遺産アカデミー認定講師片岡英夫さんが語る『夢とロマンの世界遺産』
世界一隔絶された島へ
南太平洋に浮かぶイースター島は、ピースボートクルーズでも屈指の人気を誇る寄港地のひとつ。島を中心に半径2,000キロメートルの範囲にはほとんど島影がない、まさに”絶海の孤島”です。観光のハイライトとなるのは、島のあちこちにたたずむ巨大なモアイ像。このミステリアスな石像は、世界中の人びとを惹きつけてやみません。周囲約2,000キロメートルを海に閉ざされたイースター島は、世界のどの地域からも遠く、行き方も非常に限られていますが、だからこそたどり着いたときの感動はひとしおです。
[特集記事]謎とロマンに彩られた絶海の孤島
「サンシャイン・キャピタル」の愛称を持つ、クイーンズランド州最大の都市ブリスベン。近代的な高層ビルとカテドラルなどのクラシカルな建物が混在する街並みが魅力です。
ユニークで魅力的な都市
モダンな街の中心部には、ブリスベン川が流れ、緑豊かな公園や高層ビル群、伝統的な建築物が融合した心地よい街づくりが魅力です。なんといっても街中にあるサウスバンクエリアには、都会のオアシスともいえる人工ビーチがあり、市民の憩いの場となっています。川を挟んだ向かい側には高層ビル群が広がる、なんともユニークなスポットです。 全長60㎞にも及ぶ世界有数のリゾート地・ゴールドコーストも魅力のひとつ。超高層のスカイポイント展望台から眺める風景は圧巻です。
動物たちと出会う
オーストラリアには、コアラやカンガルー、エミュー、カモノハシ、ウォンバットなど、個性豊かな固有種が数多く生息しています。ブリスベンの郊外にある世界最大のコアラ保護区「ローンパイン・コアラサンクチュアリ」やオーストラリア動物園では、これらの貴重な動物たちを間近で観察することができます。 また、市内にあるブリスベンシティ植物園には、ユーカリの森から湿地帯、熱帯雨林、そして日本庭園までがしつらえてあり、ブリスベンの人びとの憩いの場となっています。
オーストラリア有数のリゾート地。世界最大の珊瑚礁群グレートバリアリーフと世界最古の熱帯雨林地域、世界屈指の大自然を満喫しようと多くの観光客が集まる人気の街です。
海と森の世界遺産へ
ゴールドラッシュ時代に栄えたケアンズは、世界最大の珊瑚礁地帯として有名なグレートバリアリーフと、世界最古の熱帯雨林「クイーンズランド州湿潤熱帯地域」、2つの世界遺産の玄関口にあたる観光都市です。 「ボードウォーク」と呼ばれる海沿いの遊歩道を歩けば、心地よい潮風と美しいオーシャンビューを楽しめます。また、珊瑚礁の小島グリーン島を訪れ、海水浴やシュノーケリング、美しいビーチでのくつろぎの時間を過ごすのもおすすめです。
地球の息吹を感じる
デインツリー国立公園の南端に位置する、世界遺産のモスマン渓谷。太古にあったとされる巨大大陸・ゴンドワナ大陸に起源を持つと言われ、そこには、1億3,000万年前の姿を今にとどめる世界最古の熱帯雨林が広がります。 今でもここは先住民族クク・ヤランジ族の特別な地域となっており、森との共存を続けています。ここにしか生息していない珍しい生き物たちにも出会えるかもしれません。マイナスイオンたっぷりの森で、太古から続く地球の息吹を感じ、深呼吸を。
ヨーロッパ有数のリゾート地として知られる、地中海の中央に浮かぶ島国マルタ。16世紀に築かれた美しくも堅牢な要塞都市バレッタは、数々の歴史をいまに伝えています。
ハチミツ色に輝く街へ
古くからさまざまな民族や宗教の影響を受け、文明の十字路と呼ぶにふさわしい幾多の歴史物語を経験してきたマルタ島。バレッタは、16世紀にオスマン帝国の侵攻を防いだ聖ヨハネ騎士団長ジャン・ド・ヴァレットによって築かれた城塞都市です。「マルタストーン」と呼ばれる独特の黄色がかった石灰岩で築かれた堅牢な街並みは、世界遺産にも登録されています。趣たっぷりの路地を散策すれば、この街が受け継ぐ歴史とロマンを存分に感じられるでしょう。ハチミツ色の美しい旧市街が迎える入港シーンにもご注目ください。
中世のロマンにふれる
12世紀ころよりキリスト教の聖地巡礼の守護を司った聖ヨハネ騎士団が、現在の「マルタ騎士団」となりました。バレッタのシンボルともいうべき聖ヨハネ大聖堂は、騎士団ゆかりの地としても知られます。外観からは想像できない金箔が施された豪華な内装、そして一面に描かれた壮大な天井絵は圧巻です。マルタ騎士団とゆかりの深いもうひとつの建物が、騎士団長の宮殿です。ここは聖ヨハネ騎士団の中枢で、騎士団の公邸として用いられました。甲冑やタペストリー、絵画など、美術館さながらの調度品には目を奪われます。
絶景に彩られた入港の風景
地中海の上に浮ぶ、城塞都市バレッタ。さまざまな民族や宗教が交差したことから「文明の十字路」と称される世界遺産の旧市街には、数多くの歴史的建造物が残されています。独特のハチミツ色をした石灰岩で築かれた街並みと、紺碧の地中海が織りなすコントラストは唯一無二。これほど美しい景観が船の入港を迎えてくれるのは、世界一周クルーズの数ある寄港地においてもバレッタだけかもしれません。まるで中世へとタイムスリップしたかのような風景に包まれながら、船はバレッタへと入港します。
[特集記事]ハチミツ色に輝く美しい世界遺産の街へ
地中海最大の島シチリア島の港町。バロック様式の美しい街並みをはじめ、近郊の活火山・エトナ山や古代ギリシャ、ローマ時代の遺跡の数々など、見どころ満載の寄港地です。
世界遺産が彩る街へ
地名の由来となったギリシャ時代初期の呼び名「カタネ(溶岩の土地の意)」の通り、溶岩の上に築かれたカタニアの街は、先史時代から幾度となく自然災害に遭いながらも、そのたびにたくましく蘇りました。18世紀に入り再建された姿が、今も受け継がれてる歴史地区は、世界遺産にも登録されています。ローマ時代にアテネに並ぶ大都市だったシラク―サでは、古代ギリシャ劇場や天国の石切り場など、さまざまな史跡が残る考古学公園が当時の栄華を今に継承しています。ハチミツ色の美しい街並みが印象的なオルティジア島旧市街も見逃せません。
新鮮な地元料理を堪能
映画「グランブルー」のロケ地で、イタリアきってのリゾート地のひとつ、タオルミーナ。シチリア島を代表する港町は、毎日新鮮なシーフードが有名ですが、実は”馬肉料理”も名物。街中にはその美味しさを気軽に楽しめる「馬肉サンド」のお店もあります。シンプルなパンとボリュームたっぷりでジューシーなパティが食欲をそそります。メインストリートには、お土産屋やジェラートショップ、レストランが軒を連ね、街歩きも楽しめます。たくさん歩いた後は、炭酸水にレモンと塩を入れた「リモナータ・アル・サーレ」がおすすめです。
文明の交差点シチリア島
ブーツ型のイタリア本土の「つま先」のすぐ先に浮かぶシチリア島は、島の礎を築いた古代ギリシャ人に始まり、ローマ帝国やビザンツ帝国、イスラム教徒、スペイン王国など、遥か3,000年の昔からいくつもの勢力が交差する「文明の十字路」。そうした面影は今も健在で、島の東部に位置するカタニアの旧市街や近郊の史跡を訪ねれば、幾多の歴史が重なり合う複雑な文化のモザイクにふれることができるでしょう。温暖な地中海性の気候、美しい海と自然、そんな自然の恵みを受けた豊かな食文化との出会いも楽しみです。
[特集記事]文明が交差する地中海の十字路
「カリブ海の真珠」といわれるキューバの首都ハバナ。歴史ある町並みに輝くビーチ。モヒートを片手にサルサのリズムに身をゆだねる――思い出深い一日となるでしょう。
南国の楽園
かの文豪ヘミングウェイが愛したハバナ。「老人と海」の舞台となったコヒマル村や「誰がために鐘は鳴る」を執筆したホテルなど、ヘミングウェイゆかりのポイントも数多く残ります。チェ・ゲバラの肖像画がひときわ目を引く革命広場やクラシックカー、ラム酒など観光名所以外にも見どころはたくさんありますが、何よりの魅力は人びとの笑顔です。街を歩けばあちこちから陽気なリズムが聴こえ「サルサ」を楽しむ姿が目に飛び込んできます。キューバの陽気さと美しさ溢れる時間が流れます。
魅惑のオールドハバナ
米国との国交回復により大きく変化しはじめたキューバは今、注目の観光地となっています。カリブ最強の砦と言われた要塞に守られたオールド・ハバナはコロニアル建築が立ち並び「ハバナ旧市街とその要塞群」として世界遺産にも登録されました。異国情緒あふれるカラフルな建物が並ぶ「マルティ通り」、キューバ・バロック建築の傑作と称される「カテドラル」、米国のホワイトハウスを模して造られた「旧国会議事堂」など趣深い建物が並びます。ゆったりとした時が流れる世界遺産の街を歩けばタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
カリブ海に浮かぶ革命の島
船が入港するのは、要塞群と共にユネスコ世界遺産に登録されている、オールド・ハバナと呼ばれる旧市街。街へと一歩踏み出せば、肌に触れるカリブ海特有の湿った空気がキューバに来たことを実感させてくれます。街を歩けばサルサ音楽が耳にふれ、目には革命家チェ・ゲバラの肖像が幾度となく飛び込んできます。通りを行き交うクラシックカーも、旅の気分を盛り上げてくれます。そして、観光だけでなくこの国が歩んできた歴史や人びとの暮らしにふれられることも、ピースボートクルーズならではの魅力です。
[特集記事]革命家たちが目指した国のリアル
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、カリブ海側の入り口に位置するクリストバル。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのクリストバルでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
ポルトガル本土の西約1,800キロメートル沖、大西洋に浮かぶアゾレナ諸島のひとつサンミゲル島に位置する、諸島経済の中心地です。近年観光地として人気が上昇しています。
歴史ある街並みを歩く
ポンタデルガーダは大航海時代からポルトガルの航海の中継地点として重要な役割を担ってきました。コロニアル様式の歴史的建造物が立ち並ぶ美しい街並みは、当時の生活の様子を今に伝えます。19世紀頃に世界中から集められた植物が展示される植物園や繊細で美しいアーチ門「ポスタル・デ・シダーデ」に代表される、この地域独特の建築様式を眺めながらの街歩きは飽きることがありません。ランチには、酪農が盛んな地元のチーズとポルトガル産ワインをぜひご堪能ください。
豊かな自然の残る島
亜熱帯に位置するサンミゲル島の豊かな自然も見どころのひとつ。島の北側をドライブしていけばクレーターに温泉が湧くフルナスの谷があり、島の西部に足をのばせば、7つの街が沈んでできたといわれる神秘的なカルデラ湖で知られるセッテ・シダーデスがあります。「火」の湖と名付けられた幅約2キロメートルに渡る美しい湖などもあり、決して大きな島ではないですが、火山によって生まれた数々のカルデラ湖をはじめ、雄大な景色を楽しむことができます。
定番の自由の女神像をはじめ世界的な美術館や、緑豊かな公園、マンハッタンの摩天楼など、見どころはつきません。まばゆい夜景も楽しみのひとつです。
全米一の大都市で楽しむ
世界経済の中心地として発展する大都市。街は高層ビルが立ち並び、ロックフェラー・センターから見下ろすマンハッタンの摩天楼には圧倒されます。巨大スクリーンや劇場看板がひしめくタイムズ・スクエアは、ニューヨークを代表するスポットで、世界中から人びとが訪れます。ブロードウェイのミュージカル鑑賞も人気で、多彩な演目が上演されてます。この街に暮らす人びとが抱く多彩な文化や歴史を訪ね、また洗練されたエンターテインメントも楽しみな港です。船から望むリバティー島にそびえ立つ自由の女神像も見逃せません。
国連本部を訪ねて
国際政治の中心、ニューヨーク国連本部は、193カ国の加盟国の代表、さまざまな国際機関、非政府組織(NGO)が集まり、平和、人権、環境といった地球規模の問題を議論する舞台です。NGOピースボートは国連の特別協議資格を持ち、さまざまな会議に出席し、またワークショップを行っています。ニューヨークに寄港する際には、国連広報局とともにアクションを実施。また国連の組織や活動について話を伺い、国連本部でしか味わえない、国際政治の現場を肌で感じるピースボートクルーズならではのツアーも行います。
英国統治時代は「セイロン」の名で呼ばれたスリランカ。現在の国名はシンハラ語で「光り輝く島」を意味しています。かつて首都だったコロンボは、今でも経済の中心地です。
歴史豊かな交易都市
インドの南東に浮かぶ島国、スリランカ。同国最大都市のコロンボは、古くから海の交易拠点として栄えてきました。大航海時代を経て、ポルトガル人やオランダ人が貿易の足掛かりにした16世紀以降、スパイスや紅茶貿易の拠点となったコロンボはインド洋有数の港へと発展します。インド洋らしい南国の雰囲気と植民地時代の名残りが入り混じる街を散策すれば、この国の歩んだ歴史が感じられるはず。たくましく生きる人びととの出会いも楽しみです。
東洋伝統の知恵を学ぶ
「生命の泉」、「生きる知恵」という意味をもつ、体系的な古代健康科学”アーユルヴェーダ”。紀元前3世紀頃に仏教とともにスリランカに伝わって島の伝統医療と混じり合い、豊かな文化に育まれながら独自の発展を遂げました。現在に息づくスリランカのアーユルヴェーダは、単に伝統的な医療としてだけでなく、相手に寄り添うホスピタリティを大切にしています。西洋医学とは異なる伝統医療を体験すれば、心も身体もリラックス&リフレッシュできるでしょう。食事療法の考えに基づいた健康的な伝統ランチも楽しみです。
現地の人びとと交流
スリランカの大きな魅力のひとつは、現地に暮らす人びととの出会いです。オプショナルツアー「『光り輝く島』の子どもたち」では、女の子を対象とした施設を訪ね、さまざまな事情からそこで暮らす子どもたちと交流します。社会問題を知るとともに互いの文化を紹介する、思い出深い1日となるでしょう。また「英語でスリランカ文化体験」では、地元の学生から伝統ダンスや食文化を教わったり、日本の文化を伝えたり、洋上で学んだ英語を使って交流します。身振り手振りも交えた英語でのコミュニケーションの楽しさを実感し、地元の人びとの笑顔に癒されるひとときです。
光り輝く島をめぐる旅
16世紀に香辛料を求めてポルトガル人が渡来して以降、オランダ、イギリスと植民地時代が続いたスリランカ。その遥か以前から海洋交易の拠点として栄えてきた、インド洋に面するスリランカ最大の都市コロンボは、南国らしい熱気と喧騒に包まれたエキゾチックな港町です。賑やかな街並みは、急速な都市開発が進む一方で、植民地時代の名残を感じさせる建物も多く点在しています。旅行先としての知名度は日本では高くはないものの、だからこそ思いがけない発見や感動と出会うチャンスに満ちています。
[特集記事]街のざわめきと、輝く笑顔に誘われて
ジブラルタル海峡に面し、スペインからわずか14キロメートルの位置にあるアフリカ大陸の街。ヨーロッパとアフリカをつなぐ"海の玄関口"として栄えた人気の観光地です。
多文化の交わる旧市街
モロッコ北部、ジブラルタル海峡沿いに位置するタンジェの街。スペイン南部を彷彿とさせる街並みとイスラム文化が共存しており、独特のエキゾチックな風情を感じられます。タンジェや近郊の街に残る「メディナ」と呼ばれる旧市街は、細い道がまるで迷路のように入り組んだ、下町の情緒あふれるエリア。この土地の歴史と文化、人びとの活気がつくりだす華やかな雰囲気が魅力です。タンジェの東に位置する街テトゥアンのメディナは、家々が真っ白に塗られていることから「白の街」とも呼ばれ、世界遺産に登録されています。
『青の街』シャウエン
モロッコ北部に位置する山間の街シャウエンへ。旧市街には、鮮やかな青色の家並みが続きます。壁や階段、道路など、街のすべてが青色に染め上げられた絶景が広がっています。淡い水色から深い青まで、さまざまな”青”に染め上げられた景観は言葉を失うほどの美しさ。イスラム様式のモザイクタイルが散りばめられた玄関や、青い壁に掛けられた色とりどりの植木鉢が、青の世界にアクセントを加えます。入り組んだ旧市街の路地を気ままに歩けば、視界のすべてを鮮やかな青色に彩られた幻想的な世界を満喫できるでしょう。
[特集記事]魅惑のモロッコ街歩き
ノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスが讃えた「世界で一番美しい街」、カルタヘナ。白い砂浜やヤシの木、サンゴ礁が広がるカリブ海屈指のビーチリゾート地です。
要塞に守られた美しい街
旧市街を取り囲む城壁は、かつてこの地を支配したスペイン人たちが海賊から街を守るために築きました。特に植民地時代に造られ、南米の中でもとりわけ強固な城壁とされているのが、サン・フェリペ要塞です。要塞の上に登れば、旧市街と海、さらに新市街までが一望できる絶景スポットでもあります。カラフルな建物が訪れる人たちを魅了する旧市街は、世界遺産にも登録されています。またボートでカリブ海に浮かぶサンゴ礁の島、ロサリオ諸島で海水浴をしてのんびり過ごすのもオススメです。
無形文化遺産・パレンケ村
インカ帝国を滅ぼしたスペインは、財宝を集める拠点としてカルタヘナを使い、この地は繁栄を極めました。その陰で、アフリカから多くの人びとが奴隷として連れて来られました。アフリカにルーツをもつ人びとが守り続けた独特の文化が息づく「パレンケ村」は、奴隷解放の戦いの歴史や言葉、食文化を今に継承しています。また、内戦による傷跡も残るコロンビアでは、難民をサポートする活動も行われています。社会的に弱い立場にいる若者たちの支援をしている団体や文化・歴史をつなぐ人びととの交流は、平和な社会を考える貴重な機会となることでしょう。