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第102回地球一周の船旅(ヨーロッパ&カリブ海)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
先住民族の言葉で「護られた入り江」の意味をもつ土地、ホノルル。太平洋の海運の要所として栄え、現在は世界屈指のリゾート地として知られています。
オアフ島の雄大な自然
オアフ島の大自然を体感できるホノルルには、訪れたいスポットが盛りだくさん!ワイキキの海を一望できる火山の噴火口「ダイヤモンドヘッド」は、オアフ島のランドマークともいうべき場所です。頂上から海や街並みを見渡せば、この島の自然の豊かさとパワーを存分に感じられるでしょう。また、世界的なリゾート地として有名なワイキキビーチをはじめ、ラニカイビーチやハナウマ湾などでは、ハワイの美しい海が心ゆくまで楽しめます。テレビCMでも有名なモンキーポッドの木があるモアナルアガーデンにも注目です。
ハワイの文化を楽しむ
フラやハワイアンミュージックなど、ハワイの地で育まれた文化もぜひ体験したいところ。新鮮な魚介を載せた「ポキ丼」やボリューム満点の「ロコモコ」など、ハワイアンフードにチャレンジするのも楽しみです。また、南太平洋の文化と歴史にふれることができるビショップ博物館もぜひ訪れたいスポット。太平洋ポリネシア全域の美術・工芸品など2,400万点以上の収蔵品を誇り、なかでもハワイ諸島にポリネシア人が移住してきた時代からハワイ王朝時代にかけての貴重なコレクションは必見です。
魅力に満ちた虹の島へ
南太平洋に広がる”ポリネシアン・トライアングル”。ハワイ諸島は、その広大な文化圏の北端に位置しています。世界有数のリゾート地として知られるホノルルは、先住民族の言葉で「護られた入り江」を意味し、その名の通り、荒波の影響を受けにくい地形から太平洋の海運の要衝として栄えてきました。南の楽園で育まれたポリネシア文化や先住民族の伝統を受け継ぐ人びととの出会い、そして美しい海に彩られた雄大な自然――リゾートアイランドの側面だけではない、ハワイのさまざまな魅力にふれる旅へと出掛けます。
[特集記事]虹の島ハワイに導かれて
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
スエズ運河の地中海側の拠点として、古くから栄えた港町。一番の見どころ、ギザの三大ピラミッドとスフィンクスは必見。異国情緒あふれるアラブの伝統文化にふれることができるのも魅力です。
悠久の歴史に思いを馳せる
5000年の歴史を紡いできたエジプト文明の遺跡は、想像をはるかに超えるスケールで私たちに迫ります。中でも世界七不思議のひとつのギザの三大ピラミッドとその傍らにたたずむスフィンクスの迫力は、まさに圧巻。ツタンカーメン王の黄金のマスクをはじめ、世界最大のエジプト歴史コレクションを誇る考古学博物館も、ぜひ訪れたいスポットです。また、ファルーカと呼ばれる帆掛け船でのナイル川クルージングは、エジプト文明を育んだ大河の恩恵を感じる、忘れられない体験となるでしょう。
「千の塔の都」の伝統
多くのイスラム教徒が暮らすエジプトには、市中にたくさんの礼拝堂・モスクがあります。その中でも一際目立つのが、カイロにあるムハンマド・アリ・モスク。巨大なドームとミナレットが荘厳な雰囲気を漂わせており、内部に一歩踏み入れば、シャンデリアの灯りと幾何学模様に彩られた美しい空間が広がります。活気に満ちたバザールやにぎやかな街並みと、静謐な祈りの空間が共存するエジプト。長い歴史の中で発展したエジプトの食文化も、ぜひ味わいたいところ。エジプトに広がるアラブ文化を五感でお楽しみください。
スエズ運河を抜けてエジプトへ
もっとも有名な世界文化遺産のひとつ、巨大ピラミッドを擁するエジプトへの旅は、多くの人びとの憧れ。遥かなる歴史ロマンに彩られたエジプトをめぐる旅は、紅海と地中海、そしてアラブ世界とヨーロッパをつなぐ「スエズ運河」の航行からはじまります。スエズ運河の航行は、船旅ならではの体験。およそ半日をかけてゆっくりと運河を進むひとときは、世界一周クルーズのハイライトのひとつでもあります。シナイ半島とアフリカ大陸、運河の両岸に広がる壮大な景色に思いを馳せながら、船は一路エジプトを目指します。
[特集記事]古代の謎を秘めたピラミッドが待つ大地の砂を踏みしめて
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
タイ南部、アンダマン海に面する世界有数のリゾート地。エメラルド色の海と白い砂浜が織りなすコントラストは、時に「アンダマン海の真珠」と称されるほどの美しさです。
異国情緒あふれる南の島
タイ最大の島であり、アジアを代表するリゾート地として世界中から多くの旅行者が訪れるプーケット。島の南側に位置するプーケットタウンは、オランダやポルトガルの商人たちが持ち込んだ欧州の建築様式と、中国から移住してきた華僑の建てた華やかな寺院が混在する、異国情緒あふれるエリアです。パステルカラーの建物が軒を連ね、歩いているだけで楽しくなります。ターコイズブルーの海が輝くビーチはもちろん、映画「007/黄金銃を持つ男」の撮影地としても有名なパンガー湾国立公園も、ぜひ訪れたいスポットです。
本場タイ料理に舌鼓
タイを訪れたならば、ぜひ味わいたいのが本場のタイ料理です。フカヒレスープ、ブイヤベースと並び世界三大スープに数えられるトムヤムクンをはじめ、具材やスパイスの種類も豊富なタイカレー、タイ風焼きそばのパッタイなど、バラエティ豊かな南国風のメニューの数々が食欲をそそります。辛いと思われがちなタイ料理ですが、さわやかな酸味とまろやかな甘みなどが加わることにより、深みのある味わいをつくり出しています。タイ料理の神髄は、新鮮な食材をおいしく食べること。どうぞ本場の味をご堪能ください。
ポルトガルの首都で同国最大の都市。入り組んだ細い路地が続く情緒豊かな街並みから、「7つの丘の街」とも呼ばれます。大航海時代には地中海地域最大の人口を誇りました。
時代を切り拓いた港
大航海時代、インドへの新航路を切り開いたヴァスコ・ダ・ガマがヨーロッパを発ったのが、このリスボン港です。テージョ川のほとりには「発見のモニュメント」が建ち、そこにはエンリケ王子を先頭に船乗りや歴史家、宣教師など、大航海時代を象徴する33名の姿が刻まれています。当時、インドや東南アジアから入ってきた香辛料は、リスボンに集積され、ここからヨーロッパ各地へ運ばれていきました。まさに世界経済の中心都市として繁栄したこの地に降り立てば、大航海時代のロマンがかき立てられるでしょう。
レトロなトラムが行き交う
「7つの丘の街」とも呼ばれ、坂が多い街でおすすめしたいのが、路面電車「トラム」です。細い路地や小高い丘を走る車窓からは、中世ヨーロッパの面影を残す美しい街並みを見ることができます。日が落ちたころ、レストランへ足を運ぶと伝統音楽「ファド」の音色が。地元の人の生活に溶け込んでいる大衆音楽のファドは、ファディスタと呼ばれる歌い手とポルトガルギター、ビオラの演奏で歌われます。船乗りが故郷を想うことを歌ったことが起源という説も。時代は流れながらも大航海時代から受け継がれた文化がいまもなお息づいているようです。
3,000年以上の歴史を有し、ローマやパリなど他の大都市よりも古い西ヨーロッパ最古の都市のひとつとして知られるリスボンの街。古代ローマやイスラムなどの支配下に置かれながら時代を歩んだ街が栄華を極めたのは、大航海時代のこと。リスボンの街には隆盛を誇ったこの時代に築かれた建造物が多く残され、西洋史を語るうえで欠かせない歴史的な見どころにあふれています。また、情緒豊かな港町の雰囲気も、この街の大きな魅力。歴史の変遷にふれる、リスボンの街歩きに出かけます。
[特集記事]大航海時代、はじまりの地へ
古代マヤ文明の中心地のひとつとして栄えたグアテマラ。ティカル遺跡をはじめ、古都アンティグアなど、美しい景色と素晴らしい世界遺産が待ち受けています。
マヤの遺跡を目指して
マヤ文明発祥の地として知られ、数多くのマヤ遺跡が点在するグアテマラでは、マヤ文明最大級のティカル遺跡へ。広大なジャングルの中に建ち並ぶ巨大な神殿には、言葉を失います。中でも、上まで登ることができる4号神殿からの景色は圧巻!雄大な自然と歴史の深さを体感できます。かつてグアテマラの首都として栄えた古都アンティグアも、ぜひ訪れたいところ。世界遺産登録された街の北側には小高い丘があり、てっぺんには大きな十字架が、まるで街を見守るかのように立っています。ここからはアグア山を望むことができ、古都アンティグアの象徴的な景色をお楽しみいただけます。
先住民族から学ぶ
コミュニティ・ツーリズムを実践している村を訪れるプログラムも人気です。ボートに乗り、地元の方々の案内でマングローブの森をめぐり、その生態を間近で観察します。途中にある小さな島に上陸し、その土地ならではの塩の作り方を教えてもらうことも。彼らが運営するウミガメの保護施設を訪れ、生まれたてのウミガメを放流する時間もあります。また、かつて激しい弾圧を受けたマヤ先住民族のコミュニティを訪問し、伝統文化を学んだり、元気いっぱいの子どもたちと交流するプログラムなど、グアテマラの今と自然の大切さを学ぶことができます。
マヤ文明の中心地へ
メキシコ南部から中米地域に花開いたマヤ文明の中心地のひとつとして知られる、中米北部の国グアテマラ。熱帯雨林地帯の深い森の中に築かれたマヤ文明最大の神殿都市ティカルや、植民地時代の様式を保つ美しい都市アンティグアは、世界中の旅人を惹きつけます。しかし他の中南米諸国と同様、この国も大航海時代以降は欧米の植民地下に置かれ、また独立後は長く激しい内戦に苦しみました。 悠久の古代文明と豊かな自然、そして数々の歴史を乗り越えて今を生きる人びと――美しきグアテマラを知る旅へと出掛けます。
[特集記事]虹を織る人びとに出会う旅へ−
本船が入港するのは、スコットランド最大の都市グラスゴーから、クライド川を下った先に位置する外港グリーノック。街の発展を支えた港と文化の先進都市をお楽しみください。
芸術と文化の街へ
かつては工業の街として栄えたグラスゴー。衰退の一途をたどっていた街は、30年前に「芸術と文化の街」へと再起を図ったことで、めざましい発展を遂げました。街を歩けば、アール・ヌーボー(19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパを中心に起こった芸術運動)を代表する作家のひとり、チャールズ・レニー・マッキントッシュが遺したライトハウスやグラスゴー芸術学校などを見ることができます。また、イギリスでは大英博物館に次ぐ入場者数を誇り、ゴッホやモネなどの作品が多く展示された、ケルヴィングローブ美術館&博物館もオススメです。
受け継がれる伝統
人びとの生活に深く根付いた伝統も、この土地の魅力のひとつ。祭事や祝事などで演奏される楽器「バグパイプ」と伝統衣装「キルト」は、滞在中に必ず目にすることでしょう。このキルトに描かれたタータンという格子柄は、氏族ごとに定められた模様を使うとされています。素敵なその柄はマフラーやブランケットなど、お土産にも大人気です。世界五大ウイスキーのひとつとして知られる「スコッチウイスキー」も外せません。酒肴にはスコットランドの伝統料理ハギスを。本場の味わいは格別です。
スコットランド最大の都市へ
他のイギリス国内の工業都市と同じように、社会構造の変化に伴って衰退の一途をたどったグラスゴー。1980年代以降に芸術と文化の街へと再起を図ったことで、現在ではめざましい発展を遂げ、同国有数の文化都市へと生まれ変わっています。800年以上もの歴史を持つグラスゴー大聖堂や15世紀創立の名門グラスゴー大学、そしてアール・ヌーボーを代表する建築家マッキントッシュの設計した建物の数々など、グラスゴーの街を散策すれば、歴史を超えてこの地に花開いた文化の数々と出会うことができるでしょう。
[特集記事]アート&カルチャーが際立つ先進都市 −
国内の消費エネルギーの大半を地熱と水力でまかなう世界屈指の自然エネルギー大国アイスランド。「地球」を感じる豊かでパワフルな自然が、一番の見どころです。
驚異の自然に抱かれた、環境先進国
圧倒的な自然が待ち受ける、北欧の島国アイスランド。国土の大半は火山地帯に属しており、国土の12%を氷河に覆われていることから「火と氷の国」と呼ばれています。この国では、活発な火山活動や地殻変動、氷河の浸食などにより、他の場所では見ることのできない、たくさんの驚異的な風景に出会えることでしょう。そしてそれらの自然エネルギーを生活の中に取り入れた「環境先進国」としても知られるアイスランド。国内の電力の約7割は氷河や滝の水量を活かした水力発電、残りの3割を地熱発電でまかなう、まさにクリーンエネルギー大国なのです。
地球の鼓動を体感
“生きている地球”を体感できる見どころが、数多く点在するアイスランド。その象徴ともいえるのが、「ゴールデンサークル」と呼ばれるエリアです。毎秒140トンもの氷河の雪解け水が注ぐ、アイスランド随一の滝グトルフォス。地球の鼓動が熱湯となり、高さ70mも吹き上がる間欠泉。そしてユーラシアプレートと北米プレートが左右に引き合う地球の割れ目「ギャオ」がある、シンクヴェトリル国立公園。いずれのスポットを訪れても、生きている地球と自分が一体化するような感覚が味わえます。
世界最北の首都
レイキャビクはダイナミックな自然に囲まれた街。人口は12万人ほど、歩いてまわれるコンパクトさです。アイスランドの歴史や文化を知ることができる美術館や博物館が数多くあり、また北欧らしいカラフルで可愛らしい街並みは散策にも最適です。レイキャビクの中心地にあって、その独特の形が異彩を放つのが「ハットルグリムス教会」です。この教会は、噴火した火山から流れ出て冷え固まったマグマをイメージして設計されました。近未来的でありながら、自然と調和するようにレイキャビクの街に溶けこんでいます。
[特集記事]地球の鼓動が聞こえる、遥かなるワンダーグラウンドへ
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、カリブ海側の入り口に位置するクリストバル。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのクリストバルでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
各界のセレブリティを集め、華やかな社交場として700年以上の歴史を持つモナコ。グレース公妃、F1グランプリ、カジノに高級ホテルなど、トピックを聞くだけで胸が躍る人も多いはず。
エレガントなリゾート地で過ごす
世界で2番目に小さな独立国であるモナコは、ヨーロッパ随一の高級リゾート地として長い歴史を持ちます。1956年、ハリウッド女優のグレース・ケリーとモナコの大公の結婚式が執り行われた白亜のモナコ大聖堂や大公宮殿も趣きたっぷりです。また自動車レースの最高峰、F1グランプリの開催地としても有名なモナコ。実際にレースで使用されるモンテカルロ・市街地コースを歩けば、レースでお馴染みの赤白の縁石やヘアピンカーブなど、心躍るポイントに出会える楽しみも。
風光明媚な風景をもとめて
南フランスのコート・ダジュール(紺碧海岸)地方は、風光明媚なリゾート地として知られています。人気の観光地エズ村は、海から切り立った崖の上から見る地中海は例えようのない美しさ。山に隠れるように築かれた村に残る石造りの家々の間を、細い路地が縫うようにはしり、その光景は中世にタイムスリップしたかのよう。夢見心地な時間が過ごせることでしょう。
等身大のモナコに会いに
高級リゾートのイメージが強いモナコですが、もともとは地中海に突き出た岩山の上に築かれた街。今では「モナコ・ヴィル地区」と呼ばれる旧市街は下町の雰囲気にあふれ、中世から続く細い石畳の路地が迷路のように走り、黄色やピンクなどカラフルな建物が並びます。カジュアルなカフェやスナックが買える屋台などもあり、高級路線とは一味違った等身大のモナコが味わえる場所です。また、1215年にジェノバ人が築いた要塞跡に建てられたイタリア・ルネッサンス様式の大公宮殿では、毎日衛兵交替式がおこなわれており、宮殿前の広場からはモナコ港と地中海の美しい風景が堪能できます。
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
定番の自由の女神像をはじめ世界的な美術館や、緑豊かな公園、マンハッタンの摩天楼など、見どころはつきません。まばゆい夜景も楽しみのひとつです。
全米一の大都市で楽しむ
世界経済の中心地として発展する大都市。街は高層ビルが立ち並び、ロックフェラー・センターから見下ろすマンハッタンの摩天楼には圧倒されます。巨大スクリーンや劇場看板がひしめくタイムズ・スクエアは、ニューヨークを代表するスポットで、世界中から人びとが訪れます。ブロードウェイのミュージカル鑑賞も人気で、多彩な演目が上演されてます。この街に暮らす人びとが抱く多彩な文化や歴史を訪ね、また洗練されたエンターテインメントも楽しみな港です。船から望むリバティー島にそびえ立つ自由の女神像も見逃せません。
国連本部を訪ねて
国際政治の中心、ニューヨーク国連本部は、193カ国の加盟国の代表、さまざまな国際機関、非政府組織(NGO)が集まり、平和、人権、環境といった地球規模の問題を議論する舞台です。NGOピースボートは国連の特別協議資格を持ち、さまざまな会議に出席し、またワークショップを行っています。ニューヨークに寄港する際には、国連広報局とともにアクションを実施。また国連の組織や活動について話を伺い、国連本部でしか味わえない、国際政治の現場を肌で感じるピースボートクルーズならではのツアーも行います。
古くから茶葉の輸出港として諸外国と深い交易関係を築き、今も経済特区として発展を続ける厦門。租界時代の洋館が続くコロンス島をはじめ、情緒あふれる街並みが魅力です。
歴史が交わる租界の島
万国共同租界が設置された世界遺産の島、コロンス島へ。南京条約によって開港され、1902年に共同租界地に定められたコロンス島は、ヨーロッパやアジアをはじめ各国が領事館や病院、教会などを建設しました。そして、多くの華僑も移り住み豪華な住宅や別荘を建てました。租界時代に造られた洋館や教会は、西洋と東洋の建築様式が混ざり合った独特な景観を今に伝えています。狭く曲がりくねった路地や、建物から突き出したベランダも雰囲気たっぷり。歴史を感じる街歩きをお楽しみください。
歴史あふれる街を歩く
厦門は福建華僑のふるさととしても有名です。唐の時代に建てられた五老峰の麓にある南普陀寺は、街のランドマークとして知られるほか、多くの在外華僑の信仰を集める寺院です。30,000㎡という広大な敷地には、天王殿、大雄宝殿、大悲殿など豪華な殿堂が並んでいます。また、メインストリートの中山路歩行街は歩行者天国となっており、飲食店やお土産店でにぎわいます。海の幸にピリ辛スープが絡まる「沙茶麺」や牡蠣のお好み焼き「海蛎煎」など、新鮮なシーフードを使った地元グルメに舌鼓を打つのも一興です。
いにしえのローマ帝国の首都であり、「永遠の都」と称されるローマへ。歴史都市で、偉大な文化遺産の数々と出会います。その壮大さと歴史の深さは一見の価値ありの寄港地です。
「永遠の都」ローマ
チビタベッキアから電車で1時間ほど走ると、「永遠の都」ローマに到着です。世界遺産「ローマ歴史地区」には偉大な帝国の遺跡がひしめいています。まずは、円形闘技場「コロッセオ」へ。4階建ての客席からは、かつての猛獣の檻や大掛かりな舞台装置などの地下施設も見ることができます。映画「ローマの休日」の舞台にもなったスペイン広場やトレヴィの泉も必ず訪れたい場所。スペイン広場では、ぜひ大階段へ。現在は、飲食や座ることはできませんが、階段から眺める景色は感動的です。トレヴィの泉では、願いがかなうようにコインを後ろ向きに投げ入れることをお忘れなく!
世界一小さな国
世界一小さな国であり、カトリックの総本山として知られる”ヴァチカン市国”は、国全体が世界遺産に登録されています。ローマの街の中にあり、出入国は原則的に自由なので、ローマ観光がてら訪れることができます。「サン・ピエトロ広場」とつながる、サン・ピエトロ大聖堂内部の美しさは圧巻。優美な彫刻に彩られたヴァチカン宮殿では、歴代の法王が世界中から集めた至宝の並ぶ美術館をはじめ、システィーナ礼拝堂の1508年から4年をかけて描かれたミケランジェロの天井画など、見どころ満載です。
イタリアの栄華にふれる
古代ローマ時代の中心地として栄えた首都のローマや、トスカーナ地方の美しき古都フィレンツェ、イタリア南部に浮かぶシチリア島など、数多くの名所に彩られた国・イタリア。世界遺産の登録数は55件と世界最多を誇り、ピースボートクルーズで訪れるヨーロッパの寄港地においても、特に人気の高い場所のひとつです。紀元前からの歴史を誇る首都ローマやイタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェを擁するトスカーナ地方など、歴史と芸術に彩られたイタリア中部をめぐる旅へと出かけます。
[特集記事]魅惑のイタリア歴史散歩-1-−
美しい海岸風景から「太平洋のエメラルド」と呼ばれるマンサニージョ。多くのクルーズ客船が訪れる、メキシコ屈指のリゾート地でもあります。
豊かな海が迎える町
太平洋に面したマンサニージョは、メキシコにとって商業や水産業、そして貿易における重要な港町のひとつです。名物はカジキマグロで、船が入港するマンサニージョ港では漁師たちの誇りを感じるような、大きなカジキマグロのモニュメントが迎えてくれます。毎年開催されるカジキマグロ釣りの国際大会には、世界中から釣り人が集まります。
メキシコ料理に舌鼓
広大な太平洋に面する漁港とあって、海の幸の食材が豊富なマンサニージョ。新鮮な魚介類をマリネにしたセビッチェに、タコスやワカモーレなど、トマトや豆類をたっぷり使い唐辛子の効いたソースが食欲をそそる本場のメキシコ料理をご堪能ください。お酒が好きな方には、メキシコを代表するお酒テキーラもおすすめ。“テキーラ”はメキシコの一部地域で造られたものだけがそう名乗ることができる、特別なもの。一般的にテキーラは「酸味」や「辛味」と相性が良く、スパイシーなメキシコ料理とは抜群のマリアージュが楽しめます。
サッカー大国メキシコでサッカー交流
メキシコは中南米を代表するサッカー強豪国です。ピースボートクルーズでは、地元の若者たちとサッカーを通して交流を深めるオプショナルツアーを実施。言語も異なる、今日初めて出会った人たちとプレーをするという不思議な体験――はじめはお互いちょっと緊張のスタートですが、試合後のフィールドには笑顔があふれ“同じボールを追いかけた仲間”との一体感も芽生えます。遠く離れた国に友達ができるのも、ピースボートならではの体験です。
マレー半島と橋でつながった小島。マラッカ海峡の貿易拠点として栄えた歴史があり、マレー系、中華系、インド系などの多民族の文化が融合した雑多な賑わいが魅力です。
融合する文化にふれる
古くは7世紀頃からインド・アラブと中国の通商の中継地だったペナン島。大航海時代以降はポルトガルやオランダなどとの貿易の窓口として各国の人びとが行き交い、18世紀後半にはイギリスの植民地下に置かれました。当時の面影を色濃く残す中心部のジョージタウンは、マラッカとともに世界遺産に登録されています。植民地時代のコロニアル建築をはじめ、中国寺院やプラナカン建築、イスラムのモスク、ヒンドゥー寺院、リトル・インディアなど、さまざまな文化が同居する街は、貿易拠点として栄えた当時を物語っています。
街を彩る新しい文化
東洋と西洋の歴史・文化が混在する独特の歴史的景観と、美しいビーチで人気のペナン島ですが、実は近年ストリートアートの街としても注目を集めています。街に点在する大小さまざまな壁画アートは、リトアニア出身のアーティストが描き始めたのが始まり。彼に刺激を受けたアーティストたちが街のあちこちに作品を描くようになりました。自転車に乗る子どもの壁画をはじめ、今では数十点のユニークなアート作品が街を彩っており、フォトジェニックなスポットとして世界的な人気を集めています。
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シルクロードの交差点
マレー半島とスマトラ島に挟まれた全長およそ1,000キロメートルのマラッカ海峡は、古くから交易のために多くの船が行き交う海の要衝でした。現在でも年間10万隻以上の船舶が通航する、最も世界で混雑する海域のひとつです。船が停泊するのは、マラッカ海峡に面するペナン島の中心地・ジョージタウン。街には中国やインド、イスラム様式の建物とコロニアル調の建物が混在しており、海のシルクロードを支えた一大貿易港としての歴史を物語っています。港を一歩出ればそこはもう街、さっそく散策に出発します。
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紀元前からの歴史を有するフランス最大の港湾都市。同国最古の港として知られるマルセイユ旧港は19世紀まで貿易の中心として利用され、今はヨットハーバーとなっています。
南仏の風光明媚な街へ
ゴッホやピカソ、マティスなど、多くの芸術家も愛したプロヴァンス地方の港町マルセイユ。2600年もの歴史がある街には、風光明媚な街並みが広がります。標高150メートルの丘の上にそびえる「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、街のシンボル的存在で、ここからマルセイユ市街が一望できます。この街は、対岸にあたる北アフリカをはじめ世界各地から多くの移民が集まる「多民族シティ」としての一面も有しています。フランスの都市部とは異なる、この土地独自の歴史や文化と出会えるでしょう。
南仏を彩る豊かな文化
魚介類をふんだんに使用した南仏の名物料理、ブイヤベース。マルセイユはブイヤベース発祥の地としても知られます。街の旧港河岸で毎朝開かれる魚市には水揚げされたばかりの魚が並び、周辺にはブイヤベースを出すレストランが軒を連ねています。そして、お土産として人気なのが植物性の石鹸です。フランス王室も認める品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれるマルセイユの石鹸は、古くから上流階級の人びとに愛され、世界中に数多くの愛用者がいます。
フランス最古のワイン産地
古くから港の発展とともに歩んできたマルセイユ。美味しい南仏料理に欠かせないワインも、この街の大きな魅力です。産地としてはボルドーやブルゴーニュなどが有名ですが、実はフランスにおけるブドウ栽培の歴史はここプロヴァンス地方が最古で、その起源は古代ギリシャ時代に遡ると言われています。丘陵地帯に囲まれた段丘畑、海風と季節風、そして石灰質を多く含む乾燥した土壌はブドウ栽培に最適な環境なのだとか。ここでの生産量の90%を占めるロゼワインは、フルーティーでフレッシュなさわやかさが特徴です。
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カリブ海のイスパニョーラ島南東部に位置する、ドミニカ共和国の首都。大航海時代にコロンブスが「新世界」へと到達して以降、最初の植民都市としても知られます。
コロンブスが眠る島
15世紀末に築かれたラテンアメリカ最古の植民都市、サントドミンゴ。コロンブスが「新世界」で最初に到達した地で街づくりを中心的に行ったのは、彼の弟バルトロメでした。教会や行政機関が建つ中央広場から碁盤目状に道が配置された街並みは、その後の植民都市のモデルとなりました。また、1992年にコロンブスの新大陸上陸500周年を記念して建設された灯台には、コロンブスの遺骨が安置されています。大航海時代が拓いた新たなる世界と、列強国による長い植民地時代――それぞれの歴史に思いを馳せる訪問となるでしょう。
かけがえのない交流
世界有数の野球大国、ドミニカ共和国。国内にプロリーグを持ち、米国メジャーリーグや日本のプロ野球で活躍する選手も多く輩出しています。そんなドミニカで、地元市民と野球交流を行います。一緒に白球を追う時間は、忘れられない思い出になることでしょう。またドミニカは、戦後に日本政府が進めた移民政策の目的地のひとつで、約1,300人の人びとが移住した地でもあります。数々の受難を乗り越えてきた日系コミュニティを訪ね、人びとと出会うツアーも実施します。日系移民の歴史と今、未来の展望に耳を傾けてみましょう。
ハワイ諸島の中で一番大きなハワイ島。“ビッグアイランド”と呼ばれ、荒々しい活火山を有するハワイ火山国立公園や、カメハメハ大王ゆかりの地がある人気の観光地です。
雄大な自然を満喫する
15ある世界の気候帯のうち11が分布するハワイ島。ホノルルに次ぐハワイ諸島第二の港湾都市ヒロは世界有数のリゾート地として知られ、その類稀なる自然を求めて多くの旅行者が訪れます。そのひとつキラウエア火山は、火の女神ペレの住む神聖な場所とされ、古くからハワイアンによって大切に守られてきました。壮大な活火山や美しいビーチはもちろん、豊かな自然と親しみやすい街並みがあふれる島に流れる、のんびりとした時間も大きな魅力。先住民族や地元の人びととの交流も、この場所ならではの思い出になるでしょう。
天体に思いを馳せる
ハワイの言葉で「新しい知識の探求」を意味するイミロア天文学センター。日本の「すばる望遠鏡」をはじめ世界の天文台が連なるマウナケア山の麓に位置する、最新の天文技術を体感できるミュージアムです。「4D2Uシアター」では、ハワイ諸島、地球、太陽系、銀河系を旅しながら迫力の映像を楽しむことができます。またここでは、天体や雲、動物の動きを頼りに大海原を渡ったホクレア号の模型なども展示されており、古代ポリネシアの世界観を通じて天文学にふれることもできます。体験型のプログラムや充実した展示を通し、めくるめく天体のロマンとハワイ伝統の価値観に思いを馳せてみましょう。
セントローレンス川の中州に位置する、ケベック州最大の都市。古きフランスの面影を残し、旧市街の重厚な石造りの建物は、まるで17世紀にタイムスリップしたかのようです。
新旧の文化が融合する都市
全長33kmにもおよぶ、北米最大の飲食店街であり、世界最大の地下街「モントリオール地下街」。ホテルやショッピング施設を中心に、地下鉄駅10駅分を繋ぐ巨大な複合施設です。定番のお土産メープルシロップは、専門店などで試食もできます。「ゴールデン、アンバー、ダーク、ベリーダーク」と、4種類に分かれ、色の濃さに比例してより濃厚な味に。本場で味比べをしてみるのも大きな楽しみです。このシロップをはじめ、スモークサーモンやアイスワイン、カウチンセーターと、質の高い土産物が多く揃っています。
アートがあふれる街
モントリオール映画祭や国際ジャズフェスティバル、全世界を魅了する、シルク・ドゥ・ソレイユもモントリオールが本拠地。モントリオールの美しさを象徴する建造物が、「ノートルダム大聖堂」です。コバルトブルーのライトに照らされた黄金の祭壇、街の歴史が描かれたステンドグラスから差し込む光が幻想的な空間を演出します。その美しさには、しばし時が経つのも忘れて見入ってしまうほど。旧市街を飛び出せば、さまざまな文化背景を持つアーティストたちが描くミューラルアート(壁画)が目に留まります。
自然の芸術を堪能する
1年のうち、わずか30日間弱という限られた期間にだけ現れる、美しき自然の芸術――カナダ東部、ナイアガラの滝と大西洋を結ぶセントローレンス川は、秋の訪れとともに色とりどりに染まった木々が岸沿いを埋め尽くす絶景に包まれます。セントローレンス川のような川幅の広い大河を進みながら、山と川、そして紅葉が織りなす大パノラマに包まれるシーニッククルーズは、日本にいてはできない壮大な体験。穏やかな流れの川を滑るように航行しながら、刻々と変化する美しい風景を堪能します。
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美しく雄大な自然と、長い歴史の中で大事に受け継がれてきた薫り高い文化の融合。旧市街には歴史的景観が色濃く残ることから、世界遺産に登録されています。
美しき古城が見守る歴史の街
世界遺産「ケベック旧市街の歴史地区」として指定された北米唯一の城郭都市であり、歴史ある建物が立ち並ぶ旧市街。石畳の美しい街並みには、シンボルの「フェアモント・ル・シャトー・フロンテナック」がそびえ、クラシカルな雰囲気をかもしだします。 ロウワータウンでは、北米最古の繁華街といわれるプチ・シャンプラン通りへ。まるでおとぎ話の世界のような、どこを切り取っても絵になる佇まいが、旅の高揚感を際立たせます。小さなブティックや雑貨店が軒を連ね、カナダならではのお土産から、日常生活で使用できる可愛らしいアイテムまで幅広く揃っています。
豊かな自然を楽しむ
美しい景観の「モンモランシー公園内」に位置する、高さは83メートルの豪快なモンモランシーの滝。落差はあのナイアガラの滝よりも大きく、橋の上から見下ろす滝は迫力満点です。公園内でピクニックを楽しみながら、砕け散るように水しぶきを上げる滝のダイナミックな姿を眺めれば、心も体もリフレッシュされることでしょう。遊歩道、吊橋、レストラン、資料展示コーナーなどの施設へは、ケーブルカーで移動することができます。
秋だけの絶景に包まれる
赤や黄に色づいた木々が風景を彩る紅葉は、秋という季節の中でも限られた期間だけ目にすることができる自然の芸術。紅葉の世界的なメッカとして広くその名を知られているのが、カナダ東部、大西洋と北米の五大湖を結ぶセントローレンス川沿いに位置するメープル街道です。ピースボートクルーズでは、およそ800キロメートルにわたってメープル(カエデ)やオーク、ポプラ、シラカバなどが辺り一帯を染め上げる美しい光景の中を、たっぷりと時間をかけて航行します。秋の彩りに染まるカナダ東部をめぐります。
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