第103回オセアニア一周クルーズ(オセアニア一周クルーズ)
クルーズレポート
2020年2月15日 第103回ピースボートオセアニア一周クルーズ横浜帰港
陽が昇ると同時に本船は横浜港大さん橋埠頭に着岸しました。 デッキには早速ご家族や知人などに連絡をする人の姿も。 久しぶりの横浜になんだかホッと一安心。 下船時刻が近づき、連絡先を交換する人の姿や 荷物を舷門まで運ぶ人の姿など、慌ただしい雰囲気。横浜で先に帰路につく、 2ヶ月間寝食をともにした「船友」と別れる寂しさが、出口へ向かう足にブレーキをかけます。 2ヶ月間の想い出がたっぷりと染みこんでいる空間とも、今日でさようなら。 この旅にご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!またいつか、地球のどこかでお会いできますように!!
2020年2月12日 フェアウェルパーティー
船内生活も早いもので残りわずか。船長主催のフェアウェルセレモニーでは「私のクルーズ人生の中でも本当に記憶に残る良い乗船者にめぐまれました」と船長のなんとも嬉しい言葉も。オフィサーを含め多くのクルー(乗組員)たちが、私たちの船内生活を支え続けてくれました。 お互いに感謝の気持ちをこめて「乾杯!」 。 その後は専属バンドの演奏とともにパーティーは続きます。 また本日は特別なフェアウェルディナーです。 途中、全クルーたちによるサプライズで大合唱が始まります!! 船内では「ありがとう」「これからもよろしくね」「また会いましょう」そんな言葉が交わされていました。
2020年2月8日 ノ・ヨンシムの小さな音楽会
楽譜で詩を書き、ピアノでその詩を聴かせる、真率であたたかいピアノ詩人でもあり演奏家としても知られる水先案内人ノ・ヨンシムさん(ピアニスト、作曲家、音楽監督)。会場は、コンサートとしては初のライブラリースペース!船が進む先の空や海を眺めながら、あらためてこの旅を振り返ってみる。帰国し、家に帰ってまた始まる自分の新しい日常生活、未来を描いてみる。そんな時間がノさんのピアノの旋律と共に流れます。今日の天気やノさんの気持ち、そして集まった人たちの眼差しや心などを読み取り、それをピアノ演奏に反映させていきます。 参加者が大勢つめかけたため、別会場でも中継を行いました。
2020年2月7日 ラバウル(パプアニューギニア)寄港
オーシャンドリーム号は最後の寄港地、パプアニューギニアのラバウルに到着。今日は「ラバウルの学校訪問&交流会」ツアーに参加します!参加者は、訪問するセイント・マーティン学校に届ける支援物資(ピースボート が1984年から続けている「UPA国際協力プロジェクト」)を手に船からおりてきます。学校では120人の生徒たちや地元の人たちから歌や民族ダンスが披露され、こちらからも折り紙やあやとり、大縄跳び、「だるまさんがころんだ」をして会場は大盛り上がり。ただの観光だけでなく、現地の方々との交流や文化体験ができて、皆さん楽しい思い出がつくれたのではないでしょうか。
2020年2月6日 英姫ママの幸せレシピ
簡単な旅行会話からプロの通訳をめざす人まで、希望に沿ったカリキュラムで楽しく学べる語学教室を設立した水先案内人上村英姫さん(ワールド・エデュケーション・センター代表)。それだけではなく、料理好きが高じて料理教室や料理本も発行しています。 今日は、料理を通して交流を続けてきた上村さんに「英姫ママの幸せレシピ」と題して、さまざまな韓国料理を紹介してもらいます。会場に溢れかえった参加者を前に、「こんなに韓国料理の人気があるなんて」と驚きを隠せない上村さん。日本のスーパーでも手に入る材料で簡単に作れる特製レシピを熱心にメモをとる参加者の姿が目立ちました。
2020年2月5日 ガダルカナル島(ソロモン諸島)寄港
船は南太平洋ソロモン諸島ガダルカナル島の州都・ホニアラに到着。港では、現地の人たちがダンスと音楽で出迎えてくれました。 まずは中央市場へ。新鮮な果物から地元で採れた野菜、何でも揃いそうな大きな市場です。 ランチは、海岸線沿いの絶景が広がるホテルで、ホニアラのローカルビールと、 ハンバーガーをいただきます!お腹を満たした後は、アートギャラリーへ。ギャラリーには地元の芸術家がたくさんいて、独特なタッチで描かれた絵画や鮮やかな染物、 「ヌズヌズ」と呼ばれる繊細なデザインをもつ木彫りの彫刻などを販売しています。 さぁ、いよいよ次は、最後の寄港地です!
2020年2月4日 まだ終わっていないアジア太平洋戦争-遺骨が語る声なき真実-
1990年代から韓国人被害者の戦後補償実現の運動に携わってきた水先案内人矢野秀喜さん(朝鮮人強制労働被害者補償立法をめざす日韓共同行動事務局長)。「戦後75年を迎えても、戦争の後始末は終わっていない」と話します。日本の戦争に連れていかれた韓国の人々が補償を受け取れなかった「在韓軍人軍属訴訟問題」で、3名の韓国の方にまつわる壮絶なストーリーを紹介。「未来志向という言葉をよく聞くけれど、私たちは忘れてはいけない」と言葉を残しました。講座終了後、韓国からの参加者が矢野さんへ「日本人でこういう人に出会えてよかった!」と手を強く握りしめていた姿が印象的でした。
2020年2月2日 ポートビラ(バヌアツ)寄港
ピースボート初寄港となるバヌアツの首都ポートビラに到着。今日は海と緑に囲まれたエファテ島を散策します。 まず最初に向かったのはブルーラグーンと呼ばれる場所。淡水と海水が入りまじる珍しい湖です。昼食後、このハンモックが夢の世界へと連れていってくれます。 のんびり休憩をとり、次に目指したのはハイドウェイアイランド!絶景とはまさにこのこと!!青く透き通る海が広がります。 市内にあるハンディクラフトマーケットでお土産を探しながら辿り着いたのは、地元の子どもたちが遊んでいた海岸線。「写真撮って!」と懐っこい子どもたちの笑顔や島の自然に癒され思い出に残る体験でした。
2020年2月1日 ソロモン諸島伝統音楽コンサート
ソロモン諸島の民族的な歌や文化、神聖な楽曲の継承者として、島々をまわりながら年長者から伝統の知恵を受け継ぎ、その美しさや精神性を伝えている水先案内人ナティ・ドライアシさん(伝統文化継承者)。『メラネシア・アートフェスティバル』の国際イベントや映画『シバ・パシフィカ』の録音にもソロモン諸島を代表して参加されています。豊かな音やハーモニーを木でできた太鼓に合わせ7つの民族言語で歌う様は、「今までに聞いたことのない音楽」という言葉がふさわしいでしょう。ただただ純粋にナティさんの生声と打楽器のみでつくり出す旋律は、まさに南太平洋の世界観を感じさせてくれます。
2020年1月31日 ヌーメア(ニューカレドニア)寄港
ニューカレドニアの首都ヌーメアに到着。 フランス領のためカフェが多くあり、南国なのに不思議な気分になります。市内から南へ10分、美しい海岸線が続くニューカレドニア最大の観光地と言われるアンスバタへ。南国の太陽は強烈。ちょっと歩いては小休止。次は、船でメトル島へ。そこには今までに見たことのないような景色が広がり、まさに楽園のような場所。 ニューカレドニアで唯一の水上バンガローが見事なグラデーションの上に浮かびます。 限りなく透明に近い、透き通る海。泳いでる魚を上から簡単に見つけられます。 大自然に包まれリラックスできた一日になりました。
2020年1月30日 洋上カルチャースクール -和太鼓教室-
ドンドン!カッ!カッ!ドン!カッ!カッ!ーー軽快に、そして幾重にも響かせながら青空へ響き渡る太鼓の音色。船のデッキでは、人気の洋上カルチャースクール「太鼓教室」が開かれています。バチを握る講師は、なんとクルーズディレクターの恩田夏絵。その腕前は確かなもの。日本でも太鼓の講師を務めたことがある腕前なのです。基本のリズムを何度も何度も繰り返し、身体に染みこませていきます。きっと日本に着くころには相当の腕前になっているのではないでしょうか?船の上で太鼓の叩き方を覚えてきた!なんてちょっとかっこいいですよね。
2020年1月29日 SDGs Days
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年国連サミットで採択された、すべての国連加盟国が取り組む行動計画です。 そしてピースボートは国連の特別協議資格を持つ団体として、国連が採択したSDGsの達成を目指すさまざまなプロジェクトに取り組んでいるSDGs公式キャンペーン船なのです。「とても難しそ〜!」と思いがちですが、船内では、クイズやすごろくなど楽しく学ぶ工夫がなされたり、講座を聞いたり、参加者同士で意見交換をする場など多岐にわたって学んだ今日の企画。「私たちも将来のために何かができるんだ!」という『自分ごと』としての認識が得られたのではないでしょうか。
2020年1月28日 ブリスベン(オーストラリア)寄港
オーストラリア第3の都市ブリスベンに寄港。 まずは、1927年開園の世界最大・最古のコアラ園へ。 コアラの他にもオーストラリアの代表的動物と近距離で会うことができました!市内へ戻り、市街地の南サウスバンクへと向かいます。 観光ガイドやポストカードでよく見るモニュメントと街並みをパシャり! 街のど真ん中を流れるブリスベン川には、市民の交通の足として船が使われています。 帰りはこの船に乗ってみます。橋の下をくぐり、沈みゆく太陽を背に夕暮れの涼しい風を受け、波の揺らぎに身をゆだねます。さぁ、次なる目的地は太平洋の島々!新たにはじまる旅の物語が、今から楽しみです!
2020年1月26日 マオリ族とアイヌの人々との交流
水先案内人ウィル・フラヴェルさん(ラザフォードカレッジマオリ学学部長) は、教育学の博士課程に在籍する傍ら、ヘンダーソン・マセイ地方委員会の議員や西オークランド高校の教師も務め、ラザフォードカレッジでマオリ語を教えています。この講座ではマオリ族とアイヌの人びととの結びつきをお話ししてくれました。 「私の夢は将来マオリ族全員がマオリ語を話せるようにすることです」と語るウィルさん。さらに日本のアイヌについても「アイヌの人びとの声を聞き、理解すること。そしてアイヌでない人びとも言葉や文化を学ぶことが大切です」と優しい目で話すウィルさんの姿が印象的でした。
2020年1月25日 旧正月
旧暦のお正月にあたる今日は特別な一日。船内も旧正月一色に染まりました。 文化体験広場では、水墨画、書道や金鼠迎春折り紙体験が開かれ、みんなで作った装飾物の前で記念撮影会! 別会場では「ソルナル広場」と題して韓国の旧正月をお祝いする催しが開かれています。 船内で一番大きい会場では、「金鼠迎春ショー」と題し、中国の伝統的な音楽と旧正月の時期に楽しまれている踊りが披露されます。この獅子、実は船内で手作りしたもの。そのクオリティの高さには驚かされました。 最後は全員で皆さんにとって良い一年になることを願いつつ、今年二度目の新年あけましておめでとうございます!!
2020年1月24日 ホバート(タスマニア島)寄港
タスマニア島に寄港しました。今日は原生林を歩き、森林保護を学ぶツアーへ。島の約45%が国立公園や自然保護区に指定され豊かな自然がある一方、希少な原生林は伐採が進み、危機に瀕しているといいます。この原生林は、太古の時代にゴンドワナ大陸の時代から存在する植物が点在し、150種類もの絶滅危惧種が生息しているとか。「利益と安さだけを追求するのではなく、長期的な社会・環境・経済インパクトを考える必要があります。バランスよくエコな方法で伐採を行うことは可能だと思います」と語ってくれたガイドのデービットさん。今私たちが意識すべきことをあらためて考える一日となりました。
2020年1月22日 二胡コンサート
6歳より二胡を習い始めた水先案内人 張艶さん(二胡奏者) 。西安音楽学院を卒業後、北京戯曲学院にて京胡及び京二胡を研修し、各地で演奏会、講演会を開催。現在は二胡講師、奏者として様々な日中文化交流のイベントで活躍されています。 普段、日本ではあまり馴染みのない二胡は、2本の弦を弓で弾いて演奏する中国伝統の弦楽器です。張さんの二胡の音色は沢山の異なる文化にふれる私たちの船旅のように、中国、日本、また西洋へと、さまざまな場所へと私たちを運んでくれます。二胡ならではの妖艶な音質に思わずうっとりしてしまいます。 終始張さんの二胡に魅了された時間となりました。
2020年1月21日 シドニー(オーストラリア)寄港
シドニー寄港2日目。オペラハウスとハーバーブリッジを見渡すことができる、ミセスマックォーリーズ・チェアからスタートです! 朝の気持ち良い日差しを浴びながら、ボタニックガーデンを歩きます。 緑あふれるガーデンの中にはオシャレな建物もあり、さまざまな特別展示がおこなわれています。ハーバーブリッジからぐるりとまわり、オペラハウスの麓までやってきました。近くで見るとこれまたまったく違う表情を見せてくれます! ついつい色々な角度から撮りたくなってしまうんです! 楽しい時間はあっという間。いよいよクルーズも折り返し地点!旅の後半も楽しみな寄港地がいっぱいです。
2020年1月19日 核実験で影響を受けた先住民
南オーストラリア西海岸の先住民族コカタ族スー・ハセルデインさん(ICANパートナー)の故郷マランガでは、1950年代の核実験で家族や民族内に多くの被害が出ます。さらに同地でもウラン採掘がはじまり、土地は汚染され、採掘されたウランが様々なところで使われることに胸を痛めたスーさん。「子ども達により良い未来を残したい。砂漠と不毛に見える土地は実は生命にあふれていて、核実験をする場でもなく、ウランは地中においておくべき」と強く訴えます。「お互いに学ぶことで、世界的な問題にも力を合わせて対処できると思う」と希望にあふれるメッセージも私たちの心に残してくれました。
2020年1月18日 メルボルン(オーストラリア)寄港
船は、メルボルンに入港しました。 エウレカタワー88階から高層ビルと緑あふれる街を見下ろします。 大きなファサードと空高く伸びる尖塔が目印のセント・ポール大聖堂がまるでおもちゃの様。 続いて、1892年にオープンし、その建築美から「コリンズ・ストリートの宝石」と呼ばれブロックアーケードへ。さらに芸術的な図書館で有名なビクトリア州立図書館からカールトンガーデンズへ足を伸ばし、最後はクイーンビクトリアマーケットでお買い物。隅から隅までたっぷり遊びつくし、川沿いをのんびり歩きながら船へ戻ります。 またこの街に来たい!と名残惜しい気持ちを胸に次の街へ向かいます。
2020年1月16日 アデレード(オーストラリア)寄港
船はオーストラリア南部のアデレードに到着。見事な快晴の空のもと、船に掲げられたアボリジニの民族旗が風になびきます。街自体がコンパクトなアデレード。徒歩でも十分に歩き回れます。2本の尖塔が印象的なゴシック建築セント・ピーターズ大聖堂から地元でも大人気のアデレード動物園へ。コアラ、エミュー、カンガルー、ワラビー、ちょっと気だるそうな姿さえ、愛らしく思えます。 最後はランドル・モールでオーストラリア名物、ナッツを探します。ひとかじりすると口の中に豊かな香りが広がります。どの寄港地も「もう一度来てみたい!」と思える場所ばかり。次の寄港地メルボルンも楽しみです。
2020年1月15日 海の上の仕事人-ホテルマネージャー-
本船オーシャンドリーム号のホテルマネージャー・コーネリスさんに、普段は聞くことのできない船の話や仕事の話をしていただきました。オランダ出身のコーネリスさん。かれこれ46年も船の上で働いている、まさにプロフェッショナル。 「船の中で多文化に触れ、異文化に対する理解度と知識は上がった」と嬉しそうなコーネリスさん。 「船旅の良さは?」と聞かれ「明日何が起こるか分からないエキゾティックな旅ができること」と答えてくれました。そんな彼らに支えられている私たちの船内生活。こうやって顔が見えることで安心感が得られるのと同時に、感謝の気持ちがより一層強くなりました。
2020年1月14日 ICANとピースボートの歩み
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)共同創設者であるデーブ・スウィーニーさん。「世界各国が抱えるウラン核廃棄物処理問題。オーストラリアでは、アボリジナルの土地が廃棄処分場として候補にあげられている」と紹介。「核の90%はアメリカとロシアが握っている。つまり私たちはそれをコントロールすることが可能であり、同時に被爆者の声は核兵器に対する考えを変えることができる」と訴えます。また「2017年にノーベル平和賞を受賞したことは大きな喜びです。この小さな条約は核兵器をなくすための大きな武器となり、まさに核兵器禁止への道は岐路にある」と力強い言葉をくれました。
2020年1月12日 先住民族と土地、そしてウラン採掘
パースから約600kmの街カルグーリーで先住民族ラジオ局を経営する水先案内人デビー・カルモディーさんは、先住民族アナング族です。同民族は政府が行った核実験により土地を追われ、さらに移住した先が、ウラン採掘の近くだったため放射能や環境被害を受け「先住民族の命」が奪われてしまったのです。「私の土地のウランは、広島、福島に続いています。誰もが将来、環境難民にならないために私たちのストーリーを話しました。これからも正義と平和のために闘っていきます」この言葉にデビーさんの話が他人事ではなく、現在の私たちの問題でもあると気付かされた人は多いはずです。
2020年1月8日 パース(オーストラリア)寄港
船はオーストラリア西部の港町フリーマントルに到着。ぬけるような青空のもと国内第4の都市パースへ。 自然と都会が調和したパースの街を一望できるキングスパークへのぼります。綺麗にサウスパークが見渡せる場所に到着しました。風が気持ちよい!市内にはおしゃれなモニュメントが多く点在しており、歩くのが楽しい! かわいらしい時計台が目印のロンドンコートの内部は中世ヨーロッパにタイムスリップしたような雰囲気が広がります。 夕暮れ時、スワン川に架かる橋の向こうに夕日が沈みます。寄港地ではいつも時間の流れが早く感じます。それだけ楽しんでいるという証拠でもありますよね。
2020年1月7日 夢とロマンの世界遺産講座
いよいよ本船も今クルーズのハイライトであるオーストラリアへ。世界遺産検定マイスターでもある水先案内人片岡英夫さん(NPO法人 世界遺産アカデミー認定講師)が語る西オーストラリアの世界遺産の魅力を聞きに立ち見が出るほどの大盛況。オーストラリアの国土や国旗、エアーズロックにまつわる話に会場からは「へ〜!!」の嵐が。 明日訪れるパース、フリーマントルの刑務所やキングスパーク、夜景が綺麗に撮れるスポットなど、まるで現地の旅行ガイドばり。さらに西オーストラリアは入国の際、検疫がかなり厳しいから気をつけてくださいねという情報まで。これで明日の準備ばっちりですね!!
2020年1月6日 海を守る地球市民へ
海にまつわる環境問題について話てくれるのは、水先案内人 アナ・オポサさん(セーブ・フィリピン・シーズ代表)。実はマングローブを正しく植林することが海にとって重要な存在となると言います。またダイナマイト漁業や気候変動、海洋プラスチック汚染により失われつつあるサンゴや2050年には東南アジアの海が70%も汚染されるデータも紹介。エコバッグやマイボトルを持ち、魚の餌付けをやめ、 シュノーケリング中にサンゴを傷つけないこと、何より海についてもっと知ることが大切と語ります。私たちの旅の舞台となる海にまつわる話を聞き、たくさんの知識を得ることができた今日の講座でした。
2020年1月3日 バリ島(インドネシア)寄港
船はインドネシアのバリ島に到着。鮮やかなバティック衣装に身を包んだ現地の方が、歌と踊りで歓迎してくれます。こうやって違う国の文化に触れることができるのも旅の醍醐味です。 まずはバリ芸能芸術の中心地ウブドへ。ウブド王宮の入口に佇む石像もバリ独特の雰囲気を醸し出します。ランチはライステラス(棚田)を望めながらインドネシア名物ナシゴレンを!目を養い、お腹も満たし、次は世界遺産タマン・アユン寺院とバリを代表するタナロット寺院 です。 タナロット寺院はまるで海に浮かぶよう。打ち寄せる波の音、夕闇にとけこみ始める寺院、この世とは思えない景観に心を打たれました。
2020年1月2日 バティック生地の歴史
シンガポール南洋理工大学歴史学科博士過程の学科長を務め、政治学者でもある水先案内人のファリシュ・A・ノールさん。今日は彼自身もコレクターである、「バティック生地」の歴史についてお話ししていただきました。バティックとは、ろうけつ染めで染色したもので、インドネシアでは、精神的・宗教的な意味を強く持っており、デザインを見れば社会的な階級が分かるといわれています。インドネシアでは、世界無形文化遺産にも登録されているんです。明日はいよいよインドネシア、バリ島に寄港。これまでとは違った視点でバティックを見ることができるのはないでしょうか?
2020年1月1日 船で迎える新年!
いよいよ2020年の幕開けです!!初日の出は残念ながら雨に降られてみることはできませんでしたが、うってかわり船内はお正月ムードにあふれます。8階中央フリースペースでは「新春!鏡開き」が開かれました。 お祝い事には欠かせない鏡開き。今年一年の健康と幸せを願い「せーのっ!」のかけ声でカンッ!! さまざまな地域から参加された方たちが乗る、ピースボートならではのお正月。その装いも和服にはじまり、韓服、モンゴル衣装、華服。まさに多文化共生とはこのことでしょう。みなさん楽しげに写真を撮り合います。そして旅に始まった2020年。新年あけましておめでとうございます!
2019年12月30日 セブ島(フィリピン)寄港
フィリピンの島々をぬけ、船はセブ島に到着。 セブ島随一のリゾート地と言われるマクタン島へ。ビーチでは、地元の人たちで賑っています。ビーチをあとにし、お昼は、セブ島発の人気シーフード店へ。ガーリックバターソースで和えたボイルエビのメニューは、シンプルながらも絶品! 探検家のマゼランがこの島に上陸し、スペイン統治時代が始まり、宗教においても影響を与えました。フィリピン最古の教会のひとつ、サント・ニーニョ教会。熱心に祈りを捧げている方が大勢います。 教会の中は外の喧騒とはうってかわって静けさが広がり、荘厳な雰囲気。アジアの国ではそう見ることができない光景です。
2019年12月28日 ピラティス
水先案内人の更科枝里さん(株式会社Global Wellbeing 取締役社長、オーストラリア政府認定ピラティス学位 養成学校主宰)は、オーストラリアの国家資格に準ずるDiplomaの日本初導入を担い、ピラティス学校を運営しています。そんな更科さんのピラティス教室。まずはゆっくりと筋肉をほぐし、徐々に身体が慣れてきたら、少しずつ可動領域を広げていきます。自分の筋力、そして自然の可動領域を取り戻すべく鍛えていく。参加者からは「階段の上り下りが楽になってきたかも」という声も。船旅を続けながら健康維持をしていくことは、この上ない贅沢かもしれませんね。
2019年12月27日 ひきこもり大国ニッポン
水先案内人の石川清さん(フリージャーナリスト、ひきこもり訪問サポート士)に支援活動の最前線の様子をお話ししていただきました。「ひきこもりは決して甘えや怠けではない。戦後の経済成長の急激な社会変化に適合できなかったという大きな問題が起因している」と語る石川さん。 「本人の責任とか努力の問題ではないので、孤立してしまった人に耳を向けてほしい」、「非難する言葉や本人を追い詰めるでなく、雑談をしてほしい」と会場に石川さんは温かい言葉を刻みます。講座に参加したことで、ひきこもりに対する見方の変化が生まれるきっかけになったのではないでしょうか。
2019年12月26日 厦門(中国)寄港
船は最初の寄港地、中国の厦門に到着。福建省南部に位置し、古くから諸外国と深い交易関係を築いた港町です。 まず向かったのは、2017年にユネスコ世界遺産に登録されたコロンス島。租界時代には各国の領事館などが築かれ、情緒あふれる街並みが続きます。 日光岩からは、手前にコロンス島、海の向こうには厦門市街と壮大な景色! 古くから茶葉の輸出港として栄えた街で本場のお茶を堪能しつつ、午後は厦門市内を散策します。路地を覗くとまるで映画のワンシーンのような光景が。 厦門街歩きのフィナーレは本場の小籠包!クルーズ最初の寄港地から大満足の旅。これから続く寄港地も楽しみです!
2019年12月25日 わくわく寄港地特別編-厦門-
集美大学外国語学部准教授で、日本語学科長を務める水先案内人の黄燕青さん。今日は、明日寄港する厦門についてお話していただきました。 福建省南部の美しい港町、厦門。租界時代に造られた洋館や教会など、情緒あふれる建築が並ぶコロンス島をはじめ繁華街の中山路、南普陀寺など風光明美な見どころが目白押し。さらには、実際に厦門に暮らす人びとの生活や文化や宗教観の話しまで話題が広がります。旅行情報誌ではなかなか知ることのできない「生の情報」に、一生懸命メモをする人も。参加された方からは、「明日の厦門がますます楽しみ!」という声も聞くことができました。
2020年12月21日 第103回ピースボートオセアニア一周クルーズ横浜出航
第103回ピースボートオセアニア一周クルーズが出航の日を迎えました。横浜港大さん橋では、オーシャンドリーム号が新たな旅の始まりを待っています。 デッキにはお見送りの方々が続々と集まってきます。そして出航を間近に控えたデッキでは、出航式が始まりました。「いってきます」「いってらっしゃい」そんな声が響きわたります。 汽笛の音とともに、船は少しずつ港を離れていきます。たくさんの人に見送られ、いよいよ旅がはじまります!!