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第80回地球一周の船旅(30周年記念クルーズ)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
古くから貿易都市として栄えてきた、南インド・ケーララ州中部の港町。海岸から内陸部へと続く水郷地帯の北端に位置しており、運河が数多く築かれた水の都でもあります。
美しきバックウォーターの街
古代ローマ時代から交易で栄え、数々の人やモノ、文化が行き交ってきたコーチン。縦横に張り巡らされた水路と穏やかな田園風景がどこまでも広がる水郷地帯「バックウォーター」は、南インドの豊かさの象徴です。南インドは、さまざまな料理に多彩な香辛料を用いるスパイス文化の地。このスパイスを求め、大航海時代にはヨーロッパから多くの人々がこの地を目指しました。多様なスパイスの味や使い方を覚えてみるのも楽しみです。南インドの多彩な表情をお楽しみください。
ヨガ発祥の地へ
今ではさまざまな形態で世界中に広まっているヨガ。本来のヨガは、心と身体、自然や社会との調和を目指すものです。ヨガの基本となる呼吸法には、身体の活力を回復させる効果があると言われています。ひと味違う、「本場ヨガ体験」も楽しみのひとつです。また、インド全体の識字率が60%という状況のなか、ここケーララ州は100%という驚異的な識字率を誇ります。経済的に決して豊かとはいえないこの地域の取り組みを学ぶツアーは、途上国支援に関心のある方にもおすすめです。
南インドに広がる水の都
喧騒のイメージがあるインドにおいて、美しい自然と穏やかな雰囲気が魅力の南インド地方。その南端に位置するケーララ州の主要都市・コーチンの海岸沿いには、無数の川や湖、入江などが網の目のように連なり、広大なデルタ地帯を形成しています。コーチンは海洋貿易の要所として、遥か古代ローマの時代から栄えてきました。豊かな水源に育まれた美しい自然や、ヨーロッパ文化とインドの文化が融合した独特の雰囲気が残る旧市街、南インドならではのグルメなど、魅力あふれるコーチンの街を旅します。
[特集記事]ヤシの木がそよぐ南インドの桃源郷へ−
スエズ運河の地中海側の拠点として、古くから栄えた港町。一番の見どころ、ギザの三大ピラミッドとスフィンクスは必見。異国情緒あふれるアラブの伝統文化にふれることができるのも魅力です。
悠久の歴史に思いを馳せる
5000年の歴史を紡いできたエジプト文明の遺跡は、想像をはるかに超えるスケールで私たちに迫ります。中でも世界七不思議のひとつのギザの三大ピラミッドとその傍らにたたずむスフィンクスの迫力は、まさに圧巻。ツタンカーメン王の黄金のマスクをはじめ、世界最大のエジプト歴史コレクションを誇る考古学博物館も、ぜひ訪れたいスポットです。また、ファルーカと呼ばれる帆掛け船でのナイル川クルージングは、エジプト文明を育んだ大河の恩恵を感じる、忘れられない体験となるでしょう。
「千の塔の都」の伝統
多くのイスラム教徒が暮らすエジプトには、市中にたくさんの礼拝堂・モスクがあります。その中でも一際目立つのが、カイロにあるムハンマド・アリ・モスク。巨大なドームとミナレットが荘厳な雰囲気を漂わせており、内部に一歩踏み入れば、シャンデリアの灯りと幾何学模様に彩られた美しい空間が広がります。活気に満ちたバザールやにぎやかな街並みと、静謐な祈りの空間が共存するエジプト。長い歴史の中で発展したエジプトの食文化も、ぜひ味わいたいところ。エジプトに広がるアラブ文化を五感でお楽しみください。
スエズ運河を抜けてエジプトへ
もっとも有名な世界文化遺産のひとつ、巨大ピラミッドを擁するエジプトへの旅は、多くの人びとの憧れ。遥かなる歴史ロマンに彩られたエジプトをめぐる旅は、紅海と地中海、そしてアラブ世界とヨーロッパをつなぐ「スエズ運河」の航行からはじまります。スエズ運河の航行は、船旅ならではの体験。およそ半日をかけてゆっくりと運河を進むひとときは、世界一周クルーズのハイライトのひとつでもあります。シナイ半島とアフリカ大陸、運河の両岸に広がる壮大な景色に思いを馳せながら、船は一路エジプトを目指します。
[特集記事]古代の謎を秘めたピラミッドが待つ大地の砂を踏みしめて
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
ヨーロッパ有数のリゾート地として知られる、地中海の中央に浮かぶ島国マルタ。16世紀に築かれた美しくも堅牢な要塞都市バレッタは、数々の歴史をいまに伝えています。
ハチミツ色に輝く街へ
古くからさまざまな民族や宗教の影響を受け、文明の十字路と呼ぶにふさわしい幾多の歴史物語を経験してきたマルタ島。バレッタは、16世紀にオスマン帝国の侵攻を防いだ聖ヨハネ騎士団長ジャン・ド・ヴァレットによって築かれた城塞都市です。「マルタストーン」と呼ばれる独特の黄色がかった石灰岩で築かれた堅牢な街並みは、世界遺産にも登録されています。趣たっぷりの路地を散策すれば、この街が受け継ぐ歴史とロマンを存分に感じられるでしょう。ハチミツ色の美しい旧市街が迎える入港シーンにもご注目ください。
中世のロマンにふれる
12世紀ころよりキリスト教の聖地巡礼の守護を司った聖ヨハネ騎士団が、現在の「マルタ騎士団」となりました。バレッタのシンボルともいうべき聖ヨハネ大聖堂は、騎士団ゆかりの地としても知られます。外観からは想像できない金箔が施された豪華な内装、そして一面に描かれた壮大な天井絵は圧巻です。マルタ騎士団とゆかりの深いもうひとつの建物が、騎士団長の宮殿です。ここは聖ヨハネ騎士団の中枢で、騎士団の公邸として用いられました。甲冑やタペストリー、絵画など、美術館さながらの調度品には目を奪われます。
絶景に彩られた入港の風景
地中海の上に浮ぶ、城塞都市バレッタ。さまざまな民族や宗教が交差したことから「文明の十字路」と称される世界遺産の旧市街には、数多くの歴史的建造物が残されています。独特のハチミツ色をした石灰岩で築かれた街並みと、紺碧の地中海が織りなすコントラストは唯一無二。これほど美しい景観が船の入港を迎えてくれるのは、世界一周クルーズの数ある寄港地においてもバレッタだけかもしれません。まるで中世へとタイムスリップしたかのような風景に包まれながら、船はバレッタへと入港します。
[特集記事]ハチミツ色に輝く美しい世界遺産の街へ
カリブ海に浮かぶ島々の中で、3番目に大きな島、ジャマイカ。輝く海や生い茂る緑をはじめとする豊かな自然と、そこに暮らす人びとの陽気な笑顔が魅力です。
カリブ海のビーチでのんびり
ジャマイカ第2の都市モンテゴベイは、川や滝などのほか、カリブ海をのぞむ美しいビーチがいくつもあります。中でもおすすめは「ドクターズ・ケーブ・ビーチ」。真っ白でさらさらの砂浜にどこまでも続く透明度の高いコバルトブルーの海、バックミュージックにはレゲエが流れ、ゆったりとした時間が流れます。お食事には、ハーブやスパイスをきかせた鶏の炭火焼き、ジャマイカ名物の「ジャークチキン」が外せません。光り輝く海を眺めながら、ゆったりと流れるカリブの時間をお楽しみください。
『ラスタ』の文化に触れる
レゲエ・ミュージックの元になっている「ラスタファリズム」。環境に配慮し自然と共存しながら暮らすラスタ・ビレッジを訪問し、ラスタマンと出会い、持続可能な暮らしと生き方について考えるプログラムを行います。食事もコミュニティの方が準備してくれたベジタリアンフードをいただきます。夜は地元のミュージシャンを招いて、本場レゲエを体験。誰もが知る往年の名曲から現代のレゲエまで幅広い演奏が楽しめます。考え方、生活スタイル、音楽のメッセージ性、あらゆるところで「ラスタファリズム」に触れ体感する一日です。
ハン川の河口に開けたベトナム中部最大の都市ダナン。喧騒あふれる街並みがある一方、郊外にはのんびりとした田舎の風景が広がっています。
世界遺産の街並みを堪能
近年ビーチリゾートとしても注目され、ベトナムの中でも発展著しいダナン。コロニアル様式の建物や彫刻が施された中国寺院などさまざまな建築様式を目にすることができる「ホイアン」へも好アクセス。朱印船貿易の最盛期には日本人街もあった場所は、現在は世界遺産の街並みとして残り、人気のベトナム陶器やシルク雑貨の商店が彩りを加えます。観光はもちろん、ヘルシーなベトナム料理、民族衣装アオザイのオーダーメイドなど、楽しみは尽きません。時間があれば、ぜひシクロ(三輪人力車)にも乗車してみては。
ベトナムの若者たちと大交流
1994年から始まり、いまやピースボートクルーズを代表する交流プログラムとなった「ベトナムと若者たちと大交流」。交流相手は、ダナン青年連盟のとびきり元気な若者たち。片言の英語や日本語、身振り手振りで体当たりの交流は、限られた時間でも「友だち」になれるとっておきの体験です。訪れるたびに街の景色が変わるほど急速な経済発展をとげるベトナムでも、彼らの笑顔やおもてなしの心は変わりません。お互いの文化を紹介したり、流行や興味あることを話し合ったり、一緒に街を歩いたり―― 一生の思い出となる1日が待っています。
出会いと発見に満ちた街
「自由と独立ほど尊いものはない」――これは、その生涯をベトナム独立に捧げた革命家ホーチミンの言葉。多くの犠牲を払い独立を勝ち取ったベトナムは、戦後、著しい発展を遂げました。船が寄港するのは、中部最大の街ダナン。かつては政治・文化の中心である首都ハノイと東南アジア有数の大都市ホーチミンが人気を二分していましたが、現在ではこの街の魅力が広く知れ渡り、日本からの直行便も運航されるようにもなりました。ピースボートクルーズだからこそ体験できるプログラムなどを通して、その魅力に迫ります。
[特集記事]ドラマチックな出会いが待つ、中部最大の街
各界のセレブリティを集め、華やかな社交場として700年以上の歴史を持つモナコ。グレース公妃、F1グランプリ、カジノに高級ホテルなど、トピックを聞くだけで胸が躍る人も多いはず。
エレガントなリゾート地で過ごす
世界で2番目に小さな独立国であるモナコは、ヨーロッパ随一の高級リゾート地として長い歴史を持ちます。1956年、ハリウッド女優のグレース・ケリーとモナコの大公の結婚式が執り行われた白亜のモナコ大聖堂や大公宮殿も趣きたっぷりです。また自動車レースの最高峰、F1グランプリの開催地としても有名なモナコ。実際にレースで使用されるモンテカルロ・市街地コースを歩けば、レースでお馴染みの赤白の縁石やヘアピンカーブなど、心躍るポイントに出会える楽しみも。
風光明媚な風景をもとめて
南フランスのコート・ダジュール(紺碧海岸)地方は、風光明媚なリゾート地として知られています。人気の観光地エズ村は、海から切り立った崖の上から見る地中海は例えようのない美しさ。山に隠れるように築かれた村に残る石造りの家々の間を、細い路地が縫うようにはしり、その光景は中世にタイムスリップしたかのよう。夢見心地な時間が過ごせることでしょう。
等身大のモナコに会いに
高級リゾートのイメージが強いモナコですが、もともとは地中海に突き出た岩山の上に築かれた街。今では「モナコ・ヴィル地区」と呼ばれる旧市街は下町の雰囲気にあふれ、中世から続く細い石畳の路地が迷路のように走り、黄色やピンクなどカラフルな建物が並びます。カジュアルなカフェやスナックが買える屋台などもあり、高級路線とは一味違った等身大のモナコが味わえる場所です。また、1215年にジェノバ人が築いた要塞跡に建てられたイタリア・ルネッサンス様式の大公宮殿では、毎日衛兵交替式がおこなわれており、宮殿前の広場からはモナコ港と地中海の美しい風景が堪能できます。
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
モロッコ最大の商業都市として発展を続けるカサブランカは、昔のままの旧市街も残り、新旧を感じる事ができます。東西文化が融合した幻想的な雰囲気が見どころです。
活気あふれる街をゆく
モロッコの港町カサブランカには、世界第三位の大きさを誇る「ハッサン2世モスク」があります。1986年から8年かけて作られたこのモスクは、ミナレット(尖塔)の高さが200mもあり、 ゼリージュと呼ばれる伝統的な技法で作られたモザイク装飾が施されています。その美しさと大きさは圧巻!見る人を魅了します。モロッコならではのお土産を探してハッブース街へ。定番の革製品をはじめ、ティーグラスや大小さまざまな絨毯、タジン鍋、かわいらしい雑貨類などのお店が並んでいます。きっとお気に入りの一品に出会えることでしょう。
伝統料理に舌鼓
モロッコで食事をするなら、ぜひ伝統料理のクスクスを。クスクスは小麦から作られた粒状のパスタで、お肉や野菜と一緒に煮込んでいただきます。旨みがぎゅっとしみこんだクスクスは絶品です。材料の水分だけで調理するので、素材の味をふんだんに楽しめるタジン鍋も定番料理のひとつ。鶏肉や牛肉、魚など、さまざまな種類があるので選ぶのも楽しみです。食後は、ミントティーでほっと一息。 緑茶の葉っぱと一緒にミントと砂糖を入れて作るミントティーは、モロッコではかかせない飲み物です。
[特集記事]魅惑のモロッコ街歩き
いにしえのローマ帝国の首都であり、「永遠の都」と称されるローマへ。歴史都市で、偉大な文化遺産の数々と出会います。その壮大さと歴史の深さは一見の価値ありの寄港地です。
「永遠の都」ローマ
チビタベッキアから電車で1時間ほど走ると、「永遠の都」ローマに到着です。世界遺産「ローマ歴史地区」には偉大な帝国の遺跡がひしめいています。まずは、円形闘技場「コロッセオ」へ。4階建ての客席からは、かつての猛獣の檻や大掛かりな舞台装置などの地下施設も見ることができます。映画「ローマの休日」の舞台にもなったスペイン広場やトレヴィの泉も必ず訪れたい場所。スペイン広場では、ぜひ大階段へ。現在は、飲食や座ることはできませんが、階段から眺める景色は感動的です。トレヴィの泉では、願いがかなうようにコインを後ろ向きに投げ入れることをお忘れなく!
世界一小さな国
世界一小さな国であり、カトリックの総本山として知られる”ヴァチカン市国”は、国全体が世界遺産に登録されています。ローマの街の中にあり、出入国は原則的に自由なので、ローマ観光がてら訪れることができます。「サン・ピエトロ広場」とつながる、サン・ピエトロ大聖堂内部の美しさは圧巻。優美な彫刻に彩られたヴァチカン宮殿では、歴代の法王が世界中から集めた至宝の並ぶ美術館をはじめ、システィーナ礼拝堂の1508年から4年をかけて描かれたミケランジェロの天井画など、見どころ満載です。
イタリアの栄華にふれる
古代ローマ時代の中心地として栄えた首都のローマや、トスカーナ地方の美しき古都フィレンツェ、イタリア南部に浮かぶシチリア島など、数多くの名所に彩られた国・イタリア。世界遺産の登録数は55件と世界最多を誇り、ピースボートクルーズで訪れるヨーロッパの寄港地においても、特に人気の高い場所のひとつです。紀元前からの歴史を誇る首都ローマやイタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェを擁するトスカーナ地方など、歴史と芸術に彩られたイタリア中部をめぐる旅へと出かけます。
[特集記事]魅惑のイタリア歴史散歩-1-−
四国と同等の国土面積に20以上の火山を擁するエルサルバドル。マヤ文明の遺跡や、火山に育まれた雄大な自然が魅力です。明るく温かい地元の人たちとの交流もおすすめです。
謎に満ちた古代都市へ
噴火した火山の降灰で埋もれたマヤ文明の遺構、サン・アンドレス遺跡は、地中に埋もれていたことにより風化をまぬがれた貴重な遺跡のひとつです。この遺跡が発見された丘からはピラミッド型神殿の基礎が発掘されており、この一帯は中規模の都市だったことが明らかになっています。中央広場の神殿跡や住居跡を見学することができますが、現在も発掘作業は続いており、遺跡の全貌はいまだ明らかになっていません。失われたマヤ文明の都市が足元に眠る、ロマンあふれるミステリアスな風景をお楽しみください。
かけがえのない出会い
1992年に12年間続いた内戦が終結したエルサルバドル。この国を訪れると、平和を取り戻してから四半世紀が経過した現在も、内戦がいまだに過去の出来事ではないことに気付かされます。”内戦”という言葉からは暗いイメージが思い起こされますが、出迎えてくれるのは明るく朗らかな人びと。「素朴」と表現されることの多いエルサルバドルの人たちの芯に秘めた強さと温かさは、つらい経験を乗り越えてきたからこそのものなのかもしれません。光と影を併せ持つエルサルバドルに生きる人たちに、ぜひ出会ってみてください。
美しい海岸風景から「太平洋のエメラルド」と呼ばれるマンサニージョ。多くのクルーズ客船が訪れる、メキシコ屈指のリゾート地でもあります。
豊かな海が迎える町
太平洋に面したマンサニージョは、メキシコにとって商業や水産業、そして貿易における重要な港町のひとつです。名物はカジキマグロで、船が入港するマンサニージョ港では漁師たちの誇りを感じるような、大きなカジキマグロのモニュメントが迎えてくれます。毎年開催されるカジキマグロ釣りの国際大会には、世界中から釣り人が集まります。
メキシコ料理に舌鼓
広大な太平洋に面する漁港とあって、海の幸の食材が豊富なマンサニージョ。新鮮な魚介類をマリネにしたセビッチェに、タコスやワカモーレなど、トマトや豆類をたっぷり使い唐辛子の効いたソースが食欲をそそる本場のメキシコ料理をご堪能ください。お酒が好きな方には、メキシコを代表するお酒テキーラもおすすめ。“テキーラ”はメキシコの一部地域で造られたものだけがそう名乗ることができる、特別なもの。一般的にテキーラは「酸味」や「辛味」と相性が良く、スパイシーなメキシコ料理とは抜群のマリアージュが楽しめます。
サッカー大国メキシコでサッカー交流
メキシコは中南米を代表するサッカー強豪国です。ピースボートクルーズでは、地元の若者たちとサッカーを通して交流を深めるオプショナルツアーを実施。言語も異なる、今日初めて出会った人たちとプレーをするという不思議な体験――はじめはお互いちょっと緊張のスタートですが、試合後のフィールドには笑顔があふれ“同じボールを追いかけた仲間”との一体感も芽生えます。遠く離れた国に友達ができるのも、ピースボートならではの体験です。
紀元前からの歴史を有するフランス最大の港湾都市。同国最古の港として知られるマルセイユ旧港は19世紀まで貿易の中心として利用され、今はヨットハーバーとなっています。
南仏の風光明媚な街へ
ゴッホやピカソ、マティスなど、多くの芸術家も愛したプロヴァンス地方の港町マルセイユ。2600年もの歴史がある街には、風光明媚な街並みが広がります。標高150メートルの丘の上にそびえる「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、街のシンボル的存在で、ここからマルセイユ市街が一望できます。この街は、対岸にあたる北アフリカをはじめ世界各地から多くの移民が集まる「多民族シティ」としての一面も有しています。フランスの都市部とは異なる、この土地独自の歴史や文化と出会えるでしょう。
南仏を彩る豊かな文化
魚介類をふんだんに使用した南仏の名物料理、ブイヤベース。マルセイユはブイヤベース発祥の地としても知られます。街の旧港河岸で毎朝開かれる魚市には水揚げされたばかりの魚が並び、周辺にはブイヤベースを出すレストランが軒を連ねています。そして、お土産として人気なのが植物性の石鹸です。フランス王室も認める品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれるマルセイユの石鹸は、古くから上流階級の人びとに愛され、世界中に数多くの愛用者がいます。
フランス最古のワイン産地
古くから港の発展とともに歩んできたマルセイユ。美味しい南仏料理に欠かせないワインも、この街の大きな魅力です。産地としてはボルドーやブルゴーニュなどが有名ですが、実はフランスにおけるブドウ栽培の歴史はここプロヴァンス地方が最古で、その起源は古代ギリシャ時代に遡ると言われています。丘陵地帯に囲まれた段丘畑、海風と季節風、そして石灰質を多く含む乾燥した土壌はブドウ栽培に最適な環境なのだとか。ここでの生産量の90%を占めるロゼワインは、フルーティーでフレッシュなさわやかさが特徴です。
[特集記事]陽光輝く地中海の港町で、南仏グルメとワインを堪能する
カリブ海のイスパニョーラ島南東部に位置する、ドミニカ共和国の首都。大航海時代にコロンブスが「新世界」へと到達して以降、最初の植民都市としても知られます。
コロンブスが眠る島
15世紀末に築かれたラテンアメリカ最古の植民都市、サントドミンゴ。コロンブスが「新世界」で最初に到達した地で街づくりを中心的に行ったのは、彼の弟バルトロメでした。教会や行政機関が建つ中央広場から碁盤目状に道が配置された街並みは、その後の植民都市のモデルとなりました。また、1992年にコロンブスの新大陸上陸500周年を記念して建設された灯台には、コロンブスの遺骨が安置されています。大航海時代が拓いた新たなる世界と、列強国による長い植民地時代――それぞれの歴史に思いを馳せる訪問となるでしょう。
かけがえのない交流
世界有数の野球大国、ドミニカ共和国。国内にプロリーグを持ち、米国メジャーリーグや日本のプロ野球で活躍する選手も多く輩出しています。そんなドミニカで、地元市民と野球交流を行います。一緒に白球を追う時間は、忘れられない思い出になることでしょう。またドミニカは、戦後に日本政府が進めた移民政策の目的地のひとつで、約1,300人の人びとが移住した地でもあります。数々の受難を乗り越えてきた日系コミュニティを訪ね、人びとと出会うツアーも実施します。日系移民の歴史と今、未来の展望に耳を傾けてみましょう。