第80回地球一周の船旅(30周年記念クルーズ)
クルーズレポート
2013年10月10日 第80回ピースボート「地球一周の船旅」帰港
10月10日お昼過ぎ、85日間にわたる地球一周の大航海を終え、オーシャンドリーム号が横浜港大さん橋国際客船ターミナルに帰港!デッキから岸壁を見る皆さん、視線の先は、先に手続きを終え下船した方々(※800名以上の皆さん全員の下船には、3〜4時間ほどかかるんです)。ついさっきまで同じ船にいた仲間と、船と岸壁に分かれて「○○さーん、ありがとー!」「お先に!また連絡するよ!」なんて声を掛け合うというのも何だか不思議なもの。地球一周の船旅はこれにて終了。ここからは、旅で得たことを糧に、新しい日々が始まります!
2013年9月11日 モンテゴベイ(ジャマイカ)寄港
本船はジャマイカのモンテゴベイに寄港。ダウンタウンにはお土産物屋さんやレストランが並びます。お店を覗いてみると、赤・黄・緑の「ラスタカラー」で彩られた小物やブルーマウンテンコーヒー、ラム酒、レゲエのCDなど、ジャマイカらしいグッズがたくさん!「ヤーマン!(現地で使われるパトワ語の挨拶)」の陽気な声に振り返ると、色鮮やかなウクレレを持った男性が。「このウクレレ、ジャマイカ国旗のカラーを使ったんだ。クールだろ?」へぇ〜、オシャレでカワイイ。「だろ?オレが作ったんだ」そんなコトを聞くと俄然、欲しくなっちゃいます!こんなやりとりも旅の醍醐味なんですよね。
2013年9月10日 夢舷亭一門会
落語家・古今亭菊千代さん率いる”一門”の皆さんによる寄席が開演!! 壇上に上がるのは、菊千代さんを中心に集まった参加者有志の皆さん。先日、菊千代さんの洋上独演会にて呼びかけられた「お弟子さん募集」に応じ、今日まで修行を積んできました。最後は一門全員で舞台に上がりご挨拶。大きな拍手が贈られます。お弟子さんに名乗りをあげた皆さんはもちろん、客席から寄席を楽しんだ皆さんからも「落語がぐんと身近になった」という声がたくさん! 温かな笑いに包まれた一夜となりました。
2013年9月10日 One Love Festival
ボブ・マーリーを祖父に持つ女優、ダンサー、作家のドニーシャ・ブレンダーガストさんによる、今クルーズ最後の企画「One Love Festival」。「さまざまな個性が集まり、同じ空間を共有するのが『One Love』」そんなドニーシャさんの言葉と共にフェス・スタート!デッキでは、ドニーシャさんと一緒にダンスと音楽と楽しみます。音楽に合わせて、水先案内人でペインターのDragon76さんも登場! じっくりと音楽に浸る人、ドニーシャさんをダンスを楽しむ人、お酒を片手に友人との語らいを楽しむ人——楽しみ方はそれぞれ。そう、こうしてそれぞれに場を「共有」するのが、One Love Festivalなんです。
2013年9月9日 サントドミンゴ(ドミニカ共和国)寄港
大西洋を渡り、本船はカリブ海の島国ドミニカ共和国の首都サントドミンゴへと寄港しました。船を降りて訪れたのは、コロンブス広場。中心には猛々しい姿のコロンブス像が。コロンブスによる「発見」を記念して建てられたものですが、ここからの歴史を思うと、何とも複雑な気分に。広場周辺には、カフェやお土産物屋さんが軒を連ねます。店頭には、ドミニカ名産の琥珀やラリマール石のアクセサリーが並びます。ラリマール石は、時に「ドミニカのトルコ石」とも呼ばれ、この土地でしか採れないことから人気のお土産物なんだそう。トルコ石より少し淡い、爽やかなブルーが印象的です。
2013年9月6日 洋上大運動会
地球一周の船旅の一大イベント、洋上大運動会が開催!参加者は誕生月ごとに黄・青・赤・白の4チームに分かれ競技に臨みます。座っての玉入れやフラフープくぐり、応戦合戦など、ピースボートならではのアイデアが詰まった競技が次々と行われます。そして、最終競技は綱引き。競技参加者も応援席も、今日一番の盛り上がりに。さぁ、最後の力を振り絞って——。全ての競技を終え、勝ったのは…………青チーム!!「お疲れさま」「ありがとう」デッキでは、チームの枠を超えて、こんな言葉があちこちで交わされています。地球一周のアツい1日、忘れられない思い出がまた一つ増えました。
2013年9月4日 まんなか発表会
船内で毎日行なわれるさまざまな自主企画。地球一周の船旅も”折り返し地点”を過ぎたところで、これまでの成果を披露する発表会が開催されました。フラやサルサダンスに続き会場を盛り上げたのは、社交ダンスを披露した皆さん。日々の練習の成果が遺憾なく発揮され、息ピッタリの素晴らしいダンス!中には、先日寄港したベトナムで購入した民族衣装アオザイ姿で臨んだ方も。これも地球一周ならではです。今日の発表会を見て「今からでも参加してみようかな」なんて声も。地球半周でここまで上達するんですから、今からでもまだまだ遅くはありません!
2013年9月2日 マスカレードパーティー
いつもよりちょっぴりオシャレをして楽しむ「パーティー&ディナー」。クルーズ中、2〜3週に1回程度のペースで行われますが、今回はそのスペシャル版、マスカレードパーティーです!皆さん、思い思いの仮面を付けてレストランへ。こんな小さな仮面を付けるだけでも、普段とは「違う自分」になったように感じるから不思議なもの。パーティー&ディナーと言えば、ちょっぴりオシャレなメニューも楽しみのひとつ。目にも鮮やかな料理を写真に収める方も少なくありません。仮面を付けて楽しむオシャレな一夜——また旅の思い出がひとつ増えました。
2013年9月1日 Dragon in the sky〜ライブペイントショー〜
「寄港地ラッシュ」の地中海を抜け、ホッと一息ムードのオーシャンドリーム号。この日行われたのは、水先案内人でペインターのDragon76さんによるライブペイントショー!デッキに音楽が流れ、Dragon76さんがキャンパスに筆をふるいます。4時間にわたるペイントショー。会場に集まった参加者も、ペイントの行方をじっと見守る人、音楽に合わせて踊る人、お酒片手に雰囲気を楽しむ人——それぞれのスタイルでこの場を楽しみます。さあ、いよいよ作品が完成!デッキは大歓声と大きな拍手に包まれます。ライブペインティングに、そしてDragon76さんに魅了されるひとときとなりました。
2013年8月31日 フンシャル(ポルトガル)寄港
地球一周の船旅は、今クルーズのヨーロッパ圏最後の寄港地となる、ポルトガルのフンシャル港に寄港しました。船を降り、まず目を見張るのは街並みの美しいこと!白壁にオレンジの屋根に統一された家々——この景色だけでワクワクします。さっそく船を降り、斜面に沿って並ぶ家々の上をわたるロープウェイへ。空から見ると、街並みはまた違った表情を見せてくれます。港の方角を振り返ると、美しい屋根並と青い海、そしてオーシャンドリーム号の姿が!ほどなく、ロープウェイはフンシャルの街を見下ろす丘の中腹に到着。美しい街並みを存分に楽しむ、素晴らしい時間となりました。
2013年8月29日 カサブランカ(モロッコ)寄港
オーシャンドリーム号は北アフリカ・モロッコの港町カサブランカに寄港しました。向かったのは、モロッコ最大かつ世界で5番目の大きさを誇る「ハッサン2世モスク」です。中央のミナレット(塔)の高さは200メートル! 敷地全体の収容人数は驚異の80,000人!!! その大きさだけでも十分ビックリですが、モロッコ全土の芸術家を総動員して作ったと言われる、外壁の彫刻も素晴らしい!! 繊細で緻密で美しい幾何学模様がびっしりと刻まれ、そのスケールたるや……気が遠くなるほど。素晴らしいイスラム建築と美しい街並みを堪能し、モロッコを出港。次の港はポルトガルのフンシャルです!
2013年8月28日 マラガ(スペイン)寄港
地球一周の船旅は、スペイン南部の港町マラガに寄港しました。今日は港から少し足を伸ばし、グラナダへ。訪れたのは世界遺産アルハンブラ宮殿です!“イスラム芸術の最高傑作”と称されるアルハンブラ宮殿の中でも特に有名なスポットがコチラ、コマレス宮。ぴったりと左右対称に作られた様式美に目を奪われます。中央の池が鏡面のように風景を映し出す様子も何とも幻想的です。
2013年8月26日 バルセロナ(スペイン)寄港
地球一周の船旅はスペイン第二の都市バルセロナに寄港しました。訪れたのは、ガウディの作品・グエル公園。ガウディらしいユニークな曲線と、美しいモザイクが特徴です。カラフルなモザイクに囲まれているのに、自然も豊かで落ち着ける場所——ガウディだからこそ生まれた空間です。グエル公園のシンボルと言えば、このモザイクのサラマンダー(トカゲ)。広い公園内でも一番の撮影スポットになっています。近隣のお土産物屋さんでも、このサラマンダーをモチーフにしたグッズがたくさん!家族や友人へのお土産にと買われた方も多かったよう。日本で帰国を待つ皆さん、お楽しみに!
2013年8月25日 マルセイユ(フランス)寄港
オーシャンドリーム号はフランス南部の港町、マルセイユに寄港しました。街の中心部、サン・シャルル駅からのぞむマルセイユ市街。小高い丘に位置する駅からは街並みを一望することができます。続いて訪れたのは「マルセイユ凱旋門」として知られるエクス門。凱旋門と言えばパリのものが有名ですが、マルセイユのそれもなかなかの迫力です。1日たっぷり、マルセイユを堪能し”我が家”オーシャンドリーム号へ帰船。美しい街並みに見送られ、船はゆっくりと港を離れます。マルセイユ、本当に美しい港町でした。船を導くタグボートまで絵になります。「また来よう」そう思える場所がまた一つ増えました。
2013年8月24日 モナコ寄港
地中海をゆくオーシャンドリーム号はモナコに寄港しました。面積わずか2キロ平米ほど、世界で2番目に小さな国です。モナコと言えば、ココを思い浮かべる方も多いことでしょう。そうカジノ!「ル・カジノ・ド・モンテカルロ」の前には、世界の高級車がズラリと並びます。カーマニアでなくとも、この光景にはドキドキさせられるもの。この華やかな雰囲気、日本ではなかなか体験できるものではありません。華やかなモナコを1日たっぷり堪能し、夕刻、オーシャンドリーム号は出港。フランス・マルセイユ港へと向かいます。
2013年8月22日 チビタベッキア(イタリア)寄港
地球一周の船旅は、首都ローマの外港・チビタベッキアに入港しました。ローマへは、港近くの駅から電車で1本の好アクセス。さっそくローマへと向かいます。訪れたのはトレヴィの泉。ここでは、後ろ向きにコインを投げ込むと願いが叶うという言い伝えがありますよね。コイン1枚で再びローマに戻って来ることができる。2枚で大切な人と永遠に結ばれる。3枚投げると今の恋人や夫・妻と別れることができる。さぁ、コイン、何枚投げましょう?コインの枚数はともかく、「またローマに来よう」と思われた方は多かったよう。名残惜しい気持ちを残しつつ、船はチビタベッキア港を出港。次の港はモナコです。
2013年8月20日 ヴァレッタ(マルタ)寄港
地球一周の船旅は、地中海の島国・マルタ共和国の首都ヴァレッタに寄港しました。地中海の真っ青な海に浮かぶ、「マルタ・ストーン」と呼ばれる、独特の蜂蜜色の石灰岩で造られた街並み——息をのむほど美しい景色が本船を迎えます。着岸後、向かったのは「聖ヨハネ大聖堂」。1577年、マルタ騎士団が聖人ヨハネを称えて造ったもの。シンプルな外観に対し、内装はご覧のような豪華さ。そのギャップに驚かされます。天井には聖ヨハネの生涯を描いた天井画が。その壮麗さ、緻密さは時間を忘れて見入ってしまうほど。この美しさ……言葉になりません。
2013年8月18日 ピレウス(ギリシャ)寄港
オーシャンドリーム号は、ギリシャの首都アテネの外港ピレウスに寄港。港すぐの駅からアテネ中心部へは電車で20分ほど。訪れたのはアクロポリスの丘です。丘に建つのはそう、パルテノン神殿!ユネスコのシンボルマークにも採用されている神殿とあって、神々しいまでの美しさ。シンプルなのにいつまでも見ていたい、不思議な魅力があります。夜を迎え、アクロポリスの丘を見上げると遺跡群がライトアップされていました。ふと周りを見ると、街ゆく観光客の皆さん、みんな足を止め丘を見上げています。世界各地の人々がこの街を訪れ、同じように夜景を見上げているというのも、何だか不思議なもの。
2013年8月17日 クシャダス(トルコ)寄港
地球一周の船旅は、トルコのクシャダスに寄港しました。今回のレポートは、地元の若者たちとの交流プログラムから。訪れたのは、クシャダス近郊のシリンジェ村です。到着したら早速、文化交流会のスタート。私たちは、習字、折り紙、三味線、浴衣の着付け体験といった日本文化を紹介します。特に人気が集まったのは漢字と習字。漢字の珍しさもさることながら、筆で文字を書くという体験も新鮮だったよう。大盛り上がりの交流会になりました。楽しい時間はあっという間。もうお別れの時間です。船はクシャダスを後にし、ギリシャの首都アテネの外港、ピレウスをめざします。
2013年8月16日 シャンソン・カンツォーネコンサート
参加者の山口蔦子さんによる「シャンソン・カンツォーネコンサート」が開催!日本でもホールコンサートを主催するなど、歌手として活動されている山口さんですが、歌を始めたのは「50歳を過ぎてから」と言うからビックリ!! 身体を内側から整えるのに歌が効果的、と聞いて始めたそう。朗らかな人柄を表しているような、伸びやかで柔らかい、優しい歌声にうっとり……。「歌声も、話す声もステキ」なんて声も。山口さん、今後の洋上イベントにも登場いただけますよね?次回コンサートが待ち遠しい!
2013年8月15日 リマソール(キプロス)寄港
オーシャンドリーム号は地中海、キプロス島の港町リマソールに寄港しました。ギリシャ神話に登場するヴィーナス誕生の地として知られる美しい土地。さっそく散策に繰り出します!訪れたのは、「コロッシ城」。13世紀に建てられた軍事用の城で十字軍の遠征基地としても使用されていたとか。屋上からはリマソールの街を一望できます。海岸沿いには多くの大型ホテルやバーが立ち並び、大勢の観光客が訪れるリゾート地でもあるリマソール。ビーチはバカンスの人々で賑わっています。裸足になって夕暮れのビーチを歩くと、時間の流れがゆっくりになったように感じます。
2013年8月14日 スエズ運河通航
オーシャンドリーム号は、地球一周の船旅のハイライトのひとつスエズ運河へと進みます。早朝、船は運河の入口へ。右にシナイ半島、左にアフリカ大陸をのぞみながら、船は丸1日をかけてゆっくりと運河をわたります。この運河通航が本当に楽しみだったという方は多いもの。中には「船で運河を渡りたい——この長年の夢を叶えるためにこの船に乗ったんだ」という方も。デッキには、運河の景色をしっかりと目に焼き付けておこうとたくさんの参加者の姿が絶えません。皆さん、いい写真撮れました?スエズ運河を抜け、船はいよいよ地中海へ。壮麗なヨーロッパの国々が待っています!
2013年8月13日 洋上夏祭り
夏の陽気と、旅の盛り上がりでとにかく「アツい」船内。今晩は洋上夏祭りの開催です!夏祭りと言えば……ということで、デッキには屋台や縁日も登場。浴衣コンテストも行われました。皆さん、それぞれに持参した自慢の浴衣でステージに上がります。これぞ夏!皆さん、いい笑顔!!祭りの最後はもちろん盆踊り!デッキに特別にあつらえた、やぐらを中心に踊りの輪が続きます。正しい振りがわからなくても、和太鼓の音に合わせて何となく踊れればOKなのが盆踊りのいいところ。洋上で夏を思いっきり堪能する、楽しい一夜となりました。
2013年8月12日 星空鑑賞会
日本でも話題になったでしょうか?今晩はペルセウス流星群の一番の観測日、ということで、夜のデッキでは星空鑑賞会が行われました。陽もすっかり沈んだ夕刻、プールエリアの照明を落とすと空にはたくさんの星々が浮かび上がります。じっと空を見つめていると、ひとつ、またひとつと流れ星が!その度にデッキからは小さな歓声が上がります。流れ星もさることながら、この星空の美しいこと!「吸い込まれそうな星空」とはこのことを言うのか、と納得。素晴らしい星空鑑賞会となりました。
2013年8月9日 ピースセレモニー
長崎への原爆投下から68年。非核を願う洋上ピースセレモニーを行いました。広島と長崎、日本は2度の原爆投下を経験しています。単純に被害者数だけを比べれば、長崎の方がその規模は小さなものだったようにも見えますが、実際に投下された爆弾は、広島型原爆の1.5倍もの威力を持つものでした。セレモニーでは、5歳の時に長崎で被爆した宮田隆さんがマイクを持ちます。語ったのは「あの時」の光景。その記憶は鮮明に焼き付き、68年を経た今も片時も忘れることができないと言います。そして原爆が投下された11時2分、長崎の方角へ向かって1分間の黙祷を捧げました。
2013年8月11日 洋上麻雀大会
今日は洋上麻雀大会の日、真剣勝負が繰り広げられました。熱戦が繰り広げられた決勝トーナメントを制したのは、江口潤さん!早くも次回に向けて「次は負けませんよ」と闘志を燃やす方も。対する江口さんの「挑戦はいつでも受けますよ。絶対に王座は渡しませんけどね」の余裕の発言に会場は大盛り上がり。また、江口さんに「これから麻雀を始めたいんですが……教えてもらえませんか?」と声をかける方も。(チャンピオンに声をかけるあたり、さすがです!)洋上麻雀、ますますの盛り上がりとなりそうです。
2013年8月6日 ネット社会で生き抜くために
メディアによる報道を受け取る私たち自身のあり方を問う作品を多く著している森達也さん、そしてフォトジャーナリストとして、世界の現場をめぐり発信する豊田直巳さん。2人の水先案内人が「ネット社会とメディア」をテーマに語りました。溢れんばかりの情報からどんな情報を選び取るのか、どのような視点を持つのか、またどれだけの視点を想像できるのか——それは私たちがどんな社会を望むのか、を問うものでもあります。メディアや情報を通じて、自分自身を問い直す、そんな貴重な講座となりました。
2013年8月6日 ピースセレモニー
広島への原爆投下から68年を迎えた今日、洋上では非核を願う「ピースセレモニー」を行いました。原爆が投下された午前8時15分、デッキでは広島の方角へ向かって1分間の黙祷。犠牲になった方々の冥福を祈ります。船内では、広島市・長崎市からお借りした原爆にまつわる資料展示を行いました。そして、「おりづるプロジェクト」を通じて乗船されている被爆者の方々に、展示内容の解説や、ご自身の体験を語っていただきます。「私たちの言葉を聞いて欲しい。忘れないで欲しい。そして原爆や核について知ること。何をしたらいいかは、そこからきっと見えてきます」そんな言葉が印象的な時間となりました。
2013年8月5日 アジアンファッションショー
横浜を出航し、ベトナム、シンガポール、インドとアジアの国々をめぐってきた地球一周の船旅。各地でその土地ならではの民族衣装を購入された方も少なくありません。そこで本日行われたのがこちら、アジアンファッションショーです!!ベトナムの民族衣装アオザイや、インドネシアのサロンケバヤ、インドのサリーはもちろんのこと、日本の浴衣も登場。「アジアのファッションのひとつ」として浴衣を見るとまた新鮮です。今日登場いただいた「モデル」の皆さん、なんと総勢50名以上!!ショーのファイナル、ステージに勢揃いすると、会場からは大きな拍手と大歓声が送られました!!
2013年8月3日 コーチン(インド)寄港
地球一周の船旅は、インド南部の港町コーチンに寄港しました。訪れたのはお土産物屋さん。ぎっしりと並ぶ木彫りの像は、仏教やヒンドゥー教などの神様を象ったもの。他にも、カシミアのストールや、色鮮やかな絨毯などが所狭しと並びます。店員さんにオススメを伺ったところ、笑顔で並べてくれたのは、象の頭と人の身体、というユニークな神様「ガネーシャ」。「幸運を司る神様だから、持ってるときっと幸運を呼び込んでくれるよ」と、いろいろなサイズのガネーシャを出してくれました。店員さんとやりとりをしながら、お気に入りの一体を購入!こうした交流も旅の楽しみですよね!
2013年8月2日 だから私はジャーナリストになったのだ
連日の講座で大注目の水先案内人・前田哲男さん、そして鎌田慧さん。お二人とも半世紀にわたって取材、執筆を続け、そのテーマは原発、核、労働問題、日米安保、米軍基地、日本国憲法、死刑制度、冤罪、差別など多岐にわたります。今日の講座は、なぜお二人がこうした生き方を選んだのかを伺うもの。…と言っても堅苦しいものではありません。お二人の若かりし頃や仕事のウラ話なども飛び出す、興味深い講座になりました。講座終了後も、前田さん、鎌田さんを中心に人の輪が絶えない、楽しい一夜となりました。
2013年8月1日 エル・システマプレゼンツ ラテンナイト
インド洋を航行中のオーシャンドリーム号で、「ラテンナイト」が開催されました!イベントを主催したのは、ベネズエラ青少年オーケストラの皆さん。メンバーが選んだサルサやメレンゲなど、至極のラテンミュージックがデッキに響きます。さぁ、踊りましょう!青少年オケのメンバーの呼びかけに、皆さん笑顔でダンスに加わります。サルサは船内でも人気の企画とあって、皆さんラテンミュージックの楽しみ方は”予習済み”といったところ。そこに、青少年オケメンバーの明るく陽気なキャラクターが加われば、楽しくないはずはありません。ちょっぴり気の早いラテンナイト。大盛り上がりの一夜となりました!
2013年7月31日 心がつながる交換ショップ
こちらは、水先案内人マニッシュ・ジャインさんによるワークショップ。その名も「心がつながる交換ショップ」。これは「お金を介さない交換」をテーマにお互いに持っているものを交換してみよう、というもの。「交換」は英語に訳すと「exchange」、そして「交流」も同じ「exchange」です。つまり、交流とは互いに持っているものを交換すること、そう考えると、このワークショップの意義が見えてきます。それぞれに「交流」や「交換」、また「モノ」について考える時間となりました。
2013年7月30日 転倒を予防せよ!ロコモティブ・シンドローム
ピラティス・マスタートレーナーとして活躍する水先案内人の更科枝里さんによる、今クルーズ最初の講座。テーマは「ロコモティブ・シンドローム」とその対策について。ロコモティブ・シンドロームとは、加齢により運動器(骨、関節、筋肉など)の機能が低下すること。立つ、座るといった基本的動作に影響があり、進行すると寝たきりになったり認知症を誘発するとも言われています。講座後半は、実際に身体を動かす時間に。楽しみながら、転倒予防や体幹強化に繋がる簡単なエクササイズを紹介!高い専門性はもちろん、朗らかなキャラクターと明るい笑顔が印象的な更科さん。今後の講座も大注目です!
2013年7月30日 フルーツパーティー
ベトナム、シンガポールと東南アジアの港を訪問し、すっかり南国ムードのオーシャンドリーム号。そこで行われたのがこのイベント、フルーツパーティーです! 会場となったデッキには、シンガポールで仕入れたばかりの色とりどりの南国フルーツが並びます。スイカにバナナ、イチジク、メロン、オレンジ、ドリアン、マンゴー、ドラゴンフルーツ、マンゴスチン……などなど、大満足のフルーツパーティーとなりました。
2013年7月29日 リフレッシュデー
横浜を出航してから10日ちょっと。この間、初めての船内生活、たくさんの講座や企画、初めての寄港地……と、充実ながらも慌ただしい日々が続いていましたが、ここらでちょっと一息。今日はすべての企画・講座をお休みにし、のんびり洋上の1日を楽しむ「リフレッシュデー」です。デッキでは、バーベキューが開催されました。「美味しいですかー?」とカメラを向けると、この笑顔!答えは聞くまでもありませんよね!インド洋の大きな太陽の下で食べるバーベキュー。流れる汗も爽快です。
2013年7月28日 シンガポール寄港
オーシャンドリーム号は、今クルーズ2つ目の寄港地・シンガポールに寄港しました。船を降りて向かったのは、マリーナ・ベイ・サンズ。2010年4月に開業した、シンガポールの新しいランドマークです。そびえる3つのビルと、その上に渡るフロア——ライトアップされた姿は「銀河鉄道」のよう。この迫力、この豪華さと美しさ、この雰囲気、ここまでやればスゴイ、の一言です。出港の時。美しいシンガポールの夜景に見送られながら、船はゆっくりと港を離れます。次の目的地は、インド南部の港町・コーチンです!
2013年7月27日 戦争を知らない世代からあなたへ
第二次世界大戦を体験していない若い世代が、戦争や原爆についての考えを語る企画が行われました。”引き出し役”は、水先案内人の伊藤剛さん。戦争と平和について考える若者の声を引き出していきます。講座後半には、アウシュヴィッツ強制収容所でガイドを務める中谷剛さんも登壇。被爆証言と同様に「継承」を今後のテーマに抱えるアウシュビッツの取り組みを紹介いただきました。その中で、当事者の体験をどのように語り継いでいくのか。今後は「戦争を知らない世代」から「戦争を知らない世代」へと継承することになるのです。決して簡単ではないこのテーマ、この旅の大きなキーワードとなりそうです。
2013年7月26日 真希子のハチャメチャインド滞在記
インドの先住民族の権利に関わる運動や、民族紛争について研究を重ねる水先案内人・木村真希子さん。2001年にインドのデリーに留学し、社会学博士号を取得しました。研究の傍ら、インドの秘境に”潜入”したこともあるとか!? そんな、インドでのさまざまな体験を語っていただきました。企画タイトルにも「ハチャメチャ」とありましたが、予想を大きく上回るビックリな習慣や仰天エピソードに会場は大盛り上がり。何よりも、それらを困惑しながらも、めいっぱい楽しんでしまう木村さんのバイタリティーにすっかりファンになったという方も多かったよう。
2013年7月24日 ダナン(ベトナム)寄港
地球一周の船旅は、今クルーズ最初の寄港地、ベトナム・ダナンに寄港しました!! 船を迎えてくれたのは、ダナンでの私たちの「カウンターパートナー(受け入れ団体)」となるダナン青年連盟の皆さん。ピースボートから約130名、青年連盟からも同じく約130名、合計250名以上の大所帯・大交流の始まりです!!……と言っても、言葉はほとんど通じません。お互い、カタコトの英語と身振り手振りで意思疎通。そして何よりの”共通言語”は、とびきりの笑顔!
2013年7月22日 ☆スター誕生★
毎回800名をこえる参加者が集うピースボート・クルーズ。これだけたくさんの人が集まれば、思わぬ一芸をお持ちの方も少なくないもの。そんな「スゴイ人」を発掘しよう!と行われたのがこちら、その名も「☆スター誕生★」です!!歌やダンス、楽器の演奏など、ステージには次々と芸達者な皆さんが登場。会場からも、繰り出される一芸の数々に惜しみない拍手が送られます。あっという間に11組の皆さんによる見事なステージは終了。今日のイベントで「スター★」となった皆さんが、船内をますます盛り上げてくれそうです!
2013年7月22日 水パ・ワークショップ
伊藤剛さんによる、水先案内人パートナー向けのワークショップが行われました。テーマは「あなたにとっての境界線」。”大人と子ども”・”平和の定義”といったお題を、伊藤さんが参加者に問いかけます。「自分自身に問いかけることで脳が動く。新しいものが見えてくる」と語る伊藤さん。参加者からは、「こんなテーマで誰かと話し合うのは初めて。それぞれ価値観が違うことを実感したし、面白い考えは誰かと話し合うことで生まれることもあるんですね」といった声も。旅を通じてどんな人、どんな価値観と出会うのか——異なる人びととの出会いが楽しみになる、そんなワークショップになりました。
2013年7月22日 生命のリズム
水先案内人・深津高子さんによる講座。「生命のリズム」というタイトル通り、人間が生まれ育つ時間の中で持つ”リズム”、特に「0歳から24歳までの教育」についてお話しいただきました。「人間が育つリズムは一定ではありません。人生も季節のように、それぞれの発育段階があります」と語る深津さん。中でも0歳から6歳までの吸収力は人生の中で最も大きく、人格形成にも大きな影響を持つ時期だと言います。誰もがかつては子どもだったもの。自分の幼少時代のことを振り返り、いま子どもたちに抱く思いや接し方を考える時間となりました。
2013年7月19日 はばたけ!おりづるプロジェクト
広島・長崎の被爆者を地球一周クルーズに招き、世界各地で、また洋上で被爆証言を行う「ヒバクシャ地球一周 証言の航海(通称・おりづるプロジェクト)」。今クルーズには、このプロジェクトを通じて8名の被爆者が乗船。またこのプロジェクトを支え世界へと発信する、おりづるユース特使も参加しています。今日は、このプロジェクトと乗船メンバーの紹介企画が行われました。お名前とプロフィール、プロジェクトへの意気込みと共に「囲碁が趣味。船内で仲間を見つけてぜひ対戦したい」「鉄道マニアです!」といった一面が語られることも。今後のおりづるプロジェクトの活動に注目です!
2013年7月20日 エル・システマ コンサート
ベネズエラ青少年オーケストラの皆さんによる初の洋上コンサートの開催です!クラシックはもちろん、ラテン、ひいては日本の曲まで十数曲を演奏いただきました。大きな貧富の差が社会問題のベネズエラでは、子どもたちが貧困ゆえに犯罪や暴力に走ることも少なくありません。こうした問題に対し、貧困層の子どもたちを対象とした無料の音楽教育システムが「エル・システマ」です。今日コンサートを開いてくれた「ベネズエラ青少年オーケストラ」はこの「エル・システマ」から生まれたもの。貧困から音楽に希望を見出した彼らの音楽が世界各地で奏でられる——今後の活躍にも注目です!
2013年7月19日 ウェルカムディナー
出航から丸1日、今夜のディナーは本船船長主催の「ウェルカムディナー」です。普段はカジュアルな船内ですが、今夜はちょっぴりオシャレをしてレストランへ。テーブルについたら、まずは乾杯!カジュアルな船内もいいですが、オシャレをしてワイン片手にディナー、なんてのも船旅の楽しみですよね。「はじめまして」「どちらから来られたんですか?」こんな会話があちこちから聞こえてきます。そう、同じテーブルで美味しいゴハンを食べる時は、交流のチャンスでもあるんです。旅はまだまだ始まったばかり。これからどんな出会いがあるのか、楽しみです!
2013年7月18日出航 記念トークイベント
クルーズ初日の晩、ラウンジでは出航記念トークイベントが行われました。まずは今クルーズのクルーズディレクターを務める井上直がピースボートの歴史を語った後に披露したのは、井上の故郷・小倉の伝統芸能「小倉祇園太鼓」です。長年この祇園太鼓に携わっているという井上、力強く勇壮な演奏に会場の熱気は最高潮に。そこに登場したのは、ベネズエラからこのクルーズに参加している、ベネズエラ青少年オーケストラの皆さんです。皆で演奏したのは、NHKの朝ドラ『あまちゃん』のオープニングテーマ。超満員の会場からは大きな大きな拍手が沸き起こりました。
2013年7月18日 第80回ピースボート「地球一周の船旅」出航!!
ピースボート第80回記念クルーズ出航の日。天気は快晴!! 岸壁には暑さに負けず、お見送りの皆さんが集まってきました。見送る岸壁には、大きな大漁旗も登場。今回のクルーズ、最後から2つめの寄港地は宮城県の石巻港。2年前の大震災で甚大な被害を受けた土地です。ピースボートは震災発生直後からこの石巻を拠点に支援活動を展開。現在はピースボートの石巻オフィス「ピースボートセンターいしのまき」を構え、地元の人々と共に復興に取り組んでいます。出航を知らせる汽笛の音が響き渡り、船がゆっくりと岸壁を離れます。さあ、85日間の大冒険がいよいよ始まります!