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第88回地球一周の船旅(セブ島、ドバイに初寄港! 23寄港地をめぐる地球一周)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
ギリシャ本土より南東へ約200キロメートル、火山活動によって形成された不思議な三日月の島、サントリーニ島。古代都市遺跡やワイナリーなども楽しみな世界有数のリゾート地です。
青と白のコントラスト
真っ青なエーゲ海と、断崖絶壁の上に連なる真っ白な家々のコントラストが美しいサントリーニ島。絶景を求めてたくさんのクルーズ船が訪れる、世界有数のリゾートアイランドです。街の中にはレストランやお店、ドーム型の教会が建ち並び、散策を楽しむことができます。まるで絵はがきの世界の中に迷い込んだかのような風景があちこちに広がり、思わず夢中でシャッターを切ってしまいます。そして、何よりこの街を有名にしているのが夕暮れの美しさ。街を徐々に橙色に染め、エーゲ海に沈んでいく夕日は神秘的です。
謎の大陸の面影を探す
エーゲ海周辺の先史時代の遺跡の中でも、最も保存状態がよいといわれるアクロティリ遺跡。美しいフレスコ画や陶器が数多く出土し、神秘的な雰囲気が漂う古代遺跡からは、古代ギリシャに花開いた文明の栄華とロマンが感じられます。かの哲学者プラトンがこの古代遺跡を前に、一夜にして海に沈んだ大陸アトランティスについて書き記したことにも納得です。また、地中海性気候に恵まれたサントリーニ島は、ワインの産地としても人気です。絶景を望むワイナリー訪問にも期待が高まります。
エーゲ海の恵みを堪能
サントリーニ島は、クルーズ旅行で人気の高いエーゲ海においても屈指の人気を誇る寄港地です。島には大型客船が停泊できる港がないため、沖合に船を停泊し、専用のテンダーボートに乗り替えて上陸します。青と白のコントラストが織りなす美しい街並みはもちろんのこと、エーゲ海の恵みが詰まった本場のギリシャ料理も大きな魅力。旬の素材を生かしたシンプルな味付けは、食欲を大いに刺激します。ふと窓の外を見渡せば、そこには青と白のコントラストが美しい、絵はがきのような絶景が広がります。
[特集記事]青と白のコントラストが美しい、エーゲ海屈指のリゾート地へ
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
ラグーンの神秘的な青いグラデーションと、そこに映えるオテマヌ山の景色から「太平洋の真珠」ともいわれるボラボラ島では、南太平洋の美しい自然をお楽しみいただけます。
青い海でとっておきの時間を
画家ゴーギャンがこよなく愛し、晩年を過ごした島としても知られるボラボラ島。深い青や澄んだ青、濃い緑、浅い緑と、さまざまな色のグラデーションからなる海はどこまでも透き通り、その美しい風景から「太平洋の真珠」とも呼ばれています。そんな美しい海を眺めるだけではなく、ヘルメット・ダイビングで海中散歩するプログラムでは珊瑚が広がる海を散策し、色とりどりの魚たちと触れ合います。ほかにも、船底がガラス張りになったボートで海中世界を楽しむプログラムも人気です。
島の大自然に触れる
豊かな森林、美しい渓谷、そびえるオテマヌ山──ボラボラ島の大自然を四輪駆動車に乗って体感できるジープサファリでは、険しい山道を駆け抜けて絶景スポットへ。小高い丘からのぞむ海は言葉にならない美しさです。白砂の美しい砂浜でゆったりと過ごすなら”マティラビーチ”へ。トラックを改造して作られたバス「ル・トラック」で島をめぐるのもおすすめです。モトゥ(小島)の浅瀬のテーブルで水上ランチを楽しめる贅沢体験も!島の大自然に触れることができるプログラムは人びとを魅了してやみません。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
タヒチの素顔にふれる
南国らしい、心地よく穏やかな空気が流れるタヒチ。船の寄港するタヒチ本島はもちろんのこと、かのポール・ゴーギャンも愛したモーレア島や”太平洋の真珠”と称されるボラボラ島など、訪れる先々で色鮮やかな景観と出会うことができます。先住民族の伝統農法を未来へとつなぐ有機農園を訪れ、ポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとと出会う文化体験ツアーも、ピースボートクルーズならではの交流プログラムです。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -2- ~島の伝統がつなぐ地球の未来~
ハネムーンにも人気のタヒチは、美しいビーチ以外にも深い緑の渓谷や雄大な滝など豊かな自然が広がります。自然はもちろん、ポリネシア文化や伝統も体験できる寄港地です。
自然豊かな南洋の楽園
タヒチ島はフランス領ポリネシア最大の島。透き通る青い海や水量豊かな清流、咲き誇る熱帯の花々など、美しい自然に恵まれるタヒチは「南洋の楽園」というイメージそのままの世界的なリゾートアイランドです。画家のポール・ゴーギャンが「古城のようだ」と称した、雄大な景観の広がるモーレア島の訪問も楽しみです。透き通ったエメラルドグリーンの海に水上コテージが浮かぶ、絵葉書のような美しい景色をお楽しみください。また四輪駆動車で山間部に分け入ると、緑あふれる熱帯の美しい渓谷を楽しむことができます。
豊かな島の伝統文化
タヒチはポリネシア文化の発祥の地ともいわれており、雄大な自然とともに豊かな文化にふれることができます。美しい楽園のイメージが強いタヒチですが、その背後には、宗主国フランスによる植民地支配の歴史があり、現在も住民の暮らしに大きな影響をもたらしています。先住民族マオヒの価値観を学ぶ文化体験ツアーでは、有機農園の運営を通してポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとにフォーカスします。ポリネシア伝統の音楽や料理など日本ではなかなかできない貴重なマオヒの文化体験をお楽しみください。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -1- ~穏やかな時間の流れる太平洋の楽園へ~
タヒチの素顔にふれる
南国らしい、心地よく穏やかな空気が流れるタヒチ。船の寄港するタヒチ本島はもちろんのこと、かのポール・ゴーギャンも愛したモーレア島や”太平洋の真珠”と称されるボラボラ島など、訪れる先々で色鮮やかな景観と出会うことができます。先住民族の伝統農法を未来へとつなぐ有機農園を訪れ、ポリネシア伝統文化の継承に取り組む人びとと出会う文化体験ツアーも、ピースボートクルーズならではの交流プログラムです。
[特集記事]タヒチの素顔にふれる旅 -2- ~島の伝統がつなぐ地球の未来~
マチュピチュ遺跡やインカ帝国時代の首都クスコなど、数々の世界遺産を擁するペルーの海の玄関口。首都リマにも近い、物流や貿易を支えるペルー最大の港湾都市です。
大地の恵みと文明の叡智
標高2,400メートルに位置する天空の都市・マチュピチュ遺跡。かつてこの地に繁栄を極めた古代インカ帝国が、スペインの侵略から逃れるために建設されたという説がありながらも、決定的ではなく、未だ謎多きまま。さらに建造物の石積みは、鉄がなかったとされる時代に「カミソリの刃すら通らない」ほど精密に組まれていることも、世界から注目を集めています。 インカ以前にも数々の文化や文明が重なり合い、繁栄と衰退が繰り返されていたこの地では、ペルーが誇る歴史を今に伝える世界遺産が目白押しです。
リマ旧市街歴史地区
1533年、インカ帝国を征服したスペインのフランシス・ピサロによって造られた街リマの旧市街。歴史を今へと伝える街は世界遺産に登録されています。都市計画のモデルとなったのは、ピサロの母国である当時のスペインのマドリード。 碁盤目状に道路が整備され、重要な建造物がいくつも建てられました。サント・ドミンゴ教会やリマ大聖堂、17世紀前半の美しいセビリアンタイルが貼られたサン・フランシスコ修道院は南米の史上最高傑作と評されています。タイムスリップしたかのような景観の中を散策する楽しみが待っています。
ビジャ・エルサルバドル
ペルー内戦を逃れた人びとが、砂漠の地に集まり生まれた「ビジャ・エルサルバドル」というスラム。元々は人びとが”不法”に集まった場所でしたが、住人同士が互いに意見を出し合い、優れた都市計画から”街”が築きあげられ、「奇跡の街」と呼ばれるまでに。ノーベル平和賞にもノミネートされるなど、世界の注目を集めています。こうした「ビジャ・エルサルバドル」発展に大きく寄与した現地NGO「アレーナ・イ・エステラス」との交流を通じて、貧困問題や社会参加について考えるプログラムも実施しています。
アンデス文明の聖地へ
南米・ペルーにおいて、人類の定住が始まったとされるのはおよそ紀元前3,000年頃。その後、一帯にはアンデス文明と呼ばれる高度な文明が花開きました。そして、アンデス文明最後の先住民族国家・インカ帝国の時代に誕生したのが、アンデス山中の奥深く、空からしかその姿を確認できないことから「空中都市」と称されるマチュピチュです。今なお世界中の旅人を魅了するこの場所は、どんなロマンやミステリーに包まれているのか――ペルー・リマ在住で、長年に渡りペルー文化の研究を続ける阪根博さんに伺います。
[特集記事]聖なる巡礼地・マチュピチュを訪ねて
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、カリブ海側の入り口に位置するクリストバル。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのクリストバルでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
南太平洋の島嶼国家サモア。首都アピアの位置するウポル島には、どこまでも続くラグーンと豊かな熱帯雨林が広がっています。あたたかな人びととの出会いも見どころです。
雄大な自然に囲まれた島
ゆったり、のんびりとした雰囲気が流れるウポル島は、海底火山によって生まれました。沿岸にはターコイズブルーのラグーンと白砂のビーチがどこまでも続き、内陸部には木々が生い茂る大自然が広がります。 ときに”サモアでもっとも美しい場所”と呼ばれる、溶岩流によってつくられた天然プール「トスア・トレンチ」や異なる趣のある美しいいくつもの滝、ポリネシアならではの植物など”緑のサモア”に身を置いてみるのも貴重な体験です。
伝統を受け継ぐ人びと
「ポリネシアン・トライアングル」にあるサモアは、紀元前に航海をしながらこの地に渡って来た人びとによって、豊かな独自の文化が形成されました。その後、さまざまな国の植民地支配を乗り越え、独立を果たしたサモアには、苦難の中でも、人びとが守り続けてきた、伝統文化がいまも息づいています。 現在も、受け継がれた文化を守り、有機農業やマイクロファイナンス、フェアトレードを通じ、持続可能な生活を営んでいます。伝統的な焼き石を使ったウム料理を一緒に食べながら島の人たちとの交流は、忘れられない思い出となることでしょう。
海がつなぐ歴史と文化
ハワイ、イースター島、ニュージーランドを結ぶ太平洋一帯は、”ポリネシアン・トライアングル”と呼ばれます。この広大な海域の内側に位置する島々は、互いにかなりの距離があるにもかかわらず、さまざまな文化を共有するひとつの広大な文化圏を形成しています。ビーチリゾートとしての南太平洋だけではなく、それぞれの島で育まれた多様な文化を体験し、その”つながり”にふれられるのもピースボートクルーズならでは。島々に伝わる歴史と伝統を見つめ、ポリネシアの”いま”を知る旅へと出掛けます。
[特集記事]ポリネシアン・トライアングルを旅する
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
ポルトガル本土の西約1,800キロメートル沖、大西洋に浮かぶアゾレナ諸島のひとつサンミゲル島に位置する、諸島経済の中心地です。近年観光地として人気が上昇しています。
歴史ある街並みを歩く
ポンタデルガーダは大航海時代からポルトガルの航海の中継地点として重要な役割を担ってきました。コロニアル様式の歴史的建造物が立ち並ぶ美しい街並みは、当時の生活の様子を今に伝えます。19世紀頃に世界中から集められた植物が展示される植物園や繊細で美しいアーチ門「ポスタル・デ・シダーデ」に代表される、この地域独特の建築様式を眺めながらの街歩きは飽きることがありません。ランチには、酪農が盛んな地元のチーズとポルトガル産ワインをぜひご堪能ください。
豊かな自然の残る島
亜熱帯に位置するサンミゲル島の豊かな自然も見どころのひとつ。島の北側をドライブしていけばクレーターに温泉が湧くフルナスの谷があり、島の西部に足をのばせば、7つの街が沈んでできたといわれる神秘的なカルデラ湖で知られるセッテ・シダーデスがあります。「火」の湖と名付けられた幅約2キロメートルに渡る美しい湖などもあり、決して大きな島ではないですが、火山によって生まれた数々のカルデラ湖をはじめ、雄大な景色を楽しむことができます。
紀元前からの歴史を有するフランス最大の港湾都市。同国最古の港として知られるマルセイユ旧港は19世紀まで貿易の中心として利用され、今はヨットハーバーとなっています。
南仏の風光明媚な街へ
ゴッホやピカソ、マティスなど、多くの芸術家も愛したプロヴァンス地方の港町マルセイユ。2600年もの歴史がある街には、風光明媚な街並みが広がります。標高150メートルの丘の上にそびえる「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、街のシンボル的存在で、ここからマルセイユ市街が一望できます。この街は、対岸にあたる北アフリカをはじめ世界各地から多くの移民が集まる「多民族シティ」としての一面も有しています。フランスの都市部とは異なる、この土地独自の歴史や文化と出会えるでしょう。
南仏を彩る豊かな文化
魚介類をふんだんに使用した南仏の名物料理、ブイヤベース。マルセイユはブイヤベース発祥の地としても知られます。街の旧港河岸で毎朝開かれる魚市には水揚げされたばかりの魚が並び、周辺にはブイヤベースを出すレストランが軒を連ねています。そして、お土産として人気なのが植物性の石鹸です。フランス王室も認める品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれるマルセイユの石鹸は、古くから上流階級の人びとに愛され、世界中に数多くの愛用者がいます。
フランス最古のワイン産地
古くから港の発展とともに歩んできたマルセイユ。美味しい南仏料理に欠かせないワインも、この街の大きな魅力です。産地としてはボルドーやブルゴーニュなどが有名ですが、実はフランスにおけるブドウ栽培の歴史はここプロヴァンス地方が最古で、その起源は古代ギリシャ時代に遡ると言われています。丘陵地帯に囲まれた段丘畑、海風と季節風、そして石灰質を多く含む乾燥した土壌はブドウ栽培に最適な環境なのだとか。ここでの生産量の90%を占めるロゼワインは、フルーティーでフレッシュなさわやかさが特徴です。
[特集記事]陽光輝く地中海の港町で、南仏グルメとワインを堪能する
その美しさから「アドリア海の真珠」と称される、紺碧の海と堅牢な城壁に囲まれた中世の街。青い海とオレンジ色の屋根瓦に彩られた旧市街を歩けば、長い歴史が垣間見えます。
美しき世界遺産の街
アドリア海に面したクロアチア最南部の都市、ドブロブニク。16世紀に築かれた全長約2kmの城壁に囲まれた美しい街は、世界遺産にも指定されています。標高412メートルのスルジ山頂上から街を見下ろすと、どこまでも広がる大海原とオレンジ屋根の絶景が広がります。映画『魔女の宅急便』のモデルとも言われるその歴史ある景観は、1990年代の旧ユーゴスラビア紛争で壊滅的な被害を受け、一時はユネスコの危機遺産リストに登録されました。市民の手によって少しずつ修復され、紡がれた歴史が未来へとつながります。
地中海の恵みの伝統料理
地方ごとに特色あるクロアチア料理。アドリア海沿岸の街・ドブロブニクの特色は、何と言っても地中海でとれる魚介を使った、新鮮なシーフード料理です。手長エビを使った”ブザラ”シチューや鉄製の鍋に肉や野菜を入れ、鍋を炭で覆う伝統的な調理方法を使った料理”ペカ”など、伝統ある美味しい料理の数々が楽しめます。そして、クロアチアの人々の食卓にとって欠かせない存在なのが、ワイン。紀元前から続くブドウ栽培とワイン造りの長い歴史があるクロアチアワインを、ぜひご堪能ください。
美しきアドリア海の真珠
クロアチアの最南部に位置するドブロブニクは、経験豊富なピースボートクルーズのスタッフの間でも特に人気の高い寄港地のひとつです。もちろんここからは、紺碧のアドリア海に突き出た世界遺産の旧市街へ。ひとたび城壁内に入れば、足下には大理石の石畳、見上げれば街と青空を区切るオレンジ色の瓦屋根――中世そのままの世界が広がっています。そして、旧市街のもうひとつの楽しみは路地裏に。石の階段が続く細い道をあてもなく歩けば、素敵なお店が見つかったり、この街に暮らす人びとの生活が垣間見えます。
[特集記事]紺碧のアドリア海に輝く、要塞都市−
旧ユーゴスラビアの国のひとつ、人口約65万人の小国モンテネグロ。複雑な入り江にひっそりと佇むコトルは「アドリア海の秘宝」と呼ばれ、世界遺産にも登録されています。
美しき城塞都市を訪ねて
アドリア海の美しいフィヨルドの深部にある古都は、中世都市国家の趣を色濃く残し、「城壁建築の傑作」と称えられます。前方を海、背後を険しい山々に守られた堅固な城塞都市は、敵に破壊されることなく、中世のままの姿を現在に伝えます。 旧市街には、貿易によって豊かになったかつての商人たちが築いた立派な館が立ち並び、大自然や深い歴史も相まったその景観は、時に「世界一美しい湾」と称されるほど。フィヨルドの間を進む美しい入出港シーンにもご注目ください。
歴史と祈りを受け継ぐ街へ
ヴェネチア共和国の統治下で発展した海運の街”ペラスト”の沖には、美しいふたつの小島があります。ひとつは、修道院「スベティ・ジョルジェ」と「岩の聖母」です。岩の聖母は、15世紀頃、ある漁師がこの場所にあった小さな岩礁に聖母マリアのコインが流れ着いているのを見つけ、その岩礁を聖なる土地として十字架を立てたことから始まり、その後船乗りたちが航海の安全を願い、200年間かけて海に投げ入れた岩や石でできたとも言われています。人口約500人程の小さな小さな町・ぺラストには、心静まる素晴らしい風景が広がっています。
フィリピンの中部に位置する、南北225キロメートルにわたって細長く伸びる島。青い海と澄んだ空、真っ白な砂浜が続く、世界有数のリゾート地として知られています。
セブリゾートの中心へ
セブ島からわずか数キロの沖合に浮かぶ離島、マクタン島。リゾート地として知名度の高いセブ島ですが、世界的に有名なセブリゾートの中心はこのマクタン島です。セブ島とは2本の橋でつながっており、簡単に行き来できるようになっています。島にはエメラルドグリーンの海、青々と茂るヤシの木、白い砂浜など、絵に描いたような南国の景色が広がっています。またこの島はビーチリゾートだけでなくダイバー憧れのダイビングスポットとしても有名で、色とりどりの魚が泳ぐ豊かな海を求め、世界中から旅行者が訪れます。
歴史にふれる街歩き
セブ島の見どころは、セブ・シティに点在するスペイン統治時代の遺構群です。大航海時代に活躍した航海士マゼランが上陸したセブ島には、重厚な石造りの要塞「サンペドロ要塞」や16世紀に建造されたフィリピン最古のカトリック教会「サントニーニョ教会」、マゼランゆかりの十字架「マゼランクロス」を安置した八角堂など、数々の歴史建築が残されています。中国やスペインの影響を受けたローカルフードや新鮮な魚介類など、多彩なフィリピングルメも楽しみです。甘くてジューシーなトロピカルフルーツをぜひ!