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第88回地球一周の船旅(セブ島、ドバイに初寄港! 23寄港地をめぐる地球一周)

クルーズレポート

2015年11月24日 アピア(サモア)寄港

地球一周の船旅は、今クルーズ最後の寄港地アピアに寄港。この日訪れたのは、「サモアで最も美しい場所」と称されることもある「トスア・トレンチ」へ。ここは、溶岩の流れによって出来た深さ30メートルほどの大きな穴に海水が流れ込み生まれたという、言わば”天然のプール”です。穴の上から水面を撮ると、その迫力に思わず息を飲んでしまいます。急傾斜の階段を下り、さらに、もっと急なハシゴを下りて向かいます。ここまで来たらもちろん泳ぎましょう!!こんな場所で泳げるなんて、一生の思い出です!!

2015年11月23日 シリーズ・日本を生きる「争わない話し方」

米国で先住民族の文化・技術を学び、現在は鹿児島で”電気・水道・ガスの契約ナシ、年間家賃1万円”というユニークな家「てー庵」に暮らす、ヨホホ研究所主宰のテンダーさん。今日は、テンダーさんによる非暴力コミュニケーションのワークショップが開催されました。「日本では、善意に基づいていても、周囲から疑いの目を向けられたり、時には否定されることがある」というテンダーさん、そのために「非暴力コミュニケーション」は欠かせないツールなのだと解説します。「評価と対立の世界から、共感と分かち合いの世界へ」と語るテンダーさん。今後のワークショップもますますの注目となりそうです。

2015年11月19日 ボラボラ島(タヒチ)寄港

「太平洋の真珠」と呼ばれるボラボラ島に寄港。美しいビーチで知られる島ですが、緑豊かな山の素晴らしさも見逃せません。訪れたのは、パレオの絵づけアトリエです。パレオに美しい絵柄を描く様子を見学させていただきます。ここでは、フランスから取り寄せた特別な絵の具を使っているそう。1枚1枚、丁寧に描くその行程を知ると、やはり欲しくなっちゃいますよね。絵付けを終えたら、ピンと張ってしばし屋外で乾燥。美しいパレオは、ボラボラ島の風と太陽をたっぷり浴びているんですね。これもまた魅力。美しい海に雄々しい山々、そして色鮮やかなパレオ……ボラボラ島の魅力、大満喫の1日となりました。

2015年11月18日 パペーテ(タヒチ)寄港

地球一周の船旅は、南洋の楽園・タヒチのパペーテ港に寄港しました。着岸したばかりですが、すぐ近くのフェリー乗り場へ。モーレア島を目指します。船で旅をしているというのに、船を前にすると「また船に乗れる!!」とワクワクしてしまうんですよね。モーレア島に到着。エメラルドグリーン…いや、サファイヤブルー……とにかく、美しいっ!!!!描く緑豊かな山々と白い砂浜、そして美しい海——その光景はまるでポストカードのよう。どこを切り取ってもこんな景色なんです。タヒチの美しい自然を満喫する1日となりました。

2015年11月12日 ビンゴ大会

夜のラウンジで始まったのは、洋上ビンゴ大会!!この後寄港するタヒチでのスペシャルツアー「ボラボラ島&ツパイ島・ヘリコプター遊覧」や洋上居酒屋「波へい」特別クーポン券などなど、壇上には魅力的な賞品の数々が並びます。 さあ、番号発表が始まりました。番号が発表される度、会場からは歓声、どよめき、ため息、うなり声(?)……などさまざまな声が挙がります。「ビンゴ!!」——ついに出ました! 一度ビンゴが出ると、そこからはラッシュの様相に。続いてお二人が同時にビンゴ!商品を手にした方もできなかった方も、ドキドキいっぱいの楽しい一夜となりました。

2015年11月8日 航海中の内外重要ニュース

日本を出発して2ヶ月半。日々のニュースはインターネットや新聞の国際版などを通じて船にも届いていますが、どんなニュースがどんな風に扱われているのか、その空気感も気になるトコロ。そこで、この間の日本のニュースを読み解く講座を開催しました。解説するのは、元共同通信記者で、日本におけるラテンアメリカ取材の第一人者、ジャーナリストの伊高浩昭さんです。 その明快な語りと深い考察に、「日本のテレビや新聞よりも、伊高さんの解説の方がわかりやすい」といった声も。ニュースを通じて「いま」と「これから」を考える企画となりました。

2015年11月8日 踊ることの意味-タヒチアンダンサー ココ・ティラオの人生-

タヒチアンダンスグループ「アトルフ・ヌイ」主宰のココ・ティラオさんが洋上講座に登場!!ココさんとダンスについて語っていただきました。4歳からタヒチアンダンスを始め、現在はダンサー、振付師、演出家、衣装デザインなど、ダンスに関わる多くを手がけるココさん。ダンスとは、「自分が誰で、どこから来たのか。自分のルーツに誇りを持つこと」だと語ります。世界各地にダンス学校を展開するスゴ〜イ経歴の持ち主ながら、終始笑顔を絶やさないココさん。明日以降、ココさんの洋上ダンスワークショップ開催という嬉しいお知らせも!!ココさんのワークショップにも注目が集まります。

2015年11月3日 カヤオ(ペルー)寄港

本船は南米ペルーに寄港。今回は、料理体験プログラムに参加して、世界の美食家も注目する本場のペルー料理を習います。本日挑戦するのは、白身魚のマリネ「セビーチェ」と、牛肉と野菜の炒め物「ロモ・サルダード」。ロモ・サルダードの隠し味は、なんと日本人にはお馴染みの「醤油」。各国の食文化が融合したペルー料理の中でも、日本食の影響を色濃く受けたものなのだとか。さあ、料理が出来上がりました。完成したらさっそく試食タイム。「レモン好きなので、レシピより少しレモンを効かせました!」こういうちょっとしたアレンジが、手作りの醍醐味ですよね。ペルー料理大満喫の1日となりました。

2015年11月2日 パレードしよう!〜体を動かすワークショップ〜

ペルーの首都リマ郊外の自治スラム、ビジャ・エルサルバドルで、演劇や舞台を通じて人びとに笑いや娯楽を提供するNGO「アレーナ・イ・エステラス」の大道芸人、ジャネット・キスペさん。ラウンジでは、ジャネットさんによる大道芸ワークショップが開催されました。伝統衣装をまとい、顔にペインティングをして、ダンスを教わります。そしてみんなで船内をパレード!! 軽やかなステップで船内を練り歩きます。「大道芸のワークショップ」「船内をパレード」の呼びかけに、「なんだそりゃ?」と半信半疑で参加された方も少なくなかったようですが、これが思いの外楽しかったこと、皆さんの表情から伝わりますよね。

2015年11月1日 ペルーの子どもたち

ペルー在住の写真家・義井豊さんは、本業に加えペルーに暮らす子どもたちへの支援をライフワークにしています。本日は、ペルーの「働く子どもたち」についてお話しいただきました。ペルーでは、お土産物を売ったり車の窓を拭いたりする子どもたちに多く出会います。これを不当な児童労働だと指摘することは簡単ですが、彼らにも働かざるを得ない事情があると義井さんは語ります。義井さんはこうした子どもたちを支援するNGOを設立。彼らが不当な搾取に遭わないよう、仕事によって自由や教育が失われないよう支援を続けています。ペルーの子どもたちの姿、そして義井さんの人柄にふれる講座となりました。

2015年10月30日 パナマ運河通航

本船は、地球一周のハイライトのひとつパナマ運河へ。午前6時頃、パナマ運河・大西洋側の入り口にやってきました。運河通航に合わせ、7Fの前方デッキを特別解放。たくさんの参加者が集まりました。閘門から次の閘門へ、オーシャンドリーム号は身を縮めるように両岸ギリギリで進みます。写真を撮って、ビデオを回して、また自分の目にしっかり焼き付けて……皆さん、それぞれに運河の景色を刻みます。運河を抜けると、船はいよいよ太平洋へ。この海が、懐かしい日本へと繋がります。地球一周の旅もあと1ヶ月ちょっと。太平洋でどんな出会いや体験があるのか、気持ちを新たに、旅は続きます。

2015年10月29日 クリストバル(パナマ)寄港

地球一周の船旅は、パナマ運河の大西洋側の港町・クリストバルに着岸しました。ここから訪れたのは、パナマ運河です!写真はミラフローレス閘門の展望スペース。ここからは、船の通航を間近に望むことができます。閘門の水位によって船が「上下」する、ユニークな階段式運河。ここからは、閘門の構造や、船の往来がしっかりと見られます。明日はここを、本船で通航するんですね。運河を見て、体感して……地球一周だから出来る、特別な体験です。観光を終え、船に戻ります。クリストバルの出港は明日の早朝4時。早起きに備えて、今日は早めにベッドへ。明日はいよいよ、パナマ運河通航です!!

2015年10月28日 6歳の少年が見た原爆

6歳の時に長崎で被爆、現在はメキシコに暮らす山下泰昭さん。70年前の壮絶な体験を語っていただきました。「疎開のために移動中、長崎市の中心部で被爆しました。周囲の何もかもが無くなり、あるのは遺体だけ。”地獄”という言葉でも済まされない状況でした」被爆直後の様子をこう語ります。30歳でメキシコに移住した当初は、その経験を絶対に誰にも話すまいと思っていた山下さん。自身の体験を語る契機となったのは、急性肺炎を患ったこと。親身に看病をしてくれた方に、初めて自身が被爆者であることを打ち明けました。山下さんの言葉を受け止め、核なき世界について考える大切な講座となりました。

2015年10月28日 社会変革をもたらすデザイン思考

若手アーティストに船旅を通じて実践的な芸術教育の場を提供する、「Music&Art Peace Academy(MAPA)」プロジェクト。このプロジェクトを通じて乗船するジュリー・マークハムさんによるワークショップが開催されました。お題は、ペアを作り「相手のための財布を作る」こと。「自己紹介をしたら、質問をし合って第一案を絵で描いてみましょう。フィードバックの後、さらに質問をして再提案。最後にベストな案を発表してください」。質問を繰り返すうち、”ベストな財布”のためには、その人の内面を知る必要性に気付かされます。理想の財布から「クリエイティブ」とは何かを考える、貴重な体験となりました。

2015年10月27日 ピーター・ヤーロウ初講演〜音楽から平和へ〜

1960年代の米国を代表するフォークグループのひとつ、「ピーター・ポール&マリー(PP&M)」のピーター・ヤーロウさんが洋上講座に登場!!PP&Mは音楽活動と共に、さまざまな社会活動に尽力したことでも知られています。PP&Mが休止した後も、ピーターさんの活動は続きます。近年は、NPO「オペレーション・リスペクト」を創設、子どもたちへの教育やいじめ問題に取り組んでいます。10代〜90代までが参加するピースボート。会場には、青春時代に夢中になってPP&Mを聴いたという方もいれば、初めて名前を聞くという方も。そのすべての人に、ピーターさんのメッセージが優しく響く、素敵な時間となりました。

2015年10月26日 ベリーズシティ寄港

地球一周の船旅はカリブ海の島国ベリーズ、ベリーズシティへ。ここは大きな客船が停泊できる港湾施設がないため、沖合に船を停泊させ、テンダーボートで上陸します。こちらは、上陸地点のツーリズムビレッジ。ここからさらにボートに乗り、世界遺産の島キーカーカーへやってきました! 「海、キレイ!!!!」もうこの言葉しか出ません。青い空、白浜のビーチ、生い茂る椰子、大きな太陽、映える真っ赤なデッキチェア——文句ナシのシチュエーションです。ここに暮らしている人たちにとっては、これが日常なんですよね。素晴らしいカリブの1日となりました。

2015年10月25日 コズメル(メキシコ)寄港

コズメル寄港2日目、今日はサッカー交流の模様をお届けします。相手は地元の高校生、グラウンドは天然芝のフルコート。早くもあちこちから、「走れるかな……」と不安げな声が漏れます。いよいよキックオフ。コズメル高校生チームが豊富な運動量で試合を引っ張ります。対するピースボートチーム、走れてません。がんばれー!!……と言っている間に、コズメルチームが先制!!後半、どうにかこちらも得点して食い下がりますが、スタミナの差は歴然。結果は2-5でコズメルチームが勝利!やはり、走力が違いました。試合後はお互いに健闘を称え合います。この時間がスポーツ交流の最大の魅力かもしれません。

2015年10月24日 コズメル(メキシコ)寄港〜フェスティバル〜

本船はメキシコのコズメルに寄港しました。コズメル市コンベンションセンターでは、コズメル市とピースボートの「友好のフェスティバル」が開催されました!!このフェスティバルは、国連創設70年、そして広島・長崎の原爆投下から70年の節目に、と開催。ピースボート寄港の2日前、10月22日にメキシコシティで行われた「自発的軍縮プログラム」から繋がるものとなっています。クルーズディレクターの田村美和子より、このフェスティバルに向けて船内で作った千羽鶴をコズメル市長に手渡します。ピースボートとコズメル市の平和と非核への思いを繋ぐ架け橋——この千羽鶴には、そんな思いが込められています。

2015年10月23日 Life Onboard-洋上のヒトコマ-

早朝、今日はちょっと早起きしてデッキへ向かいます。美しい空を望みながら、デッキでは早朝の定番企画「太極拳」が始まりました。講師をつとめるのは、村松直子さん。本船マッサージルーム「アママ」の鍼灸師さんでもあります。太陽が昇ってきました。雲間に昇る太陽。スッキリ晴れた空も美しいですが、朝日・夕日においては、雲が織りなすアートもまた美しいんです。地球が生み出す美しい景色に、思わず手を合わせる方も。「なんだか、いいエネルギーがもらえそうで」「1日の始まりに朝日を見る。これだけで、毎日の過ごし方が変わるような気がするんです」確かに、その気持ち、すごく分かります。

2015年10月21日 洋上大運動会

地球一周の一大イベント、洋上大運動会が開催です!!空は快晴、周囲は360°の大海原。誕生月ごとに、赤・白・黄・青の4チームに分かれ、いよいよ熱戦のスタート。玉入れや綱引き、応援合戦など、洋上ならではの工夫を凝らした競技が展開されます。大きな盛り上がりを見せたのは、ムカデ競争。「右から、せーの…イチ・ニ・イチ・ニ……」スピード勝負ですが、重要なのは息を合わせてミスなく進むこと。慌てずに、一定のペースで…と分かっていても、それが難しいんですよね。閉会式。総合優勝は………白団!!!!おめでとうございます!!大西洋のド真ん中での洋上大運動会。忘れられない1日となりました。

2015年10月19日 洋上ミュージカル『A COMMON BEAT』

洋上でミュージカルを完成させて上演しよう!——いよいよ洋上ミュージカル『A COMMON BEAT』の始動です。『A COMMON BEAT』は5つの大陸に分かれて物語が進みます。異なる歴史・文化を持ち、対立しあうそれぞれの大陸が、やがて共通の音やリズム=COMMON BEATを見つけ、互いを認め合っていくようになります。世界各地で上演されているこの異文化交流と理解をテーマとした物語は、地球一周にも通じるもの。「大陸」ごとにキャスト分けをし、パート練習へ。ここから、それぞれの歌や踊りの練習が始まります。ここからどんな「BEAT」が生まれるか、注目です!

2015年10月17日 地球大学報告会-Power of “YOU”TH-

ピースボートが地球一周の船旅を通じて行う平和教育プログラム「地球大学」。船内での講座や特別ゼミ、ワークショップ、そして寄港地でのツアーを通じて、実践的に平和を学びます。今クルーズでは24名が受講し、先日寄港したドブロブニクとコトルで、旧ユーゴ紛争の歴史と紛争後の歩みを学びました。報告会では、旧ユーゴ紛争の背景を紐解きます。多くの死傷者や難民を生み、旧ユーゴの解体によって「終結」した紛争。そこから現在までの歩みは、多くの市民が紡いできたもの。そしてその取り組みは今現在も続いています。地球大学生の「学び」から、この言葉の意味を改めて考える、大切な時間となりました。

2015年10月16日 マスカレードパーティー

今夜はマスカレードパーティーを開催!!昼下がりのラウンジではさっそく、今夜の準備、マスクの土台にビーズや羽根飾りをつけ、オリジナルマスク作りが始まりました。パーティーに先駆け、マスカレード・ファッションショーも開催!今夜だけ、今だけだから、ちょっぴり大胆にもなれちゃうもの。皆さん、ゴージャスですねぇ……。「仮面がなかったら、ここまで着飾れないかも(笑)」そう、これこそマスカレードの魅力です!みんなで記念撮影。ヴェネツィアでマスクを購入された方はこちらにも。四角いマスクなんてのもあるんですね。一夜限りのマスカレードパーティー、オシャレなひとときとなりました。

2015年10月14日 ポンタデルガーダ(ポルトガル)寄港

地球一周の船旅は、ポルトガル・アゾレス諸島の首府ポンタデルガーダに寄港しました。湖や温泉など豊かな自然に恵まれ、また風情あるモノトーンの街並みが続く港町の1日をレポート!歩道はほぼ全部、タイル張り。まるで石畳のようです。そしてこのタイルも街並み同様、モノトーンで統一されています。何ともオシャレ!!街の中心部、ポルタス・デ・シダーデ(街の門)。この広場もタイル張りで美しいですね。住民たちの憩いの場となっているよう。夕方、船の出港に合わせて、船による噴水ショーでのお見送りです。夕焼けに浮かび上がる美しい景色を胸に刻み、船はいよいよ大西洋へ。大きな海を渡ります。

2015年10月13日 Hola ラテンアメリカ!

38年にわたってラテンアメリカに暮らし、地元の文化継承の支援や平和活動に携わる、カイカウリ平和センター・コーディネーターのリサ・サリバンさんが洋上講座に登壇。「まずはイントロダクション」と、ラテンアメリカの地理や歴史、文化についてご紹介いただきました。講座はクイズ形式で。リサさんからの出題に、会場みんなで挑戦します。ゲームとはいえ、出題されれば真剣に考えちゃうし、当たればやっぱり嬉しいもの。正解発表の度に、一喜一憂、大盛り上がり!今日の講座で基本を押さえ、明日からさらに深く、具体的な話題へと進みます。ラ米寄港までのあいだ、リサさんの講座から目が離せません!!

2015年10月11日 ジブラルタル寄港

地中海と大西洋の間に位置する、ジブラルタルに寄港。島の中央には、「ザ・ロック」の名前で知られるターリク山がそびえます。英領とあって、街並みもどこなく英国風。主に観光客が利用するというシティバスは、赤い二階建てのデザイン。メインストリートには、約500メートルにわたってお土産物屋さんやレストランが並びます。パブやレストランのデザインやメニューも、英領ならではのものが並びます。夕方、船はジブラルタルを離れます。本船を見送るように飛び交うカモメ、その奥にはジブラルタルの街並みと、ザ・ロック——素晴らしい風景が広がります。次の港は、ポルトガルのポンタデルガーダです。

2015年10月9日 バルセロナ(スペイン)寄港

地球一周の船旅は、スペイン・バルセロナに寄港。地下鉄に乗って向かうのは、バルセロナを代表するスポットのひとつ、サグラダ・ファミリアです!! 地下鉄の出口から振り返るとこの景色!!このスケール……世界中から人びとが訪れることも頷けます。ずーっと建設工事中なことで有名なサグラダ・ファミリア、もちろん今日も完成へ向けて鋭意工事中です。先日、ガウディの没後100年にあたる2026年の完成予定が発表されたことも記憶に新しいところ。今日ここを訪れ、2026年の再訪を決めた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2015年10月8日 マルセイユ(フランス)寄港

地球一周の船旅の地中海区間も後半へ。オーシャンドリーム号は仏南部の港町、マルセイユに寄港しました。船を降りてタクシーで10分ほど、マルセイユ旧港へやってきました。魚市場の賑わいも港の楽しみの一つです。水揚げされたばかりの新鮮な魚介を並べ、威勢のいいかけ声をかける漁師さん、それを求めて市場に集まる地元の人たち——そのやりとりは、見ているだけでも楽しいもの。世界の港町をゆくと、海からの景色の美しさに感動することもしばしば。海は街の「入り口」で、ここからの眺めこそ街の「顔」と言えるのかも知れません。これも船旅の醍醐味。船はマルセイユを後にし、次なる港へと向かいます。

2015年10月6日 パレルモ(イタリア)寄港

オーシャンドリーム号はシチリア島北西部、パレルモに寄港。訪れたのは旧市街、パレルモで一番有名な「四つ辻」と言えばいいでしょうか、クアットロ・カンティです。周囲の建物には大きな彫刻が飾られており、ここだけで巨大な美術館へ来たかのよう。その北側に位置しているのは、1184年建造のパレルモ大聖堂です。大聖堂を含むこのエリアは、今年(2015年)世界遺産に登録されました。クアットロ・カンティに戻り、そのすぐ隣り、プレトーリア広場へ。噴水を30体以上もの彫刻が囲みます。夜になると、これらはライトアップされるそう。次にここを訪れる際は、夜にも来てみたいもの。

2015年10月5日 紛争の世界における国際司法

ボスニア出身の水先案内人、ネナド・フィッシャーさん。旧ユーゴ紛争の際、難民としてオランダへ逃れました。現在はオランダ・ハーグの「旧ユーゴ国際戦犯法廷(ICTY)」の法廷調査員として活動。旧ユーゴ紛争における戦争犯罪の真相究明に尽力されています。ネナドさんは、ご自身が戦火を逃れた体験、そして現在の法廷調査員としての仕事から、国際政治法廷について解説します。「戦争という、国家や大きな集団による出来事において、責任の所在を明らかにし、裁きを下すことは非常に困難」と語ります。「紛争が無くなることが、ICTYの本当のゴール」——ネナドさんの言葉が胸に響く、大切な講座となりました。

2015年10月5日 忘れない、忘れさせない-戦後ドイツの歴史への取り組み-

ドイツからのInternational Students(ピースボート国際奨学生)による講座。今日は、ドイツ・チュービンゲン大学に学ぶ11名が登壇しました。テーマはドイツにおける「戦後史」。ドイツがナチスによる加害の歴史をどう捉え、向き合っているのか考察しました。ホロコーストと向き合い、加害の歴史から決して目をそらさない——その姿勢は教育の場でも家庭でも徹底されている、と彼女たちは言います。歴史と向き合い、調査と反省そして徹底した教育を行うことが、ドイツの「戦後」からの脱却——こんな言葉にハッとさせられた参加者も多かったよう。多くを学び考え、日本を振り返る大切な講座となりました。

2015年10月4日 コトル(モンテネグロ)寄港

オーシャンドリーム号は、アドリア海沿いの港町・コトルに寄港。フィヨルドの奥に位置し、旧市街はユネスコ世界遺産にも登録されています。街イチバンの絶景ポイントをめざして山登りへ。城壁沿いに続く幅50センチほどの細い石段を登って、山頂を目指します。登山道をゆくこと1時間弱。頂上に着きました! 城壁最上部から、フィヨルドを望みます。沿岸に広がる新市街と、城壁に囲まれオレンジの屋根並が続く旧市街。切り立った山々と、それを包む深い緑。青い空、深い群青の海には雲が映ります。そして港にはオーシャンドリーム号の姿も。まさに絶景です。

2015年10月3日 ドブロブニク(クロアチア)寄港

地球一周の船旅は、クロアチア・ドブロブニクに寄港しました。船を降り、「アドリア海の真珠」と称される世界遺産の旧市街を訪れます。旧市街をぐるりと囲む城壁を歩きます。入場料を払って城壁の上へあがると——この景色!!オレンジの屋根並が続くドブロブニクの街と、真っ青なアドリア海が一望できます。ドブロブニクは、宮崎駿監督映画『紅の豚』の舞台となった街。また『魔女の宅急便』でもいくつかのシーンに、この街並みが採用されていると言われています。確かに、豚のパイロットが、箒にまたがるキキが見渡す街並みが広がります。

2015年10月1日 ヴェネツィア(イタリア)寄港

オーシャンドリーム号はイタリア、ヴェネツィアに入港。船を降り、少し行けばヴェネツィアの街の入り口へ。あいにくの曇り空ながら、こんなにも美しいなんて……。街中を走る運河の両岸に、カラフルな家々が並びます。そして運河をゆくゴンドラ。船を操る船頭さんの姿も絵になりますね。どれだけ見ていても見飽きることがありません。夜、美しい夜景に見送られながら船は港を後にします。皆さん、それぞれに印象深い時間を楽しまれたよう。出港のデッキにもたくさんの参加者が集まり、その景色を見守っていました。思い出をしっかり胸に刻み、船は次の港をめざして地中海を進みます。

2015年9月30日 フラメンコの世界へようこそ!

ダンサー、歌手、ギター奏者、女優、映像作家、画家……と多方面に活躍するアーティストのネベンカ・フィッシャーさんによる、フラメンコの紹介企画が開催されました。「ひとつひとつの動きや表情、踊りそのもの、全てが感情表現」——ネベンカさんはフラメンコをこう評します。講座の後半は、ネベンカさんによるフラメンコの実演です。情熱的で華麗で時に激しく、時にたおやか——素晴らしい演舞に引き込まれます。この素晴らしいダンスを見れば、誰しもが「私も踊ってみたい」と思うもの。今後始まるネベンカさんによるフラメンコ・ワークショップに期待が高まります!!

2015年9月29日 世界遺産のはじまり

NHKエンタープライス世界遺産事務局長——その肩書き通り、NHKで数々の世界遺産関連番組を手がける須磨章さんが洋上講座に登場!!旅の楽しみとして「世界遺産探訪」を挙げる方は多いもの。でも、そもそも世界遺産って何なんでしょう??誰がどのような基準で決めているのか、世界遺産にどんな意義や価値があるのか、意外と知らない方も多いのではないでしょうか。講座では、須磨さん自身が手がけた映像も交え世界遺産の魅力を紹介します。「世界遺産をもっと知って欲しい。好きになって欲しいんです」そんな須磨さんの言葉がまっすぐに届く講座となりました。明日以降も続く世界遺産企画、要チェックです!!

2015年9月28日 ピレウス(ギリシャ)寄港

地球一周の船旅は、ギリシャの首都アテネの外港にあたるピレウスへ寄港しました。船を降り、すぐ前のピレウス駅からメトロに乗って30分ほど。向かったのは、アクロポリスの丘です。さっそくパルテノン神殿へ!! 前方部分を修復中のため、ちょっぴり残念な姿でもありますが、それでもその美しさは健在。レリーフの施された列柱、その絶妙な間隔や角度——様々な計算の上に築かれた「美」に目を奪われます。6人の女神像で知られるエレクティオンも、美しい宮殿です。6人の女神が刻まれた列柱はたいへん有名ですが、こちらは精巧なレプリカ、本物はアクロポリス博物館に収蔵されています。

2015年9月27日 クシャダス(トルコ)寄港

地中海に入り、”寄港地ラッシュ”が続きます。オーシャンドリーム号はトルコ・クシャダスに入港しました。船を降り、やってきたのはエフェソス遺跡。素晴らしい保存状態で知られ、世界屈指のギリシャ・ローマ遺跡と呼ばれることも。つい先日(2015年)、その歴史的価値と美しさから世界遺産にも登録されました。写真はローマ浴場跡。漫画、後に映画にもなった『テルマエ・ロマエ』でお馴染みのアレが、トルコにもあるんです。遺跡観光をたっぷり楽しんだら、クシャダスの街へ戻ります。港近くのバザールも、賑やかでオシャレなお店がいっぱい!歩き疲れたら、オープンカフェで一息つくのも一興です。

2015年9月26日 サントリーニ島(ギリシャ)寄港

スエズ運河を抜け、本船はいよいよ地中海へ。ヨーロッパ最初の寄港地、ギリシャ・サントリーニ島にやってきました。島に上陸して向かったのは、北西部に位置するイアの街。サントリーニ島、と言えばこの景色を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。とにかくオシャレなイアの街。どれだけ見ても、まったく飽きることがありません。真っ青な海、白い建物、目の覚めるようなブルーの屋根、可憐な花々——美しいコントラストの数々に目を奪われます。このあたりは夕日スポットとしても人気なんだそう。そう聞いたら、夕暮れまでここで過ごしたいところですが、今回は夕日はおあずけ。また来ましょう。

2015年9月24日 スエズ運河通航

地球一周の船旅はいよいよ、旅のハイライトのひとつ、スエズ運河通航の日を迎えました。普段は、私たち参加者は立ち入りが制限されている7階前方デッキを今日は特別解放。船の前方が一望できる”特等席”とあって、大勢の参加者が集まります。空がだんだんと明るくなり、山の向こうから太陽が昇ってきました。美しい朝の風景。この景色も地球一周の大切な思い出、しっかりと目に焼き付けます。スエズ運河にかかる唯一の橋「友好大橋」の下をくぐります。こうして見ると、ぴったり左右対称でキレイですね。この橋を通過したら、運河の出口はもうすぐそこ。次なる旅の舞台は地中海です!

2015年9月21日 Peace Day

9月21日は国連が定める「国際平和デー」。国際平和を推進する1日にしようという呼びかけで、世界各地でさまざまな平和イベントが行われます。洋上でも、1日を通じて多くの取り組みが行われました。ボスニア出身のスタッフ、ヤスナ・バスティッチによる「紛争解決ワークショップ」。ゲームを通じて、小さな諍いが紛争へと繋がる流れを体験します。意外にも簡単に紛争が始まってしまうことに、ゲームとはいえ恐怖を感じた、という方も多かったよう。同時に、この流れを止める紛争予防のプロセスも体感します。さまざまな視点、アプローチで平和を考える、大切な1日となりました。

2015年9月19日 ローマからインドへ、インドからローマへ〜海のシルクロード〜

神戸山手大学・観光文化学科で教鞭を執る小磯学さんによる講座は、中国から東シナ海、南シナ海、インド洋、そしてアラビア半島へと至る「海のシルクロード」がテーマ。紀元前から開拓が進み、2000年前には紅海をさまざまな土地の産物が東へ西へと行き交っていたと言います。本船は今まさに、同じ海を航行中。かつての人びとが往来した航路をたどりながら、海のシルクロードの歴史を紐解く講座に、改めて、海が私たちの歴史や文化を紡いできたことを強く感じた、という方も多かったよう。洋上で、海が繋いだ歴史をたどり、紡がれた今と未来を考える、興味深い講座となりました。

2015年9月17日 会社組織にとらわれず、自由に生きる「フリーランス」という働き方

昨今注目を集める、肩書きやフィールドにとらわれず多種多様な仕事をする”ノマド(遊牧民)”と呼ばれる働き方を実践する、フリーランサーの安藤美冬さんが洋上講座に登場。自由で身軽な生き方にも見えますが、安藤さんが現在のようなノマド的な働き方に至るまでは、波瀾万丈の日々だったと言います。現在は、執筆、大学講師、オフィスプロデュース、商品企画など、さまざまな仕事を持つ安藤さん。組織に所属せず、特定の分野や仕事に固執しない——自分を「決めない」生き方もある、と語ります。就業人口のうち約8割が組織に所属する日本において、安藤さんのような生き方を新鮮に感じた方も多かったよう。

2015年9月17日 私は戦争で難民になった

ジャーナリストとしても活躍する、ピースボートスタッフのヤスナ・バスティッチによる洋上講座。ヤスナは、旧ユーゴスラビア、ボスニア・ヘルツェゴビナに生まれ、1994年、ユーゴ紛争の戦火を逃れ、難民となってスイスに亡命しました。1984年、サラエボ冬季五輪の開会式が行われた場所に砲弾が飛び交い、市民の”墓”となる——。ヤスナは戦火を逃れ、スイスのチューリッヒへ。しかしこの道のりも、チューリッヒでの難民生活も、たいへん困難なものだったと言います。日本に暮らす私たちには、遠い世界のことのように感じる難民問題ですが、その内実について身近に考える機会となりました。

2015年9月16日 ニュージーランド湖畔の”森の生活”〜インディペンデントライフ〜

「家探しのポイントは”My 桟橋”があることでした(笑)」そう語るのは、執筆家の四角大輔さんです。6年前、15年勤めた大手レコード会社を退職し、ニュージーランドに移住。東京とニュージーランドを往来しながら、自給自足の”森の生活”を実践しています。レコード会社勤務時代は、有名アーティストのプロデュースを手がけ、数々のミリオンヒットも飛ばしたという四角さん。しかし、ニュージーランドへの移住に迷いはありませんでした。湖畔の家では、野菜や果物を育て魚を釣ってさばく、自給自足の生活を営んでいます。そして会場にこう呼びかけます。「あなたは、何を中心に生きていますか——?」

2015年9月16日 日本と中東の関わりってなぁに?

中東地域をテーマに洋上講座に登壇いただいたのは、ジャーナリスト・川上泰徳さんです。川上さんは、朝日新聞記者として長く中東エリアに駐在。イラク戦争や、パレスチナ問題、”アラブの春”などの取材にも取り組み、現在はエジプトに居を構え、精力的に活躍されています。「中東の人びとは、概ね日本に良い印象を持っています。それは、これまでの経済支援、人道支援によるものが大きい」と話す川上さん。それだけに今年(2015年)1月にあった、ISILによる日本人殺害事件は大きく報じられたそう。いまの日本が、中東から、世界から、どう見えているのか。新たな視点を見つける、大切な講座となりました。

2015年9月14日 ドーハ(カタール)寄港〜市内観光〜

入港セレモニーを終え、午後からはドーハ市内観光へ。「買い物するならココへ!」とオススメしてもらった、アラブマーケット「スーク・ワキーフ」へやってきました。内部には、お土産物を扱う小さなお店がぎっしりと並びます。店先に並ぶのは、水タバコや伝統衣装、香水、生活用品、鳥類(?)、小動物(?!)……などさまざま。お茶のお店もたくさんありました。紅茶にハーブティー、お花や草の実をベースにしたものも。これもお土産にいいですね。もちろん、スパイスを扱うお店もたくさんあります。どれだけ歩いても見飽きることのないスーク、楽しいお買い物——文字通りドーハ大満喫の1日となりました。

2015年9月14日 ドーハ(カタール)寄港

オーシャンドリーム号はカタール・ドーハ港に寄港しました。ドバイに続き、ここもピースボート初寄港。これを記念し、カタール政府によるセレモニーが開催されました。カタールの皆さん、伝統衣装をまとってご参加いただいていますが、ピースボート参加者にも、浴衣や着物で参加された方も少なくありません。こんな風に、オシャレ交流が出来るのも楽しいですよね。 急きょ、カタール文化大臣(写真中央)も駆けつけてくれました。最後に、文化大臣を囲んでみんなで記念撮影。素晴らしいひとときをありがとうございました!

2015年9月13日 ガザ〜戦争しか知らないこどもたち〜

ドバイ出港の夜、ラウンジに登壇いただいたのはUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)の清田明宏さん。お話しいただいたのは、パレスチナ自治区「ガザ」の日常について。パレスチナのガザ地区には、わずか360平方キロメートルの中に180万もの人びとが押し込められるように暮らしています。スクリーンに投影されるのは、清田さんが撮影したガザ地区のいま。生々しい、時に目を背けたくなるような——しかし目を背けることのできない写真に、会場は水を打ったように静まりかえります。「こんな世界があること、ここにも普通の人々、子どもたちが暮らしていることを忘れないでほしい」清田さんは語ります。

2015年9月12日 ドバイ(UAE)寄港

オーシャンドリーム号は、ピースボート初寄港となるドバイ(UAE)に入港。さっそく街へ繰り出します。ターミナルからタクシーに乗り、高層ビルが林立する街の中心部へ。中でも目立つのは、828メートルの高さを誇るバージュ・ハリファです。東京スカイツリーなんて何のその、高さ世界一の建築物です。地上442メートルからの展望が楽しめる「アット・ザ・トップ」は124階! 一転、アラブ風の街並みが広がる旧市街へ。このギャップもドバイの魅力と言えるのかもしれません。高層ビル群と並ぶ観光スポットとなっており、夜にはライトアップもされるそう。カフェやレストラン、お土産物屋さんなどが並びます。

2015年9月11日 洋上バスケットボール大会

快晴のインド洋で、バスケットボール大会が開幕!!もちろん周りは360°の大海原——最高のバスケ日和です!美しく弧を描くシュートや、ファインプレー、そして思わぬ珍プレー(?)の数々に大歓声があがります。参加者の皆さんも、勝ち負けを越えてこの場でバスケができることを楽しんでいるよう。試合後には「気持ちよかった〜」「久々だったけど楽し〜」といった声があがります。最後はやっぱりお約束の集合写真。皆さん、お疲れ様でした!! バスケ大会も、またやりましょう!!洋上のバスケ熱、今日を起点にますます盛り上がりそう!!

2015年9月11日 ホルムズ海峡直前アクション〜STOP安保法案〜

憲法の解釈変更、集団的自衛権の容認、戦争への「加担」……さまざまな問題が指摘されている安保法案。その中で突如、首相らによって語られ、日本で最も注目される”海峡”となったのが、ホルムズ海峡ではないでしょうか。ドバイ(UAE)へ向けて航行中の本船は、まもなくこのホルムズ海峡を通航予定。参加者有志が集まり、ホルムズ海峡から安保法案「NO」を訴えるアクションが行われました。「この海を、軍備や戦争の舞台にはしたくない。平和な海をつくりたい」アクションに携わった参加者からはこうした声があがります。そして手づくりの横断幕を掲げ、安保法案反対と、海の平和を訴えました。

2015年9月8日 ムンバイ(インド)寄港

地球一周の船旅は、インド・ムンバイ港に寄港。今日はオプショナルツアーに参加し、世界遺産エレファンタ島へ向かいます。巨大な岩をくり抜いて作られたという石窟寺院。その内部には、巨大な石像や神殿のような建築群が続きます。古いものは8世紀〜10世紀頃に造られたものだといわれており、中には5メートルを超えるシヴァ神像も。手前の赤い服の女性と比べると、そのスケールが伝わるでしょうか。大きな壁画や彫刻、美しい列柱には、ただ圧倒されるばかり。インドの世界遺産と言えば、タージマハルやアーグラ城塞が有名ですが、このエレファンタ島石窟群も必見です。インド観光の際にはぜひ!!

2015年9月7日 平和の海を、未来のために

横浜港を出航し、インド洋を航行中のオーシャンドリーム号。この後、アラビア海、紅海、地中海……と世界の海をめぐります。「海は我らをつなぐもので、引離すものではない」——こんな一節を体現するのがピースボートの旅。そこで、このインド洋から「平和な海」を呼びかける声明を発表しました。声明には、エラ・ガンジーさんやカルメリータ・ヌキさん、武者小路公秀さんら呼びかけ人となった水先案内人の方々と共に、参加者有志が署名。平和の海をつくり、海によって繋がり、平和の文化を築く、そんな思いを共有する大切な場となりました。

2015年9月5日 日・印の原発事情

インドで女性の地位向上や平和活動に取り組む、ラリータ・ラムダスさんが洋上講座に登場。今日は、インドの原子力政策についてお話しいただきます。急速な経済発展を遂げるインドでは、エネルギー需要の高まりと共に、原発政策が推し進められています。しかし一方で、都市部と地方との経済格差は大きな社会問題に。またラムダスさんは、自然エネルギーの能力を示し、経済成長に原発は必要ないと語ります。「この時代が大きな転換期になるのは間違いない。しかし、私は未来は明るいと思っています。私たちが協力すれば、世論も未来も変えられます」未来は私たちの手に——そんな言葉を胸に刻む、大切な講座となりました。

2015年9月3日 世界を変えよう!〜非暴力・非服従のパワー〜

平和活動家のエラ・ガンジーさんによる洋上講座、テーマは「非暴力」です。南アフリカ出身のエラさんは同国で国会議員をつとめた経験もお持ちですが、アパルトヘイト(人種隔離政策)下では政府による弾圧を受け、8年にもわたる軟禁状態にありました。自由を制限されながら、祖父マハトマ・ガンジーの生き方を継ぐ、非暴力によるアパルトヘイト撤廃の活動を続けてきました。そんな「強さ」と、それを支える優しく柔らかな語り——そこにエラさんの信念を垣間見たという方も多かったよう。マハトマ・ガンジーが、そしてエラさんが目指す「非暴力・不服従」とは——。多くを学び考える、大切な講座となりました。

2015年9月1日 花も花なれ、人も人なれ〜ボランティアの私〜

細川佳代子さんの洋上講座、テーマは知的障害をもつ人たちによるスポーツ大会「スペシャルオリンピックス」です。「スペシャルオリンピックスって聞いたことあります?」細川さんの問いかけに、会場からパラパラと手があがりますが、その人数はざっと数えられるほど。「日本の講演会でも同じくらいか、もっと少ないくらいなんです」と語ります。細川さんはこうした状況を変えること、もっと理解者を増やすことを目標に、この活動に携わっています。「自分の行動で誰かが喜んでくれたら。それが私にとっての最大の幸せです」明るい細川さんの語りに、勇気と元気をもらう、温かな講座となりました。

2015年8月31日 シンガポール寄港

今クルーズ2つ目の寄港地シンガポールに入港しました。港から地下鉄に乗り、ベイフロントを目指します。駅に到着して地上に出ると、話題の巨大植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」のシンボル、スーパーツリーが迎えてくれました。これは熱帯雨林の巨木をイメージした人口ツリーで、その高さは25メートル、高いものは50メールトルにも達します。これが18本もあるというのだから驚きです。ツリーの頭頂部には太陽電池が組み込まれているほか、園内ドームの排気装置にもなっているそう。もちろん、園内で見られる世界の希少な樹木や花々も見逃せません。まさに、ハイテクと大自然の融合スポットです。

2015年8月29日 Life Onboard〜夕日〜

毎日、ちがった表情を見せてくれる洋上の景色。デッキからのぞむ大海原も、船旅の醍醐味の1つです。日中、素晴らしい青空と凪に恵まれたとあって、今日は素晴らしい夕日が広がりました。ゆっくりと、夕日が水平線へ沈みます。その様子をじっと見つめていると、不思議と、何だか温かな気持ちになります。日本で待つ家族や友人のことを考えたり、自分自身と向き合ったり…様々に思いを馳せる大切なひとときに——。地球一周の船旅だから出会える、素晴らしい景色をまた一つ胸に刻み、船は大海原をすすみます。

2015年8月29日 もう1つの大航海時代

満を持して洋上講座にご登場いただいたのは、武者小路公秀さんです。あの、武者小路実篤の甥で、ベルギー生まれ、母方の祖母はフランス人、そして本人曰く「不登校のハシリ」というたいへん興味深い生い立ち。さらに元国連大学副学長で、現在は反差別国際運動(IMADR)副理事長を務めています。そんな武者小路さんがこの日話したのは、現代世界を船で旅する意義——このピースボートの旅にも深く関わることです。かつての「海のシルクロード」や現在、中国が進める「真珠の首飾り」と呼ばれる海運戦略についても及びます。洋上で、海が繋ぐ世界を学ぶ、興味深い講座となりました。

2015年8月28日 職業、プラントハンター〜好きなことを仕事にする〜

大航海時代、王族や貴族のために世界中の珍しい植物を求めて海を渡り、苗や種を持ち帰った”プラントハンター”という職業。洋上講座に登場したのは、21世紀のプラントハンター、西畠清順さんです。1年で地球5周分もの距離を移動してプラントハントをしているという西畠さんですが、いったいどんな仕事なんでしょうか。世界各地でのエピソードを交え、その仕事内容を紹介いただきます。「僕は、自然を守りましょう、とは言いたくないんです」そう語る西畠さん。「何より伝えたいのは、まずは植物を好きになってください」と言葉を続けます。西畠さんのメッセージを心に刻む、素晴らしい講座となりました。

2015年8月28日 旅のツボ〜あうんのイキ・ココロ〜

健康アドバイザーの大沢則夫さんが洋上講座に登場。実際に身体を使って講座を進めるのが大沢さんの講座スタイルです。 「隣の人と握手!」——思えば、普段の生活で隣り合った人と手を握り合うなんて滅多にありません。ただの握手、されど握手、何だか新鮮です。「では、その人の手の平をよく揉んでください。……どうです?」言葉を交わさなくても、ちょうどいい力加減で何とも気持ちがいいもの。ただ、お互いの手を揉んでいるだけなのに、気分が良くて、だんだん嬉しくなってきます。楽しくてためになる、大沢さんの講座はますますの注目となりそうです。

2015年8月27日 セブ島(フィリピン)寄港

本船はセブ島に寄港。今回は、「災害への取り組み」をテーマにしたオプショナルツアーに参加します。訪れたのは、セブ島マンダウエ市のカンドゥマンという地域。フィリピンと言えば、記憶に新しいのが2013年11月の台風30号による被害です。超巨大ハリケーンの被害と、そこから学ぶ対策を伺いました。災害時に最も被害を受けやすいのが”貧困層”の人びと。また、日頃の住環境や衛生の問題が災害時により大きな被害へと繋がることもあります。この地域の貧困問題に取り組むNGOの事務所を訪れ、生活改善や教育の普及、公衆衛生などのプロジェクトについて話を聞きました。

2015年8月25日 国連共同プログラム〜レジリエント・ユース〜

今クルーズではアジアの各地で防災・減災に取り組むNGOスタッフや行政担当者らが乗船し、国連防災機関(UNISDR)と共同で「レジリエント・ユース・プログラム」を実施しています。今日の講座では、このプログラムの内容について伺いました。プログラム名にもなっている「レジリエント(resilient)」とは、跳ね返る、弾力のある様を意味します。災害を柔らかく受け止め、弾力的に回復する、そんな街やシステム構築を目指そうという思いが込められています。レジリエントへの様々な取り組みを学び、新しいアイデアが触発される、刺激的な講座となりました。

2015年8月24日 人こそが人を支援できる〜ピースボートと災害支援〜

ピースボートは、1995年の阪神・淡路大震災から国内外の災害の現場で支援活動を展開。2011年の東日本大震災からはピースボート災害ボランティアセンター(PBV)を立ち上げ、今日まで活動を続けています。そんな災害支援の歩みを、スタッフの合田が語りました。PBVでは東日本大震災発生時、「人の手を必要とする現場はたくさんある」といち早く一般ボランティアの募集を開始しました。「1人のプロフェッショナルよりも、100人の熱意ある市民にこそ出来ることがある」——当時の思いは、PBVの理念となって今も根付いています。”人こそが人を支援できる”というPBVの理念を改めて考える企画となりました。

2015年8月23日 フィリピンパブ〜出稼ぎにくる女性たち〜

フィリピンから日本へ経済的な事情などから出稼ぎに訪れ、パブなどで働く女性たち。苛酷な労働条件に晒され、搾取されるケースも少なくありません。また、日本人との間に生まれ、適正な支援や認知を受けられず困難に直面する混血児の存在も、大きな問題となっています。こうした女性や子どもたちの支援を行うフィリピンのNGO「DAWN(Development Action for Women Network)」。この講座では、こうした問題の実情とDAWNの活動について、代表のカルメリータ・ヌキさんにお話しいただきました。私たちの生活とも関わるフィリピンの問題を知り、私たちに出来ることを考える——大切な講座となりました。

2015年8月23日 ふつうってナニ?〜グローバルスクール紹介〜

同調圧力の強い日本社会。その中で閉塞感や生きにくさを感じ、社会生活や対人関係に悩む若者は少なくありません。「グローバルスクール」は、地球一周を通して多様な世界や文化、そしてそこに生きる人々の多様性と出会う海の上のフリースクールです。グローバルスクールのナビゲーターを務めるフリージャーナリストの石川清さんは、「ひきこもりは個人や家族だけの問題ではなく、社会全体で考えなければいけないもの」と語り、ひきこもり訪問サポート士の経験を元に、現代日本の問題点を指摘します。石川さんの言葉に、改めて「ひきこもり」や「ふつうであること」を自らに問いかけた参加者も多かったよう。

2015年8月22日 Party of All Nations〜世界と乾杯!〜

今クルーズには世界YMCAから、60ヶ国・150名もの若者たちが乗船しています。毎回多彩な参加者が集うピースボートクルーズですが、今回は最も多国籍&多文化と言ってもいいでしょう。そこで行われたのが、YMCAメンバーを紹介する企画「Party of All Nations」です。この多彩な旅に参加できることを楽しむと共に、彼らの声に耳を傾けることも忘れてはなりません。「このピースボートの経験を持ち帰り、平和へと繋げたい」そう語るYMCAメンバーの皆さん。私たちにとっても、彼ら・彼女らと共に平和と共生を考える大切な機会となりそう。今後の企画に注目です。

2015年8月21日 第88回ピースボート「地球一周の船旅」出航!

第88回ピースボート「地球一周の船旅」出航のとき。3ヶ月の旅の舞台となるオーシャンドリーム号のデッキにもたくさんの参加者が集まりました。風に舞う5色の紙テープ。いよいよ出航です。「行ってきまーす!!」「行ってらっしゃーい!!」お互いに大きく手を振ります。まだ、目を凝らせばお互いの表情も見えるくらい。でも、船は確かに、ゆっくり、ゆっくりと遠ざかっていきます。みるみる船は遠ざかり、ベイブリッジをくぐりました。ここが地球一周のスタートライン。108日後、帰港の際にはここがゴールラインとなります。地球をめぐる大冒険が、いよいよ始まります。

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