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第92回地球一周の船旅(パリ、ローマ、ロンドン、ニューヨーク…そしてキューバへ)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
先住民族の言葉で「護られた入り江」の意味をもつ土地、ホノルル。太平洋の海運の要所として栄え、現在は世界屈指のリゾート地として知られています。
オアフ島の雄大な自然
オアフ島の大自然を体感できるホノルルには、訪れたいスポットが盛りだくさん!ワイキキの海を一望できる火山の噴火口「ダイヤモンドヘッド」は、オアフ島のランドマークともいうべき場所です。頂上から海や街並みを見渡せば、この島の自然の豊かさとパワーを存分に感じられるでしょう。また、世界的なリゾート地として有名なワイキキビーチをはじめ、ラニカイビーチやハナウマ湾などでは、ハワイの美しい海が心ゆくまで楽しめます。テレビCMでも有名なモンキーポッドの木があるモアナルアガーデンにも注目です。
ハワイの文化を楽しむ
フラやハワイアンミュージックなど、ハワイの地で育まれた文化もぜひ体験したいところ。新鮮な魚介を載せた「ポキ丼」やボリューム満点の「ロコモコ」など、ハワイアンフードにチャレンジするのも楽しみです。また、南太平洋の文化と歴史にふれることができるビショップ博物館もぜひ訪れたいスポット。太平洋ポリネシア全域の美術・工芸品など2,400万点以上の収蔵品を誇り、なかでもハワイ諸島にポリネシア人が移住してきた時代からハワイ王朝時代にかけての貴重なコレクションは必見です。
魅力に満ちた虹の島へ
南太平洋に広がる”ポリネシアン・トライアングル”。ハワイ諸島は、その広大な文化圏の北端に位置しています。世界有数のリゾート地として知られるホノルルは、先住民族の言葉で「護られた入り江」を意味し、その名の通り、荒波の影響を受けにくい地形から太平洋の海運の要衝として栄えてきました。南の楽園で育まれたポリネシア文化や先住民族の伝統を受け継ぐ人びととの出会い、そして美しい海に彩られた雄大な自然――リゾートアイランドの側面だけではない、ハワイのさまざまな魅力にふれる旅へと出掛けます。
[特集記事]虹の島ハワイに導かれて
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
古くから貿易都市として栄えてきた、南インド・ケーララ州中部の港町。海岸から内陸部へと続く水郷地帯の北端に位置しており、運河が数多く築かれた水の都でもあります。
美しきバックウォーターの街
古代ローマ時代から交易で栄え、数々の人やモノ、文化が行き交ってきたコーチン。縦横に張り巡らされた水路と穏やかな田園風景がどこまでも広がる水郷地帯「バックウォーター」は、南インドの豊かさの象徴です。南インドは、さまざまな料理に多彩な香辛料を用いるスパイス文化の地。このスパイスを求め、大航海時代にはヨーロッパから多くの人々がこの地を目指しました。多様なスパイスの味や使い方を覚えてみるのも楽しみです。南インドの多彩な表情をお楽しみください。
ヨガ発祥の地へ
今ではさまざまな形態で世界中に広まっているヨガ。本来のヨガは、心と身体、自然や社会との調和を目指すものです。ヨガの基本となる呼吸法には、身体の活力を回復させる効果があると言われています。ひと味違う、「本場ヨガ体験」も楽しみのひとつです。また、インド全体の識字率が60%という状況のなか、ここケーララ州は100%という驚異的な識字率を誇ります。経済的に決して豊かとはいえないこの地域の取り組みを学ぶツアーは、途上国支援に関心のある方にもおすすめです。
南インドに広がる水の都
喧騒のイメージがあるインドにおいて、美しい自然と穏やかな雰囲気が魅力の南インド地方。その南端に位置するケーララ州の主要都市・コーチンの海岸沿いには、無数の川や湖、入江などが網の目のように連なり、広大なデルタ地帯を形成しています。コーチンは海洋貿易の要所として、遥か古代ローマの時代から栄えてきました。豊かな水源に育まれた美しい自然や、ヨーロッパ文化とインドの文化が融合した独特の雰囲気が残る旧市街、南インドならではのグルメなど、魅力あふれるコーチンの街を旅します。
[特集記事]ヤシの木がそよぐ南インドの桃源郷へ−
ギリシャ本土より南東へ約200キロメートル、火山活動によって形成された不思議な三日月の島、サントリーニ島。古代都市遺跡やワイナリーなども楽しみな世界有数のリゾート地です。
青と白のコントラスト
真っ青なエーゲ海と、断崖絶壁の上に連なる真っ白な家々のコントラストが美しいサントリーニ島。絶景を求めてたくさんのクルーズ船が訪れる、世界有数のリゾートアイランドです。街の中にはレストランやお店、ドーム型の教会が建ち並び、散策を楽しむことができます。まるで絵はがきの世界の中に迷い込んだかのような風景があちこちに広がり、思わず夢中でシャッターを切ってしまいます。そして、何よりこの街を有名にしているのが夕暮れの美しさ。街を徐々に橙色に染め、エーゲ海に沈んでいく夕日は神秘的です。
謎の大陸の面影を探す
エーゲ海周辺の先史時代の遺跡の中でも、最も保存状態がよいといわれるアクロティリ遺跡。美しいフレスコ画や陶器が数多く出土し、神秘的な雰囲気が漂う古代遺跡からは、古代ギリシャに花開いた文明の栄華とロマンが感じられます。かの哲学者プラトンがこの古代遺跡を前に、一夜にして海に沈んだ大陸アトランティスについて書き記したことにも納得です。また、地中海性気候に恵まれたサントリーニ島は、ワインの産地としても人気です。絶景を望むワイナリー訪問にも期待が高まります。
エーゲ海の恵みを堪能
サントリーニ島は、クルーズ旅行で人気の高いエーゲ海においても屈指の人気を誇る寄港地です。島には大型客船が停泊できる港がないため、沖合に船を停泊し、専用のテンダーボートに乗り替えて上陸します。青と白のコントラストが織りなす美しい街並みはもちろんのこと、エーゲ海の恵みが詰まった本場のギリシャ料理も大きな魅力。旬の素材を生かしたシンプルな味付けは、食欲を大いに刺激します。ふと窓の外を見渡せば、そこには青と白のコントラストが美しい、絵はがきのような絶景が広がります。
[特集記事]青と白のコントラストが美しい、エーゲ海屈指のリゾート地へ
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
台湾島北部の、三方を山に囲まれた天然の良港。20世紀初頭から貿易港・観光港として整備が進められ、現在はクルーズ客船も多く停泊する海の玄関口となっています。
ノスタルジー溢れる街
台湾北部の山間に佇む金鉱の街、幻想的な街並みの九份。金脈の発見から一攫千金を夢見る人びとであふれ、最盛期には4,000世帯が暮らしたというアジアの金の都です。映画「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれ、夕暮れともなると、階段の続く細い路地に掛かる真っ赤な提灯が燈り、なんとも幻想的な表情で訪れる人を魅了します。豎崎路の階段の最上部まで登ったら、九份でも特に人気のあるスイーツ店「阿柑姨芋圓」でひと休み。台湾のタロイモから作られたモチモチのお団子は癖になるおいしさです。
名物夜市で楽しむ
「呷飯皇帝大(食べることの地位は皇帝のように高い)」ということわざまである台湾。「食」に重きを置く、台湾文化の特徴です。「基隆廟口夜市」では、わずか300~400メートルの間に、200軒近くの屋台がところ狭しと並び、新鮮な海産物はもちろん、バラエティ豊かな台湾の味覚を、リーズナブルにお腹いっぱい堪能できます。外食文化が発達している台湾では、地元ならではのB級グルメ店から老舗店までが軒を連ねており、軽いスナックからメイン料理、デザートまで楽しむことができます。
文化にふれる台湾街歩き
日本の最西端・沖縄県の与那国島からおよそ110キロ、東シナ海に浮かぶ台湾は、温暖な気候と雄大な自然に彩られた恵み豊かな島。美しい自然の造形はもちろんのこと、ノスタルジックな街並みや食べ歩きが楽しい屋台グルメなど、バラエティ豊かな見どころにあふれています。船の寄港するのは、台湾の海の玄関口・基隆。港から首都の台北までは、バスで30分ほどと好アクセスです。ピースボートクルーズでも、世界一周の旅の最初の寄港地として訪れることが多い、台湾の文化と歴史にふれる街歩きへと出掛けます。
[特集記事]彩り豊かな”麗しの島”
ポルトガルの首都で同国最大の都市。入り組んだ細い路地が続く情緒豊かな街並みから、「7つの丘の街」とも呼ばれます。大航海時代には地中海地域最大の人口を誇りました。
時代を切り拓いた港
大航海時代、インドへの新航路を切り開いたヴァスコ・ダ・ガマがヨーロッパを発ったのが、このリスボン港です。テージョ川のほとりには「発見のモニュメント」が建ち、そこにはエンリケ王子を先頭に船乗りや歴史家、宣教師など、大航海時代を象徴する33名の姿が刻まれています。当時、インドや東南アジアから入ってきた香辛料は、リスボンに集積され、ここからヨーロッパ各地へ運ばれていきました。まさに世界経済の中心都市として繁栄したこの地に降り立てば、大航海時代のロマンがかき立てられるでしょう。
レトロなトラムが行き交う
「7つの丘の街」とも呼ばれ、坂が多い街でおすすめしたいのが、路面電車「トラム」です。細い路地や小高い丘を走る車窓からは、中世ヨーロッパの面影を残す美しい街並みを見ることができます。日が落ちたころ、レストランへ足を運ぶと伝統音楽「ファド」の音色が。地元の人の生活に溶け込んでいる大衆音楽のファドは、ファディスタと呼ばれる歌い手とポルトガルギター、ビオラの演奏で歌われます。船乗りが故郷を想うことを歌ったことが起源という説も。時代は流れながらも大航海時代から受け継がれた文化がいまもなお息づいているようです。
3,000年以上の歴史を有し、ローマやパリなど他の大都市よりも古い西ヨーロッパ最古の都市のひとつとして知られるリスボンの街。古代ローマやイスラムなどの支配下に置かれながら時代を歩んだ街が栄華を極めたのは、大航海時代のこと。リスボンの街には隆盛を誇ったこの時代に築かれた建造物が多く残され、西洋史を語るうえで欠かせない歴史的な見どころにあふれています。また、情緒豊かな港町の雰囲気も、この街の大きな魅力。歴史の変遷にふれる、リスボンの街歩きに出かけます。
[特集記事]大航海時代、はじまりの地へ
全長135キロメートルにわたる堤防「アムステルダムのディフェンス・ライン」に守られた、オランダの首都。運河に沿うように、中世から続く美しい街並みが広がります。
世界屈指のアートにふれる
オランダ最大の都市アムステルダムは、世界一美術館の密度が高いことから、世界有数のアートの街として知られています。国立美術館では、オランダを代表する画家レンブラントやフェルメールの作品を見ることができ、さらにオランダ出身の画家、ゴッホの作品に特化したゴッホミュージアムには、かの有名な「自画像」や「ひまわり」など、貴重な芸術作品も多く展示されています。石畳とレンガで建てられた街中を歩けば、中世からの建物と現代風な建物が同居する新しい「芸術の街」の一面を感じられるはずです。
受け継がれる運河の街
約90もの島々の間にかかる1,500もの橋。アムステルダムは、緩やかにながれる運河の街です。その美しい景観から、2010年に世界遺産に登録されました。17世紀前半のオランダ・ルネサンス様式の建築物が立ち並ぶ街並みの散策には、運河クルーズを使った観光がおすすめ。街中を網目状に走る運河は、市民の足としても使われ、アムステルダムならでは交通手段です。世界屈指のチーズ大国としても知られるオランダでは、チーズ専門店でのお買い物も楽しみ。赤や黄色の”ろう”で表面をコーティングされた種類豊富なチーズが、ショーウィンドウにずらりと並んでいます。
ヨーロッパ有数のリゾート地として知られる、地中海の中央に浮かぶ島国マルタ。16世紀に築かれた美しくも堅牢な要塞都市バレッタは、数々の歴史をいまに伝えています。
ハチミツ色に輝く街へ
古くからさまざまな民族や宗教の影響を受け、文明の十字路と呼ぶにふさわしい幾多の歴史物語を経験してきたマルタ島。バレッタは、16世紀にオスマン帝国の侵攻を防いだ聖ヨハネ騎士団長ジャン・ド・ヴァレットによって築かれた城塞都市です。「マルタストーン」と呼ばれる独特の黄色がかった石灰岩で築かれた堅牢な街並みは、世界遺産にも登録されています。趣たっぷりの路地を散策すれば、この街が受け継ぐ歴史とロマンを存分に感じられるでしょう。ハチミツ色の美しい旧市街が迎える入港シーンにもご注目ください。
中世のロマンにふれる
12世紀ころよりキリスト教の聖地巡礼の守護を司った聖ヨハネ騎士団が、現在の「マルタ騎士団」となりました。バレッタのシンボルともいうべき聖ヨハネ大聖堂は、騎士団ゆかりの地としても知られます。外観からは想像できない金箔が施された豪華な内装、そして一面に描かれた壮大な天井絵は圧巻です。マルタ騎士団とゆかりの深いもうひとつの建物が、騎士団長の宮殿です。ここは聖ヨハネ騎士団の中枢で、騎士団の公邸として用いられました。甲冑やタペストリー、絵画など、美術館さながらの調度品には目を奪われます。
絶景に彩られた入港の風景
地中海の上に浮ぶ、城塞都市バレッタ。さまざまな民族や宗教が交差したことから「文明の十字路」と称される世界遺産の旧市街には、数多くの歴史的建造物が残されています。独特のハチミツ色をした石灰岩で築かれた街並みと、紺碧の地中海が織りなすコントラストは唯一無二。これほど美しい景観が船の入港を迎えてくれるのは、世界一周クルーズの数ある寄港地においてもバレッタだけかもしれません。まるで中世へとタイムスリップしたかのような風景に包まれながら、船はバレッタへと入港します。
[特集記事]ハチミツ色に輝く美しい世界遺産の街へ
「カリブ海の真珠」といわれるキューバの首都ハバナ。歴史ある町並みに輝くビーチ。モヒートを片手にサルサのリズムに身をゆだねる――思い出深い一日となるでしょう。
南国の楽園
かの文豪ヘミングウェイが愛したハバナ。「老人と海」の舞台となったコヒマル村や「誰がために鐘は鳴る」を執筆したホテルなど、ヘミングウェイゆかりのポイントも数多く残ります。チェ・ゲバラの肖像画がひときわ目を引く革命広場やクラシックカー、ラム酒など観光名所以外にも見どころはたくさんありますが、何よりの魅力は人びとの笑顔です。街を歩けばあちこちから陽気なリズムが聴こえ「サルサ」を楽しむ姿が目に飛び込んできます。キューバの陽気さと美しさ溢れる時間が流れます。
魅惑のオールドハバナ
米国との国交回復により大きく変化しはじめたキューバは今、注目の観光地となっています。カリブ最強の砦と言われた要塞に守られたオールド・ハバナはコロニアル建築が立ち並び「ハバナ旧市街とその要塞群」として世界遺産にも登録されました。異国情緒あふれるカラフルな建物が並ぶ「マルティ通り」、キューバ・バロック建築の傑作と称される「カテドラル」、米国のホワイトハウスを模して造られた「旧国会議事堂」など趣深い建物が並びます。ゆったりとした時が流れる世界遺産の街を歩けばタイムスリップしたかのような感覚に包まれます。
カリブ海に浮かぶ革命の島
船が入港するのは、要塞群と共にユネスコ世界遺産に登録されている、オールド・ハバナと呼ばれる旧市街。街へと一歩踏み出せば、肌に触れるカリブ海特有の湿った空気がキューバに来たことを実感させてくれます。街を歩けばサルサ音楽が耳にふれ、目には革命家チェ・ゲバラの肖像が幾度となく飛び込んできます。通りを行き交うクラシックカーも、旅の気分を盛り上げてくれます。そして、観光だけでなくこの国が歩んできた歴史や人びとの暮らしにふれられることも、ピースボートクルーズならではの魅力です。
[特集記事]革命家たちが目指した国のリアル
古代マヤ文明の中心地のひとつとして栄えたグアテマラ。ティカル遺跡をはじめ、古都アンティグアなど、美しい景色と素晴らしい世界遺産が待ち受けています。
マヤの遺跡を目指して
マヤ文明発祥の地として知られ、数多くのマヤ遺跡が点在するグアテマラでは、マヤ文明最大級のティカル遺跡へ。広大なジャングルの中に建ち並ぶ巨大な神殿には、言葉を失います。中でも、上まで登ることができる4号神殿からの景色は圧巻!雄大な自然と歴史の深さを体感できます。かつてグアテマラの首都として栄えた古都アンティグアも、ぜひ訪れたいところ。世界遺産登録された街の北側には小高い丘があり、てっぺんには大きな十字架が、まるで街を見守るかのように立っています。ここからはアグア山を望むことができ、古都アンティグアの象徴的な景色をお楽しみいただけます。
先住民族から学ぶ
コミュニティ・ツーリズムを実践している村を訪れるプログラムも人気です。ボートに乗り、地元の方々の案内でマングローブの森をめぐり、その生態を間近で観察します。途中にある小さな島に上陸し、その土地ならではの塩の作り方を教えてもらうことも。彼らが運営するウミガメの保護施設を訪れ、生まれたてのウミガメを放流する時間もあります。また、かつて激しい弾圧を受けたマヤ先住民族のコミュニティを訪問し、伝統文化を学んだり、元気いっぱいの子どもたちと交流するプログラムなど、グアテマラの今と自然の大切さを学ぶことができます。
マヤ文明の中心地へ
メキシコ南部から中米地域に花開いたマヤ文明の中心地のひとつとして知られる、中米北部の国グアテマラ。熱帯雨林地帯の深い森の中に築かれたマヤ文明最大の神殿都市ティカルや、植民地時代の様式を保つ美しい都市アンティグアは、世界中の旅人を惹きつけます。しかし他の中南米諸国と同様、この国も大航海時代以降は欧米の植民地下に置かれ、また独立後は長く激しい内戦に苦しみました。 悠久の古代文明と豊かな自然、そして数々の歴史を乗り越えて今を生きる人びと――美しきグアテマラを知る旅へと出掛けます。
[特集記事]虹を織る人びとに出会う旅へ−
国内の消費エネルギーの大半を地熱と水力でまかなう世界屈指の自然エネルギー大国アイスランド。「地球」を感じる豊かでパワフルな自然が、一番の見どころです。
驚異の自然に抱かれた、環境先進国
圧倒的な自然が待ち受ける、北欧の島国アイスランド。国土の大半は火山地帯に属しており、国土の12%を氷河に覆われていることから「火と氷の国」と呼ばれています。この国では、活発な火山活動や地殻変動、氷河の浸食などにより、他の場所では見ることのできない、たくさんの驚異的な風景に出会えることでしょう。そしてそれらの自然エネルギーを生活の中に取り入れた「環境先進国」としても知られるアイスランド。国内の電力の約7割は氷河や滝の水量を活かした水力発電、残りの3割を地熱発電でまかなう、まさにクリーンエネルギー大国なのです。
地球の鼓動を体感
“生きている地球”を体感できる見どころが、数多く点在するアイスランド。その象徴ともいえるのが、「ゴールデンサークル」と呼ばれるエリアです。毎秒140トンもの氷河の雪解け水が注ぐ、アイスランド随一の滝グトルフォス。地球の鼓動が熱湯となり、高さ70mも吹き上がる間欠泉。そしてユーラシアプレートと北米プレートが左右に引き合う地球の割れ目「ギャオ」がある、シンクヴェトリル国立公園。いずれのスポットを訪れても、生きている地球と自分が一体化するような感覚が味わえます。
世界最北の首都
レイキャビクはダイナミックな自然に囲まれた街。人口は12万人ほど、歩いてまわれるコンパクトさです。アイスランドの歴史や文化を知ることができる美術館や博物館が数多くあり、また北欧らしいカラフルで可愛らしい街並みは散策にも最適です。レイキャビクの中心地にあって、その独特の形が異彩を放つのが「ハットルグリムス教会」です。この教会は、噴火した火山から流れ出て冷え固まったマグマをイメージして設計されました。近未来的でありながら、自然と調和するようにレイキャビクの街に溶けこんでいます。
[特集記事]地球の鼓動が聞こえる、遥かなるワンダーグラウンドへ
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、カリブ海側の入り口に位置するクリストバル。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのクリストバルでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−
カリブ海に浮かぶ島々の中で、3番目に大きな島、ジャマイカ。輝く海や生い茂る緑をはじめとする豊かな自然と、そこに暮らす人びとの陽気な笑顔が魅力です。
カリブ海のビーチでのんびり
ジャマイカ第2の都市モンテゴベイは、川や滝などのほか、カリブ海をのぞむ美しいビーチがいくつもあります。中でもおすすめは「ドクターズ・ケーブ・ビーチ」。真っ白でさらさらの砂浜にどこまでも続く透明度の高いコバルトブルーの海、バックミュージックにはレゲエが流れ、ゆったりとした時間が流れます。お食事には、ハーブやスパイスをきかせた鶏の炭火焼き、ジャマイカ名物の「ジャークチキン」が外せません。光り輝く海を眺めながら、ゆったりと流れるカリブの時間をお楽しみください。
『ラスタ』の文化に触れる
レゲエ・ミュージックの元になっている「ラスタファリズム」。環境に配慮し自然と共存しながら暮らすラスタ・ビレッジを訪問し、ラスタマンと出会い、持続可能な暮らしと生き方について考えるプログラムを行います。食事もコミュニティの方が準備してくれたベジタリアンフードをいただきます。夜は地元のミュージシャンを招いて、本場レゲエを体験。誰もが知る往年の名曲から現代のレゲエまで幅広い演奏が楽しめます。考え方、生活スタイル、音楽のメッセージ性、あらゆるところで「ラスタファリズム」に触れ体感する一日です。
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
定番の自由の女神像をはじめ世界的な美術館や、緑豊かな公園、マンハッタンの摩天楼など、見どころはつきません。まばゆい夜景も楽しみのひとつです。
全米一の大都市で楽しむ
世界経済の中心地として発展する大都市。街は高層ビルが立ち並び、ロックフェラー・センターから見下ろすマンハッタンの摩天楼には圧倒されます。巨大スクリーンや劇場看板がひしめくタイムズ・スクエアは、ニューヨークを代表するスポットで、世界中から人びとが訪れます。ブロードウェイのミュージカル鑑賞も人気で、多彩な演目が上演されてます。この街に暮らす人びとが抱く多彩な文化や歴史を訪ね、また洗練されたエンターテインメントも楽しみな港です。船から望むリバティー島にそびえ立つ自由の女神像も見逃せません。
国連本部を訪ねて
国際政治の中心、ニューヨーク国連本部は、193カ国の加盟国の代表、さまざまな国際機関、非政府組織(NGO)が集まり、平和、人権、環境といった地球規模の問題を議論する舞台です。NGOピースボートは国連の特別協議資格を持ち、さまざまな会議に出席し、またワークショップを行っています。ニューヨークに寄港する際には、国連広報局とともにアクションを実施。また国連の組織や活動について話を伺い、国連本部でしか味わえない、国際政治の現場を肌で感じるピースボートクルーズならではのツアーも行います。
いにしえのローマ帝国の首都であり、「永遠の都」と称されるローマへ。歴史都市で、偉大な文化遺産の数々と出会います。その壮大さと歴史の深さは一見の価値ありの寄港地です。
「永遠の都」ローマ
チビタベッキアから電車で1時間ほど走ると、「永遠の都」ローマに到着です。世界遺産「ローマ歴史地区」には偉大な帝国の遺跡がひしめいています。まずは、円形闘技場「コロッセオ」へ。4階建ての客席からは、かつての猛獣の檻や大掛かりな舞台装置などの地下施設も見ることができます。映画「ローマの休日」の舞台にもなったスペイン広場やトレヴィの泉も必ず訪れたい場所。スペイン広場では、ぜひ大階段へ。現在は、飲食や座ることはできませんが、階段から眺める景色は感動的です。トレヴィの泉では、願いがかなうようにコインを後ろ向きに投げ入れることをお忘れなく!
世界一小さな国
世界一小さな国であり、カトリックの総本山として知られる”ヴァチカン市国”は、国全体が世界遺産に登録されています。ローマの街の中にあり、出入国は原則的に自由なので、ローマ観光がてら訪れることができます。「サン・ピエトロ広場」とつながる、サン・ピエトロ大聖堂内部の美しさは圧巻。優美な彫刻に彩られたヴァチカン宮殿では、歴代の法王が世界中から集めた至宝の並ぶ美術館をはじめ、システィーナ礼拝堂の1508年から4年をかけて描かれたミケランジェロの天井画など、見どころ満載です。
イタリアの栄華にふれる
古代ローマ時代の中心地として栄えた首都のローマや、トスカーナ地方の美しき古都フィレンツェ、イタリア南部に浮かぶシチリア島など、数多くの名所に彩られた国・イタリア。世界遺産の登録数は55件と世界最多を誇り、ピースボートクルーズで訪れるヨーロッパの寄港地においても、特に人気の高い場所のひとつです。紀元前からの歴史を誇る首都ローマやイタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェを擁するトスカーナ地方など、歴史と芸術に彩られたイタリア中部をめぐる旅へと出かけます。
[特集記事]魅惑のイタリア歴史散歩-1-−
イタリア中部トスカーナ地方を代表する港湾都市リヴォルノ。ピサの街、フィレンツェ、古都シエナ、サン・ジミニャーノなどの美しき各都市への玄関口です。
ルネサンス原点の街
リグリア海に面する港街リヴォルノは、華やかなルネサンスの街への海の玄関口です。まずは、街全体が世界遺産「フィレンツェ歴史地区」として登録されている「花の都」フィレンツェへ。その中心にそびえ立つのが、テラコッタ色の巨大なドーム型天井が印象的な「ドゥオーモ」です。ドゥオーモの天井に描かれた、旧約聖書の「最後の審判」をモチーフにしたフレスコ画は、息を呑む美しさ。さらに上ると、見晴台からフィレンツェの街をパノラマビューで堪能することができます。「屋根のない美術館」とも称される調和のとれた街並みは、ひとつの芸術作品のようです。
奇跡と芸術の地へ
天才物理学者ガリレオ・ガリレイの故郷としても知られるピサの街。11〜13世紀にはヴェネツィア、ジェノバ、アマルフィと並び地中海商業圏で権勢を誇る海洋共和国のひとつでした。そのピサを有名にしたのは、世界七不思議にも数えられる「ピサの斜塔」です。実際に見ると、建っているのが不思議なほど大きく傾いていることがわかります。ほかにも「ピサの宝石箱」と呼ばれる洗礼堂や世界遺産「ピサのドゥオーモ広場」など魅力的な建築物がたくさんあります。
イタリアの栄華にふれる
古代ローマ時代の中心地として栄えた首都のローマや、トスカーナ地方の美しき古都フィレンツェ、イタリア南部に浮かぶシチリア島など、数多くの名所に彩られた国・イタリア。世界遺産の登録数は55件と世界最多を誇り、ピースボートクルーズで訪れるヨーロッパの寄港地においても、特に人気の高い場所のひとつです。紀元前からの歴史を誇る首都ローマやイタリア・ルネッサンスの中心地となったフィレンツェを擁するトスカーナ地方など、歴史と芸術に彩られたイタリア中部をめぐる旅へと出かけます。
[特集記事]魅惑のイタリア歴史散歩-1-
パリを流れるセーヌ川が大西洋へと注ぎ込む河口に位置する、ノルマンディー地方最大の港湾都市。近郊には、印象派画家たちが愛した美しきエトルタの海岸線が広がります。
美しき修道院を訪ねて
時に「西洋の驚異」と称される、遠浅の干潟に建つ世界遺産の修道院モン・サン・ミシェルへ。干潮の時だけこの島へと続く道が現れることから、厳しい修行に励む僧たちが暮らす寺院が建造されました。その主要部はゴシック様式で造られていますが、時代とともに増改築が繰り返された結果、内部にはさまざまな中世の建築様式が混在しています。その時代ごとの粋を集めた荘厳なつくりには、圧倒されることでしょう。名物のオムレツや新鮮なシーフード、地域色豊かな伝統料理など、フランスならではの食も楽しみです。
印象派絵画ゆかりの地へ
「印象派」の芸術運動の由来となったモネの作品「印象、日の出」が描かれたことから、印象派絵画の発祥地として知られるル・アーブル。マルロー美術館には、フランス有数の印象派コレクションが収蔵されています。またここは、第二次世界大戦においてノルマンディー上陸作戦の舞台となった土地でもあります。戦争によって壊滅した街は建築家オーギュスト・ペレによって再建され、優れた都市計画と均整の取れた街並みは世界遺産にも登録されました。世界遺産としては珍しい、近代都市の景観美をお楽しみください。
セーヌ川を遡上する旅
フランス中部の街ディジョンを源に、首都パリを流れ北部セーヌ湾へと注ぐ全長780kmのセーヌ川。ピースボートクルーズでは、フランス北西部・ノルマンディー地方を舞台にセーヌ川を遡上します。旅の出発点は、セーヌ川の河口に開かれた港町ル・アーブル。この街は画家のクロード・モネが『印象・日の出』を描いた場所としても知られ、「印象派のふるさと」とも呼ばれています。そして船は、印象派画家たちも愛した田園風景の中をクルージングしながら、中世の趣を色濃く残す古都ルーアン、さらにはパリを目指します。
[特集記事]憧れの風景を訪ねて、時を行き交うセーヌ川クルーズ−
船が着岸するティルベリーは、テムズ川の河口に位置する首都ロンドンの外港。古くからロンドンをはじめイギリス各地への"海の玄関口"として重要な役割を担ってきました。
伝統と革新が息づく街
多様な文化や民族が調和し、コスモポリスと呼ぶにふさわしいロンドンの街。エリアによって異なる表情が見られ、格調高い伝統と最新カルチャーが入り交じった姿にふれることができます。特に、ロイヤルファミリーの住居となっているバッキンガム宮殿は、ぜひ足を運びたいスポットです。また、金融街としても有名な「シティ・オブ・ロンドン(通称:シティ)」周辺には有名な観光スポットも多く、散策しているだけでたくさんの刺激に出会います。訪れるたびに新しい発見がある――そんな国際都市をお楽しみください。
リバーサイドを歩く
ロンドンのテムズ川周辺エリアには、有名な観光地が多く存在しています。その代名詞ともいえるのが、世界遺産のロンドン塔。11世紀に建造された城砦は、国王が住まう宮殿として使われたほか、造幣所や天文台、銀行、動物園、そして監獄など、幅広く使われました。現在でも英国王室の儀式などに利用されています。そしてロンドン塔のすぐそばにあるタワーブリッジも、ぜひ訪れたいスポットです。テムズ川にかかる美しい橋はゴシック様式のタワー上部が展望台になっており、ロンドン市内を一望することができます。美しいタワーブリッジを正面から見たいという方には、テムズ川クルーズもおすすめです。
[特集記事]歴史とご縁の橋渡し-航海作家が選ぶ歴史航海-
謎の巨石群と出会う
イギリス南部の平原に忽然と現れる、巨石建造物ストーンヘンジ。圧倒的な質量の巨石群は、訪れる人びとを圧倒します。建造された年代や方法は徐々に解明されつつありますが、造られた目的は依然として謎に覆われています。ケルト民族の礼拝堂説や天文台説、王の墳墓説など諸説ありますが、高さ6メートルの玄武岩と中心部の石を結ぶ直線状に太陽が昇ることから、現在では太陽崇拝に関係するという説、あるいは埋葬場所という説が有力です。世界中の人びとを魅了する、謎と神秘に包まれた遺構をお楽しみください。
世界都市の多面的な魅力
世界有数の大都市ロンドンには、中世からの伝統を今に伝える歴史的なスポットが数多く残る一方、ファッションやアート、音楽などのカルチャー分野においても最先端のトレンドが集中しています。またイギリスは世界有数のチャリティー大国でもあり、慈善活動が市民の暮らしの一部として根付いています。首都ロンドンでも、さまざまな取り組みが日常の中に溶け込んでいます。テムズ川沿いのエリアを中心に、由緒ある伝統と最先端のトレンドが同居する世界都市ロンドンの多面的な魅力に迫ります。
[特集記事]世界都市の文化にふれる
美しい海岸風景から「太平洋のエメラルド」と呼ばれるマンサニージョ。多くのクルーズ客船が訪れる、メキシコ屈指のリゾート地でもあります。
豊かな海が迎える町
太平洋に面したマンサニージョは、メキシコにとって商業や水産業、そして貿易における重要な港町のひとつです。名物はカジキマグロで、船が入港するマンサニージョ港では漁師たちの誇りを感じるような、大きなカジキマグロのモニュメントが迎えてくれます。毎年開催されるカジキマグロ釣りの国際大会には、世界中から釣り人が集まります。
メキシコ料理に舌鼓
広大な太平洋に面する漁港とあって、海の幸の食材が豊富なマンサニージョ。新鮮な魚介類をマリネにしたセビッチェに、タコスやワカモーレなど、トマトや豆類をたっぷり使い唐辛子の効いたソースが食欲をそそる本場のメキシコ料理をご堪能ください。お酒が好きな方には、メキシコを代表するお酒テキーラもおすすめ。“テキーラ”はメキシコの一部地域で造られたものだけがそう名乗ることができる、特別なもの。一般的にテキーラは「酸味」や「辛味」と相性が良く、スパイシーなメキシコ料理とは抜群のマリアージュが楽しめます。
サッカー大国メキシコでサッカー交流
メキシコは中南米を代表するサッカー強豪国です。ピースボートクルーズでは、地元の若者たちとサッカーを通して交流を深めるオプショナルツアーを実施。言語も異なる、今日初めて出会った人たちとプレーをするという不思議な体験――はじめはお互いちょっと緊張のスタートですが、試合後のフィールドには笑顔があふれ“同じボールを追いかけた仲間”との一体感も芽生えます。遠く離れた国に友達ができるのも、ピースボートならではの体験です。
紀元前からの歴史を有するフランス最大の港湾都市。同国最古の港として知られるマルセイユ旧港は19世紀まで貿易の中心として利用され、今はヨットハーバーとなっています。
南仏の風光明媚な街へ
ゴッホやピカソ、マティスなど、多くの芸術家も愛したプロヴァンス地方の港町マルセイユ。2600年もの歴史がある街には、風光明媚な街並みが広がります。標高150メートルの丘の上にそびえる「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、街のシンボル的存在で、ここからマルセイユ市街が一望できます。この街は、対岸にあたる北アフリカをはじめ世界各地から多くの移民が集まる「多民族シティ」としての一面も有しています。フランスの都市部とは異なる、この土地独自の歴史や文化と出会えるでしょう。
南仏を彩る豊かな文化
魚介類をふんだんに使用した南仏の名物料理、ブイヤベース。マルセイユはブイヤベース発祥の地としても知られます。街の旧港河岸で毎朝開かれる魚市には水揚げされたばかりの魚が並び、周辺にはブイヤベースを出すレストランが軒を連ねています。そして、お土産として人気なのが植物性の石鹸です。フランス王室も認める品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれるマルセイユの石鹸は、古くから上流階級の人びとに愛され、世界中に数多くの愛用者がいます。
フランス最古のワイン産地
古くから港の発展とともに歩んできたマルセイユ。美味しい南仏料理に欠かせないワインも、この街の大きな魅力です。産地としてはボルドーやブルゴーニュなどが有名ですが、実はフランスにおけるブドウ栽培の歴史はここプロヴァンス地方が最古で、その起源は古代ギリシャ時代に遡ると言われています。丘陵地帯に囲まれた段丘畑、海風と季節風、そして石灰質を多く含む乾燥した土壌はブドウ栽培に最適な環境なのだとか。ここでの生産量の90%を占めるロゼワインは、フルーティーでフレッシュなさわやかさが特徴です。
[特集記事]陽光輝く地中海の港町で、南仏グルメとワインを堪能する