第98回地球一周の船旅(全25寄港地!初夏の北欧をめぐり北極航路をゆく)
クルーズレポート
2018年8月21日 第98回ピースボート「地球一周の船旅」横浜帰港!
第98回ピースボート「地球一周の船旅」は、ついに横浜港へ帰港。照りつける夏の太陽と眩しい青空のもと、帰りを心待ちにしていた家族や友達が「おかえりなさい!」と手を振ります。思わず感情が溢れ涙をぬぐう人も。帰港のセレモニーを終え、ともに過ごした仲間から、横浜港で旅を終えた仲間へと紙テープが投げられます。ゆっくりと離れていくオーシャンドリーム号。たくさんの「ありがとう」の声が、船を包みます。人の出会いのあたたかさ、そして、旅の素晴らしさを噛みしめる横浜帰港となりました。
2018年8月19日 釧路寄港
シアトルから12日間の洋上を経て、船は釧路に寄港しました。港からタクシーで約30分ほどで、釧路湿原展望台に到着です。広大な面積を有する日本最大の湿原には、2000種以上の動植物が生息しています。迫力ある大自然の中を歩いていると、不思議と心穏やかで、謙虚な気持ちになります。爽やかな汗をながし、心の窓を開け放つような気持ちのよいハイキングになりました。釧路湿原から再び港の周辺に戻り、新鮮な海産物や釧路のおみやげものが並ぶ、釧路最大の鮮魚市場「和商市場」へ。豊かな自然においしい海産物…1日ではとても足りないほど充実した時間を過ごすことができました。
2018年8月12日 アイヌって何?〜先住民族の今と世界の先住民〜
現代に生きるアイヌとして、版画やロック、語りなど、さまざまな形でアイヌ文化を表現する活動を続けているアイヌアートプロジェクト代表の結城幸司さんに、水や木、森などの自然を神として大切に暮らしてきたアイヌ民族の歴史についてお話いただきます。「北海道の歴史が始まったのは松前藩が来てからと言われることもありますが、この地には長く育んできた歴史があります」そうアイヌの言葉や文化について語る結城さん。アイヌについて知識を得るだけではなく、未来をつくっていくのは自分たちなんだと感じる講座となりました。
2018年8月9日 こんにちはサルバドール〜米国の音楽〜
ラテンアメリカやイベリア半島、南部アフリカ、沖縄など、世界各地を取材し、日本人記者としては最も長くラテンアメリカに携わり、政治・軍事・歴史・文化など、幅広い分野に精通しているジャーナリストで元共同通信記者の伊高浩昭さん。今日は伊高さんと一緒に音楽を楽しむ企画、「こんにちはサルバドール〜米国の歌〜」が行われました。シアトル出身のミュージシャンやカントリーの名曲など、伊高さんが選んだ懐かしい名曲を堪能します。曲の解説だけではなく、当時の時代背景やブームなど、世界を旅していたからこそ感じるリアルな感想やエピソードなど、音楽がもっと味わい深くなるような企画でした。
2018年8月8日 記憶のない被爆者証言
日本では8月9日を迎える今日、1歳の時に長崎で被爆した倉守照美さんに自身の体験を語っていただきました。「私は長崎のあの日を覚えていません。けれども大切な家族を失ったり、好きな人に結婚を断られたり、苦しい思いをしてきました。長崎を最後の被爆地にしたい。もうこれ以上、誰も核兵器に苦しむ人を出したくない」そのために伝え続けると、震える手を握りしめながら力強く語る倉守さん。あらためて平和の尊さを感じる時間となりました。
2018年8月7日 シアトル(米国)寄港
「エメラルドシティ」と呼ばれる米国のシアトルへ寄港!今日は街の名前の由来となったネイティブアメリカン「チーフ・シアルス」の歴史を知るオプショナルツアーに参加します。フェリーに乗り込み、シアトル対岸の島ベインブリッジアイランドへ。フェリーを降りてバスに乗り、走ること約30分。スコーミッシュ族のコミュニティーに到着です。出迎えてくれた長老が、かつての暮らしや現在の彼らについて話してくれました。自然に近い生活を続けながらも、自分たちの政府や学校、医療機関、警察をもち、少しずつ生活を変化させているというスコーミッシュ族。温かな歓迎を受け、学びの多いツアーとなりました。
2018年8月2日 健康リズム体操
ほぼ毎日行われている自主企画「健康リズム体操」は、中国で人気のエクササイズだそう。アップテンポな音楽に合わせて、体を伸び伸びと動かして汗を流します。30分間ノンストップで踊り続けるので、とてもハードな印象を受けますが、踊っている皆さんは余裕の笑顔。楽しく汗を流すのが健康の秘訣なのでしょう!清々しい表情に、こちらまで爽やかな気分になりました。
2018年7月31日 プエルトバジャルタ(メキシコ)寄港
メキシコのプエルトバジャルタに寄港しました。今日は、プエルトバジャルタ観光と伝統舞踊鑑賞するオプショナルツアーに参加!色鮮やかな衣装を見にまとい、靴の音を鳴らしがら、陽気なラテン音楽に合わせてステップを踏む、メキシコの伝統舞踊。会場全体を大きな手拍子が響き、一緒にステップを踏む方も。メキシコには、先住民族を起源とするものやスペインなどのヨーロッパを起源とするものまで、各地方に多様な踊りが伝えられています。音楽に合わせて、馬も踊ります。迫力ある体でしなやかなステップ。会場からは驚きの声と大きな拍手が起こります。
2018年7月30日 オープンGET-スペイン語-
「Hola(オラ)!!」元気なあいさつで始まったのは、洋上語学プログラム・GETの、無料で参加できるオープンクラスです。今日はスペイン語を学びます!簡単なあいさつや自己紹介など、あちらこちらでスペイン語が飛び交います。「明日寄港するメキシコで早速つかってみたい!」という声も。現地で実践を繰り返しながら学びを深めることができるのが、GETプログラムのイイところ。洋上語学プログラムには魅力がいっぱいです!
2018年7月29日 モバイルボヘミアン〜旅するように働き、生きる〜
大手レコード会社に約15年間勤め、プロデューサーとして7度のミリオンヒットを記録。現在は、ニュージーランドの湖のほとりで半自給自足の森の生活を営んでいる執筆家の四角大輔さん。「あなたは何を中心に生きていますか?」そんな問いかけから始まった講座。名プロデューサーとして輝かしい功績を残して来た四角さんですが、当時、赤面症や顔面マヒで人と話すこともままならなかったり、駅で倒れたり、ストレスで奥歯が割れたりと、多くの苦難とたたかい続けてきました。「世界は広い。自分のまわりの常識にとらわれないで欲しい」講座の最後に力強いメッセージをくれました。
2018年7月27日 松元ヒロの笑タイム〜笑いあり涙ありの100分間〜
しなやかに動く身体と陽気な性格を生かせるパントマイマーとして活躍、2005年には「立川談志 日本の笑芸百選(NHK)」に選ばれたスタンダップコメディアンの松元ヒロさん。松元さんによるファーストお笑いLIVEが行われました。会場は超満員!!テンポ抜群のトークにステージ上を駆け回る躍動感、そしてあたたかな人柄にグッと引き込まれ、何度も大きな笑いに包まれます。「もっと優しい社会をつくりたい」という松元さんの力強いメッセージが込められていて、お腹を抱えて笑いながらも、自分たちの生きる社会を見つめ直すキッカケになる、そんな100分間となりました。
2018年7月26日 プンタレナス(コスタリカ)寄港
コスタリカのプンタレナスに寄港。今日は、コスタリカの自然を堪能できる「カラーラ国立公園でハイキング」のオプショナルツアーに参加しました。港から約45分、あたりの景色も鬱蒼と茂る木々一色になるころ、ついにカラーラ国立公園に到着です。バスを降りると、さっそくイグアナが私たちの前を横切っていきます。野生の動物たちの堂々とした佇まいに、私たちが彼らの住まいにお邪魔することを再認識します。不思議な森の動植物には驚くことばかり。「もっと時間が欲しい!」「生き物ってこんなにおもしろいんだ!」という声も聞こえます。コスタリカの自然を味わい尽くした1日となりました。
2018年7月24日 パナマ運河通航
船旅ならではのハイライトのひとつ、パナマ運河を通航!スエズ運河と並ぶ「世界二大運河」、この日を楽しみにしていたという方も多いよう。皆さんカメラを握りしめ、水門が開く瞬間を待ちます。まずは3つの閘門を経て、一気に海抜0メートルから26メートルまで登っていきます。だんだんと水位があがり、ゆっくり水門が開くと「おぉっ!」と歓声があがります。「こんなに大きな船が上がったり、下がったりするなんて、不思議!」そんな声も聞こえます。船でしか体験できない運河での1日は、とても充実したものになりました。
2018年7月23日 クリストバル(パナマ)寄港
オーシャンドリーム号はパナマのクリストバルに寄港しました。今日は先住民族「エンベラ族」の人びとが暮らすコミュニティを訪れるオプショナルツアーに参加!港からバスに乗って約30分、そこから小さな船に乗り換え川を渡ることさらに30分、エンベラ族の集落に到着です。船を降りると、カラフルな民族衣装を身にまとったエンベラ族の皆さんが大歓迎してくれます。一緒に踊ったり、簡単なあいさつを教えあったり、スポーツで汗を流したり。特にエンベラ族の子どもたちはサッカーが大好き!さっそくサッカー対決が始まり、大盛り上がりです。ピースボートならではの時間に、楽しい1日となりました!
2018年7月22日 カルタヘナ(コロンビア)寄港
コロンビアのカルタヘナへ寄港しました!港からタクシーで走ること約10分、城壁に囲まれた旧市街に到着。スペイン植民地時代の要塞や建造物が数多く残っており、「カルタヘナの港、要塞、歴史的建造物群」として世界遺産に登録されています。レストランやカフェ、おみやげ屋さんなども集中しているので、観光スポットとして人気の場所です。歩いていると、コロンビアの国旗の色である、黄・青・赤のガーランドがはためいていました。黄色は豊かな鉱物資源、青は太平洋とカリブ海、赤は革命で流された血を現しています。煌めく太陽と美しい風景に見送られ、船はパナマのクリストバルへと向かいます。
2018年7月19日 ジョージタウン(ケイマン諸島)寄港
オーシャンドリーム号はケイマン諸島の首都・ジョージタウンに寄港しました。ケイマン諸島は、グランドケイマン島、ケイマンブラック島、リトルケイマン島の3島から成り、リゾート地として人気の場所。美しいサンゴ礁に恵まれ、ダイビングスポットとしても有名です。港からバスで約10分、ジョージタウンで人気の海水浴スポット「セブン・マイル・ビーチ」に到着です!真っ白な砂浜にコバルトブルーの海……その美しさは言葉になりません。美しい海に夢中になっているうちにあっという間に夕暮れ。ジョージタウンともお別れの時間。船はカリブ海をさらに南下し、コロンビアのカルタヘナへ向かいます。
2018年7月17日 ハバナ(キューバ)寄港
キューバの首都ハバナに寄港しました。ハバナは世界遺産に登録されています。船を降りるとすぐに旧市街。どこを見ても写真を撮りたくなるような風景が広がっています。街を歩けば1950年代のクラシックカーが走り、あちらこちらでラテンの明るいリズムが聞こえてきます。ジリジリと照りつける太陽に負けず、ハバナの街を歩きます!向かったのは、新市街の中心に位置する革命広場。メーデーなどの国家評議会議長の演説の場として知られ、多い時には数十万人が広場を埋め尽くすこともあるそう。キューバの英雄のひとりで、今もなお愛される革命家エルネスト・チェ・ゲバラの肖像がひときわ目を引きます。
2018年7月16日 八木啓代ファーストライブ
音楽家、作家の八木啓代さんによるライブが行われました!メキシコ留学中、オペラ歌手としての才能を認められクラシックを学ぶ一方、メキシコや中米を放浪してガイドブックの執筆に関わるなど、バックパッカーとしての伝説的な存在に。ポピュラー音楽に転向したあとには多くの著名作曲家から楽曲提供を受け、メキシコで3枚のアルバムを発売するなど活躍されています。この日のライブでは中南米の音楽を中心に、日本の懐かしい名ナンバーも披露。絹の声と讃えられた美しく伸びやかな歌声や豊かな表情など、八木さんの魅力が随所に感じられる素晴らしいライブでした。
2018年7月14日 人はなぜ旅をするのか
国際ジャーナリストで元朝日新聞記者の伊藤千尋さんは、学生時代に東欧の流浪の民「ロマ族」を調査したり、朝日新聞特派員としてサンパウロやバルセロナ、ロサンゼルス支局長を務めるなど世界の現場を訪れ、2014年からはフリージャーナリストとして世界中の人びとの声を伝えています。「旅は人生において大切なことを教えてくれます」そう話す伊藤さん。学生時代やジャーナリスト時代のエピソードは、どれも心を揺さぶるようなものばかり。旅路の真っ只中にいる私たち。もう一度”なぜ旅をするのか”を自分の胸に問いかけるような時間になりました。
2018年7月13日 ニューヨーク(米国)寄港-2日目-
大西洋を越え、オーシャンドリーム号はニューヨークへ到着しました。米国の東海岸に位置し、グルメやファッション、アートなど世界の最先端を体感できる都市です。少しずつ近づいてくる高層ビル群に、デッキでは歓声があがります。ターミナルを降りて訪れたのは、観光客やパフォーマー、アーティストなど、多くの人でにぎわうタイムズスクエア!以前は「ロングエーカー・スクエア」と呼ばれていたそう。1904年、ニューヨーク・タイムズの本社が現在のワン・タイムズスクエアに移転したのをきっかけに、現在の名前に改名されました。世界中のエネルギーを集めたような景色を前に、大きな感動に包まれます。
2018年7月12日 ニューヨーク(米国)寄港-パートナーシップ・エキスポ-
7月9〜18日にかけて、国連本部では持続可能な開発目標(SDGs)について考える「ハイレベル政治フォーラム」が開催されています。13日、国連本部にて行われるイベントを前に、ニューヨークに停泊中のオーシャンドリーム号船内で、「パートナーシップ・エキスポ」が行われました。気候変動や平和と持続可能性、海洋と気候変動とのつながり、SDGsのためのアクションイベントなどについて、グローバル・コミュニケーションズ担当国連事務次長アリソン・スメイルさんや、宇宙飛行士のロン・ガランさんなど15名のゲストが語ります。多様な分野からの鋭い視点の数々に、会場からは何度も拍手が湧き起こりました。
2018年7月11日 オーシャンユース報告会
海洋汚染や気候変動などの問題について、世界規模で解決策を考えて意見を交換し合い、支援の輪を広げるための取り組みを行ってきたオーシャンユース。さまざまな島国から参加した若者たちは、寄港地で交流や視察を続け、船内でもたくさんの企画を行ってきました。ニューヨークで下船する彼ら、今日は最後の報告会が開かれました。「各国のさまざまな取り組みや活動にふれることで、私たちにできること、自分の島に帰ったら何をしたいかがクリアになりました」「船の中ではたくさんの出会いがありました」そう語るメンバーたち。かけがえのない出会いや経験を、共に心に刻む素敵な時間になりました。
2018年7月10日 ハリファックス(カナダ)寄港
今クルーズが初寄港となるカナダのハリファックス。ハリファックスには歴史的な建物と近代的なビルが共存し、カナダで最も東に位置するノバスコシア州の州都でもあります。また、「赤毛のアン」の作者、モンゴメリーが学生時代を過ごした街としても知られ、多くの人が訪れます。ハリファックスは港を囲むように見どころが集中しているので、散歩をしながらたっぷりと見どころが楽しめます。歩いていると、あちらこちらにメープルの木を発見!みずみずしい緑色の葉と爽やかな風に、カナダの豊かな自然を体感します。
2018年7月8日 洋上のヒトコマ-氷山発見!-
「本船前方に氷山が見えてきました」そんな船内放送がかかると、皆さんカメラを持ってデッキへ!遠くに真っ白な小舟のようなものが見えたかと思えば、瞬く間に大きさを増し、迫力のある氷山が姿を現しました!青い海にぽつりと浮かぶ白い氷山は美しく、勢いよく波しぶきがあたるときらきらと氷の粒がはじけ、まるで真っ白な砂を海にまいたよう。 「信じられない!島みたいだ」「氷山の上にいるカモメがあんなに小さい!」氷山が見えなくなるまで、皆さんずっとその姿を目で追っていました。
2018年7月7日 カナダってどんな国?
ハリファックス出身の水先案内人、マイケル・マグアイヤーさんは、マウント・セント・ヴィンセント大学の文化研究学部で教鞭をとりながら、同大学の教育学の博士課程に所属。また、これまでに5枚のアルバムをリリースしたヒップホップアーティストとしても活動しています。今日はカナダの歴史や文化・風習などについてお話しいただきました。「カナダにも差別問題や環境問題など多くの課題がありますが、それを何気なくアメリカの問題と捉えてしまいがち。自らの課題として向き合うことが求められます」そう語るマグアイヤーさん。カナダの歴史を紐解きながら現在のカナダに迫る視点は、歴史的な出来事の中の一つひとつに、確かに人間の感情や営みがあることを気づかせてくれました。
2018年7月6日 勤務地は最果ての地、北極と南極
朝日新聞の記者として南極へ2回、北極へ6回、パタゴニアやヒマラヤの氷河を取材した経験を持つ中山由美さんに、極地についてお話いただきました。中山さんの講座を楽しみにしていた方も多く、会場は超満員。「南極を知ることは地球を知ること、そして宇宙について知ることです」そう語る中山さん。「水は作らなければない。ゴミは自分で持って帰る。南極に行くと、たくさんの当たり前のことに気がつきます。日本での暮らしも実は同じで、誰かがやってくれるから私のもとに届くのだと改めて実感しました」零下60度に達することもある南極での越冬も経験した中山さんの言葉は、私たちを強く揺さぶりました。
2018年7月6日 アメリカの再生可能エネルギー
ウェスト・オーストラリア州選出の元国会議員として核問題を9年間担当し、ウラン採掘反対キャンペーンや核兵器廃絶など、精力的に活動を続けるスコット・ラドラムさんに、政治や経済の視点からエネルギー革命の必要性についてお話いただきました。「この100年間で簡単に得られる資源は取り尽くし、現在はスポンジに残ったわずかな水分を搾り取っているような段階です」現状に警鐘を鳴らし、持続可能なエネルギーへのシフトを訴えるスコットさん。気候変動やエネルギー資源の現状とその変化、各国の政治・社会情勢との関係を解説します。気候変動と資源の問題について考え直す、貴重な機会になりました。
2018年7月5日 北極圏通過
透き通るように澄んだ空気、突き刺さるように冷たい風…オーシャンドリーム号は、北緯66度33分、北極圏にやってきました!北極圏の大部分は夏期以外は凍結していて、真夏になると太陽が沈まない白夜、真冬になると太陽が昇らない極夜がそれぞれ1シーズンに1日以上あります。空気が澄んでいるためか、海の色も澄み渡るような青さで、遥か彼方にどこまでも伸びる水平線を見渡すことができます。大きく伸びをして、深呼吸。冷たい空気を胸いっぱいに吸い込むと、何だかエネルギーが湧いてきます。地球の雄大さを体感した1日となりました。
2018年7月4日 レイキャビク(アイスランド)寄港
世界最北に位置する首都、レイキャビクに到着。気温も一桁台まで下がり、デッキに出ると冬のような寒さを感じます。今日はアイスランドの学生たちとの交流ツアーに参加、バスに乗って向かった先はアイスランド大学です。「おはようございます!」大学に入ると、学生たちが日本語のあいさつで私たちを歓迎してくれました。教室で自己紹介をした後は、ピースボートのこと、アイスランドのことを紹介し合います。アイスランドの家庭や日常の暮らしのことがわかるプレゼンに、皆さん興味津々!また、ピースボートのについても「20ヶ国も旅をするの!?」と驚きの声もあがり、楽しいひとときを過ごしました。
2018年7月3日 小島大歌パフォーマンス×映像
オーストラリア出身の映像・音楽プロデューサーのティム・コールさんと、台湾出身の人気旅ブロガー、バオバオ・チャンさん。お二人は、世界の島々の先住民アーティストの協力を得て伝統的な音楽や暮らしを記録し、次世代に引き継ぐ小島大歌(Small Island Big Song)プロジェクトを立ち上げています。今日は、お二人とイースター島、マレーシア、台湾、ソロモン諸島、マダガスカルから乗船した5名のミュージシャンによるステージが開かれました。演奏が始まると、初めて聞く楽器の音色に会場は大興奮!船のような形をしたものや鼻息で演奏する楽器など10種類以上が登場し、会場を大いに沸かせました。
2018年7月1日 ソグネフィヨルド遊覧
今クルーズのハイライトのひとつ、フィヨルド遊覧の日を迎えました!ノルウェー語で「入り江」を意味する通り、フィヨルドとは氷河による浸食作用によって形成された複雑な地形の湾や入り江のこと。オーシャンドリーム号は、ヨーロッパでもっとも長く深いソグネフィヨルドを進んでいきます。フィヨルドの最も狭い幅はなんと250メートル。するりするりと水面を滑るように船は進んで行きます。早朝から雲ひとつない晴天!!この日を楽しみにしていた皆さんの思いが通じたかのような素晴らしい天気です。ため息が出てしまうほど美しい自然に心を奪われるひとときとなりました。
2018年6月30日 ベルゲン(ノルウェー)寄港
ノルウェーのベルゲンに寄港しました!雲ひとつない青空からまぶしい日差しが降り注ぎ、絶好の寄港日和です。港からしばらく歩くと、カラフルな三角屋根の木造建築が立ち並ぶブリッケン地区に到着。ハンザ同盟時代に商人の家や事務所として使用されていた建物は、世界遺産にも登録されています。まるでタイムスリップしたかのようなロマンあふれる景色にワクワクが止まりません。隠れ家のような雰囲気のオシャレなショップやレストラン、工房など、お値段はやや高めですが、洗練された北欧デザインの衣服やインテリアなど、買い物好きにもたまらないスポットです。
2018年6月28日 コペンハーゲン(デンマーク)寄港
本船はデンマークのコペンハーゲンに寄港!コペンハーゲンといえばこちら、「人魚姫の像」。港から歩いてすぐの場所にあります。海沿いにひっそりと佇む姿は、おとぎの国と呼ばれるデンマークにふさわしい幻想的な雰囲気です。大人気の観光スポット・ニューハウンには、カラフルな建物がぎっしりと建ち並んでいます。運河沿いにはレストランやカフェが並び、スモークサーモンの香ばしい香りや、アイリッシュコーヒーの芳潤な香りが景色に花を添えます。世界初の歩行者天国といわれるストロイエも、ぜひ訪れたいスポット。路地に入ると、映画のワンシーンに登場しそうなオシャレな景観が広がっています。
2018年6月26日 ストックホルム(スウェーデン)寄港
スウェーデンの首都、”水の都”ストックホルムに寄港しました。ストックホルムは、バルト海とメーラレン湖に囲まれた14の島々が、それぞれ橋で結ばれています。本船が着岸したのは、セーデルマルム島。橋を渡ると王宮や大聖堂、クラシックな雰囲気あふれる旧市街のガムラスタンなどへ訪れることができます。港付近に観光スポットが集中しているので自由行動をしている方も多く、地図を片手に道を尋ねながら散策する姿もよく見かけました。地元の方と話をすると、一気にその国が身近になったように感じます。ドキドキしながら思い切って話しかけてみる、これが忘れられない旅の思い出になるんですよね〜!
2018年6月24日 ヘルシンキ(フィンランド)寄港
森と湖の国とも称され、郊外には雄大な自然が広がるフィンランドの首都・ヘルシンキにやってきました。電車とバスを乗り継いで訪れたのは、ヌークシオ国立公園。ここはフィンランドに30以上ある国立公園のひとつで、童話の世界のように幻想的な雰囲気が広がっています。鮮やかな木々の緑、小川のせせらぎ、心安らぐ自然に身をゆだね、森を散策します。公園内にはハイキングコースもつくられているため、地元の人も休日になると訪れるそう。湖のほとりにはカヌーもあり、休日のレジャーを楽しむ夫婦が湖へ滑り出していきました。ピンと張ったような静かな湖面には、ゆっくりと流れる雲が映っていました。
2018年6月22日 サンクトペテルブルグ(ロシア)寄港
旧帝ロシア時代は首都として、また、文化の中心地として栄えたロシア第二の都市・サンクトペテルブルグへ寄港しました。バスに乗ること約1時間。ピョートル大帝の夏の宮殿に到着です。フィンランド湾を望む、ピョートル大帝の夏の離宮で、フランスのヴェルサイユ宮殿を模して造られたそう。敷地は大宮殿のある上の庭園と、多数の噴水がある下の公園に分かれており、庭園内にはなんと150以上の噴水があるんだとか!「庭園を隅から隅まで歩くには、1日では足りないでしょう」そう言って笑顔を見せるガイドさん。庭園には緑があふれ、広大な敷地を時間が許す限り、ゆっくり散策するのもオススメです。
2018年6月17日 ル・アーブル(フランス)寄港
本船はル・アーブルに寄港しました!この街は第二次世界大戦時に空爆や砲撃などにより街は甚大な被害を受け、復興するまでに長い歳月を要したそう。2005年、再建時の都市計画が評価され、街全体が世界遺産に登録されました。線路や街路樹に鮮やかな緑色が広がり、街全体がまるでひとつの作品のよう。街の中心を貫くように位置し、開放的な雰囲気のサン・ロック公園では、ベンチで読書をしたり芝生に寝ころんで昼寝をする人、バゲットをつまむ人など、心地よい休日の時間が流れています。ゆったりとした時間を過ごすことができたル・アーブルの1日。船は次の寄港地、サンクトペテルブルグを目指します!
2018年6月14日 リスボン(ポルトガル)寄港
ポルトガルのリスボンに寄港。本日参加したのは、「日本語を学ぶ人たちとリスボン街歩き」というプログラムです。日本語を学ぶ現地の学生とツアー参加者で6〜7名のグループをつくり、ミッションをクリアしながら街を散策します。「ロシオ広場にある像のモデルは誰?」「ロシオ駅の地下鉄のラインは何色?」など、ミッションをクリアするたびにハイタッチで喜び合い、あっという間にうち解けました。全グループが無事にミッションをクリアし、ゴールのレストランに到着。ランチを楽しんだ後は、みんなで歌を歌います。音楽を通して国境を越え、ひとつになった瞬間は忘れられない時間になりました。
2018年6月13日 選挙から見るヨーロッパ
イギリスで唯一社会科学分野に特化した大学「ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス」の教授で、政治科学やヨーロッパ研究を専門としているマイケル・ブリータさんに、「選挙から見るヨーロッパ」と題して、EU離脱を決めたイギリスの国民投票についてお話いただきました。現地の雰囲気や人びとの心情など、豊富なフィールドワークの経験から語られる鋭い洞察に、目から鱗の連続。「米国の政治やテロリズム、気候変動、移民・難民問題など、私たちは今まで以上に多くのことを視野に入れて選挙に臨む必要があります」そう語るマイケルさんに対し多くの質問があがり、活気あふれる講座となりました。
2018年6月11日 バルセロナ(スペイン)寄港
スペインのバルセロナに寄港しました!港からまっすぐ伸びるのは、ランブラス通り。美しい景観が出迎えてくれます。地下鉄に乗ること10分、サグラダ・ファミリア大聖堂に到着です。未だに完成していない壮大な世界遺産は、圧倒的な存在感と迫力があります。その壮大なスケールにばかり意識が向かいがちですが、目を凝らすほどに、その細やかな美しさに感動が溢れます。太陽が昇る東側に位置する「生誕のファサード」は、イエス誕生の喜びを表現しています。彫刻には爪の先や楽器の弦まで緻密に表現されており、思わず見入ってしまいます。未だ完成しないことが頷ける、どこまでも繊細な美しさです。
2018年6月10日 あなたにも解ける漢字のダヴィンチコード
知日派ジャーナリストとして、政治経済から社会文化に至るまで幅広い分野で発言を続け、新華僑や蛇頭などの新語を日本に定着させた莫邦富さんの講座が始まりました。まずは、生い立ちや学生時代を振り返ります。元々詩人を志していたという莫邦富さんですが、たった5つの母音で言語を形成している日本語の美しさと音の響きに心を揺さぶられ、独学で勉強を始めたといいます。「日本語を知る中で、中国語に対する理解が深まりました。逆も然りです」そう語る莫邦富さん。言語の新たな面白さを発見できた機会となりました。
2018年6月9日 カリアリ[サルデーニャ島](イタリア)寄港
地中海で2番目の大きさであるサルデーニャ島の南の玄関口、カリアリに寄港!デッキから島を眺めると、まるで島全体に積み木を重ねたような光景が広がっています。さっそく船を降りて街を散策。オシャレなカフェやバー、レストランが連なる路地を抜け、迷路のような石畳の道を歩いていきます。40分ほど歩くと、島を見渡せる高台に到着。レンガづくりの屋根と地中海の爽やかな青空、そして海——遠くにはオーシャンドリーム号の赤い煙突が見えます。目を凝らして家々の屋根を見てみると、レンガひとつひとつの風合いが異なっており、どの屋根も違った美しさがあることに気づきます。
2018年6月8日 Let’s MAZEKOZE!Get in touch!
ドラマから情報番組のコメンテーター、司会、CM、講演、出版など幅広い分野で活躍する俳優の東ちづるさん。今日は、「まぜこぜの社会」を目指してさまざまな取り組みを続ける東さんの活動を紹介する講座が開かれました。活動への思いや取り組みを通して感じたことなど、どのエピソードからも「誰も排除しない」というメッセージが伝わってきます。講座の中では、性的マイノリティの認識について問いかける場面も。「二重まぶたの人がいて、髪の毛の色が違ったり、背の高い人、低い人がいて……LGBTも同じです。特別なことではなく自然なこと。特性です」まっすぐな言葉に会場全体が心を揺さぶられました。
2018年6月8日 洋上のヒトコマ-メッシーナ海峡航行-
オーシャンドリーム号は、シチリア島とイタリア本島の間に位置するメッシーナ海峡を通航しました。最も狭い箇所は幅約3キロメートル、迫力ある景観に船旅のロマンが溢れます。特別に前方デッキも開放され、皆さんカメラを片手に楽しんでいます。しばらくすると、大きな島が見えてきました。真っ青な海から空を突き刺すように伸びる稜線は、芸術作品のような美しさです。わずかな時間のあいだに、地球が織りなす壮大な景観と出会う体験となったメッシーナ海峡航行は、忘れられない旅の1ページとなりました。
2018年6月7日 カフェスローへようこそ!
日本ユネスコ協会連盟の元事務局長として、30年に渡り世界遺産の保護や広報活動に携わっている吉岡淳さん。南米エクアドルで先住民の生き方に触れたことを契機に、地域でできる地球に優しいライフスタイルを提案するオーガニック料理店「カフェスロー」を設立。新しい文化を発信し続けています。「世の中に溢れた便利さの中で、人と社会、人と自然、人と人との関係が壊れていることすら見えなくなっているのではないでしょうか」「便利だからいいや!ではなく、もう一度意識をつくり直しましょう」そう語る吉岡さん。明日の生活が変わるような、有意義な講座となりました。
2018年6月6日 ピレウス(ギリシャ)寄港
オーシャンドリーム号は、ギリシャの外港として栄えるピレウスに入港。さっそく地下鉄に乗って、アテネへ。世界遺産・パルテノン神殿のあるアクロポリスの丘を目指して坂道を歩きます。街を見下ろしながら、悠然と佇むパルテノン神殿。間近で見ると、大迫力。柱の高さは10メートル以上にもなり、中心に向かって緩やかな曲線を描いています。柱に彫られた20本の溝も曲線美を引き立たせており、見上げると吸い込まれるよう。大きく伸びをして、深呼吸——耳をすませば古代ギリシャの人びとの声が聞こえてきそうです。ゆっくりと歴史に想いを馳せてみる、これも旅の醍醐味です。
2018年6月5日 サントリーニ島(ギリシャ)寄港
エーゲ海に浮かぶサントリー二島へ寄港しました。サントリーニ島は大型客船が停泊する港湾施設を持たないため、本船は沖合に停泊。「テンダーボート」と呼ばれる小船に乗り換えて上陸します。断崖絶壁の頂上、サントリーニの中心地であるフィラフィラからバスに乗って向かったのは、レストランなどが並ぶイア地区です。イアの街を散策していると、見晴らしのよい丘にたどり着きました。石段を駆け上がり振り返った瞬間、目の前に絵本の世界に迷い込んだかのように美しい景色が広がっています。まだまだ旅を続ける私たち。これからの旅路には、いったいどれほどの絶景が待っているのでしょうか。
2018年6月4日 洋上のヒトコマ-売店-
「あっ、あれが欲しい」、「持ってくるのを忘れてしまった」そんなときにとっても便利なのが、船内の売店。店内には、日用品から文房具、Tシャツ、記念グッズ、書籍、アイス、お菓子などが並びます。旅の指さし会話帳も人気グッズのひとつ。簡単な挨拶や会話のワンフレーズを覚えて、現地の言葉を使うと、旅は何倍も楽しいものになります。フェアトレード商品も人気です。地球一周中には世界各地のさまざまな生活を垣間見るので、手にとる時「これはあの国の人たちが作ったものなんだな」と世界がまた少し近づいたような感覚になります。
2018年6月3日 スエズ運河通航
オーシャンドリーム号は今クルーズの見どころのひとつ、スエズ運河へ!真っ暗だった砂漠に、真っ赤な太陽が昇ってきます。夜明けの薄暗い空に美しいグラデーション——あまりにも素晴らしいスエズ運河の夜明けに、歓声があがります。右手にシナイ半島、左手にアフリカ大陸を望みながら、船はゆっくりと速度を落とし、滑るように大地の合間を縫っていきます。日が沈む頃、スエズ運河を抜けて地中海に到着しました。澄み渡る空と穏やかな海、カラッと爽やかな風に包まれて、オーシャンドリーム号は次なる寄港地、サントリーニ島に向けて進みます!
2018年5月31日 第98回クルーズ洋上大運動会
本日は洋上大運動会!赤、青、緑、黄、自分のチームカラーを身にまとい、デッキはとってもカラフル。まるで虹がかかったように色鮮やかです。洋上大運動会のテーマは「We Are Family」。「普段はそれぞれの過ごし方をしている私たち。しかしこうして、ひとつのイベントに一丸となって取り組むことで、家族のようにつながることができました」そう語るのは運動会の実行委員長。会場からは「ありがとう!」という声とともに、拍手に包まれました。海の上で迎えた今日という素敵な一日は、いつまでも私たちの記憶の中に残っていくことでしょう。
2018年5月26日 グローバル時代のデモクラシーと市民社会
オランダの学校教育と社会事情について研究するリヒテルズ直子さんの講座、「グローバル時代のデモクラシーと市民社会」が開催されました。幅広いフィールドワークの経験と図を使った分かりやすい説明に、頷きながらノートを取る方の姿が多く見られました。「相手の考えに反対意見を唱えてもいいんです、それが表現の自由。みんなが白だと言っても、自分にはどうしてもグレーに見える。マイノリティの声が届く社会にすることで安全機能が保たれます」会場からは、オランダと日本の民族性や文化の側面から教育の違いを指摘する声もあがり、多様な視点から教育のあり方について考える機会になりました。
2018年5月23日 コロンボ(スリランカ)寄港
3つ目の寄港地、スリランカ最大の都市コロンボに寄港しました。港のゲートをくぐると、突然の激しいスコール!三輪タクシー・トゥクトゥクに声をかけられましたが、まずは歩いて街を散策してみます。人びとの流れを辿ると、地元の方でにぎわう商店街に到着です。地面を打つ雨音に負けない陽気な人びとの笑い声、人混みをすり抜けるトゥクトゥクのクラクションなど、さまざまな音に心が踊り足取りは快調!ふと見上げると、カラフルな風景の中で一際目を引く建物を発見。赤い縞模様が特徴的なこの建物は、ジャミ・ウル・アルファー・モスク。1909年に建造された、コロンボで最も古いモスクなんだそう。
2018年5月20日 持続可能なスリランカへ〜過去・現在・未来〜
スリランカのケラニヤ大学で、現代言語学部の教授と国際関係部の理事長を務めているニーラクシ・チャンドラセナ・プレマワーデナさんに、スリランカの歴史や概要、現在の姿についてお話いただきました。「広大な自然に囲まれたスリランカ。人びとは自然と近い距離間で生活を営んでいましたが、都市化が進み、次第に人びとは自然から離れていきました。」生活は持続可能ではなく、消費し続けるものとなり、そこには大きなストレスも生まれていると話すニーラクシさん。会場からは、スリランカの人びとの暮らしや教育制度に関する質問が投げかけられました。
2018年5月19日 洋上のヒトコマ-ピアニストの生演奏-
ピアニストの生演奏を聞きながらお酒を楽しめるバーでは、夜になるとピアニストのサーシャがしっとりとした旋律から軽快で弾けるようなメロディまで、さまざまな曲を演奏してくれます。ステキな演奏に、ついつい聞き入ってしまう方も。船旅ならではの贅沢な夜の時間となりました。
2018年5月18日 シンガポール寄港
2つ目の寄港地、シンガポールに寄港しました!多民族国家で知られるシンガポールでは、街を歩いているとさまざまな国の言葉を耳にします。駅をはじめ、街の中にはさまざまな言語表記があり、初めてシンガポールを訪れる方もしっかり観光を楽しむことができます。シンガポールといえば、「マーライオン」。水しぶきが描くきらきらとした放物線は、青空に浮かぶマリーナ・ベイ・サンズへと渡る、架け橋のよう。そんな絶景を横目に、水を手にすくったり、飲んだり、皆さん、遠近法でマーライオンとの2ショットを撮るためにがんばっています!
2018年5月15日 台湾伝統劇団パフォーマンスショー
伝統文化精神の承継を守りながら活動を続け、台湾文化を世界に発信している劇団「ナタジントウゲキホウ」のメンバーである高允漢さんらによるパフォーマンスショーが行われました。迫力のあるパフォーマンスに、大きな歓声があがります。最後は観客全員を巻き込み、ステージは大盛り上がり!汗だくになりながらも、達成感で溢れた表情の高允漢さんは「世界中でパフォーマンスをすることが夢でした。それを叶えてくれたピースボートに感謝しています」そう笑顔で語ります。高允漢さんは今後船内で、獅子舞や太鼓など台湾伝統文化のワークショップを行う予定です。楽しみですね!
2018年5月15日 平和は子どもから始まる
国際モンテッソーリ協会公認教師で、ピースボート洋上の保育園「子どもの家」のアドバイザーも務める水先案内人・深津高子さんの講座が始まりました。1980年代、タイに流入するインドシナ難民の緊急支援に関わっていた深津さん。「海外援助って何だろう。依存度を高めているのではないか。」難民キャンプの現場に立ち、答えを探し続けていたそう。そんな時、難民キャンプ内にある保育所で『平和は子どもから始まる』という言葉に出会いました。深津さんのお話に多くの方が心を揺さぶられ、平和とは何か、教育とは何かについて改めて考える濃密な時間となりました。
2018年5月14日 洋上のヒトコマ-夕陽-
今日は夕陽がとってもキレイ!そんな夕陽のベストショットを撮ろうと、デッキにはたくさんの人が集まりました。ゆっくりと日は沈み、空も海も美しいグラデーションに包まれます。デッキで夕陽を見ながら語り合ったり、これから私たちを待っている人たちに思いを馳せたり。日本を離れ、大きな地球をぐるりとまわる私たちの旅。時には寂しさに揺られながら、船はゆっくりと進んでいきます。心の窓をひらいて、すっと深呼吸するようなリラックスした時間となりました。
2018年5月14日 僕の人生谷あり底あり〜なぜアニメーション監督になったのか〜
テレビシリーズ「タッチ」の演出をはじめ、「ジャングル大帝」の脚本・監督など、多くのアニメーション作品を手がけたアニメーション監督の宇井孝司さんの講座がスタート。手塚治虫さんをはじめスタジオジブリやディズニーとも関わってきた宇井さん。「自分が山になろうとしたことはないんだ、山と一緒に仕事ができる幸せ、そんな道もありなんじゃないでしょうか。山が高くなると、谷底もぐぐっと引き上げてもらえます」これまでの出会いや経験のひとつひとつがあるからこその言葉が胸に響きます。
2018年5月13日 出航記念パーティー
出航記念パーティーが開催されました。皆さんドレスアップをして船内はとても華やか!ステージにはオーシャンドリーム号の乗組員を代表したオフィサーたちが並び、船長が一人ひとり紹介していきます。安心して船旅を楽しめるのも、たくさんのクルーの支えのおかげです。フリースペースでは社交ダンスも行われています。 初めて社交ダンスをする方も経験者の方にリードしてもらい、楽しんでいます。レストランのディナーメニューも、今日はちょっと特別。「おいしい!これは何だろう」 と、話も弾みます。華やかなパーティーにおいしい食事。忘れられない素敵な夜になりました。
2018年5月13日 あなたならどうする?テレビ報道現場疑似体験!
元TBS報道キャスターでジャーナリストの下村健一さんは、TBS退社後、NGOや地域コミュニティ、学生らによる「市民メディア」の活動をサポートしたり、内閣広報室審議官として民主・自民の3政権で首相官邸の情報発信に従事。現在は大学で教鞭をとるほか、小学教科書の執筆など、幅広い年代のメディア・情報教育に携わっています。第1回目の講座「あなたならどうする?テレビ報道現場疑似体験!」では、ご自身が経験された実際のケースを紹介し、「さて、あなたならどうしますか?」そう会場に問いかけながら、一緒に考えました。
2018年5月12日 基隆(台湾)寄港
本船はいよいよ最初の寄港地、台湾の基隆に寄港。記念すべき最初の寄港地を祝うかのような快晴に恵まれました。バスに乗り、走ること約1時間30分。台北北部の山間に位置し、海を一望できる風光明媚な街並みが広がる九■(にんべんに分)へ到着です。かつては、金鉱発掘の街としてゴールドラッシュを迎えていたそう。現在はレトロな雰囲気を醸し出す街として、世界中の観光客から大人気!山の斜面に建ち並ぶ家々、石段や薄暗い路地、街や海を見下ろすロケーション、歩くだけで心が躍ります。まるで映画の世界に迷い込んだかのような素敵な風景に、心の底から感動するひとときとなりました。
2018年5月11日 ハンセン病を生きて
ハンセン病患者・回復者・支援者の国際ネットワークIDEAの日本支部、IDEAジャパン代表の森元美代治さんによる講座が始まりました。中学3年生のときにハンセン病と診断され、国立奄美和光園に入所した森元さん。当初はなかなか園に馴染めなかったといいます。高校を卒業後、さまざまな困難を乗り越えて慶応義塾大学の法学部に合格しました。卒業後は都内金融機関に就職するも、病気が再発。そして1996年、日本で初めてハンセン病患者として実名でカミングアウトした森元さん。たくさんの苦労があるからこその言葉に、諦めずに行動し続けることの大切さについて気づかされる講座となりました。
2018年5月11日 中東の文化と音楽
1996年、クルド内戦の取材のためにイラクを訪れたことをきっかけに、世界中で起こる内戦や震災を取材し、慈善、医療、救援に関するドキュメンタリーを制作しながら人道的救援活動を行ってきた馬儁人さん。2007年からはエジプトやシリア、チュニジアなどアラブ圏の楽器や多様な音楽文化について学び、アジア各地で中東文化を紹介しています。企画の後半には、打楽器を演奏してくれました。「ジャーナリストとして伝える方法だけではなく、音楽を通して平和を伝えたい」そう語る馬儁人さんの姿に、平和を伝える方法はいくつもあって、自分にも何かできるのでは、そう考えさせられる講座となりました。
2018年5月10日 台湾に学ぶ「3つのなぜ?」
ピースボートの旅には、「水先案内人」と呼ばれる、船内生活をより豊かなものにしてくれるナビゲーターの方々にご乗船いただいています。本日登場したのは、中国や台湾、香港、東南アジアの問題を中心に執筆活動を行うジャーナリストの野嶋剛さん。今日はこれまでの経験を元に、「台湾に学ぶ3つのなぜ?」をテーマにお話しいただきました。ジャーナリストとしての目線や経験から、政治や諸外国との関係、市民など、幅広い視点からの「実際の声」を交えたお話に、会場からは驚きの声が何度もあがりました。
2018年5月8日 安全な船旅のために-避難訓練-
出航前に船内では避難訓練が行われました。救命胴衣を着用して、合図とともに決められた集合場所へと集まります。乗船したばかりの皆さんをクルーがスムーズに誘導します。全員がそろったら、正しい救命胴衣の着用方法や非常時の移動方法や行動、集合場所などが説明されます。さまざまな国籍の方が乗船されているので、アナウンスの言語もさまざまです。これも安全な船旅を送るための大切なこと。避難訓練で学んだことを忘れずに、安全で楽しい船旅にしましょう!!
2018年5月8日 第98回ピースボート「地球一周の船旅」横浜出航!
第98回ピースボート「地球一周の船旅」は、いよいよ出航の日を迎えました!専属バンドの生演奏と、ピースボートオリジナルキャラクター「シップリン」が皆さまをお出迎え。大さん橋には、多くの方々が見送りに駆けつけています。出航式が始まり、ピースボート共同代表の吉岡達也の「乾杯!!」を合図に皆さんで乾杯。お見送りの方々の声も響き、曇り空をわるような華やかな出航式となりました。そして出航の時。クルーズディレクターを務める田村美和子のかけ声を合図に、「行ってきます」「行ってらっしゃい」の声が響きます。船が地球をぐるりとまわり、この場所に帰るのは8月22日。それでは、いってきます!!