PEACE&GREEN BOAT 2017(夏のウラジオストック・函館・境港・釜山をゆく12日間)
クルーズレポート
2017年8月7日 PEACE&GREEN BOAT 2017 帰港!!
12日間の船旅を終え、オーシャンドリーム号は神戸港へと帰港しました!!少し小雨が降る中、次々と船を降りる皆さん。「ありがとう」「さようなら」と最後の挨拶を交わします。中には「ト・マンナヨ(また会いましょう)!!」と韓国語も聞こえます。さまざまな船内企画とたくさんの出会いがあった今クルーズ。皆さん、またぜひ船の上でお会いしましょう!!
2017年8月5日 釜山(韓国)寄港
韓国第二番目の都市・釜山へ寄港しました。港近くの街の中心部にある釜山最大の観光地、南浦洞(ナンポドン)へ向かいます。映画『国際市場で逢いましょう』で有名になった国際市場は、地元の人と観光客が入り乱れとても賑やか!!韓国風海苔巻きキンパやおでん、ホットク、桃ジュースなど、人気の屋台は列が途切れません。市場の東側を見上げると、ちらちらと釜山タワーが見えます。美しい公園の中心に立つタワーの展望台からは、釜山の市街地が一望できます。ここは、観光客やデートコースとしても人気なのだとか。食べ物、買い物、観光、どれをとっても充実の釜山。ぜひまた訪れたい、そんな場所でした。
2017年8月4日 境港寄港
4つ目の寄港地、鳥取県の境港へ寄港しました。境港の駅前に着くと、駅には巨大な妖怪壁画とゲゲゲの鬼太郎列車があります。そう、境港は漫画家の水木しげるさんの出身地。妖怪の街として、街中が妖怪だらけなんです。「水木しげるロード」には、100体を越える妖怪たちのブロンズ像が。最初に出会ったのは、執筆中の水木しげるさんを囲んでいる妖怪たち。嬉しそうに自分たちの登場する漫画が描かれるのを覗いています。港からは、日本海に浮かぶ島根県隠岐へ向かう鬼太郎フェリーも出ています。ピースボートの船旅ももちろんいいですが、妖怪と一緒にでかける船の旅も楽しそうですね!!
2017年8月3日 洋上夏祭り
夜は、浴衣や甚平、韓国の伝統衣装チマチョゴリを着て、洋上夏祭りが行われました。子どもたちによる手作りの御神輿が登場したあと、小学生たちのダンス、韓国の高校生によるK-POPダンス、日韓の中高生によるソーラン節など、勢いのあるステージが繰り広げられます。韓国伝統の打楽器「チャングノリ」と韓国伝統民謡「ベンノリ」も発表されます。ジャンプしながら足と頭のヒモをぐるぐるとまわしながら太鼓を叩く様子は大迫力!!最後はデッキで盆踊りや韓国伝統の踊り「カンガンスルレ」を踊ります。日本と韓国それぞれの色とりどりな衣装が混ざり合い、日韓クルーズの醍醐味がつまった夜となりました。
2017年8月3日 2035年をどう生きるか
自由大学や土佐山アカデミーなどの立ち上げに関わっている林篤志さんは、自身の活動を紹介。自治体・民間企業・起業家など、さまざまな立場の人たちを巻き込みながら地域社会を創っていく実例をあげ、客席からは「具体的に自分たちの生活・地域をどうすればいいか」との問いかけや提案が飛びました。
2017年8月3日 不確実性自体の日韓若者の失望と夢
水先案内人企画では、生きづらさを抱える日韓の若者をテーマにトークセッションを実施。近年、「さとり世代」や「3世代放棄(サムポセデ/恋愛・結婚・子どもを放棄すること)」などという言葉が日韓で生まれました。これは若者が将来の展望を持てないという一面が表現されています。ソウル大学アジア研究所所長のカン・ミョングさん、認定NPO法人D×P代表の今井紀明さん、フリーソーシャルワーカーの宮本節子さんの3名と日韓それぞれの大学生をゲストに迎え、リアルな声を聞きながら、若者の生きづらさの背景にある社会問題について討論しました。
2017年8月3日 フレンドシップデイ
本日は、フレンドシップデイ。今クルーズに乗船している、日本や韓国、またそのほか多くのバックグラウンドを持つ皆さんがより交流をはかれる企画がたくさん行われました。韓国を代表するポジャギ(風呂敷)アーティストのイ・ヒョジェさんの風呂敷アートは、年齢・国籍を問わず大人気!!華やかな色合いの風呂敷を使って、スカートやティッシュカバーなどを創り、お客さんにプレゼント。手にした人から「キレイ!!」と笑顔がこぼれます。
2017年8月2日 函館寄港
函館へ寄港しました!!駅のすぐそばには朝市があり、新鮮な魚介類がいけすに入っています。朝市には、新鮮な魚をつかった料理を食べられるお店も並んでいます。さまざまなメニューの中でも、一番の人気を誇るのは海鮮丼!!いくらやサーモン、ウニなどを贅沢に使った海鮮丼をいただきます。さらに北海道はおみやげも充実しています。誰もに喜ばれる定番商品から最新のおみやげまで、売り場を眺めているだけでも楽しいもの。新鮮な魚介堪能する、大満喫の1日となりました。
イ・ハンチョルコンサート 〜人生は旅〜
今夜はお待ちかね、韓国を代表するシンガーソングライター、イ・ハンチョルさんによるコンサートの開幕です!!大ヒットした「スーパースター」は、PEACE&GREEN BOATのテーマソングにもなっていて、すでに耳なじみの1曲。韓国でも知らない人はいない、という名曲に客席も巻き込んだ大熱唱になりました!!さらにアンコールも2曲も披露してくれ、とても豪華なコンサートに大満足の夜でした。
2017年8月1日 夢と希望があふれる!バブル&マジックショー
バブルアーティストのバブルドラゴンさんによるショーは、ファンタジックな衣装と舞台美術で、夢の中に迷い込んだような雰囲気に。小さなシャボン玉から大きなシャボン玉まで自在に操り、まるで魔法使いのようなバブルドラゴンさん。客席の子どもがシャボン玉の中に入ると「おぉー!!」と歓声があがります!ヒゲのマジシャンとして韓国で知られるグァク・ドンホさんによるマジックショーは、コミカルな動きで次々と繰り出される技に、拍手が止まりません。シャボン玉アートとマジックのコラボレーションに会場は大喝采!!楽しいショーに笑顔いっぱいです。
2017年8月1日 クイズ相馬野馬追(そうまのまおい)
もうひとつのプロジェクト、福島子どもプロジェクトで乗船している南相馬市の中学生たちによる企画では、福島に一千年以上伝わる伝統行事に関するクイズを手作りのイラストで出題。なかなか難しいものもあったりと、盛り上がりました。
2017年8月1日 日本のブラジルとブラジルの日本
函館へ向けて航海中のオーシャンドリーム号。午後は、日系ブラジル・ユースプロジェクトメンバーによる企画が開催されました。今クルーズには、ブラジル領事館の副領事と日系ブラジル人の若者など、計6名が乗船しています。「現在、日本には約17万人以上の在日ブラジル人の2世・3世が住んでいます」1908年、希望を抱いて遠いブラジルに渡った日本人の子孫である彼らは、ブラジルの経済が悪化した90年代、出稼ぎで日本へ。そういった歴史や今の生活を知ることで、私たちにできることはなにか、改めて考える企画となりました。
2017年7月31日 ウラジオストック(ロシア)寄港
シベリア鉄道の出発駅として知られる、ロシアのウラジオストックへ寄港しました。港を出て向かったのは、ウラジオストックとルースキー島を結ぶルースキー連絡橋です。324mの橋脚の間が1,104mあり、その長さは世界一!近づくとかなりの迫力です。「橋の色に注目してください」そんなガイドさんの声に見てみると……そう、白、赤、青のロシアカラーになっていました!! 船に帰る前に、港のすぐそばにあるウラジオストック駅へ。ここは、ロシア全土を横断するシベリア鉄道の発着駅。終点のモスクワまでは世界最長の9,289kmあり、7泊8日かかるんだそう!!いつかシベリア鉄道に乗ってみたい…そんな思いを胸に、函館へ向けて出港です!!
2017年7月30日 絶滅危惧の教師たち
教育に携わっている李泳采さんとシン・キョンジュンさんは、韓国の環境教育と日本の平和教育について、両国の教育のあり方をそれぞれ解説。日本の学生たちを追った映像では、「台湾で日本がしたことを知らなくて、日本人としてショック」「簡単に仲良くしようと口にしていた自分が恥ずかしい」と、嗚咽を漏らす学生たちの姿に、会場からもすすり泣きの声が。「北朝鮮と中国などが歩み寄ることはすぐには難しい。けれど日本と韓国なら、歩み寄れる。反対に、日本と韓国が理解しあえなければ東アジアの未来はありません」と李さん。その言葉に大きな拍手が起きました。
2017年7月30日 さまざまな船内企画
韓国の方向けには、日本語教室も始まります。簡単な挨拶から数の数え方など、日常で使える日本語を習います。日本語を学ぼうとしてくれることが嬉しく、私たちも韓国語を勉強しようという気持ちが強くなります。世界遺産アカデミー認定講師の片岡英夫さんからは、明日訪れるウラジオストックの基礎知識や豆知識を教えていただきました。そして、2001年から国際救護団体ワールドビジョンの緊急救護チーム長として、世界各地の救護の手が届いていない場所での活動を行っているハン・ビアさんは、地球温暖化が世界に与える影響をお話してくれました。
2017年7月30日 〜初航海から第10回、そして未来へ〜
PEACE&GREEN BOATの10回目の航海を記念して、日韓合同企画が行われました。初航海からの歩みをスライドショーで振り返り、韓国の環境財団代表のチェ・ヨルさんとピースボート共同代表の吉岡達也が、第10回記念共同声明を読み上げます。「両国からの参加者は、のべ1万人を超えました。大型客船を使ったユニークな交流により、かつてない規模での日韓市民間の友情を築いてきました」そんな振り返りに頷く人も。
2017年7月29日 麗水(韓国)寄港
最初の寄港地、韓国の麗水(ヨス)に到着しました。今回訪れたのは、港からバスで5分ほどの距離に位置する梧桐島(オドンド)です。この島は768mの防波堤で本土と繋がっていて、島全体が自然公園になっています。さっそく、島のてっぺんにある灯台を目指してゆるやかな坂道を登ります。道の片側は、階段になっていたり丸石がいろんなデザインに埋め込まれていたりと、変なでこぼこ道。これ、足ツボを刺激するためなんだそう!!島の入り口から20分ほどゆっくり歩くと、灯台に到着です。約200種類の珍しい樹木や奇岩絶壁が見渡せる素晴らしい景色に、思わず感嘆の息が漏れます。
2017年7月28日 老子の教え〜あるがままに生きる〜
続いて登場したのは、東京大学東洋文化研究所で教授をつとめる安冨歩さんです。エリート人生を歩みながら、自分の胸の奥に抱えていた違和感と向き合うことによって数年前から女性の装いをするようになった安冨さん。5年の歳月をかけて「老子」を現代語訳したという安冨さんのトークに笑いながらも、人間の根本に結びつく「老子」の哲学に、深く真剣に頷く方々が多く見られました。
2017年7月28日 ヘイトスピーチ『愛国者』たちの憎悪と暴力
午後、本船は無事関門海峡を通過。デッキは、関門橋を笑顔で眺める人、写真撮影する人、岸に手を振る人…と大賑わい!!船内では、引き続きさまざまな企画が行われています。ジャーナリストの安田浩一さんと、コリアNGOセンター東京事務局長の金朋央さんは、在日コリアンへのヘイトスピーチについて対談をしました。実際には存在しない在日特権などのデマはなぜ生まれるのかなど、多くの取材にもとづくトークには強い説得力があります。
2017年7月28日 なるほどこれが韓国か〜ドラマで知る現代史・兵役編〜
船内生活1日目。さっそくさまざまな企画が始まりました!!船内をより充実したものにしてくれる水先案内人の講座もスタート!!恵泉女学院大学助教授の李泳采さんによる講座では、日本でも人気のある韓国ドラマや映画を紹介しながら、そこにどんな世相が反映されているかを解説していただきます。「韓国のドラマや映画は、史実というより今の人に影響を与えるためにアレンジされていることがほとんどです」 もうひとつの講座、「韓国のキャンドル革命と日本」では、パク・クネ大統領の対人を求めて120万人以上のキャンドルでもが行われた様子を紹介。わかりやすい解説に会場からは「なるほど〜」なんて声も。
2017年7月27日 The Panic Art
無事出航し、夜は水先案内人ちゃんへん.さんによるジャグリングショー「THE PANIC ART」が行われました!ちゃんへん.さんは、独特な形の独楽(コマ)をヒモを使って自在に操る、ディアボロでいくつもの国際大会で優勝経験があります。音楽とジャグリングのパフォーマンスに会場は大盛り上がり!!最初は静かだった皆さんも、いつの間にか大きな拍手と声援を送っています。初日からこんなに楽しくていいのでしょうか!?明日からは、本格的にさまざまな企画がスタートします。これから楽しみです!!
2017年7月27日 PEACE&GREEN BOAT 2017 出航!!
ピースボート日韓クルーズ「PEACE&GREEN BOAT 2017」の出航日を迎えました!!神戸港からたくさんの方がオーシャンドリーム号に乗り込みます。船内では、オーシャンドリーム号専属バンド「ジョイ&アップスタート」による生演奏がお出迎え。明るい歌声が響きます。そしていよいよ出航の刻、デッキでは出航式がはじまりました。出航を祝って、鏡開きも。船旅の出航といえば、紙テープ!!かけ声とともに色鮮やかなテープが空を舞います。そんな美しい光景に、「わぁ!」と歓声があがります。気づけば、足の下に小さな振動が。船が動き出したのを体で感じます。いよいよ旅の始まりです!!