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PEACE&GREEN BOAT 2019(煌めく春のアジア四都めぐり)

クルーズレポート

2019年4月18日 PEACE&GREEN BOAT 2019 帰港!!

春のあたたかい日差しのなか、12日間の船旅を終えたオーシャンドリーム号は横浜港へと帰港しました!次々と船を降りる皆さん。「ありがとう」「さようなら」と最後の挨拶を交わします。たくさんの出会いと学びがあり、さまざまな船内企画を楽しんだ今クルーズ。皆さん、またぜひ船の上でお会いしましょう!

2019年4月17日 ショパン-花束の中に隠された大砲-

水先案内人、ピアニストの崔善愛(チェ・ソンエ)さんは、在日コリアンであるため、米国へ留学に経つ際、外国人登録の指紋押捺拒否を理由に「再入国許可」を取得できず、日本での永住資格を失った経験をもちます。『出発の日を決めるだけの強さがない。永遠に家を忘れるためにこの国を離れる気がしてならない。死ぬために出発するような気がする』作曲家のショパンがロシアに占領されてしまった祖国ポーランドを離れる際、自身の悩みを親友へ綴ったこの言葉は、もう2度と日本に戻ることができないかもしれない崔さんの気持ちと重なったのではないでしょうか。ショパンを語り、弾いてくださいます。

2019年4月17日 健脚づくりのための楽しいスクワット

『70年代ディスコミュージックをBGMに、楽しく元気にトレーニング!』その呼びかけに主催者のピースボートスタッフ檜垣佳代もびっくりの大反響。「肘を膝につけることを意識して、ゆっくりと腰を落としていきましょ〜」と呼びかけます。普段運動をされている方は10回を目標に、ちょっと自信のない方は5回で、と音楽に合わせながらゆっくりみんなで腰を下ろしてスクワット。「難しい人は無理をせずそのまま椅子に座ってくださいね。それでも身体にとっては十分良い運動です」と優しく教えてくれます。そしてこれまた意外なことに、皆さん10回をこなされ、さらにびっくりの盛況な企画でした。

2019年4月16日 メッセージソング -高田渡から長渕剛を聴く-

知る人ぞ知る、東京のライブハウス「新宿ロフト」。他にも5店舗のライブハウス運営や様々な音楽事業を展開している株式会社ロフトプロジェクトの新社長梅造さんとロフト創始者で”ロフトの名物おやじ”平野悠さん。近年、様々な社会問題についてのトークライブも注目されているロフトのお二人の企画では、「もっとフォークソング聞いてほしい」と平野さんは語ります。名だたる著名人でもある「泉谷しげる」や「忌野清志郎」といった、ロフトにまつわるミュージシャンのストーリーや隠された秘話に始まり、下北沢の道路反対運動や学生闘争の話まで、あっという間の60分でした。

2019年4月16日 アレックス&オルガ スペシャルコンサート

毎晩、船内のバー「カサブランカ」での演奏でおなじみ、アレックス&オルガ。今日は特別にブロードウェイにて、バイオリン・ピアノ・アコーディオンのスペシャルコンサートです。アレックスの繊細なバイオリンの音色と、オルガの奏でるどこか懐かしいアコーディオンの音色とが見事に調和します。同じ町でともに音楽を学んだという2人。なるほど。確かにその呼吸はぴったり。まさに世界を旅する音楽家。2人の見てきた世界、聴いてきた音、それらがメロディとなってブロードウェイを包みます。夕食前の至高のひとときに、思わずうっとりです。

2019年4月16日 メイクアップアーティストCeCeの眉メイク講座

何やら8階のバイーアが賑わっています。のぞいてみると、人、人、人!実はこの企画、今クルーズのスペシャル企画!パリコレにてクリスチャン・ディオールのショーメイクを担当した、プロのメイクアップアーティストCeCe(シシ)さんによる眉メイク講座なのです。クルーズ期間中、日常からドレスアップまでさまざまなシーンで活かせるメイクのコツを伝授する、スペシャル企画です。まず大切なのは道具選び!とCeCeさん。実際にCeCceさんが使用している道具を見せてくれます。参加者のさまざまな疑問の声に答え、太く描く部分、薄く塗る部分、細かく丁寧に教えてくれました。

2019年4月15日 また逢いましょう!ト・マンナヨPARTY!!

「ト・マンナヨ」は韓国語で「また逢いましょう」を意味。韓国から乗船した皆さんは明日下船するため、今日は日韓両方の参加者の皆さんで過ごす最後の夜!韓国の学生による伝統楽器、伽耶琴(カヤグム)の演奏、中国の伝統楽器、二胡の演奏に会場はうっとり。船内を盛り上げてきてくれた、沖縄の米軍基地問題に取り組む若者たち「沖縄8」メンバーも盛り上げてくれます。しめはアフリカンバンド「オレダブエコ」のLIVE!多国籍な船内をあらわすかのような、バラエティーにとんだ演目にみんなで輪になり、音楽に合わせ踊ります!いつの日かの再会を信じながら、最後の夜は更けていきます。

2019年4月15日 済州島(韓国)寄港 -済州島で考える『未来をひらく歴史』-

韓国の済州島に寄港した今日はオプショナルツアーに同行しました。案内役は、4.3事件研究所所長のキム・チャンウさん。 まずは「済州4.3平和公園」へ。慰霊祭団・慰霊広場の犠牲者たちを慰める『消えない火』の前で我々参加者も黙祷を捧げます。事件後も、被害者自身が被害者であると声すらあげることができなかったといいます。韓国では民主化の一環として、過去清算が行われています。人権が尊重される社会を作るため、これからの未来をひらくための歴史認識と過去清算。私たち日本人もここから多くのことを学び考えなくてはならない、そう強く感じる1日となりました。

2019年4月13日 長崎寄港 -ダム建設に直面する川原訪問-

長崎に寄港した今日は、オプショナルツアーに同行しました。港からバスで約1時間。佐世保市に隣接する川棚町の川原地区へ到着。素晴らしい里山が広がる一方、半世紀前に計画されたダム建設の危機に直面しているのです。建設の目的は「佐世保の利水」と「治水対策」と言われていますが、50年前の計画が今の時代にも本当に適しているか、そのためにこんな素敵な景色が失われていいいのか、さまざまな疑問が残ります。「この自然を絶対残したい。ここに住みたい!」という想いが乗り越える力になると言う岩下すみこさん。私たちができることが何なのか——あらためて考え直すきっかけとなりました。

2019年4月12日 PEACE GREEN FESTIVAL -ピースグリーンフェスティバル-

船内のフリースペースでは、日本や韓国、さまざまなバックグラウンドを持つ皆さんがお互いの文化を知り、それらを体験する世代や国籍を超えた、船内大交流のイベントが目白押し!韓国の高校生たちのコリアンミュージックで始まり、メイクアップアーティストCeCeさん、韓国のYou Tuberク・ナギョンさんとキム・スジンさんのメイク講座。その隣りでは韓国の子どもたちが浴衣を、日本の子どもたちが韓国のチマチョゴリを身にまといみんなで写真撮影!これぞまさにPEACE&GREEN BOAT!!多国籍クルーズの醍醐味を味わう1日となりました。

2019年4月12日 Better than today -社会課題を伝える・つなぐ ソーシャルクリエイティブとは-

大手広告代理店の博報堂で20年間、広告やインディーズ映画を制作されていた水先案内人の山田英治さん。東日本大震災直後、「原発=エコ」だと信じ、原発推進のCMを莫大な予算とともに作成。しかし福島の原子力発電所の状況が浮き彫りになるにつれ、自身の生き方に疑問を持ったと言います。夏には会社を辞め「社会の広告社」を立ち上げ、代表取締役に就任。広告の意味を考え、社会課題を伝える・つなぐ製作を行っています。長崎県の石木ダムを題材としたドキュメンタリー映画『ほたるのかわのまもりびと』は、ただ単純にダム建設反対の映画ではない、小さな暮らしの豊かさを描いています。

2019年4月12日 46億年の地球の歴史 -人はどこからきてどこへいくのか-

国会議員として、内閣官房長官や当時の科学技術庁長官などを務めた自民党元幹事長の中川秀直さん。2012年に国会議員を引退後、2017年より「原発ゼロ自然エネルギー推進連盟」副会長として活動されています。幾度も絶滅の危機を乗り越えてきた人類の歴史はまさに奇跡。そんな奇跡の上に生きている私たち人間は、さらに自ら絶滅危機をつくっていると、中川さんは警鐘を鳴らします。その一つが原子力発電所。中川さん自身も昔は、原発推進の先頭に立っていましたが、実直に過ちを認め、今は別の道に立っていると言います。世界の潮流は脱原発、そして自然エネルギーへと向かっているのです。

2019年4月12日 イ・ハンチョルコンサート -人生は旅-

開演15分前にもかかわらず、大行列はなんと下の階まで。お目当ては、水先案内人のイ・ハンチョルさん!韓国を代表するシンガーソングライターで、希望を歌った曲『スーパースター』で大人気!会場は超満員です!!ピアノ演奏者とのセッションに、会場は大盛り上がり!あまりの盛り上がりにハンチョルさんもテンションが上がり、会場に乗り出していきます!最後はこれから向かう長崎へ、希望と平和を乗せてというメッセージをこめ、しっとりと歌ってくれます。観客席からは、スマートフォンの光を片手にウェーブ。幻想的な光が会場を包み込み、熱気あふれるステージは幕を閉じました。

2019年4月11日 上海(中国)寄港 -南京「慰安婦資料館」で学ぶ-

船は2つ目の寄港地、中国の上海に到着。今日はその上海から新幹線を乗り継ぎ、江蘇省の省都、南京へと向かいます。目的地は「南京利済港慰安所旧跡陳列館」。中国大陸で初めて、生存中の慰安婦の方が公認した『慰安婦』がテーマの記念館です。実際にこの建物の2号棟19番目の部屋には、朝鮮人慰安婦の朴永心さんが拘束されていました。「涙」を表現方法で用いた展示「涙を流し続ける銅像」の慰安婦であった女性の悲痛な表情から流れ出る涙を参加された方がそっと拭います。決して消えることのない傷跡を忘れないためにも、このような歴史とその証拠は決して埋没させてはいけないと強く感じた1日でした。

2019年4月10日 手塚治虫マンガの秘密

「絵が下手なのに、なんでアシスタントになれたんだろう」と笑いながらお話しされるのは水先案内人の漫画家、石坂啓さん。知られざる手塚マンガの秘密をお話しいただきます。手塚先生には、漫画を描くときに2つの大原則があったと語る石坂さん。「絶対に戦争を美化しない」、「差別を助長しない」ということ。手塚先生の漫画は日本のみならず海外でも高い人気を誇ります。今日の会場にも日本・韓国ともに、たくさんの参加者が来場されていました。キラキラとした表情で手塚先生のことを語る石塚さん。石坂さんの中では今でも先生が心の柱になっているんだなと感じる、とても有意義な講座となりました。

2019年4月9日 麗水(韓国)寄港-グルメ編-

韓国の麗水は朝鮮半島の最南端に位置し、近年観光地として大注目の港町。海に囲まれた麗水は海鮮の宝庫。おいしいものに出会えそうな予感がします!唐辛子やにんにく、しょうがなどが入った辛い薬味だれ(ヤンニョム)に、生のわたり蟹を漬け込んだ料理は、ヤンニョムの辛さが、蟹の身の甘さをより引き立たせる一品。一方醤油ベースの味付けは、カンジャンケジャンと言い、どちらも食べるとご飯がすすむことから、「パットドゥッ(ご飯泥棒)」と呼ばれることも。きれいな水と肥沃な土壌が生み出す、豊富な海の幸。こんなにおいしそうなものを目の前にしたら、笑顔がこぼれちゃいますよね。

2019年4月8日 関門海峡通過

晴れ渡る空のもと、本日特別開放された7階の前方デッキに参加者の方々が集まります。お目当ては九州と本州とをへだてる関門海峡の通過!船旅でしか見ることのできない橋の下からの景色を撮ろうと、皆さんカメラを構えます。進行方向、向かって左手は福岡県の門司。一方、向かって右手は山口県の下関。その近いこと!世界的にも幅の狭さと潮流の速さで知られる関門海峡を、船は無事に通過しました。ここは交通の要所でもあるために、さまざまな船が行き交います。「おーい!」と手をふると、向こうの船に乗っている人も手を振ってくれました。さぁ、いよいよ船は外洋へと漕ぎ出します!

2019年4月8日 はじめての韓国語教室

船内8階中央スペースから、賑やかにハングルを話す声が聞こえてきます。何事?とのぞいてみると、たくさんの参加者の方々が。こちら、ピースボート事務局による「はじめての韓国語教室」。「アニョハセヨー!」と挨拶から始まり、「ファジャンシルオディエヨ?(お手洗いはどこですか?)」と旅に役立つ、ちょっとした会話まで。明日にはもう韓国に到着するとあって、身につくスピードも違います!それでは早速実践!近くにいる方々と身振り手振りを交えて自己紹介タイム!みなさんこれで韓国のチング(友達)との交流にむけて、準備はばっちりでしょう!

2019年4月8日 どんなときも、人は「食べて」生きていく-料理研究家・枝元なほみの想い-

料理番組「3分間クッキング」や「きょうの料理」などで活躍される料理研究家、枝元なほみさん。料理の話以上に「子どもたちを飢えさせない!というのが私のミッションです」と力強く語る枝元さん。和食は日本の文化だから大切にと言う前に、子どもたちが食べるものを大切にすること。食べものをお金儲けの道具にしている人たちに枝元さんは警鐘を鳴らします。大量生産、大量消費、その裏に隠れた大量廃棄。このようなサイクルはビジネスとして成り立ち、莫大な企業利益を生み出します。しかしその一方で、個人の生産者さんをつぶしていく。そうではない社会を目指さなければならないと訴えます。

2019年4月7日 PEACE&GREEN BOAT 2019 出航!!

待ちに待ったPEACE&GREEN BOAT 2019がいよいよ出航!全国各地から、参加者の皆さんが神戸港に集まります。リピーターが多いのも今クルーズの特徴。船の入り口では「わぁ!久しぶり!」とスタッフと握手を交わすシーンも多々みられます。いよいよ出航式!「せーの!」のかけ声を合図に、一斉に色とりどりの紙テープが宙を舞い、出航を彩ります。最後の最後までテープを握りしめ、「いってきます」「いってらっしゃい」と声をかけあい、オーシャンドリーム号はゆっくりと離岸。12日間の船旅、どんな出会いが待っているのか、楽しみです!それでは、いってきます!!

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