第71回地球一周の船旅(いつか行きたい、と思い描いた旅)
クルーズレポート
2011年1月19日 第71回「地球一周の船旅」帰港
86日間の旅を終え、オセアニック号は横浜港に帰港しました。86日前は「スタートライン」だった横浜ベイブリッジを、 今日は地球一周のゴールテープとしてくぐりました。横浜港に着岸。思い出とお土産の詰まった荷物と共に、続々と参加者の皆さんが船を後にします。ターミナルで参加者ひとりひとりと最後のご挨拶をかわしているのは、今クルーズのクルーズディレクター・田村美和子。握手をしたり、記念写真を撮ったり……再会を約束する言葉が交わされます。参加者の下船が完了し、まもなくオセアニック号は横浜を出港。多くの参加者が、岸壁からその姿を名残惜しそうに見つめていました。
2011年1月15日 フェアウェルパーティー
旅のラストを飾るフェアウェルパーティー。船旅が始まったときに開かれたウェルカムパーティーからもう80日。始まった当初は長旅と感じていましたが、終わってみるとあっと言う間。ダンスタイムに始まり、船長との記念撮影、オフィサーらによる挨拶、そして旅の無事を祝う乾杯、とパーティーは進みます。賑やかな宴の後も、会場では、思い出話に花を咲かせたり、記念写真を撮ったり、日本での連絡先を交換したり……といった姿があちこちで見られました。
2011年1月13日 〜つながろう〜 ナナイロフェスティバル
約1ヶ月前から参加を呼びかけ、たくさんのグループがこの日をめざして練習を重ねてきた音楽&アートイベント「ナナイロフェスティバル」が本番を迎えました!会場はプールデッキ。真っ青に晴れ渡った空の下、フェスティバルのスタートです!オープニングを飾ったのは和太鼓チームの皆さん。力強い音色が響きます。続いて、ギター&ボーカルのデュオやバンドの演奏などが続きます。そして会場を大いに盛り上げたのは、「ピースフルハーモニー合唱団」の皆さん。しっかり練習を積んできたとあって、ドイツ語曲もピシッと決めてくれました。
2011年1月9日 GETスピーチフェスティバル
クルーズも残り10日をきり、洋上生活もカウントダウンへ。この頃になると、船内企画も、クルーズ総まとめとも言えるものが増えてきます。今日行われたのは、洋上語学プログラムGETの集大成とも言える、英語・スペイン語によるスピーチフェスティバル。壇上に上がったのはGET受講生の皆さんです。それぞれ、旅で得た経験や、思いを英語・スペイン語でまとめ、個性あふれるスピーチを披露。語学力だけでなく、身振り手振り、言葉の緩急、豊かな表情まで、まさに「コミュニケーション力」をフルに使ってのスピーチに、改めて「語学はコミュニケーションの道具のひとつだと実感した」という声も。
2011年1月6日 GETプロジェクト発表会
洋上語学プログラム、GET(Global English & Espanol Training)。海外旅行をすると、随所で「英語を勉強しておけば良かった……」と思うことは多いもの。そんな”話したい”気持ちを持続させながら、言葉を学べるとあって、船内でも大人気のプログラムです。子の船旅でも、参加者の4人に1人はこのGETに参加しているという人気ぶりなんです。今日行われたのは、GETのプロジェクト発表会。GETでは、5〜8人程度のクラスごとにさまざまな「プロジェクト」を準備し、発表しました。ここで言うプロジェクトとは、英語やスペイン語を使った演劇や映画、絵本製作といったものです。
2011年1月4日 パペーテ(タヒチ)寄港
オセアニック号は今クルーズ最後の寄港地となるパペーテに入港しました。最後の寄港地レポートは、タヒチの大自然トレッキングよりお届けします!訪れたのは港からバスで15分ほどの温帯林。ベテランガイドさんの案内でさっそくトレッキングスタート!深い緑が生い茂る森の中は、動植物の宝庫。景色は、まるでジャングルの中に迷い込んだかのよう。刻々と変わる木々や木漏れ日、澄んだ空気と、美しくもたくましい植物の姿——見る者をまったく飽きさせません。食事を終えたら帰途へ。足下に気をつけながらゆっくり下山します。心地良い疲れと共に船に戻りました。
2011年1月1日 明けましておめでとうございます!
大晦日のカウントダウンを終え、日本からは18時間遅れで迎えた2011年。洋上での初日の出を見ようと、デッキには大勢の人が早朝から集まりました。 しかし、昨日深夜から雨が降ったり止んだりの天候が続き、日の出予定時刻の5時26分から遅れること数十分。 水平線際の分厚い雲の上からようやく太陽が顔を出しました!皆さん、静かに初日の出に照らされる空と海を見つめています。元旦ということで、食事はもちろん「おせち」。色鮮やかな料理がテーブルに並びます。この旅も残りわずか。残る旅の日々はもちろん、今年も健康で笑顔溢れる素敵な一年になりますように。
2010年12月31日 カウントダウンパーティー
2010年の大晦日の夜、デッキではいよいよカウントダウンパーティーがスタート!2010年の重大ニュースを振り返る映像が流れると、この一年の出来事が改めて脳裏に浮かびます。そして、10月23日に横浜を出航してから昨日までのスライド写真が流れるといよいよカウントダウン!新年を迎えた瞬間参加者に配られたクラッカーが一斉に鳴り、華々しく盛大に2011年を迎えました。……が、実は本日は時差発生日。この後すぐに1時間時計を戻すことに……(笑)。なんと世にも貴重な2度目のカウントダウン!2度目の2011年を迎え、デッキには「明けましておめでとう!」の声があふれました。
2010年12月30日 年末大感謝祭 オールスタッフエンタテイメントショー
年の瀬を迎えた船内。今日は、ピースボートスタッフによる日頃の感謝とお礼を込めた年末大感謝祭が開かれました。エアギターや「おてもやん」、漫才、男性陣によるバレエ「白鳥の湖」という笑いを誘うものから、”本気”のサルサパフォーマンスまで、日々の仕事の合間にこっそり練習を繰り返したという「一芸」を披露。最後に、スタッフ全員で「上を向いて歩こう」をピースボート風にアレンジした替え歌披露。大きな拍手に包まれた、フィナーレとなりました。笑いに笑った1時間、これでスッキリ(?)と2011年を迎えられるのではないでしょうか。
2010年12月29日 平和はつくれるか
時に「紛争解決請負人」という肩書きで呼ばれる伊勢崎賢治さん。一民間人ながら、政府や国連の要請を受けて自ら戦地に赴き、対立する武装勢力それぞれに武装解除を呼びかける活動を続けています。こうした自らの経験を元に語り、また参加者に問いかけたのはズバリ「平和はつくれるか」という問い。現実を悲観しても意味がない、しかし理想だけでは決して実現できない——リアルな「平和」を考え、平和を作る難しさ、そしてその意味を改めて考えさせられる講座になりました。
2010年12月28日 社会起業家養成講座
クルーズも終盤になり、「日本に帰ったらどうする?」という話題も聞こえてくる船内。これまでの仕事に戻る人、これを機に新しい事にチャレンジする人——皆さんさまざまな選択肢を考えているようです。そんな中、壇上に現れたのは水先案内人の中西武志さん。 環境コンサルティングファームを運営し、「アウトドアフィットネス」を設立するなど、社会起業家として各方面で活躍しています。初回の今日はまず、起業の基本となるマーケティング、プレゼンティング、発想力、プレゼン能力などに ついて、中西さんが実際に実施してきたプロジェクトを具体例にご紹介いただきました。
2010年12月28日 ガビの多面的な人生
ピースボートではお馴染みの水先案内人、ガブリエル・テティアラヒさん。ご乗船いただく度に、参加者からは「ガビさん」の愛称で親しまれています。今回も、イースター島から、ガビさんが暮らすタヒチまで乗船していただきました。今日ガビさんが語ったのは、自身の半生と「タヒチ」という島について。日本ではリゾート地のイメージが先行するタヒチですが、本当の魅力は、美しい海と豊かな温帯林と共に生きる人びと、そしてその文化だと言います。今クルーズ最後の寄港地となるタヒチ。この土地がクルーズを締めくくる寄港地となる意味を、改めて考えさせられる、そんな講座となりました。
2010年12月26日 イースター島寄港
太平洋を横断中のオセアニック号は、今クルーズのハイライトのひとつ・イースター島を訪れます。こちらは、モアイ製造工場として知られる「ラノ・ララク山」。倒れているもの、半分以上が土に埋まっているもの、中には作りかけのモアイもあるんですよ。船はイースター島の沖合に1泊し、いよいよ出発の時。真っ青な海に浮かぶ緑美しい島を名残惜しく見つめていると、船内に船長からの放送が響きます。「本船は、イースター島の周りを1周した後、次港タヒチへと向かいます」——デッキでは大歓声があがり、船はゆっくりと島を1周。美しいイースター島の姿を目に焼き付けて、船は引き続き太平洋を進みます。
2010年12月25日 クリスマスビンゴ大会
昨日、そして今日と、2日間にわたってさまざまなイベントが行われた船上のクリスマス。「その最後を飾ったのは、クリスマスビンゴ大会です!もちろん会場は超満員に。番号発表の度に、あちこちから、歓声やらため息やらうめき声(?)やらがあがり、会場は大盛り上がり。しばしの膠着状態の後、いよいよ運命の瞬間が…!!最初にビンゴを達成したのは、こちらの女性(赤いサンタ衣装のスタッフの隣りにいる、白い服の方)。賞品は当たった順に自由選択。数ある景品の中から選んだのは、おそらく、一番多くの参加者が狙っていたであろう「お風呂付き船室一泊券」。おめでとうございます!
2010年12月24日 クリスマスパーティー
サンタがお部屋までクリスマスプレゼントを配り、レストランではオシャレなディナーが振る舞われたクリスマスイブ。プールデッキでは盛大なパーティーが開かれました。水先案内人のゴスペルシンガー、のはらヒロコさんと、のはらさん率いるゴスペル隊が登場!!のはらさんの指導の下、練習を重ねてきた歌声を披露。大海原にゴスペルの荘厳なメロディが響きます。旅仲間と過ごす船上のクリスマス——全ての参加者にとって、忘れられない大切な一夜となったのではないでしょうか。
2010年12月21日 みんなでゴスペル
水先案内人のゴスペルシンガー、のはらヒロコさんによるゴスペルワークショップがいよいよスタート!曲目は、のはらさんがシンガーを目指すきっかけとなったという映画『天使にラブソング』でも歌われている『Oh happy day』。最初はちょっと恥ずかしそうだった参加者も(特に男性陣!)、のはらさんの「どんどん声が出てきましたよ!」という励ましもあって、企画の後半には声を出すことに慣れてきたよう。練習の成果は、3日後のクリスマスパーティーで披露する予定。どんな歌声が船内に響くのか、今から楽しみです!
2010年12月21日 そうだったのか!ラパヌイ!?
エクアドルのマンタから合流した、ラパヌイ(イースター島)出身の水先案内人マリオ・トゥキさん。今回は入門編として、島の歴史や文化をお話しいただきました。周囲数千キロを海に囲まれた”絶海の孤島”ながら、星を頼りにカヌーで航海し、各地と交流しながら独自の文化を育んだ古代に始まり、チリからの「外国人」の来訪、押し寄せる近代化の波——歴史を追いながら、それぞれの時代の文化を語ります。モアイ像のイメージばかりが先行しますが、島には長い歴史の中で育まれた独自の文化がある、とマリオさんは語ります。ラパヌイ上陸まであと数日、今日の講座を通じて、島の訪問がより楽しみになりました。
2010年12月21日 動物惑星
船内講座に登場したこちらの方は、水先案内人・藤原幸一さん。フォトジャーナリストとして南極やガラパゴス諸島を長期にわたって取材し、環境破壊によって過酷な現状にある動物たちの姿を追い続けると同時に、ガラパゴス自然保護基金の代表も務めています。藤原さんが初めてカメラを手にしたのは30年以上前。「動物が大好きで、イキイキとした姿を撮りたい」と各地をめぐる中出会ったのは、環境破壊によって住処を失った動物たちや生態系への浸食といった現実だったと言います。「写真や映像で伝えていくことが僕の生き様」と語る藤原さん。今後の講座にも大きな注目が集まりそうです。
2010年12月20日 赤道夏祭り 〜なないろの輪〜
南太平洋に浮かぶ孤島・イースター島に向かうオセアニック号は、本日赤道を通過。そこで、赤道通過記念「赤道夏祭り」が開催となりました!昼の部は、赤道通過を祝う「赤道祭」、夜の部は「夏祭り」とし、歌にダンスに屋台に……と大盛り上がりの1日となりました。夜の部は世界のダンス、「ご当地盆踊り」でスタート。フラダンスに阿波踊り、サルサ、カチャーシーなどなど……ダンスの輪が続きます。浴衣や甚平、アロハシャツ、パレオなどを纏った方も多く、終始、ご覧のような大賑わい。歌って、踊って、たくさん笑って……12月の夏祭りは、忘れられない一夜として皆さんの記憶に刻まれたことでしょう。
2010年12月19日 マンタ(エクアドル)寄港
地球一周の船旅は、赤道直下の国、南米エクアドルのマンタに入港。今回のレポートは、現地で行った交流イベント「エクアドル・ピース・イベント」から!このイベントは、ピースボート寄港を記念して行われたもの。ピースボートからの参加者は約200名。地元マンタからはそれ以上の参加があったそうで、会場は熱気に包まれます。エクアドルの海岸地方に伝わる伝統舞踊。色鮮やかな衣装と軽やかなステップで観客を魅了します。そして会場はスペシャルダンスタイムに。あちこちでダンスの輪が広がっていきます。身体で表現しあうと、言葉が通じなくても、ぐっと仲良くなれちゃうんです。
2010年12月17日 パナマ運河
本日はいよいよ、地球一周の船旅のハイライトの一つ、パナマ運河を通航!運河を抜ければ、太平洋です。「運河デー」ということで特別に開放されたトップデッキには、運河通航の様子を見守るべくたくさんの参加者が集まりました。オセアニック号は全長238.4メートル、全幅29.4メートル。パナマ運河を通航できる船としては、最大級の客船となります。運河両岸の隙間は左右それぞれ2メートルほど。それだけあれば……と思われるかもしれませんが、実際に見てみると、本当にギリギリです。最後の閘門も無事通過し、船はいよいよ太平洋へ!クルーズもいよいよ終盤戦。残る寄港地はあと3つです!
2010年12月15日 カルタヘナ(コロンビア)寄港
本船はカルタヘナに寄港。今回は、ダンスカンパニー「コレヒオ・デル・クエルポ」を訪問し、「貧困に打ち勝つダンスの力」と銘打たれた、力強いパフォーマンスを体感する交流プログラムに参加しました。さっそくダンスワークショップ開始。まずは一人が輪の中央へ進み出て自由にダンス。その後、輪の中から誰か一人を誘って一緒にダンス。しばらく二人で踊ったら、先に踊っていた一人が抜けて残る一人でダンス。残る一人はまた次の誰かを誘って……と全員が誘い、誘われダンスを続けていきます。ダンス初体験ながら、身体を使った表現や交流に、たくさんのことを見いだす1日となりました。
2010年12月13日 ラ・ロマーナ(ドミニカ共和国)寄港
本船は大西洋を横断し、ドミニカ共和国のラ・ロマーナに入港しました。今回レポートするのは、この国に暮らす日系移民のコミュニティを訪れる、交流プログラムから。1950年代に行われた日本の移民政策により、多くの日本人が移住したドミニカ共和国。プログラムでは、日系1世の方々から、当時の状況や今日に至るまでの生活について伺いました。日本からは「地球の裏側」に位置するドミニカ共和国。同じ日本にルーツを持ちながらも、政策に翻弄され異なる歴史を歩んだ人びととの出会いに、参加者もさまざまな思いを抱いたよう。未来に向けて私たちにできることが問われる、そんなプログラムとなりました。
2010年12月10日 洋上将棋大会
地球一周の「約3ヶ月」という時間は、新しいコトに挑戦したり、これまでの趣味に磨きをかけたり、といった使い方にもぴったりなもの。ダンスや楽器演奏などにトライされる方も多いですが、こちら、将棋も船内では大人気。そこで本日は、洋上将棋大会が開催されました。大会に参加したのは、この旅を通じて初めて駒の動かし方を習ったという初心者から、趣味で長く将棋を楽しんでいるというベテランまで約20名ほど。ベテラン同士の「最強戦」の様子は、船内テレビで生中継されるという大がかりなものに。テレビ効果もあって、観戦者の多かった将棋大会。船内将棋人口はますます増えていきそうです!
2010年12月7日 洋上カルチャースクール「フラ」
社交ダンスやサルサダンスなど、さまざまなジャンルのダンスが大人気の船内ですが、満を持して始まったのがこちら、フラ!講師をつとめるのは、バルセロナから本船に合流した水先案内人、内尾由香里さんです。年齢・性別を問わずに楽しめるのがフラの魅力。「自然との繋がりを感じて……」、「自分を解放して……」といったキーワードに、皆さんの表情もだんだんとイキイキしてきます。今日の企画で教わったのは、基本のステップと発声方法。これから少しずつ、練習を重ねていきます。
2010年12月7日 小林隆平ファーストコンサート「八弦ギターの世界」
ラスパルマスから乗船された水先案内人・小林隆平さんのファーストコンサートが開催!小林さんは南米・エクアドル在住のギタリスト。用いる楽器は「八弦クラシックギター」というたいへん珍しいもの。コンサート会場となったラウンジには、たくさんの参加者が詰めかけました。曲目は、ギターのスタンダードナンバーから、往年の名曲をアレンジしたものまで多彩なラインナップ。そして「皆さんもよくご存じの曲を」と、サザンオールスターズの『いとしのエリー』を奏でる一幕も。一晩で参加者のココロをしっかりとつかんだ小林さん、船内ではまた新たなムーブメントが生まれそうです。
2010年12月5日 ラスパルマス(スペイン・カナリア諸島)寄港
本船は、スペイン領ながらアフリカのモロッコ沖に位置するカナリア諸島のラスパルマスに入港。 今回はジープに乗って島の自然を体験するツアーよりレポートします!オープンタイプのジープを使って、この島の多様な自然風景の中を走るこのツアー。火山によってできたこの島には、今でもこのような火山のカルデラが残っています。このグランカナリア島は、一つの島の中で多様な景観を見ることができることから、”小さな大陸”と称されることもあるんです。そしてこの日は運良く、なんと空に架かる美しい虹と遭遇!!こんな景色を見ることができただけでも、ここに来て良かったと感じます。
2010年12月3日 ジブラルタル海峡
まもなく地中海を抜け、大西洋へと漕ぎ出す本船。今日はジブラルタル海峡を通航します。最初の写真は今朝の朝陽。雲に覆われることが多いこの地域で、このようなキレイな朝日が見れることは稀なことなんだそう。船の右舷側に現れたのはこの海峡のシンボル的存在のジブラルタル・ロック。周りはスペインなんですが、このジブラルタル地域だけはイギリス領になります。 朝陽に照らされた岩は、オシャレな革靴のよう。オセアニック号は快晴のジブラルタル海峡を抜け、いよいよ大西洋にその航跡を刻みます。
2010年12月1日 バルセロナ(スペイン)寄港
寄港地ラッシュが続くオセアニック号、本日はスペインのバルセロナに寄港しました。名建築家・ガウディの作品群で有名な街には、いたるところに絵になる風景があり、芸術性の高さを感じさせられます。訪れたのは、バルセロナ一有名な建物、サグラダ・ファミリアです!このガウディの代表作、ご存じの通り、いまだ建設中。日ごとにその姿を変えていきます。完成の日が待ち遠しい!!出航前から楽しみにしていたという方も多く、内部に入って写真を撮ったりしながら、心ゆくまで満喫されたよう。見どころ満載のバルセロナを後に、間もなく船は地中海を抜けます。
2010年11月30日 マルセイユ(フランス)寄港
本船はマルセイユに入港しました。フランスといえば「ワイン」ということで、 今日はオプショナルツアー「マルセイユ観光とワイナリー訪問」の様子をレポートいたします!隣町のカシスに移動していよいよワイナリーへ。さっそくできたてのワインのテイスティングもさせてもらいました。とても美味しくて、皆さん次々とテイスティング。すっかりご機嫌です。皆さん、ここのワイナリーで一番美味しいといわれる白ワインを手に、ご満悦の様子。ご自身やお友だちへのお土産に買ったワインを片手に、大満足のマルセイユの1日となりました。
2010年11月29日 モナコ寄港
船はピースボートとして初寄港となる、 F1グランプリやカジノで有名なモナコに入港しました。世界中の超一流セレブが集まる街、モナコのコンダミーヌ地区。 港には多くのボートやクルーザーが並びます。レストランやお土産屋さんが並び、 ここでパニーニやフランスパンのサンドウィッチを食べたという方も多かったよう。美しい街並みに「ちょっとしたセレブ気分が味わえたね」なんて声もあちこちで聞くかれました。F1ファンの皆さんの中には、実際のレースコースを歩いた方も多かったようで、「テレビで見たときの興奮がよみがえってきたよ」といった声も。明日はマルセイユに寄港します。
2010年11月26日 チュニス(チュニジア)寄港
オセアニック号は、北アフリカ・チュニジアのチュニスに入港しました。ピースボートとしては実に16年ぶりの寄港です。見どころは、何といっても「メディナ」と呼ばれる旧市街。 大きなモスクが街のシンボルとなっています。メディナには、このような狭い路地に多くの店が立ち並びます。 何となく、小説『アラビアンナイト』を彷彿とさせるような……そんな街並みが続きます。こういった、ごちゃっとした街並みって、ただ歩いているだけでもワクワクしますよね。
2010年11月25日 カタニア(イタリア)寄港
本船はイタリア・シチリア島の港町カタニアに入港しました。さっそく船を降りて訪れたのは、ドゥオーモ広場。地元の人たちの待ち合わせ場所としても人気のよう。確かに広場の中央にある噴水は、目印にはもってこいです。この広場の周辺は、たくさんのお店が並ぶカタニアの中心地。もちろん車も多いのですが、道路を渡ろうとするとスッと止まってくれるドライバーが多いことにビックリ。さすが紳士の国・イタリアです。昼食はもちろんパスタをチョイス!オペラグラスをイメージしたノルマ風のパスタをいただきます。 トマトとチーズが絶妙な味を生み出しています。これぞ本場の味!!
2010年11月24日 忘れられた「今」
スペインとフランスにまたがるバスク地方の出身で、 現在はリスポンシブルツーリズム(責任ある観光)をテーマに旅行会社を立ち上げ観光業と平和活動を平行して行う、イニーゴ・アルビオルさんの講座が開かれました。今日の講座で語られたのは、スペインの近現代史。スペイン内戦の終戦から35年以上、1975年まで続いたフランコ将軍による独裁政治時代。軍政は多くの犠牲者を生み、今なおスペイン国内にはその傷跡が残っていると言います。日本では、華やかなイメージで語られることの多いスペイン。今日の講座を通じて、また異なる視点をもって現地を訪れることができるのではないでしょうか。
2010年11月22日 マンガが世界に伝えるもの 〜手塚治虫が行ったこと〜
日本を代表する漫画家・手塚治虫さんのご子息で、「ヴィジュアリスト」として国内外で活躍する手塚眞さんが洋上講座に登場!小説や映画、CG、マルチメディアコンテンツ、講演などさまざまな部門で活躍される手塚さん。昨年は手塚治虫さんの生誕80年を記念した『手塚治虫展』を開催するなど、手塚治虫作品を多くの人に届ける仕事も続けています。そんな手塚さんが語る「手塚治虫」——会場にはたくさんの参加者が詰めかけました。日本文化として世界的にも定着しつつある日本のマンガ。こうした評価の「起源」とも言える偉大な漫画家について改めて知る、貴重な時間となりました。
2010年11月21日 リマソール(キプロス)寄港
オセアニック号はリマソールに寄港。ここから訪れたのは、島を南北に隔てる「グリーンライン」が街中を通る、首都ニコシアです。島の内陸部に位置するニコシアですが、街は地中海の風を感じさせ、絵になる風景がたくさん見られます。街の南側(キプロス側)を散策した後は、いよいよラインを超えて北キプロス・トルコ共和国へ。 首都は南キプロスと同じニコシア。ここは、グリーンラインによって街そのものが分かれている”分断の首都”なのです。しかしこの分断は、トルコを除いて国際的には認められていません。線の向こう側とこちら側——一見何の変哲もない街の景色に、複雑な思いを抱きました。
2010年11月20日 ポートサイド(エジプト)寄港
オセアニック号はエジプト・ポートサイド港に入港しました。エジプトと言えばやっぱりピラミッド!ということで、今回は、世界最古のピラミッドといわれる「サッカラ階段ピラミッド」を訪れました。数あるピラミッドの中でもこちらはエジプトで最初に作られたもので、以後のピラミッドの原型になったそう。今から4500年以上も前に作られたため、劣化が激しく、現在はこのように修復工事が進められています。階段ピラミッドのそばには、ピラミッド以外にも葬祭神殿の遺跡が残されています。中は列柱の回廊となっており、当時の世界観をいまに伝えています。
2010年11月19日 スエズ運河通航
船旅でしか味わうことのできない体験の一つ、運河通航。本日、本船は世界二大運河の一つ、スエズ運河を通航しました。スエズ運河は、幅が狭いため一方通行。時間帯によっては複数の船が列を作って通航します。 今回オセアニック号は先頭で運河を通過。船首には素晴らしい景色が広がります。運河の様子は刻一刻と変わっていきます。今度は「WELCOME TO EGYPT」という文字が見えてきました。スエズ運河を抜ければ、オセアニック号はエジプトのポートサイド港へ。エジプトへの期待が高まってきました。間もなくピラミッドやスフィンクスが私たちを迎えてくれます。
2010年11月16日 洋上大運動会 〜年齢、国籍超えて 71色(なないろ)に輝け〜
地球一周の船旅の一大イベント「洋上大運動会」が開催!デッキに集まったのは600名を超える皆さん。晴れ渡った空の下、運動会スタートです!!いよいよ競技スタート。ボール回しや大縄跳び、障害物競走、綱引きなど、熱戦が繰り広げられる中、この日一番の盛り上がりを見せたのは、玉入れ競技。決められた時間内に、かごへ玉を投げ入れる——ここまではお馴染みですが、洋上ではさらに、散らばった玉をかごに「片付ける」速さによって加点されるという特別ルールが追加。こちらもチームワーク勝負です。こんな風に、その時々によってさまざまな洋上ルールが加えられるのが、洋上大運動会の面白いところです。
2010年11月13日 キプロスってどんな国!?
コロンボから乗船された水先案内人のスィセさんとマルガリータさんが語ったのは、この後寄港するキプロスについて。1974年以来キプロスは、首都ニコシアを通る「グリーンライン」によって、北側をトルコ系住民が暮らす北キプロス・トルコ共和国、南側はギリシャ系住民によるキプロス共和国と、異なる国に分断されています。二人が語ったのは、キプロスが分断に至るまでの歴史と現在。南北キプロスの和平のために活動しているお二人ですが、統一の実現には高い壁があると言います。キプロスの歴史的事実を知るだけでなく、その背景にある文化や思いを知り、理解することの大切さを学ぶ時間となりました。
2010年11月13日 アジアンファッションショー
これまで香港、ベトナム、シンガポール、スリランカと、アジア4ヶ国を旅してきましたが、ここでアジアともお別れ。そこで、船内ではアジア各地の民族衣装を披露する「アジアンファッションショー」が開催されました。モデルを務めたのは、クルーズ参加者の皆さん。総勢60名もの方々が参加する賑やかなものになりました。日本の浴衣やチャイナドレス、ベトナムのアオザイ、シンガポールのサロンケバヤ、インドのサリーと、色とりどりの民族衣装に身を包んだモデルの皆さんが、次々とランウェイに登場、その度に客席からは大きな歓声とフラッシュが。華やかなショーは大盛り上がりで幕を閉じました。
2010年11月11日 玉子人形
参加者自身が「講師」となって企画・運営する自主企画。毎日、30〜50もの自主企画が行われていますが、今日は『玉子人形を作ろう』という企画を覗いてみました。企画者は谷口綾子さん。作品集も出されているとあって、その腕前は折り紙付きです。出発前から船内で実施しようと計画されていたそうで、人形作りに必要な卵の殻などを持参しての乗船です。谷口さんの丁寧なアドバイスを受けながら、だんだんと人形ができあがっていきます。作者によってその表情が大きく変わるのも、面白いところ。「皆さんの作品を集めて船内作品展をやりたい」と語る谷口さん。実現の日はそう遠いものではなさそうです。
2010年11月9日 コロンボ(スリランカ)寄港
オセアニック号はコロンボに入港しました。今回は、オプショナルツアー『シンハラ王朝の都キャンディへ』からレポートします!「キャンディ」はシンハラ王朝最後の都として、華やかな仏教文化が花咲いた街。”スリランカで最もスリランカらしい街”とも呼ばれ、 インドからの侵入者に追われて南下したシンハラ王朝が最後に選んだ地なんです。 仏歯寺は、スリランカの聖地のひとつ。シンハラ建築様式の美しい八角形の堂がひときわ目を惹きます。この奥には、仏様の歯が祀られています。仏歯の部屋の扉が開くのは、1日3回の礼拝時のみ。このときは集まった参拝者で院内が埋め尽くされるのだそう。
2010年11月8日 波へい亭一門会
ピースボートではお馴染みの水先案内人、古今亭菊千代師匠、なんと今回が20回目のピースボート乗船です。今クルーズでも、参加者から「お弟子さん」を募集し、お稽古をつけていただきました。今日の企画はその集大成の”一門会”が開かれました。二人羽織や小咄、南京玉すだれなど、次々と演目が披露された会のトリを飾ったのは、大喜利です。会場からお題をもらい、「謎かけ」や「あいうえお作文」を披露。見事な回答には、会場からも大きな拍手が送られます。残念ながら次の寄港地で菊千代師匠は下船となりますが、師匠の運んでくれた温かな笑いは、参加者の胸にしっかりと刻まれています。
2010年11月8日 社交ダンスパーティー
地球一周の旅を機に新しいコトに取り組みたい、という方は多いもの。そのひとつとして、毎クルーズ人気なのが、こちら社交ダンスです。企画が本格始動してから10日ほどですが、まずはここまでの成果を確かめよう、と社交ダンスパーティーが開催されました。普段はCDなどの音源に合わせて練習しているのですが、今日ばかりは 本船専属バンド「グラディス&ブルースカイ」の生演奏!まだまだステップに迷ってしまったり、パートナーと動きがズレてしまったり……なんてこともありますが、それもご愛敬。のびのびとダンスを楽しむ皆さんの笑顔が印象的なパーティーとなりました。
2010年11月5日 リフレッシュデー
「リフレッシュデー」とは、あえて”何もしないこと”を楽しむ日。連日、企画や講座が目白押しのピースボートの洋上。時に「行きたい企画が多すぎて困る」という苦情(?)が出ることも。そこで、船内企画を全部お休みにしてリフレッシュしてもらおうと生まれたのがこの日なんです。デッキでは、本日限定のビアガーデンがオープン。並んだのは缶ビールにジュース、かき氷、おつまみにと枝豆や唐揚げも登場。縁日などでお馴染みの、昔ながらのラムネも人気の一品に。 こちらでは船内でできたお友だちとビールで乾杯! 枝豆とビール、最高の組み合わせですね。
2010年11月4日 シンガポール寄港
オセアニック号はシンガポールに入港しました。多民族国家シンガポールは、小さな国土ながらさまざまな国や地域の文化を有していることで知られます。そんなシンガポールでもっとも有名な観光スポットといえば、マーライオンの噴水が目を惹くマーライオンパーク。記念撮影をするグループの姿が後を絶えない、シンガポール一の観光スポットです。本日はあいにくの曇り空ですが、お天気のいい日には、青い空に白いマーライオンが映え、とってもキレイなんです。シンガポールを堪能し、船はいよいよインド洋へ。スリランカのコロンボを目指します。
2010年11月2日 マラッカ海峡から「海賊の歴史」を覗く
シンガポールを出港し、本船はまもなくマラッカ海峡へ。そこでご登場いただいたのは、水先案内人・前田哲男さんです。語ったのは、昨今注目を集める「海賊問題」について。報道などを見ていると、暴力的な集団を思い浮かべがちですが、そのほとんどは「半漁半賊(普段は漁師だが、漁が出来ない時のみ海賊となる)」で、厳しい貧困の中、生きていくためにやむを得ず海賊となっていると、前田さんは指摘します。そして、海賊を取り締まるだけでなく、その背景にある貧困や雇用の問題にメスを入れる必要がある、と続けます。問題の表面だけでなく、背景や本質を知る大切さを学ぶ講座となりました。
2010年11月2日 パラダイス発見? スリランカの挑戦
人権派弁護士のマリオ・ゴメスさんによる講座。法律家の立場から平和構築や紛争解決に携わる傍ら、若者たちへの平和構築ワークショップを実施したり、コロンボ大学で教鞭を執るなど、マリオさんは教育にも尽力されています。最初の講座となった今回は、スリランカの歴史や文化をご紹介いただきました。歴史や文化を語る……と言っても、ガイドブックを読み上げるようなものではありません。自身の活動や、活動を通じて感じたことを交えながら語られる「スリランカ」は、私たちの知るものとはひと味もふた味も違うもの。スリランカの新たな一面を知り、寄港がより楽しみになるひとときとなりました。
2010年11月1日 ダナン(ベトナム)寄港
オセアニック号はベトナム中部に位置するダナンに入港しました。今回は、ピースボートではお馴染みの交流プログラム、ダナンの若者との大交流の様子をレポートします。ピースボートからは約150名がプログラムに参加。参加者一人ひとりをパートナーとなるダナンの若者が案内してくれます。一緒にゴハンを食べたり、ゲームを楽しんだりした後は、青年連盟とピースボートそれぞれがパフォーマンスを披露するフェスティバルへ。楽しい時間はアッと言う間。船に戻る時間が近づいてきました。その土地に”友だち”ができた瞬間、その国がより一層身近に感じられる——旅の醍醐味はここにもあります。
2010年10月30日 香港寄港
今クルーズ最初の寄港地、香港に入港しました。港から街の中心部まではシャトルバスと地下鉄で約30分。たくさんの人びとが街を行き交い、道路まではみ出した看板が喧騒を彩る、テレビや写真で見てきたイメージそのままの香港の姿がそこにありました。皆さん、思い思いに香港を楽しまれたよう。初めての寄港地の出港を祝って、出港後には屋外のバーで”100万ドルの夜景”と称される香港の夜景をバックにみんなで乾杯しました!宝石箱のようにきらめく街並みに、あちこちで感嘆の声が上がっていました。オセアニック号はそんな夜景を背に、一路ベトナムのダナンを目指します。
2010年10月29日 夕陽
360度を海に囲まれた洋上からの夕陽は、格別の美しさ。出航直後は、すっきりしないお天気が続いていましたが今日は素晴らしい夕陽が見られました。陽が傾くに従いオレンジ色に染まっていく夕焼けを見ようと、デッキにはたくさんの参加者が。水平線近くに雲があったため、あいにく海に沈む夕日とはいきませんでしたが、 改めて、船旅のもつ魅力を実感したという方が多かったよう。のんびり時間を過ごす人、アクティブに動き回る人、まだ始まってわずか一週間の船内ですが、すでに自分なりのスタイルでクルーズを楽しんでいる皆さんを乗せ、オセアニック号は最初の寄港地・香港に向けて進みます。
2010年10月29日 死刑にすべき人間 〜忠臣蔵の思想〜
いよいよ、水先案内人による講座が本日からスタート。登場したのは、数々のルポルタージュ作品で知られる鎌田慧さんです。日本全国に原子力発電所が作られる舞台裏や、日本における貧困・労働問題など、幅広いテーマで取材を続ける鎌田さんが語ったのは、「死刑制度」についてです。自身が取材を続けてきた、国内のさまざまな冤罪問題に触れながら、死刑制度の問題やさまざまな感情について語る講座に、改めて死刑と向き合ったという参加者も多かったよう。私たちが「死刑制度のある日本」を選択している以上、死刑から目を背けることはできない——その現実に、多くを考えさせられる講座となりました。
2010年10月25日 第71回「地球一周の船旅」出航!!
いよいよ、第71回ピースボート「地球一周の船旅」が出航の日を迎えました!まだ出航までは30分ほどありますが、港は大盛り上がり。それにしても今日は空が本当にキレイ。お天気が心配されていましたが、出航を祝うかのように、スッキリと晴れ渡りました。いよいよ出航の時刻。五色の紙テープが舞い、出航を知らせる銅鑼が鳴り響きます。岸壁で見送る家族や友人に向けて紙テープを投げるのですが、これも出航ならではの風景。こうした紙テープが風に舞う瞬間は本当にキレイなんですよ。15時、船はゆっくりと離岸。86日間の大航海の始まりです!