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第73回地球一周の船旅(陽光きらめく地中海と中米をゆく)
寄港地のご案内
コースの寄港地
各訪問地は季節や曜日、時間帯によっては、営業していないことがあります。
サンスクリット語で「獅子の町(シンガプラ)」という意味の名前をもつシンガポール。近代的な街並みと多文化が同居する魅力的な観光名所が凝縮しています。
世界有数の近未来都市
ランドマークのマーライオンはもちろん、夜の動物園「ナイトサファリ」や、CMで一躍有名になったホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」など、見どころ満載の観光大国シンガポールは東京23区ほどの小さな国です。中心部には、東南アジア随一の都市と称される高層ビルが立ち並ぶ近未来的な景観が広がります。この街の最新の観光スポット「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」には、熱帯雨林の巨大樹をイメージした、大迫力のスーパーツリーがそびえます。近未来と自然が融合した美しい空間をお楽しみください。
多彩な景観に出会う
多民族国家ならではの多様な魅力があふれるシンガポールは、訪れるスポットごとにさまざまな顔を見せてくれます。チャイナタウンやリトルインディア、アラブストリートなど、それぞれに街角の雰囲気がガラリと変わり、シンガポールならでは異国情緒たっぷりの雰囲気を楽しむことができます。ひとつの街に多種多様な人種と文化が存在し、それらが巧みに融合することで、活気あふれる独自の文化が育まれているシンガポールの街。カラフルな南国フルーツや人気のローカルフードなど、グルメも楽しみです。
[特集記事]ピースボートでゆく世界の寄港地 -シンガポール編-
多文化を五感で楽しむ
多文化を五感で楽しむ
シンガポールの街は、多民族国家らしい”チャンプル感”にあふれています。チャンプルとは、マレー語で「ごちゃ混ぜ」を意味する言葉。文化や伝統、宗教が混在する街を散策すれば、異国情緒たっぷりの雰囲気を味わうことができます。そのチャンプル感は街並みや行き交う人びとだけではなく、この国の食文化にも表れています。「ラクサ」や「チキンライス」など、アジア各地をルーツとする食材や調理法が混交したローカルグルメはぜひ味わいたいところ。多文化に五感でふれる1日は、特別な旅の思い出になることでしょう。
[特集記事]異国情緒あふれる魅惑の国
古くから貿易都市として栄えてきた、南インド・ケーララ州中部の港町。海岸から内陸部へと続く水郷地帯の北端に位置しており、運河が数多く築かれた水の都でもあります。
美しきバックウォーターの街
古代ローマ時代から交易で栄え、数々の人やモノ、文化が行き交ってきたコーチン。縦横に張り巡らされた水路と穏やかな田園風景がどこまでも広がる水郷地帯「バックウォーター」は、南インドの豊かさの象徴です。南インドは、さまざまな料理に多彩な香辛料を用いるスパイス文化の地。このスパイスを求め、大航海時代にはヨーロッパから多くの人々がこの地を目指しました。多様なスパイスの味や使い方を覚えてみるのも楽しみです。南インドの多彩な表情をお楽しみください。
ヨガ発祥の地へ
今ではさまざまな形態で世界中に広まっているヨガ。本来のヨガは、心と身体、自然や社会との調和を目指すものです。ヨガの基本となる呼吸法には、身体の活力を回復させる効果があると言われています。ひと味違う、「本場ヨガ体験」も楽しみのひとつです。また、インド全体の識字率が60%という状況のなか、ここケーララ州は100%という驚異的な識字率を誇ります。経済的に決して豊かとはいえないこの地域の取り組みを学ぶツアーは、途上国支援に関心のある方にもおすすめです。
南インドに広がる水の都
喧騒のイメージがあるインドにおいて、美しい自然と穏やかな雰囲気が魅力の南インド地方。その南端に位置するケーララ州の主要都市・コーチンの海岸沿いには、無数の川や湖、入江などが網の目のように連なり、広大なデルタ地帯を形成しています。コーチンは海洋貿易の要所として、遥か古代ローマの時代から栄えてきました。豊かな水源に育まれた美しい自然や、ヨーロッパ文化とインドの文化が融合した独特の雰囲気が残る旧市街、南インドならではのグルメなど、魅力あふれるコーチンの街を旅します。
[特集記事]ヤシの木がそよぐ南インドの桃源郷へ−
スエズ運河の地中海側の拠点として、古くから栄えた港町。一番の見どころ、ギザの三大ピラミッドとスフィンクスは必見。異国情緒あふれるアラブの伝統文化にふれることができるのも魅力です。
悠久の歴史に思いを馳せる
5000年の歴史を紡いできたエジプト文明の遺跡は、想像をはるかに超えるスケールで私たちに迫ります。中でも世界七不思議のひとつのギザの三大ピラミッドとその傍らにたたずむスフィンクスの迫力は、まさに圧巻。ツタンカーメン王の黄金のマスクをはじめ、世界最大のエジプト歴史コレクションを誇る考古学博物館も、ぜひ訪れたいスポットです。また、ファルーカと呼ばれる帆掛け船でのナイル川クルージングは、エジプト文明を育んだ大河の恩恵を感じる、忘れられない体験となるでしょう。
「千の塔の都」の伝統
多くのイスラム教徒が暮らすエジプトには、市中にたくさんの礼拝堂・モスクがあります。その中でも一際目立つのが、カイロにあるムハンマド・アリ・モスク。巨大なドームとミナレットが荘厳な雰囲気を漂わせており、内部に一歩踏み入れば、シャンデリアの灯りと幾何学模様に彩られた美しい空間が広がります。活気に満ちたバザールやにぎやかな街並みと、静謐な祈りの空間が共存するエジプト。長い歴史の中で発展したエジプトの食文化も、ぜひ味わいたいところ。エジプトに広がるアラブ文化を五感でお楽しみください。
スエズ運河を抜けてエジプトへ
もっとも有名な世界文化遺産のひとつ、巨大ピラミッドを擁するエジプトへの旅は、多くの人びとの憧れ。遥かなる歴史ロマンに彩られたエジプトをめぐる旅は、紅海と地中海、そしてアラブ世界とヨーロッパをつなぐ「スエズ運河」の航行からはじまります。スエズ運河の航行は、船旅ならではの体験。およそ半日をかけてゆっくりと運河を進むひとときは、世界一周クルーズのハイライトのひとつでもあります。シナイ半島とアフリカ大陸、運河の両岸に広がる壮大な景色に思いを馳せながら、船は一路エジプトを目指します。
[特集記事]古代の謎を秘めたピラミッドが待つ大地の砂を踏みしめて
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて
古代マヤ文明の中心地のひとつとして栄えたグアテマラ。ティカル遺跡をはじめ、古都アンティグアなど、美しい景色と素晴らしい世界遺産が待ち受けています。
マヤの遺跡を目指して
マヤ文明発祥の地として知られ、数多くのマヤ遺跡が点在するグアテマラでは、マヤ文明最大級のティカル遺跡へ。広大なジャングルの中に建ち並ぶ巨大な神殿には、言葉を失います。中でも、上まで登ることができる4号神殿からの景色は圧巻!雄大な自然と歴史の深さを体感できます。かつてグアテマラの首都として栄えた古都アンティグアも、ぜひ訪れたいところ。世界遺産登録された街の北側には小高い丘があり、てっぺんには大きな十字架が、まるで街を見守るかのように立っています。ここからはアグア山を望むことができ、古都アンティグアの象徴的な景色をお楽しみいただけます。
先住民族から学ぶ
コミュニティ・ツーリズムを実践している村を訪れるプログラムも人気です。ボートに乗り、地元の方々の案内でマングローブの森をめぐり、その生態を間近で観察します。途中にある小さな島に上陸し、その土地ならではの塩の作り方を教えてもらうことも。彼らが運営するウミガメの保護施設を訪れ、生まれたてのウミガメを放流する時間もあります。また、かつて激しい弾圧を受けたマヤ先住民族のコミュニティを訪問し、伝統文化を学んだり、元気いっぱいの子どもたちと交流するプログラムなど、グアテマラの今と自然の大切さを学ぶことができます。
マヤ文明の中心地へ
メキシコ南部から中米地域に花開いたマヤ文明の中心地のひとつとして知られる、中米北部の国グアテマラ。熱帯雨林地帯の深い森の中に築かれたマヤ文明最大の神殿都市ティカルや、植民地時代の様式を保つ美しい都市アンティグアは、世界中の旅人を惹きつけます。しかし他の中南米諸国と同様、この国も大航海時代以降は欧米の植民地下に置かれ、また独立後は長く激しい内戦に苦しみました。 悠久の古代文明と豊かな自然、そして数々の歴史を乗り越えて今を生きる人びと――美しきグアテマラを知る旅へと出掛けます。
[特集記事]虹を織る人びとに出会う旅へ−
かつて地中海を制したカタルーニャの都で、古くから独自の文化をもち、著名な画家や建築家を生んだ芸術の街バルセロナ。一番の見どころはアントニ・ガウディの建築群です。
スペイン随一の世界遺産へ
芸術の街バルセロナを象徴する荘厳な大聖堂サグラダ・ファミリアへ。1882年に着工開始して以来、今もなお建設が続いており、ほかに類を見ない独特の景観から世界遺産にも登録されています。建築家アントニ・ガウディは、その生涯を閉じるまですべての時間と情熱をこの教会の建設に捧げました。未完の大聖堂は、ガウディ没後100年にあたる2026年に完成する予定です。綿密に構成された細かな彫刻に彩られた聖堂はさまざまな建築様式が混在しており、その創造性にあふれたつくりには圧倒されるばかりです。
芸術の街で味わうスペイン文化
街の中心であるカタルーニャ広場を起点に、カサ・ミラやグエル公園などのガウディ建築をはじめ、芸術家たちの足どりをたどってみましょう。スペイン南部のアンダルシア地方に伝わるフラメンコ鑑賞もおすすめです。本場スペインで見るフラメンコの鳥肌の立つほどの情熱的な演奏や踊りは、心が揺さぶられるひとときとなることでしょう。また、観光の途中で市場に立ち寄るのも楽しみ。地中海の恵みがたっぷり詰まった海の幸、山の幸をふんだんに使ったカタルーニャ料理も、ぜひ味わいたい絶品グルメです。
モデルニスモ建築をめぐる
19世紀後半、スペイン国内で産業革命をいち早く成し遂げたバルセロナの街では、「モデルニスモ」と呼ばれる芸術・文化運動が興りました。この運動は単なる新しさの追求ではなく、バルセロナが属するカタルーニャ州独自のアイデンティティを模索する取り組みでもありました。アントニ・ガウディを筆頭とする稀代の建築家たちが追い求めた「夢の景色」を、この目で見たい――地中海特有のまばゆい陽射しに彩られた芸術の都で、世界遺産にも登録されるモデルニスモ建築の数々をめぐります。
[特集記事]芸術の都に息づく名建築を訪ねて
モロッコ最大の商業都市として発展を続けるカサブランカは、昔のままの旧市街も残り、新旧を感じる事ができます。東西文化が融合した幻想的な雰囲気が見どころです。
活気あふれる街をゆく
モロッコの港町カサブランカには、世界第三位の大きさを誇る「ハッサン2世モスク」があります。1986年から8年かけて作られたこのモスクは、ミナレット(尖塔)の高さが200mもあり、 ゼリージュと呼ばれる伝統的な技法で作られたモザイク装飾が施されています。その美しさと大きさは圧巻!見る人を魅了します。モロッコならではのお土産を探してハッブース街へ。定番の革製品をはじめ、ティーグラスや大小さまざまな絨毯、タジン鍋、かわいらしい雑貨類などのお店が並んでいます。きっとお気に入りの一品に出会えることでしょう。
伝統料理に舌鼓
モロッコで食事をするなら、ぜひ伝統料理のクスクスを。クスクスは小麦から作られた粒状のパスタで、お肉や野菜と一緒に煮込んでいただきます。旨みがぎゅっとしみこんだクスクスは絶品です。材料の水分だけで調理するので、素材の味をふんだんに楽しめるタジン鍋も定番料理のひとつ。鶏肉や牛肉、魚など、さまざまな種類があるので選ぶのも楽しみです。食後は、ミントティーでほっと一息。 緑茶の葉っぱと一緒にミントと砂糖を入れて作るミントティーは、モロッコではかかせない飲み物です。
[特集記事]魅惑のモロッコ街歩き
古くから茶葉の輸出港として諸外国と深い交易関係を築き、今も経済特区として発展を続ける厦門。租界時代の洋館が続くコロンス島をはじめ、情緒あふれる街並みが魅力です。
歴史が交わる租界の島
万国共同租界が設置された世界遺産の島、コロンス島へ。南京条約によって開港され、1902年に共同租界地に定められたコロンス島は、ヨーロッパやアジアをはじめ各国が領事館や病院、教会などを建設しました。そして、多くの華僑も移り住み豪華な住宅や別荘を建てました。租界時代に造られた洋館や教会は、西洋と東洋の建築様式が混ざり合った独特な景観を今に伝えています。狭く曲がりくねった路地や、建物から突き出したベランダも雰囲気たっぷり。歴史を感じる街歩きをお楽しみください。
歴史あふれる街を歩く
厦門は福建華僑のふるさととしても有名です。唐の時代に建てられた五老峰の麓にある南普陀寺は、街のランドマークとして知られるほか、多くの在外華僑の信仰を集める寺院です。30,000㎡という広大な敷地には、天王殿、大雄宝殿、大悲殿など豪華な殿堂が並んでいます。また、メインストリートの中山路歩行街は歩行者天国となっており、飲食店やお土産店でにぎわいます。海の幸にピリ辛スープが絡まる「沙茶麺」や牡蠣のお好み焼き「海蛎煎」など、新鮮なシーフードを使った地元グルメに舌鼓を打つのも一興です。
年間を通じてのその気候の温暖さから「常春の楽園」と呼ばれるカナリア諸島。美しい風紋を持つ大砂丘や山でのトレッキングなど自然の魅力がいっぱいです。
多彩な魅力の島
7つの島からなるカナリア諸島の中で、2番目に人口が多いグラン・カナリア島は、海あり山あり砂丘ありとさまざまな景観が楽しめます。 見どころのひとつ、「マスパロマス砂丘」はは海岸に沿って広がっているので、砂丘からどこまでも続く真っ青な海が望めます。この砂丘の砂は、対岸にあたるモロッコのサハラ砂漠の砂が風で運ばれ生まれたものなんだそう。岩山に緑が広がる自然公園のトレッキングや、伝統的なカナリア建築の家が並ぶ旧市街や大聖堂を散策など、グラン・カナリア島の魅力は尽きません。
独自の文化を学ぶ
国こそスペインなれど、地理的にはアフリカにほど近く、古くから大西洋をはさんで南米とも交流のあった土地とあって、カナリア諸島では独自の文化が作り上げられてきました。カナリア文化体験では、カラフルな民族衣装を着てカナリアダンスを踊ったり、食事も伝統グルメを楽しんだり。名物のピリッと辛いモホソースを、皮付きのジャガイモを使った「パパス・アルガーダス」にかけて食べるのがこの土地ならでは。美しい景色はもちろん、文化や食事を楽しむのも旅の醍醐味です。
「大西洋のハワイ」を訪ねて
ヨーロッパ諸国の間で、バカンスの行き先として高い人気を誇るカナリア諸島。構成する8つの島々はスペインに属しているものの、地理的にはアフリカ大陸の近くに位置しています。日本ではあまり馴染みのない旅先ですが、カナリア諸島はその温暖な気候と自然や文化の豊かさから「大西洋のハワイ」と呼ばれる、魅力に富んだエリア。「世界一周クルーズに参加しなければ、きっと知ることも、訪れることもなかったと思う。でも、来てよかった」という声も多い、カナリア諸島をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]「ミニチュアの大陸」と称される、美しき島
美しい海岸風景から「太平洋のエメラルド」と呼ばれるマンサニージョ。多くのクルーズ客船が訪れる、メキシコ屈指のリゾート地でもあります。
豊かな海が迎える町
太平洋に面したマンサニージョは、メキシコにとって商業や水産業、そして貿易における重要な港町のひとつです。名物はカジキマグロで、船が入港するマンサニージョ港では漁師たちの誇りを感じるような、大きなカジキマグロのモニュメントが迎えてくれます。毎年開催されるカジキマグロ釣りの国際大会には、世界中から釣り人が集まります。
メキシコ料理に舌鼓
広大な太平洋に面する漁港とあって、海の幸の食材が豊富なマンサニージョ。新鮮な魚介類をマリネにしたセビッチェに、タコスやワカモーレなど、トマトや豆類をたっぷり使い唐辛子の効いたソースが食欲をそそる本場のメキシコ料理をご堪能ください。お酒が好きな方には、メキシコを代表するお酒テキーラもおすすめ。“テキーラ”はメキシコの一部地域で造られたものだけがそう名乗ることができる、特別なもの。一般的にテキーラは「酸味」や「辛味」と相性が良く、スパイシーなメキシコ料理とは抜群のマリアージュが楽しめます。
サッカー大国メキシコでサッカー交流
メキシコは中南米を代表するサッカー強豪国です。ピースボートクルーズでは、地元の若者たちとサッカーを通して交流を深めるオプショナルツアーを実施。言語も異なる、今日初めて出会った人たちとプレーをするという不思議な体験――はじめはお互いちょっと緊張のスタートですが、試合後のフィールドには笑顔があふれ“同じボールを追いかけた仲間”との一体感も芽生えます。遠く離れた国に友達ができるのも、ピースボートならではの体験です。
紀元前からの歴史を有するフランス最大の港湾都市。同国最古の港として知られるマルセイユ旧港は19世紀まで貿易の中心として利用され、今はヨットハーバーとなっています。
南仏の風光明媚な街へ
ゴッホやピカソ、マティスなど、多くの芸術家も愛したプロヴァンス地方の港町マルセイユ。2600年もの歴史がある街には、風光明媚な街並みが広がります。標高150メートルの丘の上にそびえる「ノートルダム・ド・ラ・ギャルド・バジリカ聖堂」は、街のシンボル的存在で、ここからマルセイユ市街が一望できます。この街は、対岸にあたる北アフリカをはじめ世界各地から多くの移民が集まる「多民族シティ」としての一面も有しています。フランスの都市部とは異なる、この土地独自の歴史や文化と出会えるでしょう。
南仏を彩る豊かな文化
魚介類をふんだんに使用した南仏の名物料理、ブイヤベース。マルセイユはブイヤベース発祥の地としても知られます。街の旧港河岸で毎朝開かれる魚市には水揚げされたばかりの魚が並び、周辺にはブイヤベースを出すレストランが軒を連ねています。そして、お土産として人気なのが植物性の石鹸です。フランス王室も認める品質の高さから「王家の石鹸」とも呼ばれるマルセイユの石鹸は、古くから上流階級の人びとに愛され、世界中に数多くの愛用者がいます。
フランス最古のワイン産地
古くから港の発展とともに歩んできたマルセイユ。美味しい南仏料理に欠かせないワインも、この街の大きな魅力です。産地としてはボルドーやブルゴーニュなどが有名ですが、実はフランスにおけるブドウ栽培の歴史はここプロヴァンス地方が最古で、その起源は古代ギリシャ時代に遡ると言われています。丘陵地帯に囲まれた段丘畑、海風と季節風、そして石灰質を多く含む乾燥した土壌はブドウ栽培に最適な環境なのだとか。ここでの生産量の90%を占めるロゼワインは、フルーティーでフレッシュなさわやかさが特徴です。
[特集記事]陽光輝く地中海の港町で、南仏グルメとワインを堪能する
その美しさから「アドリア海の真珠」と称される、紺碧の海と堅牢な城壁に囲まれた中世の街。青い海とオレンジ色の屋根瓦に彩られた旧市街を歩けば、長い歴史が垣間見えます。
美しき世界遺産の街
アドリア海に面したクロアチア最南部の都市、ドブロブニク。16世紀に築かれた全長約2kmの城壁に囲まれた美しい街は、世界遺産にも指定されています。標高412メートルのスルジ山頂上から街を見下ろすと、どこまでも広がる大海原とオレンジ屋根の絶景が広がります。映画『魔女の宅急便』のモデルとも言われるその歴史ある景観は、1990年代の旧ユーゴスラビア紛争で壊滅的な被害を受け、一時はユネスコの危機遺産リストに登録されました。市民の手によって少しずつ修復され、紡がれた歴史が未来へとつながります。
地中海の恵みの伝統料理
地方ごとに特色あるクロアチア料理。アドリア海沿岸の街・ドブロブニクの特色は、何と言っても地中海でとれる魚介を使った、新鮮なシーフード料理です。手長エビを使った”ブザラ”シチューや鉄製の鍋に肉や野菜を入れ、鍋を炭で覆う伝統的な調理方法を使った料理”ペカ”など、伝統ある美味しい料理の数々が楽しめます。そして、クロアチアの人々の食卓にとって欠かせない存在なのが、ワイン。紀元前から続くブドウ栽培とワイン造りの長い歴史があるクロアチアワインを、ぜひご堪能ください。
美しきアドリア海の真珠
クロアチアの最南部に位置するドブロブニクは、経験豊富なピースボートクルーズのスタッフの間でも特に人気の高い寄港地のひとつです。もちろんここからは、紺碧のアドリア海に突き出た世界遺産の旧市街へ。ひとたび城壁内に入れば、足下には大理石の石畳、見上げれば街と青空を区切るオレンジ色の瓦屋根――中世そのままの世界が広がっています。そして、旧市街のもうひとつの楽しみは路地裏に。石の階段が続く細い道をあてもなく歩けば、素敵なお店が見つかったり、この街に暮らす人びとの生活が垣間見えます。
[特集記事]紺碧のアドリア海に輝く、要塞都市−
太平洋とカリブ海をつなぐ壮大なパナマ運河の、「太平洋側の玄関口」バルボア。街の周辺には、多様な動植物が生息する豊かな熱帯雨林が広がっています。
歴史の面影を探して
コロニアル建築の建物が建ち並ぶ、中米パナマの古都カスコ・アンティグオ。スペイン植民地時代の名残りが色濃く残る旧市街は、世界遺産に登録されています。一際目立つのは、独立広場に面して建つ旧市街のシンボルにもなっているカテドラル。幾多の歴史を今に伝える荘厳な聖堂は、100年以上の歳月を経て完成しました。また独立広場の近くにあるサンホセ教会には、黄金の祭壇があります。一方、首都パナマシティには、摩天楼のそびえる近代的な街並みが広がります。新旧が対照的な街並みを見比べるのも楽しみです。
華やかな先住民族文化
先住民族の人びとと交流するオプショナルツアーへの参加も、ピースボートならではのバルボアでの過ごし方。エンベラ族のコミュニティ訪問では、伝統の音楽や踊りを体験し、現地の人びとと交流します。民芸品のお土産や、豊かな熱帯雨林をゆくボート移動も楽しみです。一方、パナマの先住民族・クナ族の美しい手芸「モラ」体験にも期待が高まります。クナ族の女性はモラを身に着けることにより、代々伝わる伝統を守ってきました。クナ族が受け継いできた歴史や文化について学び、共有するひとときをお楽しみください。
ふたつの海を結ぶ大運河
南北に広がるアメリカ大陸を結ぶかのように位置する、中米パナマ。この国の名を世に知らしめているのが、海上交易の要衝パナマ運河です。世界の海運の歴史を塗り替えるほどの偉業でありながら地図上では一本の細い線でしかないこの場所を、実際に船で通航し、そのスケールを体感します。また、船から一歩出れば亜熱帯気候特有の湿気を帯びた空気が全身を包み、水と土と、むせ返るような濃密な緑の匂いが未知なる土地への興味をかきたてます。個性豊かな先住民族の人びととの出会いも、パナマをめぐる旅の魅力です。
[特集記事]海と海をつなぐ、パナマ運河を渡る−