クルーズレポート
「プライド月間」ってなんだろう
毎年6月は、LGBTQ+(性的少数者)のコミュニティを祝福し、差別や偏見のない公正で平等な社会を目指すために設けられた「プライド月間」です。この日は、寄港地・ニューヨークで開催されるプライドパレードをはじめ、LGBTQ+を知るための基礎知識や、社会の意識を変えるために個人や企業が取り組んでいるさまざまなアクションについての紹介があり、多様性を尊重し合える社会の在り方を考える時間となりました。
終日航海日の楽しみ
この日の船内では、さまざまなスポットでイベントが開催されました。ステージで行われたのは、素晴らしい特技や、あっと驚く才能をお持ちの方々による芸達者祭。伝統舞踊にダンス、コーラスやマジックなどが披露され、見ていた方からは「私も新しいことを始めたくなりました」との声も聞かれました。他にもスタンプラリーや、世代を問わず参加できるゲームなど、あちこちで洋上での時間を楽しむ方たちの姿が見られました。
大西洋で見る夕日
「夕日がきれいですよ」との声を聞きデッキへと上がると、沈みゆく太陽が空をオレンジ色に染め上げる美しい光景が広がっていました。現在、大西洋を航海中の船。しかし同じ大西洋でもアフリカ、ヨーロッパ、そしてアメリカと、航行する海域によって海が見せる表情はさまざまです。毎日少しずつ変化する海や太陽に見守られて、船は美しい地球をめぐっています。
マスカレードパーティー
地球一周航海中に何度か行われる、クルージングパーティー。今夜はマスカレードパーティーが開催されました。ファッションショーでは専属ミュージシャンの生演奏をバックに、ドレスアップして仮面をまとった参加者たちが華麗にランウェイを歩きました。美しく飾られたフォトブースで写真を撮ったり、社交ダンスパーティーに参加したりと、船内は華やかな雰囲気に包まれました。
ヒロシマを生きたバイオリン
旅を通して平和について学び、考えるプロジェクト「TIME FOR PEACE」。この日は、80年前に広島で被爆した1挺のバイオリンと、その持ち主であるパルチコフ一家の物語を伺いました。お話ししてくださったのは、被爆当時のバイオリンの持ち主のお孫さんであるアンソニーさん。戦争の記憶と平和への願いを背負い続けるバイオリンの物語を通して、戦争の傷跡を語り継ぐことの大切さを、静かに、そして力強く伝えてくださいました。
「TIME FOR PEACE」の詳細についてはこちら
(NGOピースボートのサイトへ移動します)
ビートルズナイト
バーから聴こえてきたのは、ザ・ビートルズの懐かしのメロディ。今夜は、本船専属ミュージシャンの美しいアレンジでビートルズの名曲を演奏する、「ビートルズナイト」が開催されました。アップテンポな曲に合わせてステップを刻んだり、お馴染みのサビを口ずさんだり。スペシャルドリンクやフードも登場し、にぎやかな時間を楽しみました。
沖縄デー
6月23日は、沖縄県が定めた沖縄戦犠牲者への哀悼の意と世界平和を願う「慰霊の日」。沖縄の歴史や過去を取り巻く課題について考える講座など、さまざまな企画が行われました。ピースボートでは現在、旅を通して平和について学び、考えるための「TIME FOR PEACE」という戦後80年特別プロジェクトを実施しています。今後も訪れる寄港地や船内での被爆証言や、平和を訴える活動を続けていく予定です。
「TIME FOR PEACE」の詳細についてはこちら
(NGOピースボートのサイトへ移動します)
北極圏で流氷を
レイキャビクを出港したのち、船は北極圏を通過して大西洋を横断します。この日は船のデッキから、大海原に流氷が漂う幻想的な光景を眺めることができました。防寒着を着こみ、温かい飲み物を手に、流氷を眺める時間――時折大きな氷塊が流れてゆくと、見ていた人たちからは「すごい!」といった歓声もあがりました。
最北の首都に流れる時間
雄大な自然を堪能したあとは、首都レイキャビクへと戻り街歩きを楽しみます。コンパクトで温かみを感じる街並みの中に、アイスランドの自然をモチーフにした教会や建物が共存し、ふと視線を上げると背後の雄大な山々と目が合う――最北の首都に満ちる澄んだ空気を味わいながら、のんびりと街歩きを楽しみました。
レイキャビク(アイスランド)に入港しました
寄港したレイキャビクから郊外へ。「ゴールデンサークル」と呼ばれる、滝や間欠泉などが点在するエリアを訪れました。溶岩層の上を毎秒平均140トンもの水が流れるグトルフォスの滝は、圧巻の光景。轟音を響かせ、水煙を上げながら流れ落ちるさまは、“生きている地球”を存分に感じさせてくれました。
アイスランドの紹介記事はこちら
[クルーズコレクション]地球の鼓動が聞こえる、遥かなるワンダーグラウンドへ