アーカイブ: 寄港地
地中海最大の島シチリア島の港町。バロック様式の美しい街並みをはじめ、近郊の活火山・エトナ山や古代ギリシャ、ローマ時代の遺跡の数々など、見どころ満載の寄港地です。
世界遺産が彩る街へ
地名の由来となったギリシャ時代初期の呼び名「カタネ(溶岩の土地の意)」の通り、溶岩の上に築かれたカタニアの街は、先史時代から幾度となく自然災害に遭いながらも、そのたびにたくましく蘇りました。18世紀に入り再建された姿が、今も受け継がれてる歴史地区は、世界遺産にも登録されています。ローマ時代にアテネに並ぶ大都市だったシラク―サでは、古代ギリシャ劇場や天国の石切り場など、さまざまな史跡が残る考古学公園が当時の栄華を今に継承しています。ハチミツ色の美しい街並みが印象的なオルティジア島旧市街も見逃せません。
新鮮な地元料理を堪能
映画「グランブルー」のロケ地で、イタリアきってのリゾート地のひとつ、タオルミーナ。シチリア島を代表する港町は、毎日新鮮なシーフードが有名ですが、実は”馬肉料理”も名物。街中にはその美味しさを気軽に楽しめる「馬肉サンド」のお店もあります。シンプルなパンとボリュームたっぷりでジューシーなパティが食欲をそそります。メインストリートには、お土産屋やジェラートショップ、レストランが軒を連ね、街歩きも楽しめます。たくさん歩いた後は、炭酸水にレモンと塩を入れた「リモナータ・アル・サーレ」がおすすめです。
文明の交差点シチリア島
ブーツ型のイタリア本土の「つま先」のすぐ先に浮かぶシチリア島は、島の礎を築いた古代ギリシャ人に始まり、ローマ帝国やビザンツ帝国、イスラム教徒、スペイン王国など、遥か3,000年の昔からいくつもの勢力が交差する「文明の十字路」。そうした面影は今も健在で、島の東部に位置するカタニアの旧市街や近郊の史跡を訪ねれば、幾多の歴史が重なり合う複雑な文化のモザイクにふれることができるでしょう。温暖な地中海性の気候、美しい海と自然、そんな自然の恵みを受けた豊かな食文化との出会いも楽しみです。
[特集記事]文明が交差する地中海の十字路
東西文明の交差路として古くから人が行き交い、深い歴史と多様な文化が形成されてきたトルコ最大の都市イスタンブール。歴史ある街を歩いたり、トルコならではのグルメも楽しみです。
歴史が交差する街
1500年の歴史を紡ぎ「イスタンブール歴史地区」として世界遺産に登録されているこの街では、歴史の変遷が一望できます。ビザンチン建築の最高傑作”アヤソフィア”は、当初はキリスト教の教会として信仰を集めましたが、オスマン帝国時代にはモスクに改修されました。現在はキリスト教とイスラム教、それぞれの美が結集した博物館となっています。6本のミナレット(尖塔)が建つ”スルタンアフメト・モスク”は、ブルーを基調としたイズニック・タイルの緻密な美しさが際立ちます。通称ブルーモスクと呼ばれるゆえんは、この内部にあります。
文明の交差する都市
ヨーロッパ側とアジア側を隔てる、全長30キロメートルに及ぶ”ボスポラス海峡”。古来、周辺の海峡とともに、地中海と黒海を結ぶ海上交通の要所として、さらに「東洋」と「西洋」の文化や宗教が交差する場所として、歴史的に重要な役割を担ってきました。陸から陸へ海峡を渡る人びと――両岸に迫りくる異国の雰囲気は、街を一望できるガラタ塔から眺めると、より文化のグラデーションを感じられます。世界で最も美しい海峡のひとつといわれるボスポラス海峡は、船旅で訪れるからこそ味わえる醍醐味です。
文化の交差が生み出す美
約4000軒ものお店が並ぶ”グランド・バザール”は、トルコ定番のお土産がなんでも揃う巨大市場です。市場を彩るカラフルなガラス製ランプは、まるでこの街の多様な文化を表現しているかのようです。そして、本場で味わいたいのが世界三大料理のひとつといわれるトルコ料理。手軽に楽しめる屋台グルメもおすすめですが、多様な食材や香辛料を使った料理は、ここが文明の交差する場所であることを物語っています。歩き疲れたら地元の人で賑わうチャイハネ(トルコ風喫茶店)で名物のチャイを飲んでひと休みを。
世界三大料理に舌鼓!
美しいモスクやグランド・バザール、ボスポラス海峡など、さまざまな見どころに彩られたイスタンブール。世界遺産にも登録されるエキゾチックで美しい街並みはもちろんのこと、東西文明の交差点で育まれた食文化もこの街の大きな魅力です。世界三大料理のひとつに数えられるトルコ料理は、東西各国の調理法や香辛料を活かした豊かな味わいが特徴。日本でもおなじみのケバブから、ムール貝やイワシ、サバなど近海の新鮮な魚介を使った料理、食べ歩きのできるスナックまで、興味をそそるものばかりです。
[特集記事]歴史が育む文化の融合、海峡で交差する美しき世界へ −
ギリシャ本土より南東へ約200キロメートル、火山活動によって形成された不思議な三日月の島、サントリーニ島。古代都市遺跡やワイナリーなども楽しみな世界有数のリゾート地です。
青と白のコントラスト
真っ青なエーゲ海と、断崖絶壁の上に連なる真っ白な家々のコントラストが美しいサントリーニ島。絶景を求めてたくさんのクルーズ船が訪れる、世界有数のリゾートアイランドです。街の中にはレストランやお店、ドーム型の教会が建ち並び、散策を楽しむことができます。まるで絵はがきの世界の中に迷い込んだかのような風景があちこちに広がり、思わず夢中でシャッターを切ってしまいます。そして、何よりこの街を有名にしているのが夕暮れの美しさ。街を徐々に橙色に染め、エーゲ海に沈んでいく夕日は神秘的です。
謎の大陸の面影を探す
エーゲ海周辺の先史時代の遺跡の中でも、最も保存状態がよいといわれるアクロティリ遺跡。美しいフレスコ画や陶器が数多く出土し、神秘的な雰囲気が漂う古代遺跡からは、古代ギリシャに花開いた文明の栄華とロマンが感じられます。かの哲学者プラトンがこの古代遺跡を前に、一夜にして海に沈んだ大陸アトランティスについて書き記したことにも納得です。また、地中海性気候に恵まれたサントリーニ島は、ワインの産地としても人気です。絶景を望むワイナリー訪問にも期待が高まります。
エーゲ海の恵みを堪能
サントリーニ島は、クルーズ旅行で人気の高いエーゲ海においても屈指の人気を誇る寄港地です。島には大型客船が停泊できる港がないため、沖合に船を停泊し、専用のテンダーボートに乗り替えて上陸します。青と白のコントラストが織りなす美しい街並みはもちろんのこと、エーゲ海の恵みが詰まった本場のギリシャ料理も大きな魅力。旬の素材を生かしたシンプルな味付けは、食欲を大いに刺激します。ふと窓の外を見渡せば、そこには青と白のコントラストが美しい、絵はがきのような絶景が広がります。
[特集記事]青と白のコントラストが美しい、エーゲ海屈指のリゾート地へ
アテネの外港として栄えるピレウスは、国内最大の港であると同時に、地中海でも五指に入る国際港。古き良きアテネの面影を残すプラカ地区の散策も楽しみのひとつです。
文明を象徴する大神殿
紀元前の時代から偉大な芸術や哲学を生み、民主主義発祥の地としても知られるギリシャ。アテネを中心に貴重な古代遺跡が数多く残り、街そのものが歴史博物館ともいわれています。その中でも圧倒的な存在感と知名度を持つのがパルテノン神殿です。アクロポリスの中心に位置し、古代ギリシャ文明の栄光を象徴する神殿は、アテネの守護神である女神アテナを祀るために建てられました。世界中の人びとを魅了し続けるギリシャが誇る、美しき世界遺産の数々をご堪能ください。
古き良きアテネの伝統
アクロポリスの麓に広がる歴史的な街並みが保存されたプラカ地区。細く入り組んだ路地に古い家並みがひしめくように建ち並ぶ旧市街のエリアには、にぎやかな雰囲気が広がっています。近海で獲れた新鮮な魚介類や日差しをたっぷり浴びて育った野菜など旬の素材を活かしたギリシャ料理も、この街の楽しみのひとつです。さまざまな料理にヨーグルトが使われていて、爽やかな味わいが魅力。また、地中海性気候に恵まれたギリシャの土地は、良質なブドウが育つためワインの産地としても人気です。ぜひお土産にどうぞ。
西欧文明発祥の地へ
エーゲ海とイオニア海。ふたつの美しい海にはさまれた、バルカン半島南端の国ギリシャ。西欧文明の源流にも位置付けられる古代ギリシャ文明に彩られたこの地には、在りし日の栄華を伝える壮大な遺跡群、古代都市で花開いた哲学や歴史、数学などの学問や芸術文化、想像力をかきたてる神話の数々など、いまの時代に至るまで人びとを惹きつけ続ける数々の魅力に彩られています。ギリシャ文明の中心地として栄えたアテネ、そして数々の遺跡が残る美しいエーゲ海の島々をめぐる旅へと出掛けます。
[特集記事]歴史と神話の舞台を訪ねて