スエズ運河
スエズ運河
自然
通過通航
ヨーロッパとアジアをつなぐ大運河
半日かけ通航していくスエズ運河は、世界一周クルーズのハイライトのひとつ。 壮大な歴史の数々に思いを馳せながら、シナイ半島とアフリカ大陸の間の砂漠地帯を進みます。
ヨーロッパとアジアをつなぐ大運河
スエズ運河は紅海と地中海をつなぐ、世界的にも重要な運河です。「地峡」と呼ばれる最狭部を掘削して拡張した全長193km、幅205m、深さ24mもある大運河は、北大西洋とインド洋を結び、ヨーロッパとアジアを繋ぐ役割を果たしています。スエズ運河で結ばれた地中海と紅海は海面の高低差がほとんどないため閘門は設置されておらず、運河内5か所あるすれ違いスポットを利用して上下線の航行がおこなわれています。アラビア半島とシナイ半島の二つの半島の間を航行する際は、両岸に広がる壮大な景色がクルーズをさらに豊かに彩ることでしょう。
大運河をめぐる数奇な歴史
1869年に開通したスエズ運河ですが、その構想は遥か古代エジプトの時代から存在したと言われています。時を経て、皇帝ナポレオンがインドを支配していたイギリスに打撃を与えるため、紅海と地中海を結ぶ運河を構想し、19世紀後半にフランス人のレセップスが念願の工事に着手。建設のためにフランスとエジプトは「国際スエズ運河会社」を設立し、およそ10年かけて運河は完成しました。エジプトの地中海側には新しい港が着工され、当時のエジプト総督として工事を許可したサイードの名から「ポートサイド」と名付けられています。