ハチミツ色に輝く美しい世界遺産の街へ
マルタ共和国の首都バレッタは、まるで海の上に浮かんでいるかのような城塞都市で、街全体が世界遺産に登録されています。現在までさまざまな民族、宗教の支配を受けたことから「文明の十字路」と称される、多くの歴史的建造物が残されています。味わいのある路地を散策をしていると、まるで中世にタイムスリップしたかのような雰囲気が楽しめます。
世界遺産があり、温暖な気候と新鮮な海の幸がもたらす絶品グルメがあり、この土地の魅力はあげればキリがありません。
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文・構成/編集部 写真/PEACEBOAT
小さな島国が秘めた感動の入港シーン
航海を終えた船がゆっくりと港へと入っていくシーンは、船旅の中でも心躍る瞬間です。世界一周クルーズの中でも、これほどにも美しい街並みが船の入港を迎えてくれるのは、バレッタならでは。マルタ島の大地から切り出された”マルタストーン”で覆われた家々の外壁を朝日が照らしだすと、街全体がやわらかなハチミツ色に輝きます。その姿を一目見ようと、デッキにはあっという間に人が集まり、「こんなきれいな街並みは初めてみた」、「世界にはまだまだ知らない、素晴らしい景色があるんだ」と、感嘆の言葉が飛び交います。
中世の街並みにカラフルな出窓 世界遺産の街へ
バレッタは街歩きの楽しさが凝縮された街。メインストリート周辺にある騎士団が造った建造物も壮麗ですが、”普段着の街並み”が絵になるのが、このバレッタの街の素敵なところ。起伏の多い細い路地の両側には、石造りのシンプルな建物に、赤、青、緑、とこの街ならではのカラフルな木製の出窓をもつ家々が並び、一見、ちぐはぐなようにも思えますが、統一感のある景観を作りだしています。その中を車と馬車が横並びに往来していく光景を眺めていると、時代が入り混じったかのような、なんとも不思議な気持ちに。レンガ状のタイルや、アーチを描く柱など、どこを切り取っても写真映えする景色に囲まれ、思わずシャッターを押したくなります。
聖ヨハネ騎士団の足跡をたどる
騎士団の島として知られるマルタ島。聖ヨハネ大聖堂は、騎士団がその名を冠した洗礼者聖ヨハネを称えるために16世紀に建てられました。普段着の街並みに溶け込む、シンプルな外観の聖ヨハネ大聖堂。しかし中には外観からは想像もつかない、豪華絢爛な世界が広がっています。ドーム型の天井は、美しい天井画で覆われ、聖ヨハネが生まれてから捕らえられ斬首されるまでの場面や、騎士団長の姿などが描かれています。歴史を知らなくとも、この場所がいかに神聖で大切な場所なのかは、そこの空気が伝えてくれます。
きらめく世界を抜け、数分歩いた先には騎士団長の宮殿も。バレッタの中でも、最も早い時期に建てられた建物のひとつである騎士団長の宮殿。運が良ければ衛兵の交代式を見ることができます。こちらも、騎士団の公邸として大事な役割を担っていたといわれ、回廊には甲冑が並び、重厚感ある佇まい。波乱万丈だった騎士団の歴史ロマンに想いを馳せずには歩けません。
イタリアの食文化の影響を大きく受け、さらに北アフリカのアラブの料理の要素も混じり合った”地中海料理”とも言えるマルタ料理の数々。マルタ伝統料理の食材であるウサギのお肉を使った一品も、四方を海で囲まれたマルタ島ならではの新鮮な魚介類を使った品も、どれも目移りする美味しさです。オーシャンビューのおしゃれなレストランでのお食事は、美しい地中海の海の風景も相まった格別なひとときです。
小さな島国にもかかわらず、語り尽くせないほどの魅力を秘めたマルタ。訪れるまでは名前も知らなかった小さな国が、”また来たい場所”と記憶されるのも、世界一周クルーズの魅力かもしれません。今日一日の楽しかった思い出を胸に、船へと戻ります。入港シーンに負けず、出港シーンもまた特別です。ノスタルジックな雰囲気が漂う中、ゆっくりと船は次の港へと進路を進めます。夕日の中に浮かび上がるマルタ島はとても幻想的で、美しい景観を思い返しながら少しずつ離れていく島を見送ります。
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