乗船者インタビュー

「また船で会いましょう」そんな言葉を贈りたいです。

蓑浦純一さん・蓑浦三千恵さん(九州)

それぞれの海外体験

三千恵さん:日頃から2人でよく旅はしていました。/純一さん:そうですね。国内はもう有名なところはほとんど行きました。海外にも以前からよく行っています。ツアーなどはあまり取らず、自分たちでまわることが多いです。/三千恵さん:私は20年以上前にオーストラリアの語学学校に短期留学した経験があります。当時純一さんは日本で仕事をしていました。子育てがひと段落したタイミングで、やっぱり本場の英語を勉強したいなと思い、パースに留学して、その間にオーストラリア全土を一人で旅したこともありました。そのとき学んだ語学が今の旅にも役立っていると感じています。

エレベーターの中でも交流を

三千恵さん:この船にはいろんな国の方が乗られているので、挨拶の言葉を覚えるといいですよね。やっぱり自分の国の言葉で声をかけてもらえると嬉しいですし。言葉を含めていろんな知識を自分の中に入れておくことは大事ですし、それが文化の懸け橋になるのかなと思います。たとえば中国の方に「ニーハオ」と挨拶して、「日本語ではこんにちはと言うんですよ」と日本語を添えるんです。一緒になったエレベーターの中でも交流をしながら、私自身もいろいろな言語を覚えていっています。船内には語学が学べるプログラムもあるので、勉強して、それを実践できる。そんなことを毎日できるのも楽しいですよね。

ロンドン名物、二階建てバスを堪能

純一さん:ピースボートは、ショートクルーズを含めて4回目の乗船になります。旅行が好きなので、行くのなら遠くに行きたい。旅の中でも、世界一周は特別な響きがあるじゃないですか。今回の旅ではリスボンをタクシーでめぐったり、ロンドンでは電車のフリーパスを利用して各所を周りましたね。最高でしたよ。/三千恵さん:あとロンドンは二階建てバスが有名なので、その一番前の席に座って、バスの上からロンドンの街を眺めました。あのバスはロンドンならではですし、その雰囲気を味わえた。楽しかったですし、おすすめです。

常に心をリフレッシュさせて

純一さん:船内では忙しく過ごしていますね。ラジオ体操から始まるんですが、他にもサルサダンスやサウナ、プール、ジャグジーにも行きます。/三千恵さん:やっぱり歳を重ねても老化はしたくないですし、体力は大切です。心をリフレッシュさせて、若い気持ちで人と接したり、新しいものにチャレンジする。できないときは、「あんなものもあるんだ」と前向きな気持ちで見聞する。そうしていると常にアクティブで元気ですし、エネルギッシュでいられます。

相手の笑顔にこちらもうれしくなるから

三千恵さん:私は日本舞踊の家元の生まれで、幼いときから舞台に立ってきました。この船でも日本舞踊の自主企画をやっているんですが、日本の方以外にも海外から乗船された方も参加してくれています。そういった方に教えるのは難しいことではありますが、でもみなさん笑顔が素晴らしいんですよ。動きが間違っても、ニコニコと笑ってくださる姿を見ると、「楽しんでるな」と思うんです。だからこちらも簡単な方法でお伝えしようと、手で示してあげると、同じようにやって笑ってくださる。参加してよかったなという気持ちが伝わってくると、私もうれしいです。ここで覚えたことを、またご自分の国に帰ったときに広めていってほしいなと思います。

旅の余韻がつなぐもの

純一さん:以前のクルーズで行った、エジプトのピラミッドとスフィンクスは感動的でしたね。/三千恵さん:ラクダにも乗って、昔のおとぎ話の中にタイムスリップしたみたいでした。日常で接している風景とは全然違いますからね。家に帰ってからも、そのときの食事のことや、あるいは歴史、ピラミッドのあんな大きな石をどうやって運んだのかと話したり。人間の小さな手が、歴史に残るような偉大なことを成し遂げるんだと感動するんです。そういった旅の余韻が、「じゃあ次はどんな世界遺産を見に行こうか」となる。旅の余韻がいろんな未来をつないでくれるんですね。

これからの出会いも楽しみ

純一さん:私たち、旅では毎日手を繋いで歩いています。もちろん、船の中でも。もうずっとこれだから最初は驚かれますけどね。/三千恵さん:帰る頃には同じようなご夫婦を何組か見かけます。私はそれがすごいなと思います。ピースボートに乗ると夫婦仲良くなるんですかね。/純一さん:せっかく乗っているんだし、家と一緒じゃおもしろくないですよね。ちょっと非日常での体験を、帰ってからも実践してみるとか。/三千恵さん:私たちは次もまた乗るんですが、今回お友だちになった方だけでなく、新しい方たちとの出会いも楽しみにしています。「また船で会いましょう」そんな言葉を皆さんにお伝えしたいですね。

TOP