水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
ソーレン・ハーマンセン Soren HERMANSEN
(サムソ・エネルギー・アカデミー代表)
1990年まで石炭と石油にたよっていたデンマーク・サムソ島では、ハーマンセン氏が地元住民にはたらきかけたことをきっかけに、現在では消費量を10%上回る自然エネルギーを生産している。代表を務めるサムソ・エネルギー・アカデミーには、風車、藁を燃料とする暖房や太陽光パネルなどの「再生可能エネルギーシステム」に取り組む国内外の専門家が集う。また企業や科学者、政治家などの会議の場としても利用される。世界各地に招かれ、地域開発と持続可能なエネルギーについて講演している。2008年には雑誌TIMESの「環境ヒーロー」に選ばれ、翌年には「持続可能な発展のためのヨーテボリ賞」を受賞。東京にある環境エネルギー政策研究所(ISEP)の理事も務める。
テンダー Tender
(ヨホホ研究所主宰)
1983年生まれ。火起こしから電子回路まで、先人の技術を引き継ぐ1万年目のこども。問題を解決する手段として、先住民技術と対話を重んじる。職業はヒッピー。米国で先住民技術を学んだのち、日本各地を放浪。個人のタフネス(強靭性)と同じように、政治に関わる必要性を感じ、選挙用心棒として選挙を転戦したが、日本の民主主義が幼いことを知り、メディア進出に注力する。取り上げられたテレビ番組は高い評価を受け、数度の受賞を経験した。現在は、鹿児島にて電気・水道・ガス契約無しの年間家賃1万円の家、「てー庵」を作り暮らす。2015年に「わがや電力~12歳からとりかかる太陽光発電の入門書」(ヨホホ研究所)を出版。
ヨホホ研究所 公式ホームページ https://yohoho.jp/
細川 佳代子 HOSOKAWA Kayoko
(NPO法人勇気の翼インクルージョン2015理事長、公益財団法人スペシャルオリンピックス日本名誉会長)
上智大学卒業後、1971年に細川護煕氏と結婚。政治活動を支える一方でボランティア活動に取り組む。1994年「スペシャルオリンピックス日本」を設立。知的障がいのある人の自立と社会参加を日常的なスポーツを通して実現する活動を行う。2007年には、障がいの有無などに関わらず、すべての人が活き活きと暮らせる"インクルージョン(包み込む共生社会)の実現"を目指し「勇気の翼インクルージョン2015」を設立。この他、途上国の子どもたちにワクチンをおくる「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」理事長。著書に「花も花なれ、人も人なれ~ボランティアの私~」(角川書店)
金 敬黙 (キム・ギョンムク) KIM Kyungmook
(早稲田大学教授)
日本生まれ、東京&ソウル育ちの韓国人。早稲田大学で教鞭を執り、NGOネットワーク、人道支援、平和構築、多文化共生などを専門に、NGOや市民運動の研究に取り組んでいる。「グローバルアジア研究」をテーマに、平和、和解、共生、都市問題に関わる研究と活動に従事し、世界への情報発信をしている。日本国際ボランティアセンター(JVC)の理事。著書に『越境するNGOネットワーク 』(明石書店)、編著に『越境する平和学ーアジアにおける共生と和解』(法律文化社)など多数。
ドリアン助川 DURIAN Sukegawa
(詩人、道化師、作家)
放送作家などを経て、バンド「叫ぶ詩人の会」を結成。デビュー後、ラジオ深夜放送「ジャンベルジャン」のパーソナリティとして全国の中高生の苦悩を受け止め続ける。2000年より3年間ニューヨーク在住、日米混成バンドで活動する。現在は音楽道化師ユニットのボーカルとしてライブ展開中。2013年に発行されたハンセン病の元患者と、中年のどら焼き職人の交わりを描いた小説『あん』は河瀨直美監督により映画化され、45カ国での公開が決定。自らヨーロッパの坂道や街角を切り取った写真とある画家の一生を描いた長編詩をミックスしたCDブック「坂道」(ポニーキャニオン)や小説「ピンザの島」(ポプラ文庫)など著書多数。
エイモリー・B・ロビンス Amory B Lovins
(物理学者、ロッキーマウンテン研究所共同設立者、チーフサイエンティスト)
米国生まれ。世界を代表する物理学者のひとり。その影響力は、資源、国家安全保障、経済、再生可能エネルギーを含む幅広い分野に及ぶ。40年以上に渡って65を超える国々で、多数の大企業や政府機関のアドバイザーを務める。これまでに31冊の著書、600もの論文を発表している。再生可能エネルギーや最新断熱システムなどを導入し建造物や工場、自動車のエネルギー効率を上げ、利益還元を高める統合設計デザインを手掛ける。雑誌「Times」が2009年に発表した「世界で最も影響力を持つ100人」に選ばれた。
松田 美緒 MATSUDA Mio
(歌手)
ポルトガル、ブラジル、ウルグアイ、アルゼンチン、ベネズエラ、チリ、ペルーなど南米やヨーロッパ、韓国などで現地を代表する数々のミュージシャンと共演、世界各地で公演を重ねている。2005年のデビュー以来、5作のソロアルバムを発表。2012年からは日本各地の伝承曲、世界からみる日本の歌に焦点をあてた「日本のうた」のライブを開始し、3年がかりのライブとフィールドワークの集大成である初のCDブック『クレオール・ニッポン うたの記憶を旅する』を発表。作品は高い反響を呼び、文藝春秋「日本を代表する女性120人」に選ばれる。
公式ホームページ http://miomatsuda.com/
坂東 元 BANDO Gen
(旭川市旭山動物園園長/ボルネオ保全トラストジャパン理事)
旭川市生まれ。1984年酪農学園大学獣医学部獣医学科卒業後、獣医として旭山動物園に入園。飼育展示係長、副園長を経て、2009年から現職。動物園の役割として「飼育動物のふるさとの保全」をかかげ、人間と自然が共生するための取り組みを行う。キリンビバレッジ(株)と提携し「ボルネオ支援自販機」を全国に展開。同自販機は、2011年よりピースボート船上にも導入されている。著書に『動物と向きあって生きる』(角川学芸出版)、『ヒトと生き物ひとつながりのいのち 旭山動物園からのメッセージ』(天理教道友社)など。
ボルネオ保全トラスト・ジャパン公式ホームページ http://www.bctj.jp/
川上 泰徳 KAWAKAMI Yasunori
(フリージャーナリスト、元朝日新聞記者)
大学でアラビア語を専攻し、学生時代にカイロ大学に留学。朝日新聞社では学芸部で働いた後、カイロ、エルサレム、バグダッド、アレクサンドリアなどに特派員、編集委員として駐在し、パレスチナのインティファーダ、イラク戦争や「アラブの春」を取材した。今年1月に新聞社を退社し、フリーランスとしてアレクサンドリアに住みながら、中東取材を続けている。中東報道で2002年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。著書に『イラク零年』(朝日新聞)『現地発エジプト革命』(岩波ブックレット)『イスラムを生きる人びと』(岩波書店)。
清原 千賀 KIYOHARA Chika
(ソプラノ歌手)
関西フィルハーモニー管弦楽団とのオペラ、アリア、ジョイントリサイタルなど数多くの演奏会に出演。モーツァルト「レクイエム」など宗教曲のソリストとしても活躍。また、独自でモーツァルト作曲オペラ「魔笛」の公演をプロデュースし大好評をおさめる。2005年から毎年ザ・フェニックスホールにて、中田喜直「マチネ・ポエティック」、柴田南雄「優しき歌」、團伊玖磨「五つの断章」などの日本歌曲とピアノの弾き歌いを開催し、大成功をおさめ話題を呼んでいる。