水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
エイダ・ホ Ada HO
(起業家、コミュニティオーガナイザー、パッショニア代表)
旅人と地元民をつなぎ、より豊かな経験と学びを生み出すパッショニア(Paxxioneer)というインターネット中心の会社を起業。2009 年社会的企業である「L plus H Fashion」を共同創設し、十分なサービスを受けることができなかった人々に雇用の機会を提供し、香港の新世代のファッションデザイナー、技術者、衣料業界従事者を生み出している。また非営利組織「L plus H Creations 財団」を共同創設。恵まれない子どもたちに自信、克己心、チームワーク精神を育み、前向きな考えや個性を培うためにプロによるミュージカルの指導を取り入れている。二つの長編ミュージカル、そしてドキュメンタリー「My Voice, My Life」のプロデューサーとしても知られている。また、香港大学の名誉助教授や明報新聞の週刊コラムニストも務め、リーダーシップと経営に関する著作を6冊出版。2018年、ナショナルジオグラフィック中国冒険賞を受賞。
忍足 謙朗 OSHIDARI Kenro
(国連世界食糧計画(World Food Programme – WFP)元アジア地域局長)
30年以上にわたり国連に勤務し、人道支援、開発支援の現場で活躍。WFP ではボスニア紛争、コソボ紛争などの紛争地、内戦時代のカンボジア、スーダン共和国等で大規模な緊急支援の指揮をとる。2009年から2014年まで WFP アジア地域局長を務め、紛争が続くアフガニスタンや政治的に複雑な北朝鮮などを含むアジア14ヵ国の支援の総責任者となる。この道のリーダー的存在として国内外で評価され、2006年にTBS「情熱大陸」、2014年にはNHK「プロフェッショナルー仕事の流儀」に出演。2015年から日本国内での活動を開始、国際協力に興味を持つ若い世代の育成に取り組んでいる。著書に『国連で学んだ修羅場のリーダーシップ』(文藝春秋)がある。
NHKプロモーション https://www.nhk-p.co.jp/kouen/%E5%BF%8D%E8%B6%B3%E8%AC%99%E6%9C%97/
カレド・エマム Khaled EMAM
(人権弁護士、 “Justice Call” 代表)
エジプト出身の国際人権弁護士。国際法、平和構築、人権の分野で経験を積み、困難に直面する人やコミュニティの権利を擁護している。国連子ども・若者メジャーグループのパートナーとして、持続可能でインクルーシブな社会の実現のための若者の社会参画を促してきた。国連のユース育成に関する機関合同ネットワーク(IANYD)の元共同議長を務めるなど、国連の各種プロセスにおいて活躍。ハーバード大学やスタンフォード大学などの高等教育機関、また国連総会や国連ハイレベル政治フォーラム、国際刑事裁判所(ICC)などといった国際的な場で基調講演を重ねてきた。カイロ大学で法律の学士号、国際法の修士号を取得。ハーバード大学の管理職向けパブリックリーダーシップコース修了。
のはら ヒロコ NOHARA Hiroko
(ミュージシャン)
日本のゴスペルシンガーの第一人者、亀渕友香さんを中心に1993年に結成されたゴスペルを主とするクワイアー 「The Voices of Japan(VOJA)」 に 2018年まで所属。これまでにDREAMS COME TRUE、Superfly、葉加瀬太郎、LOVE PSYCHEDELICOほか多数のバックコーラスを始め、ゴスペルクワイアーでの講師を務める。船内では、毎回大好評のゴスペルワークショップで歌う楽しさを伝えていただく。
袁 群 (エン・グン) YUAN Qun
(中国北京第一中西医結合病院内分泌科教授、日本東北大学医学部医学博士)
中国南京出身。大学医学部で漢方医学と西洋医学を学び、臨床医として中国中医科学院で臨床や研究に従事した後、外国人特別研究者として来日。「杜の都」仙台で8年間暮らし、東北大学にて医学博士号を取得後、医者として仙台の病院の内科医としても勤務した。中国へ帰国し20年余り経った今でも、「青葉城恋の歌」のメロディに酔い、七夕の飾りが揺れる仙台を懐かしむ。糖尿病、痛風、肥満及び甲状腺病など生活習慣による代謝性疾患を専門に扱い、自然と人間の結びつきを総合的に考え、日常生活を調節しながら治療する。中国各地、アメリカやヨーロッパなどの学会で、代謝性疾患に対する自然治療の講演が大好評。
須磨 章 SUMA Akira
(元NHKエンタープライズ世界遺産事務局長、プロデューサー)
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。NHK に番組ディレクターとして入局し、40年以上にわたり、一貫してドキュメンタリー番組の企画、制作に携わる。2004年から2015年にかけては、世界遺産プロジェクトの事務局長として、多数の関連番組を制作。現在は NHK 文化センターなどで世界遺産講座を開設し、雑誌での連載も手掛ける。著書に『世界遺産 知られざる物語』(角川新書)、『猫は犬より働いた』(柏書房)、『日本一の蔵めぐり』(三五館)など。他にも番組に関する共著は多数にのぼる。
鎌田 華乃子 KAMATA Kanoko
(特定非営利活動法人コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン(COJ)共同創設者)
1978年神奈川県横浜市生まれ。子どもの頃から社会・環境問題に関心があったが、11年間の会社員生活の中で、人々の生活を良くするためには市民社会が重要であることを痛感し、ハーバード大学ケネディスクールに留学。卒業後、ニューヨーク・ブルックリンにあるコミュニティ・オーガナイジング(普通の市民が立ち上がり社会を変えていく活動)NPOにて市民参加の様々な形を現場で学ぶ。2014年にCOJを仲間たちと立ち上げ、コミュニティ・オーガナイジングの実践を広める活動を全国で行う。また、女性の生きづらさを変える一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション」共同発起人でもある。現在、ハーバード大学ウェザーヘッド国際関係センター日米プログラム研究員。
公式ホームページ https://www.kanokokamata.com/
伊東 昌市 ITOH Shoichi
(元国立天文台研究員)
1947年富山県生まれ、東京都出身。1975年東京都杉並区役所入庁。杉並区立科学教育センター・物理技術指導係長としてプラネタリウムを担当する。アメリカ・カナダをはじめ世界各地の天文台、天文教育施設を視察。プラネタリウムの国際化を積極的に進めてきた。2008年~2015年まで、国立天文台で専門研究職員等を務め、退職後も特別客員研究員等を歴任。現在も国立天文台4次元デジタル宇宙(4D2U)ドーム・シアターで解説を行っている。また国立天文台職員と合同会社「科学教育普及機構」を立ち上げ、天文台の研究者によって開発されたナビゲーション・ソフト「Mitaka」の普及等を目指し、学校や科学館等の教育機関への導入や設置に協力している。
小関 高明 OZEKI Takaaki
(関西モバイルプラネタリウム代表)
1952年高知県生まれ、兵庫県在住。東京学芸大学大学院卒業後、中学や高校教員としての勤務を経て、姫路科学館及び姫路市宿泊型児童館『星の子館』にて、プラネタリウムや大型天体望遠鏡を使った天文教育に携わる。2008年日本公開天文台協会(JAPOS)会長を務める。2014年関西モバイルプラネタリウムを設立。おもに彗星の写真を撮り続けており、その手法を2013年NHK「おはよう日本」などでも紹介。著書に、『ハレーすい星:76年目の出あい』(小学館)、『天体写真の撮り方Ⅰ・Ⅱ』(ニューサイエンス社・共著)など。
関西モバイルプラネタリウム https://www.eonet.ne.jp/~tentai/
加藤 一孝 KATO Kazutaka
(広島こども文化科学館元館長)
1949年8月広島生まれ、広島県在住。高校教員を経て1980年から広島市こども文化科学館、1990年同科学館館長に就任。小中学生を中心に、星や宇宙の魅力を伝え続けてきた。高等学校図解理科Ⅰ教科書、地学図解(第一学習社)など執筆、1999年7月には小惑星No.8087が「KAZUTAKA」と命名される。2015年3月退職。現在、広島国際学院評議員、比治山大学、NHK文化センターの講師等を務める。また路面電車倶楽部主宰としての顔も併せもち、著書に『もう一つの語り部 被爆電車物語』(南々社)、『広島のチンチン電車』(郷土出版)などがある。