水先案内人
ピースボートの旅をより有意義なものへと導くナビゲーターが「水先案内人」の皆さん。訪れる土地の専門家やジャーナリスト、各界の著名人、エンターテイナーなど、その顔ぶれは実に多彩です。まなぶ・たのしむ・つくる━“先生”とはひと味違う水先案内人が、地球一周をより豊かにナビゲートします。
ビデオメッセージ
これまでにご乗船いただいた方々(順不同、敬称略)
李 香鎮 イ・ヒャンジン LEE Hyangjin
(立教大学異文化コミュニケーション学部教授、ベルリン自由大学グローバル教員)
韓国映画研究の先駆者。『韓流の社会学 : ファンダム、家族、異文化交流』(岩波書店)、『コリアン・シネマ:北朝鮮・韓国・トランスナショナル』(みすず書房)、『現代韓国映画:文化・アイデンティティ・政治』などを出版。イギリス韓国映画祭のディレクター、平昌国際平和映画祭の諮問委員、ハーバード大学のキム・ク(金九)記念客員教授を歴任してきた。現在、釜山国際映画祭の拠点である、釜山シネマセンターのプログラム・コーディネーターとして活動している。
マルセウ・シェリー・ステーリン Maluseu Sheree STEHLIN
(「WIBDI」(Women in Business Development Incorporated)(女性のビジネス開発団体)理事長)
サモアの実業家。過去 46 年間に渡って、アピアでヘア&ビューティーサロンを経営し、2015年に不動産会社「SSリアルエステート」を設立。ヴァイガガ村から「マルセウ」というマタイ(部族長)の称号を授かっており、現地の行事を積極的に支援。また、長年地元の「ミス・サモア」コンテストをスポンサーし、審査員も務めている。サモアの若者や、弱い立場にある家族を支援する熱心な活動家であり、「WIBDI(Women in Business Development Incorporated)」のメンバー。現在、WIBDIの理事として活動し、過去に会長の役職も歴任。WIBDIの拡張に貢献し、都市部の女性の経済的エンパワーメントや、サモアの困窮している家族のために、農村経済を創出・維持する営みなど、さまざまなプロジェクトを手掛けてきた。また、WIBDIを通じて、消滅の危機に瀕していた、サモアの精巧なマット織りの伝統を復活させ、サモアの織り手たちが収入を得ることができる活動へと変革する上で、中心的な役割を担った。
池田 親生 IKEDA Chikao
(竹あかり演出家)
1982年福岡県生まれ。2007年に三城賢士とともに「竹あかり」の演出制作会社「CHIKAKEN」を設立。国内で増えすぎた竹を利用し、竹あかりのオブジェをつくり、それを土に還す一連の流れを作品づくりとし、「人と人・人とまち・人と自然」をつなぐ活動を展開。熊本の竹あかりのお祭りではデザイン・制作指導に携わり、伊勢志摩サミットG7の夕食会場では装飾を担当。米国ネバダ州で行われる世界一の奇祭バーニングマンにもアーティストとして招集される。全国や世界各地に活動を広げ、「竹あかり」が新たな日本の「文化」として受け継がれることを目指す。2019年、総務省地域創造力アドバイザーに選出。2024年著『バカになる勇気』(きずな出版)を発刊。
CHIKAKEN公式ホームページ https://chikaken.com/about/
ペーター・ハートマン Peter HARTMANN
(CODEFF(Comité Nacional Pro Defensa de la Flora y Fauna)アイセンディレクター)
チリの建築家、登山家、写真家、2人の息子と2人の孫がいる。ドイツ出身、69歳。過去40年間に渡り、チリのパタゴニアにある、アイセン地域のコイハイケ在住。著名な環境保護リーダー。CODEFFアイセンのディレクターを務め、チリ史上最大の2つのメガプロジェクト、アルミニウム製錬所とパタゴニアの水力発電ダムに反対するキャンペーン (いずれも成功)のコーディネーターとして活躍。アイセンを「生命の保護区」として宣言する案を提唱(書籍はこちらから入手可能:https://libros.uchile.cl/1045)。また、その他に2冊の書籍を出版し、地域新聞「エル・ディビサデロ」のコラムニストを務め、ラジオ・サンタ・マリアでラジオ番組を発信し、いくつかのドキュメンタリー映画に出演。2003年以来、ピースボートとCODEFFが主導する、パタゴニアを世界遺産に登録するキャンペーンにも携わっている。
金 磊 レイ・チン Ray CHIN
(野生動物写真家、環境教育者)
生物学を学び、映像が科学のデータと自然環境をつなぐ、重要な架け橋であると信じている。クジラ類との出会いに魅せられ、2001年に台湾のNGO「黒潮海洋文教基金会」と協力し始める。海洋環境教育、クジラ類の調査・研究、野生動物の写真撮影に長年携わっている。20年以上に渡る台湾海域での撮影経験があり、クジラ類やイルカの、貴重な海面・水中写真を数多く記録しているほか、世界各地を旅して水中写真を撮っている。作品は、イギリス・ロンドンの自然史博物館が主催する、世界最高峰の野生生物写真コンテスト「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」をはじめ、多数の国際的な賞を受賞している。写真を通して、私たちを取り巻く青い海を、より多くの人に知ってもらいたいと願っている。
ジャネット・ジョブソン Janet JOBSON
(デズモンド & リア・ツツ・レガシー財団最高経営責任者(CEO) DG マレー・トラスト(DGMT) 元副最高経営責任者(Deputy CEO))
デズモンド &リア・ツツ・レガシー財団で、平和と改革を目的とした、社会の和解を目指す取り組みを推進。グローバルそしてローカルな活動や、開発分野のキャリアを経て、同財団に入団。DGマレー・トラスト(DGMT)の副最高経営責任者(Deputy CEO)として、また 2021年から2022年は最高経営責任者(Acting CEO)として、若者のリーダーシップ・ネットワークの構築や、失業問題への取り組み、革新的で包括的な社会の発展などに尽力。Activate! Leadership、Amandla.mobi、アムネスティ・インターナショナル南アフリカ、CIVICUS、南アフリカ少女同盟など、さまざまな組織と協力してきた。新型コロナウイルス感染症のパンデミック中、12の言語で15カ所のラジオ局において、毎日放送される全国的な広報キャンペーンの実施を指導し、改革的な食糧支援プログラムの実施を監督。すべての人がそれぞれの可能性を最大限に発揮できる、思いやりに満ちた、つながりのある公正な世界を築くことに努めている。
太田 ゆか OTA Yuka
(南アフリカ政府公認日本人サファリガイド)
1995年生まれ神奈川県育ち。日本人女性初の南アフリカ政府公認サファリガイド。立教大学観光学部在学中に、南アフリカのサファリガイド訓練学校に留学し、資格を取得。大学卒業後、2016年からガイドとして活動している。ガイドの傍ら、「罠にかかった野生動物の救助」「サイの密猟対策」「人間と野生動物の軋轢を防ぐための GPS活用」など野生動物の保護活動にも取り組み、現地の生態系保全を目指す。サバンナの魅力と現状を広く伝えようと、様々な情報をSNSで発信。2022年に『サバンナで野生動物を守る』(講談社)、2023年に『私の職場はサバンナです!』(河出書房)(2024年課題図書に選出)を出版。
公式ホームページ https://yukaonsafari.com/
ホセ・ルイス・ギラオ・ピニェイロ José Luis GUIRAO PIÑEYRO
(アグア・デ・ココ財団創設者兼会長)
1990年にスペインのサラゴサ大学獣医学部を卒業。開発協力の分野で30年以上の経験を有する。アグア・デ・ココ財団(旧ココナッツウォーターハウス協会)の創設者。カンボジア、ルワンダ、コモロ、ブラジル、マダガスカルで現地経験を積む。船内では、26年以上に渡るアジアとアフリカにおける自身の活動経験を語り、特にマダガスカルの現状についての見解を共有する。講演会では、教育と環境の両方の視点からマダガスカルを考察し、教育、子どもの権利、そして現在マダガスカル南部で深刻化している極度の飢餓と干ばつの影響に、焦点を当てていく。
アグア・デ・ココ公式ホームページ https://aguadecoco.org/
余 思琪 ユウ・スーチー YU Siqi
(Better Blue プロジェクト・マネージャー、Blue Academy 共同創設者)
以前は社会人類学を学んでいたが、モーリシャスで自然ガイドとして働いたことをきっかけに、海と地元住民の特別な関係を目の当たりにして、関心が大きく変化した。ダイビングを通じた海中探索に目覚め、海洋保護活動に情熱を注ぐようになる。2018年、ダイバーに海洋保護活動への参加を促す団体「Better Blue」に就職し、2020年には「Blue Academy」を共同設立。海洋リテラシープログラムを開発し、学校に海洋教育を広める活動を実施。生態系に弊害をもたらすほどの過剰なビーチコーミングや、クジラ類の飼育問題など、様々な海洋課題に関する取り組みを主導している。海洋のための意識変革を促進し、より多くの人々の参加を啓発することを目指している。
藤原 快瑤 FUJIWARA Kayo
(ダイバーシティ & インクルージョンコンサルタント、東京大学バリアフリー教育開発研究センター特任研究員)
早稲田大学卒業、国連平和大学(コスタリカ) ジェンダーと平和構築学修士。大学卒業後、韓国に渡りグローバルリーダー育成事業に従事。チェコのプラハで事業の立ち上げに携わった後、日本に帰国。その後、中米ニカラグアで青年海外協力隊員として活動した後、コスタリカの国連平和大学院に進学。在学中に、LGBTコミュニティーを立ち上げ、当事者たちにとって過ごしやすい学内環境を醸成することに従事。現在は、これまで様々な多様性に触れてきた経験と、培ったファシリテーションのスキルを活かし、マイノリティーがより生きやすい公平・公正な社会を築くべく、講演、企業研修やワークショップを行っている。
ダイバーシティ & インクルージョン公式ホームページ https://www.disociety.net/