2024
02.29

世界一周ひとり旅へ!クルーズの費用と魅力を紹介

クルーズガイド


旅行が好きな人はもちろん、ひとり旅を楽しむ人にとって一度は憧れる世界一周。それでも、旅程を組むのが大変だったり、費用の見当がつかなかったりして、なかば諦めている人も多いかもしれません。

そんな人に、ぜひおすすめしたいのがクルーズ船の世界一周です。一度乗船してしまえば、旅程を決める必要はないですし、荷物も客室に置いたまま、世界一周旅行が楽しめます。本記事では、世界一周ひとり旅にかかる費用や期間の目安をはじめ、ひとりでも楽しめるクルーズの魅力を紹介します。

そもそも世界一周とはどういった旅を指すのでしょうか。「南極大陸を除く5大陸を制覇すること」や「50ヶ国以上を旅すること」など、人によって捉え方はさまざまです。

正確な定義や決まりはありませんが、「太平洋と大西洋の両方を渡って地球を一周し、出発地に戻る」旅なら、世界を一周した実感があるでしょう。

世界一周ひとり旅にかかる費用

では、クルーズ船で世界一周をひとりで旅行する場合の費用相場や準備期間、旅行中に必要な費用を見てみましょう。

世界一周ひとり旅の費用相場

利用する船や客室によって差が生じますが、日本発着のクルーズ船による世界一周ひとり旅の平均的な費用は、約800~1,000万円程度です。費用のなかには、移動費、船内で楽しむ食事(※一部有料)やアクティビティなどが含まれています。

飛行機で世界一周をする場合は、世界一周航空券を例にすると、エコノミークラスの航空券代だけで約35万円です。別途、空港施設利用料・出国税・保険料などのTAXや、空港と各都市間の移動などの費用がかかります。

旅先の滞在費用

滞在エリアによって物価に差がありますが、1日あたり約2〜4万円が目安です。クルーズ船では各寄港地でオプショナルツアーを実施している場合が多く、うまく活用すればもう少し費用を抑えられるエリアもあります。

飛行機で世界一周をする場合は、宿泊ホテルや食事をするレストランによって、かなり差が生じます。それぞれの予算に合わせて、1日あたりの滞在費用を決めている人が多いでしょう。

準備期間に必要な費用

世界一周をする準備期間に必要な費用として挙げられるのが、パスポート・ビザの取得費(ビザは国によって必須)、海外旅行保険費(約100日間の世界一周クルーズで10~15万円程度)、予防接種費(国によっては必須・病名によって異なりますが1回あたり約1万円)などが考えられます。

その他には、電子機器や衣料品、生活雑貨などの世界一周中に必要な生活用品の購入費用がかかってきます。すでに所有しているものを持参する場合は、ほとんどかかりませんし、事前に購入せずに滞在先で購入するのも選択肢のひとつです。

旅行中に必要な費用

その他、旅行中に必要な費用は、衣料品のクリーニング代や通信費、飲み物代、体調を崩したときの医療費などがあります。またクルーズ船では、船内チップや国際観光旅客税なども必要になるため、覚えておくと良いでしょう。

世界一周ひとり旅に必要な期間

世界一周をするのに必要な期間も、旅の仕方によってさまざま。各クルーズ船の旅程を見ると、100日程度が一般的だといえるでしょう。期間中、各寄港地で観光したり、運河や海峡を通過したりと、世界各地の魅力をしっかりと満喫できます。

飛行機の場合は、一般的に世界一周航空券を利用する人が多く、航空券の有効期間が1年間となっています。有効期間内であれば旅行日数の条件はなく、最短で12〜30日間、最長で1年程度かけて世界一周をする人が一般的です。バックパッカーで世界一周をする人は、平均で半年〜1年、長ければ2年程度と、時間を費やして旅をしています。

世界一周ひとり旅にクルーズがおすすめな理由

ひとりで世界一周旅行をするときに、クルーズをおすすめする理由は3つあります。それぞれ具体的な理由を見てみましょう。

安全に世界一周できる

クルーズ船は、予め決められたルートで各寄港地を巡っていくため、安全に世界一周ができます。航行中は、スリやひったくりなどのトラブルに巻き込まれる心配も少なく、ひとりで旅行していても安心して過ごせる環境です。

食住に困らない

クルーズ船内の食事は、基本的にクルーズ料金に含まれているため、「食」に困ることはありません。「住」も、クルーズでは常に自分の部屋があり、疲れたときや体調が優れないときは、時間を気にせず、ゆっくりと休むことも可能です。食住がしっかりと確保された状態で、世界一周が楽しめます。

移動中も満喫できる

クルーズの魅力は、なんといっても移動中も満喫できる施設やアクティビティが充実している点です。

年に複数の世界一周クルーズを実施しているパシフィック・ワールド号を例にすると、船内の大型スクリーンで映画を観賞したり、プールデッキでくつろいだりと、思い思いのクルーズライフが楽しめます。

また船内には海側に面した眺めの良い美容室や各種トレーニングマシーンが揃ったスポーツジムなど、施設が充実しています。もちろんアクティビティも多彩で、水彩画やカメラ、社交ダンスなど趣味や特技を存分に楽しめるプログラムをはじめ、各国の文化体験や国際交流、教養講座、ステージでのパフォーマンスショーなど連日楽しい企画が目白押しです。

ひとり参加の乗客も多く、このような施設やアクティビティを通して交流する機会もたくさんあります。世界各地の都市だけではなく、船内でも新たな出会いや発見ができるのが世界一周クルーズ旅行の醍醐味です。

結構多い?クルーズ世界一周旅行のひとり旅率

意外かもしれませんが、クルーズの世界一周旅行のひとり旅率は40〜50%といわれています。(パシフィック・ワールド号の場合)

ひとり旅が多い最大の理由は、誰にも縛られることなく、自由に寝て起きて、自分のやりたいことだけをしながら、生活をするように旅ができるからでしょう。

ひとりでバックパックの旅をするのは、体力的に厳しい面もあります。一方、クルーズであれば、船上で過ごしているうちに次の寄港地に到着しているため、常にリフレッシュした状態で観光できる点も嬉しいポイントです。

【2025年】ひとり旅におすすめの世界一周クルーズプラン紹介

最後に、2025年の運航を予定している世界一周クルーズのなかでも、ひとり旅におすすめのプランを3つ紹介します。

2025年4月出航 地球一周の船旅Voyage120(北米&アラスカコース)

短くも美しい初夏の北欧の景色と、壮大なスケールの世界遺産に出会う世界一周クルーズプランです。

日本を出て、シンガポールやインドを経由しながらスエズ運河を通って、ヨーロッパ各地を訪ねます。その後、北欧の短い初夏を楽しみながら、北極圏を経て、中米~北米へと航海を進めます。アメリカでは、まさに息をのむほどの大パノラマが広がるアラスカフィヨルド遊覧へ。通常のひとり旅では味わえない船旅ならではの絶景が楽しめるコースです。

2025年8月出航 地球一周の船旅Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)

自然が織りなす光のカーテン『オーロラ』や、世界各国の雄大な自然、世界遺産の街並みを巡る世界一周クルーズプランです。

洋上からオーロラを見られるチャンスは、イギリス・リバプールからアイスランド・レイキャビクへ航行する間の5回(5日間)。ひとり旅だとオーロラを見に行く行程を組む人は少なく、クルーズだからこそチャンスのある自然の絶景です。

他には、マルタやサントリーニ島、イースター島、タヒチ、ハワイなど、世界屈指のリゾートアイランドに寄港します。ひとり旅では行きづらいスポットを巡るおすすめのコースです。

2025年12月出航 地球一周の船旅Voyage122(南太平洋・南米・アフリカコース)

地球の歴史が創り出した大自然の絶景や、豊かな大地で独自の文化を築く先住民族との出会いが楽しめる世界一周クルーズプランです。

壮大で、見るものを圧倒する景色が広がる南半球の国や島を中心に巡ります。南太平洋の島々はもちろん、モアイ像で有名なイースター島、マチュピチュ遺跡のあるペルー、青い氷が美しいパタゴニアフィヨルド遊覧など、ひとり旅では日数も費用もかかるスポットを中心に巡ることができるコースです。