2024
04.16

子連れで世界一周旅行できる?費用や注意点を紹介

クルーズガイド


子連れでの世界一周旅行という夢を実現させたいと考えている方もいるでしょう。生きた教育としての世界一周旅行は子どもの視野を広げ、新しい世界を発見する機会となるほか、家族の絆を深めることにつながります。

そこで本記事では子連れでの世界一周旅行に焦点を当てて、費用相場やメリット、注意点について解説します。

子連れでの世界一周旅行に憧れるご家族も多くいる一方で、異文化への理解や安全性、移動の煩雑さなどを考えると、不安が伴いますよね。
しかしクルーズ船を選択することで上記に挙げた悩みを一掃し、家族全員が快適に世界一周旅行を楽しめます。

一般的に飛行機やホテルの手配が必要な個人旅行と比べ、クルーズ旅行は「動く部屋」という便利さと快適さがあります。
子どもたちは、移動中も船内のさまざまな活動やアトラクションに参加できるため、充実した時間を過ごすことが可能です。

子連れで世界一周旅行をクルーズでするメリット

子連れでの世界一周旅行で飛行機を使うと、移動や宿、食事など、ご両親の負担は増えがちです。しかしクルーズなら、まるで家が一緒に旅をしているような感覚で過ごせるため、ご両親の負担軽減が期待できます。

本章では、クルーズ船がなぜ子連れでの世界一周旅行の手段として最適化なのかを4つの観点からご紹介いたします。

食事や宿に困ることがない

クルーズ旅行では旅行中の部屋と食事が日数分確保されているため、食事や宿泊先に困ることがありません。

また当社の「ピースボート」をはじめ、多くのクルーズ船にはビュッフェレストランがあるため、子どものが食べられる料理があるかどうか悩む必要がないといえます。
加えて船内レストランでは食材アレルギー表示や食品表示もあるため、安心して食事を楽しめるよう配慮があります。

移動時に大きな荷物を持たなくていい

クルーズ旅行では一度船に荷物を積めば、その後は寄港地ごとに荷物をまとめたり、運んだりする必要がありません。そのため飛行機を使用する旅行と異なり、荷解きや移動の手間が大幅に軽減されます。
プランやクルーズ旅行会社によって対応できる個数は異なりますが、自宅から直接船室まで荷物を送ることも可能です。

また船内はベビーカーでの移動も快適なほど広々としているため、乳幼児のいるご家庭の方も気兼ねなく移動できます。

何かあってもお医者さんが乗船している

クルーズ中に健康不安などがあっても、船内には日本語を話す医師や看護師が常駐しているため健康管理をサポートしてくれます。
ただし軽い風邪や怪我に対する応急処置は船内でも対応できますが、歯科治療や予防接種などには対応していません。
普段から使用している薬がある場合や乗船前に処置が必要な治療などがある場合は、クルーズ旅行申込み前に、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。

またキッズルームでは専任の保育士が子どもを見守ってくれるため、大人だけの時間を安心して楽しめる点も魅力です。保育士の乗船有無はプランによって異なるため、クルーズ旅行の申し込み前に確認しましょう。

船に乗りながら国際交流ができる

クルーズ旅行には、多国籍の乗務員や他の乗客とのふれあいから、世界の文化を直接体験できるという点もメリットです。
そのためクルーズ船内は子どもたちにとって、まるで「動くテーマパーク」のような場所だといえます。

また当社が主催する「子どもの家」という、子どもたちが国際的な視野を育むプログラムにも注目です。
「子どもの家」では子どもたちの好奇心を刺激し、船内での言語学習や寄港地での国際交流など多彩なプログラムを用意しています。
「子どもの家」は最少催行人員が決まっていたり、開催日程が限定的であったりするため、参加を考えている方は一度当社へご確認ください。

子連れでの世界一周クルーズ旅行にかかる費用

子どもを連れての世界一周クルーズ参加費用は、希望する旅行内容や家族構成、子どもの年齢によって変わります。

大人2名で世界一周クルーズ旅行に参加する場合、平均で約790万円から1,000万円の費用が目安です。
上記費用の中には、クルーズ旅行で必要な客船使用料や食事代などの基本費用が全て含まれているため、予期せぬ出費を最小限に抑えることが可能です。
「ファミリープラン」などクルーズ旅行会社が用意する割引プランを利用すれば、未就学児1名が、大人1名につき無料で同伴できます。
このようなプランの場合、未就学児は費用計算に含まれないため、その分を有料のオプショナルツアーや船内の有料アクティビティなどへの参加費に充てるなどの予算配分が可能です。

またクルーズ会社によっては、小学生の場合は学年によって参加費用に変動がありますので、いつどのタイミングで子連れでの世界一周クルーズに参加するかを決める指標にできるでしょう。

ただし中学生以上の子どもは大人としてカウントされることが一般的であるため、事前に家族向けのプランを確認したうえで予算を検討する必要があります。

クルーズ費用以外に必要なお金

必需品の
取得費
生活必需品の
準備費
旅費に含まれない
諸経費
あると便利なものの
準備費
・人数分のパスポート取得/更新費
・日本円
・滞在予定先の通貨
・人数分の海外旅行保険費
・タオル
・洗濯用品
・滞在予定先の気候に合わせた衣類、靴
・防寒着
・洗面・衛生用品
・おむつ(乳幼児の場合)
・幼児食
・港湾使用料
・船内チップ
・国際観光旅客税
・クルーズに必要なビザ取得費用・自宅から集合、解散地等発着港までの交通費
・検診、治療費
・子ども用酔い止め薬
・子どものおやつを入れる密封容器
チャックで開閉できる食品保存バッグ
・子どもの湯船に使える大きな折り畳みバケツ
・水筒

クルーズ費用以外に考慮すべき経費には、主に以下の4つに区分できます。

  • 必需品の取得費
  • 生活必需品準備費
  • 旅費に含まれない諸経費
  • 子ども用のあると便利なものの準備費

上記のほかにも思い出を残したい方はカメラ購入費などがかかりますし、船内での有料サービスや特別企画を利用したい方は、別途追加費用が発生します。

また、子ども用おむつや幼児食については寄港地での現地調達が可能ですが、海外製品の利用が心配な方は、あらかじめ日数分の用意が必要です。

関連記事:世界一周旅行に必要な費用はどれくらい?準備費込みで解説

子連れで世界一周するときの注意点

子連れでの世界一周旅行には、ある程度のリスクも伴います。特に海外は日本とは異なるため、リスクを最小限に抑え、家族全員で安心して旅を楽しむための努力が、ご両親には求められるでしょう。
本項目では世界一周旅行に際して、ご両親があらかじめ注意しておきたい点をご紹介します。

寄港地では現地の治安情報を得る

子どもと安心して旅行するためにも、寄港地ごとに治安情報の収集が欠かせません。最新の治安状況をクルーズ旅行会社の係員や現地の方、各国の日本大使館のホームページなどを細かく確認したうえで、時間をかけて情報を収集しましょう。

特にクルーズ船を使わない世界一周旅行の場合には、上記に加えて子どもにとって安全な街や国を選択する、夜間の移動を避けるなどリスクを最小限に抑える努力をしなければなりません。

衛生面にも注意!特にお水はペットボトルの軟水を購入

世界一周の旅、特に寄港地での観光の際には、水の質にも注意が必要です。多くの地域では硬水が一般的であるほか、水道水にも日本とは異なる衛生基準が適用されています。
普段飲み慣れていない水を摂取すると、お腹の調子を崩したり、湿疹やかゆみを引き起こす可能性があります。
心配な方は船内や寄港地で、ペットボトルのミネラルウォーターを購入しましょう。

スケジュールは子どもに合わせて無理のない計画を

子連れでの世界一周旅行では日本と環境が違い予想以上に体力を使う場面が多いです。そのため、子どもの体力や興味に合わせた無理のないスケジュールを心掛けましょう。

時には子どもの体調不良やトラブルなどで、迅速に日本へ帰国するという覚悟も必要です。完璧な行動プランを立てるよりも、柔軟性あるプランのほうが、子どもへの負担も少ないといえます。

また同伴する子どもが幼稚園や保育園、小学校に通っている場合は、旅行期間中、長期にわたって授業を受けられない、行事に参加できない、習い事も休まなくてはならないといったデメリットも考慮しなければなりません。
子どもと十分に話し合い、気持ちを配慮したうえで計画を立てれば、家族全員が心から楽しめるものとなるでしょう。

【2025年】子連れで世界一周旅行はクルーズがおすすめ!

最後に、家族での思い出作りに最適なピースボートの世界一周クルーズをご紹介します。いずれのプランも子連れでも安心して参加が可能です。

地球一周の船旅 2025年4月 Voyage120(北欧&アラスカコース)

まずご紹介する「Voyage120」では107日間、北欧とアラスカを中心に巡ります。

本コースでは「ギザの三大ピラミッド」や「パルテノン神殿」など、教科書にも載っている世界遺産を訪れる機会があります。
教科書でしか見たことのない世界遺産を実際に目の前にすることは、子どもたちにとって忘れられない体験となるでしょう。
さらに、自然エネルギー大国アイスランドを訪れることで、日本では体験が難しい環境学習のチャンスにもなります。

地球一周の船旅 2025年8月 Voyage121(地中海・中南米・南太平洋コース)

2025年8月出航予定の「Voyage121」では、地中海や中南米、南太平洋を巡る109日間の旅が待っています。

美しい自然と豊かな歴史を体験できる本コースでは、アイスランドの洋上でオーロラを見るチャンスが5回もあります。
日本では見られないオーロラは子どもたちにとって、見たこともない世界を発見できるだけでなく、豊かな想像力と知的好奇心を満たすでしょう。

地球一周の船旅 2025年12月 Voyage122(南太平洋・南米・アフリカコース)

最後にご紹介する「Voyage122」では、107日間にわたり南太平洋や南米、アフリカの自然を巡ります。

本コースの特徴は、南半球を中心とした貴重な自然や生態系を体験できる点です。世界最古のナミビアの砂漠をはじめ、南アフリカの自然保護区で自由に暮らす野生動物やマダガスカルのユニークな動物たちに出会えるかもしれません。
通常の動物園や博物館では見られない野生動物の姿や、長い年月をかけて形成された自然が、子どもたちを待っています。